ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

軽自動車セルフ車検に行く (後編)

こんにちは。OGUROBBYです。

今回は、前回に引続きの後編です。

<前回までのあらすじ>
セルフ車検なるものにチャレンジしようと、隣県の山口市の車検場まで、車両を持ち込んだOGUROBBY。
ところが、想定外の排ガス検査で不合格となってしまい、正規ディーラーへと足を運ぶのでした…。

<前編はこちら ↓ >

ogurobby.hatenablog.com

 

目次
1.今度こそ、セルフ車検
2.まさかの…
3.正規ディーラー整備員による、有難~いアドバイス



3.正規ディーラー整備員による、有難~いアドバイス

有難いことに、正規ディーラーも比較的近くにありました。
そりゃ、車検場のそばですから、そういうニーズはありますよね。

ただ、あるからといって、時間を割いてもらえるとは限らない。
ダメ元で飛び込むことにします。

「すみません。たった今、セルフ車検の排ガスで不適合となってしまいまして…。何とか今日中に再検査に持ち込みたいのですが…何とかならないもんでしょうか?」

整備員の方が、チラッと僕の軽トラを見ます。
県外ナンバー(島根)であることを気にしてくれた様子で、暫し沈黙の後、
「内容によります。まずは測ってみましょう」

門前払いを覚悟して飛び込んだのですが、嬉しい誤算です。


整備員の方はキビキビと、排気口にセンサを突っ込みます。
見守るこちらとしては、神にも祈る想い。
せめて軽傷であってほしい!

モニターの数字は小刻みに変動しています。
「これは、通らないですね。CO、HC共に正常値ではない。」

整備員の方曰く、「何かおかしな箇所がある。」
検査場のHCの合格閾値が300位のはず。通常なら、この数値は1桁台。
整備員の方からすれば、300でも高いのに、500越えちゃっているのは異常。

事実は事実として、どんどん心が重くなります。。。
応急処置で何とかなるレベルなんだろうか???

「処置方法としてプラグ交換だけなら、今日中に再検査まではいけると思いますよ。ただ、合格するかどうかは、解りません。
プラグ交換だけで足りない場合は、触媒交換が必要です。触媒は、在庫取り寄せから始まるので、1週間単位で時間が必要です。
プラグが傷んでいるかどうかは、エンジン見てみないと解りませんが、こっから先は有料です。」

・・・ ・・・。

・・・ ・・・。

・・・ ・・・。


ものすごく誠意のある回答。
考えてみりゃ、一日で車検終わらせたいのは、こちらの都合。100%、エゴです。

さらに聞いてみると、以前、排ガス不適合で持ち込まれたお客さんの時は、プラグ交換で何とかなったとか。ただし、もう少し数値が良かったそう。

う~む。。。悩みどころですね。
でも、改めて65kmの往復というのは、時間的にも、精神的にも痛すぎる。
とりあえず、提案頂いた通りやって頂くことにしました。
先方も、通常の仕事を押しのけて、突発対応してくれるわけです。
そう考えると、十分な神対応です。


待合スペースで待っている間、何とも日常離れした神妙な気持ちになります。
手術室の前で施術が終わるのを待っているような。

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途中、整備員の方が、取り出したプラグを1本持ってきてくれました。

「結構傷んでいるので、3本とも変えてみます。」
「お願いします!」

こちらとしては、まさにすがる想い。
整備員がガレージに戻った後は、再び独りで現実と向き合い、ひたすら祈るわけです。(笑)

手術が終わりました。
こちらに向かってくる整備員の方に、笑顔はありません。
嫌な予感しかない。


「プラグを安定させる目的と、エンジン内の悪い排ガスを出すために、車を走らせる必要があります。結構、高回転でエンジン回す必要がありますが、この辺の土地勘は?」
「ありません。」
「では、行ってきます。」

僕の軽トラは、日常では絶対に聞かないような甲高い音を出しながら、瞬く間にディーラーを出ていきました。
そうか。まだ施術は終わってなかったんですね。


軽トラは30分程で帰還してきました。
整備士さんが先程のセンサをつっこむと、先程500あったHC値が、なんと10をきるレベルに。
COも正常値です。(2.5→0.02)


これはもしや!
色彩のなかった寒い冬に、突如春が訪れたような。
期待に胸が膨らみます。

「このまま持ち込めば、多分通りますね。」


さらに、整備士さんの有難いアドバイスが。

「セルフ車検される方は、どうしてもお金のほうに目がいき勝ちでなかなかやりたがらないんですが…。本検査を受ける前に、予備検査を受けたほうが良いです。

予備検査は、大体車検場そばに民間の工場があります。
山口市の検査協会の隣にも、大きな看板をだしているところがありました。
予備検査を受けると、車検で合格するかどうか、大体わかります。

不良箇所が複数見つかった場合、修理が一日で終わらない可能性もある。
その場合は、先にメンテを行っておけば、検査法定手数料の払い損は避けられる。
もっとも、この考え方がすべてではありません。
予備検査も有料ですから。


喜び勇んで検査協会に舞い戻ったはよいが、タイミング悪く昼休み。
今度は、休み時間中もしっかりとアイドリングです。
環境のことを考えると、ちょっと申し訳ない気持ちにはなるのですが。

そして午後一の本試験。
排ガス検査は、今回は「〇」。
ホッと胸を撫で下ろすのでした。

ちなみに、再検査は落ちたところだけなのですが、検査ラインは途中で抜けられないので、前の車が検査終わるまでは車内で待機します。


最後に事務所でフロントガラスに貼るラベルをもらえます。
今回は、色々あったので感無量ですね。

最後に、今回セルフ車検で要した費用をもう一度まとめます。


  ①検査法定手数料           ¥1,400
  ②自動車重量税印紙代         ¥8,200
  ③自動車損害賠償責任保険保険料  ¥25,070

  ④スパークプラグ交換費用      ¥9,558

   合計              ¥44,228

④は、あくまで僕の場合。
プラグ交換が必要なければ、かかりませんので悪しからず。

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そうそう、整備員さんからは、結果についての連絡依頼も受けていました。
通りすがりの顧客へのホスピタリティ、と言うよりは、自分の仕事(未来の顧客)のためのデータの積み上げ、という印象を受けました。

恐らく、車検場付近という立地からして、同じようなトラブルで飛び込んでくる顧客は、今後もいるでしょう。その時に、「どんなレベルの問題が、どういう対処方法で乗り切れた」という前例が話せれば、顧客は安心する。

つまり、仕事に対する姿勢が垣間見えたんですね。
「その場しのぎ」ではなく。

どんな仕事であれ、お客さんとの関係つくりは大切だと思いました。
その場で耳に心地よい言葉を発することが関係づくりではない。
相手のことを考える姿勢が滲み出てしまう、ということが信頼関係なんだろうなぁ。
これは、相手がお客さんに限った事ではなく、家族関係、友人関係、すべてに言えること。

そういう姿勢、大事にしていきたいですね。

軽自動車セルフ車検に行く (前編)

こんにちは。OGUROBBYです。

先日、久々に小説を読みました。

世の中には大きく分けて二種類の酒飲みがいる。ひとつは自分に何かをつけ加えるために酒をのまなくてはならない人々であり、もうひとつは自分から何かを取り去るために酒を飲まなくてはならない人々だ。
  引用元: 村上春樹 『女のいない男たち』

村上春樹
高校生のときに、『ノルウェイの森』読んでからの付合い。
大抵意味は分かんなかったですね。
深く読めている自信は、まったくない。
時々、森の奥深くに迷い込んでしまったような感覚になったりする。
(挙句の果てに、寝落ちしたりもする…)
「何となく雰囲気が好き」という声はよく聞きますが、僕もその一人です。

村上さんの文章。
特に、食べ物に関する表現(と言うか妙に具体的なワード?)が好きです。
"新鮮なレタスとハムのサンドウィッチ” 、みたいな。
出典元が僕の頭の中なので、正確性は今一つですが。

僕の本棚には、未読の村上さんの本が何冊かたまってきました。
『女のいない男たち』も、そのうちの一冊。

最近も新刊出たようです。
元々文庫派なので、今すぐ買うことはないのですが、こちらに来てからはそういう意識すら希薄になりました。
読みたいときに図書館で借りればいいや。
田舎は、図書館の本の廻りも早いのです。
人が少ないから。(笑)

 

目次
1.今度こそ、セルフ車検
2.まさかの…
3.正規ディーラー整備員による、有難~いアドバイス



1.今度こそ、セルフ車検

セルフ車検というのは、自ら公的な施設に車両を持ち込んで、車検を受けること。
一般的には、ディーラーや近所のクルマ屋さんで車検を代行してもらう方が多いかもしれません。

でも、それはあくまで代行。彼ら業者も軽自動車検査協会や、陸運支局に対象のクルマを持ち込んで検査を受けます。車検証を発行できるのは、そういった公的なお役所だけですから。

当然、セルフ車検のメリットは料金の安さ。そして、明朗会計。
逆に、デメリットは最低限の検査で終わってしまうこと。
限られたテスト設備、時間ではクルマのちょっとした異常には気付けません。

プロの付加価値は、細やかな整備・点検と、代行してもらうことによる時間節約でしょう。

セルフ車検のメリットについつい目が行きがちですが、デメリットもきちんと認識しておくことが大事だと思います。


さて、僕の話に戻ります。
本当はもっと早いタイミングでやりたかったんですよ、セルフ車検。

まずは軽トラを譲り受けた。
松江で名義変更した翌日に、ついでに車検も受けてきたかった。。。

 

ogurobby.hatenablog.com

 

税金が旧オーナーにかからないよう、年度内に軽トラの名義変更には行ってきた。
それが、3/31(金)
でも、翌4/1は土曜日だったんです。
つまり、お役所である軽自動車検査協会は定休日。

仕方なく、出直しです。
ただし、名義変更と違って、車検は全国どこの協会事務所に持ち込んでもOKです。

なので、今度は最寄りの山口県山口市軽自動車検査協会事務所に持ち込むことにしました。その距離65km!


セルフ車検の詳しいやり方は、以下、協会のホームページを参照下さい。

軽自動車の車検


普段使いしている軽自動車の場合は、「継続検査」に該当します。


注意が必要なのは、予約が必要なこと。
予約も軽自動車検査協会のホームページから取ることが可能です。

1日を4ラウンドに分けてあるので、空きのあるラウンドを予約します。
検査時間でいくと、下記の通り。

 1ラウンド  9:00-10:15
 2ラウンド  10:30-12:00
 3ラウンド  13:00-14:15
 4ラウンド  14:30-16:00

兎に角、午前中の検査予約を取ることをお奨めします。
万が一、車検に合格できなかった時、当日に限ってあと2回、敗者復活戦に臨むことができるからです。

車検場は、あくまで検査をするだけの場所。
何らかの不調で不合格だった場合、自分で(もしくはどこかに持ち込んで)クルマを修理しなくてはなりません。

検査法定手数料として1,400円を支払いますが、2回分の追加検査の費用も含んでいるのです。(当日に限る)
 ※費用については、後で別途まとめます。

もし仮に、4ラウンドで申し込んで不合格になったら、その場で出直し決定。
改めて手数料も払い直すことになりますからね。


「早起きだな~」と思いつつ、1ラウンドを予約したのはよいですが、これが思わぬ ‟落とし穴” にハマることになるとは…。
この時は気付くわけもないのでした。

 

2.まさかの…

というわけで、行ってまいりました。
軽自動車検査協会山口事務所。

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言うまでもないですが、車検切れのクルマを自ら運転して検査場に行ったりしないでください。当たり前ですね。

こちらの事務所のトイレの壁にも、警告が貼ってありました。
「見つけた場合は、警察に通報します」、と。
過去にそういう事例があり、警察に検挙されたことがあるとか。
気を付けて下さい。


到着後、まずは受付を行います。
窓口に申し出ると、書類を3枚くれます。
書類提出と同時に、各窓口に以下の料金を支払います。

  ①検査法定手数料           ¥1,400
  ②自動車重量税印紙代         ¥8,200
  ③自動車損害賠償責任保険保険料  ¥25,070

   合計              ¥34,670

つまり、セルフ車検のミニマムコストは、34,670円ということです。
③の自賠責保険料を別で支払っているのであれば、なんと1万円でお釣りが来るということになります。ひえ~!!


受付を済ませた後は、いよいよ検査。
ですが、協会はその前にテストコースの見学を推奨しています。
初めてならやっておいた方が良いです。

実際の検査は、検査ラインで行われます。
自動車工場を見学したことがある人は、イメージがつきやすいかも。

自動車工場では、コンベアやハンガーに吊り下げられた車体が、各工程を順番に回ります。各工程の作業員は、基本、持ち場を離れず、送られてきた車体なりエンジンに、決められた仕事(作業)を行います。

今回の検査場のラインには、コンベアがないので、運転手自ら車を自走させることになります。
各検査工程で、電光掲示板だったり、係員の指示に従うのですが、どういう操作が必要なのか理解しておけば、慌てないですみます。
実際、ネットを見ると操作ミスによる不合格というケースもあるようなので、見学しておくのがよいでしょう。
ラインの横に通路があり、各工程の検査内容等が看板で表示されています。
運転席から見える電光掲示板も、この通路から見えるので、僕も何度かイメージトレーニングさせてもらいました。


見学で心の準備を整えたら、車を運転して列の最後尾に並びます。

最初の検査は外観、内観チェック。
車体番号、原動機の型式等が車検証通りかどうかの確認もしているようです。
初めてで不慣れな人は、ここで「初めてです」と言って下さい。


次が、排ガス検査。
ここはエンジンを付けた状態で、先端にセンサのついた棒を自分で排気口に突っ込みます。
CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)が基準値を上回っていないかのチェックです。
係員が、不正がないか脇で見ています。
脇にある電光掲示板に、結果が〇×で表示されます。

「落ちるワケがない」と思っていたのですが…
ところが、これがまさかの「×」!

「エンジン空ぶかしして、もう一回やってみて!」
結果はやはり「×」!!

健康診断時のカルテみたいなものに、早々と「再検査」のスタンプが押されてしまいました。


排ガス検査については、列での待機時間中も、アイドリング状態にしておくと、気持ち、改善するのだそうです。エンジンが動いていれば、排ガスもきちんと排出されていきますが、停止するとガスがエンジン内に滞留してしまう。だから、空ぶかしする際も、極力高回転でエンジンを回す必要があるのだとか。

まあ、僕の場合は、いかなる小技を駆使しても、不合格だったと思いますが。
センサの棒を突っ込む際も、他人がどこまで深く突っ込むか等も、事前の見学コースでみておくとよいでしょう。


さて、いきなり排ガスで不合格となりましたが、検査はそのまま続きます。
何しろ検査ラインなので、途中で抜けられません。

次はスピードメーターと、各種ライト、ブレーキ検査。
ローラーの上で、時速40キロまでスピードを出します。
40キロになった瞬間、ヘッドライトをパッシングして、スピードメーターの誤差を測定。僕は2速で40キロまで上げました。

また、センサに向かってヘッドライトを照射。
光量、光軸がずれていないか等も検査します。

この検査時の操作、および結果は、目の前の電光掲示板に表示されます。
操作指示が意外と早いので、見学時に流れを把握しておくとよいと思います。
落ちる人はそれなりにいるようで、当日も見学時に1人いました。
(僕は4人分見学して、1人落ちてました。)

僕は、ここは合格。
もっとも、先程の排ガス後遺症で、心は鉛色でしたが。(泣)

最後は、足回りの検査。
リフトで運転手ごと持ち上げ、下に検査官が入ります。

「ハンドル右に切って~!」
「ハンドル小刻みに振って~!」 etc.

係員の指示に従って下さい。

ここも合格。

全体通して合格であれば、協会事務所に診断書を持っていけば、晴れて新しい車検証とフロントガラスに貼るシールが支給されます。

僕は、トータルでは不合格だったので、排ガスを何とかしなくてはならない。
「今日中なら、あと2回チャンスがある」とは理解しつつも、排ガスでアウトになる状況は想像していなかった。ライトの検査で落ちるケースは、ネット上にも出ていたので想定していたのですが…。

一体どんな対応方法があるのか。
う~ん、困ったぞ、と。


一旦協会の敷地を出て、取り敢えずネットで対処法について検索。
なになに…
「車検場付近の整備工場に持ち込む」
「インジェクタを一本抜いてもらって、とりあえずその場を切り抜ける」

二番目のやつ、不正だろ!と思いつつ、近くの整備場へ。
結論から言うと、正規ディーラーへの持ち込みを強く薦められました。
先程、僕がダメだと思ったインジェクターを抜く方法。そういう裏技も、近頃では検査員がエンジンの音で気付くそうです。


正規ディーラーが、当日で対応してくれるかなぁ???
そんな不安を抱きつつ、ディーラーへ。
さて、どうなることやら。


<後編へ続く>

松江へのオマケ旅

こんにちは。OGUROBBYです。

今日、何気なく窓の外を見ると、燕が飛んでいました。
「あ!燕だ!」

昨年、こちらに越して来た9月は、今まで見慣れなかった燕の姿に驚いたものです。
やがて寒くなるにつれ、彼らの姿を見掛けなくなりました。

こちらに来て知ったのですが、燕も渡り鳥なんですね。
見掛けなくなったのは、暖かい南方に去ったから。
そして、春の到来と共に、燕が戻って来たということ。

自然のメカニズムは正確です。
決して、故障とか電池切れなんて起こさない。

目次
1.名義変更に行く<裏>
2.松江へのオマケ旅


1.名義変更に行く<裏>

さて、今回松江に行ったのは、前回の記事の通り。
軽自動車の名義変更をするため、です。

 

ogurobby.hatenablog.com

 無理矢理、「旅」というカテゴリーに位置付けてはいますが、朝食後、市内をちょっと散歩しただけなので、今回はただの「移動」と言えなくもない。。。
ただ、その散歩で感じることが多かったので、ちょっと記事にしてみます。

前回の記事は、「名義変更のやり方」として、感情を抑えて書きました。
反動というやつですかね。
自称、リバウンド王。(バスケじゃなく、ダイエット)

今回は副音声的な感じで、情感たっぷりにお送りすることにします。
言わば、<裏>側です。(笑)


僕の住んでいる吉賀町は、島根県の西の端に位置します。
試しにカーナビで軽自動車検査協会松江事務所を検索してみると、なんとその距離201km!(7時間!)

関東圏や名古屋圏にお住まいの方は、東京⇔名古屋の移動で、静岡の広さ(長さ)をよくご存じと思います。

静岡県は永遠に続くんじゃないのか?」
小さい頃、よく思いました。
家族で埼玉の実家から、愛知の祖母宅まで車でよく行ったのですが、埼玉→東京→神奈川と順調に進んでも、静岡がとてつもなく長い。

ちなみに調べてみると、JR熱海駅~JR新所原駅177.8kmだそうです。
島根最西端の吉賀町から、東方(最東端ではありません)まで201km。
乱暴な言い方にはなりますが、島根県静岡県よりも長いのです。
島根、恐るべし!(笑)

ちなみに、実際にはそんなに飛ばすこともなく、片道5時間ほどで走れました。
カーナビが古く、松江市内に入って道に迷ったりしていた時間も含めて。
ナビより大幅に早く着いてしまうのは、田舎ではよくあることです。


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2.松江へのオマケ旅

結果としては、日帰りも可能でした。
でも、1泊したことでスケジュール的にはかなり余裕ができました。

そして、何でもない朝食後の散歩のはずが、思いの外、楽しめてしまった。
新たな趣味が見つかったかも。(笑)

向かったのは、こちら。

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はい、松江城です。
江戸時代の天守閣が現存しているそうです。

ただ、僕の興味を惹いたのは、これじゃない。


これです!

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木々の間を飛ぶ鳥影。
よく見ると、嘴で何か咥えています。
白鷺くん(仮名)です。
しかも1匹ではない。
見上げていると何匹も枝を咥えて飛んできます。
そして、あちこちの樹上にとまって、巣作りしているのです。

ただ見上げただけでは、「樹上に何かいるなぁ」で終わってしまうだろうけど、
ずーっとその場で見上げていると、鳥が巣を作っているのだと解ります。
そう思って見ちゃうと、ドラマなんだな~、これが。(笑)


堀の外周を歩いていると、さっき見上げていた白鷺くん(仮名)を、堀の対岸から眺めることができるポイントに差し掛かりました。

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このポイントがまた良かった。
先程の巣作りを、低いところから俯瞰できました。(笑)

ただ、その上空を鳶(トンビ)が旋回しているわけです。
「あんな木のてっぺんに巣を作ったら、鳶に狙われないのかしら?」なんて、心配になります。


鳶も何匹か飛んでいて、よく見ると1羽だけ、とんでもない高さのところを旋回しているヤツがいる。

中二病???

「アイツ、降りてこれるのかなぁ…」
これまた、他人事ながら心配になる。(僕、高所恐怖症なんです)


そして、足下、水面に目を移すと、こんどは鴨さん(仮名)一家がいるわけです。
「鴨は『泳ぐ』って言うのかなぁ???人間の泳法だと犬掻きみたいなもんだよなぁ?」
なんて考えてしまう。

小春日和。(笑)

そして、ボーッと眺めていると、鴨さん(仮名)たちが次々と潜水していく。
こんなシーンが見れるとは。
これにもひたすら興奮でした。


というわけで、松江城やら、小泉八雲邸やら、名だたる観光名所そっちのけで、バードウォッチングに興ずる40歳。

今度、鳥の図鑑買おう。

軽自動車の名義変更に行く

こんにちは。OGUROBBYです。

先日、ぺんぺん草が生えているのを見つけました。
「久々に見た気がする」。

子供の頃は、僕の育った埼玉県草加市でも、そこら中に生えていました。
珍しくもなんともなかったんですがねぇ。

俗に「ぺんぺん草も生えない」という言葉があります。
初めて知りましたが、「ぺんぺん草が生える」という言葉もあるようです。

 ぺんぺん草が生える  :家や土地が荒れ果てている様子
 ぺんぺん草も生えない :一切合切が残っていない様子

ぺんぺん草。
生えても、生えなくても、何か言われてしまう…
とっても可哀そうな存在に思えてきました。

でも、このぺんぺん草、実は春の七草の一つなんです。
別名を「ナズナ」。
平安時代から、七草がゆとして食されてきた、日本人には所縁の深い草です。
効能も、肝臓病、解熱、血便、血尿、下痢、高血圧、止血、生理不順、、、
本来は、ありがたい草のはずなんですけどね。


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目次
1.軽自動車を譲り受ける
2.名義変更に行く

1.軽自動車を譲り受ける

有難いことに、軽トラックを1台譲り受けることとなりました。

一般に、軽トラックには以下の利点があります。

  • 竿やパイプといった長いものを運べる。
  • 荷台を汚してしまってもメンテが簡単。(水洗いが可能)

普通は車内を汚してしまっても、拭き掃除しかできないですからね。
全て聞いた話で、実体験は未だ伴っていません。

バンと比較しても、屋根、カベがないので空間的な自由度が利く。
ただし、荷台に屋根がないので、雨の時は運ぶものを選びます。

初年度登録から15年。走行距離6万キロ。
日本製のクルマは優秀ですからね~。
そうそう壊れません。
まだまだ現役バリバリで働けるはずです。

今回は4/20には車検切れなので、「必要ないなら廃車にする」というお話。
サラリーマン時代にお世話になったH社への義理立てが叶わないのは心残りですが、遠慮なく頂戴することにしました。


2.名義変更に行く

そもそも、なぜ名義変更しなくてはいけないか。
税金が発生するからです。
軽自動車の場合、4/1時点の所有者(名義人)に対して、1年分の税金が発生します。

自家用乗用軽自動車で、年間10,800円。
実は3年前は年間7,200円でした。
この増税で、軽自動車のメーカー各社は、一気に販売台数を落とすことになるのですが、それはまた別のお話。
自家用貨物(軽トラ等のいわゆる商用車)なんて、年額4,000円です!

お金のもつれはトラブルの元。
額の大小ではなく、名義はきちんとしておかなくてはいけません。


さて軽自動車の名義変更。
お店で買えば販売店がやってくれます。

では、お店を通していない時はどうしたらよいのか。
当然お店に行く方法もあります。
ザックリですが2-3万円はかかるようです。

でも、このブログの趣旨から言って、その方法は取りません。
自分でやることにします。DIYというやつです。
こちらに来てからというもの、「経験」に勝るものはない、と痛感しています。

タイヤ交換だって、一度自分でやってしまえば、次からは何のことはない。
ふきのとう だって、一度生えている実物見たら、気付くようになる。

タイヤ交換については、後で「あれー?」という話もあるのですが、またの機会にお話しましょう。覚えていれば。(笑)


軽自動車の名義変更の場合、「軽自動車検査協会」の事務所に行って手続きを行う必要があります。
  ※普通車の場合は、運輸支局の管轄になるため、やり方が異なるのでご注意を。

軽自動車検査協会」の事務所は、島根県の場合、松江にあります。
他県の事務所が近くても、名義変更は管轄内の事務所でしか手続きできません。

現在、他県のナンバーがついている車であっても、管轄内の事務所に行って下さい。
例えば、広島ナンバーが付いているからといって、新所有者が島根県の住人であれば、広島では名義変更の手続きを受け付けてくれない。松江まで行く必要があります。

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  <写真は軽自動車検査協会HPより転載>


基本的には書類だけの手続きです。
譲り受けた名義変更前の車でわざわざ行く必要はありません。


ただ、「折角協会事務所まで行くのだから車検も一緒に受けたい!」というニーズもあると思います。
その場合、保険適用について心配される方もいると思いますが、そこは大丈夫です。

イーデザイン損保さんに確認したところ、他人名義のクルマであっても、短期間なら対応は可能。
ただし、ネットでいきなり見積もりを依頼するのではなく、電話で事前に相談する必要があります。

電話口で見積を作成頂く際、先方の覚えで但し書きをしておくそうです。
(本来は、他人名義のクルマに保険はかけられない。)

見積もりは、電子メールで送信されてきますので、そこからログインして手続きすれば、通常のネット割引も受けることが可能です。
恐らく、どこの保険会社であれ、同様のサービスは受けられると思います。


詳細な手続き方法、および準備するものについては、軽自動車検査協会のホームページでご確認下さい。

名義変更(売買・譲渡) | 各種手続き | 軽自動車検査協会


準備するものは、当然用意していくものとして。
基本的には、窓口で渡される書類を2枚書くだけでした。
記入サンプルも置いてあるので、書き方は問題ないと思います。
30分もかからず、一通りの手続きは終わりました。

気になる費用の方ですが、事務所での手続きは無料!
住民票とか、事前に準備するものはお金がかかりますが、それだけです。
「平日に行けない」とか、「遠すぎる」という方も多いと思いますが、自分でやれば格安ですね!


それにしても、3/31(金)という年度末のせいもあり、事務所はなかなかに慌ただしい感じ。自動車メーカーのロゴの入ったジャンパー着ているプロの方も沢山。

「今日中に廃車にするかどうか決めないと、明日も所有していると1年分の税金掛かっちゃいますよ!」

なんて電話している声も聞こえました。
盗み聞きしていたわけではないのですが、緊迫感からか声が大きい、大きい。(笑)

プロの方は、もっとやり方あるのかなー?なんて思っていましたが。
検査協会事務所の付近で、各代理店からの声を集約しているんですかね。
想像ですけど。

藻谷浩介さんの話を聞きに行く

こんにちは。OGUROBBYです。

春ですね~。
朝晩は相変わらず冷えるものの、周りの景色が着実に変わってきました。
ついこの間までは、目を覚ますと聞こえてくるのはトンビや鶯のソロだったのですが、最近は自然界の音も厚みを増してきました。
知らない鳥の声が随分と増えました。

そして、カエルも冬眠から目覚めたようです。
何となく、秋の鳴き声と違うように思いますが、求愛行動???

自然界の色んな音に包まれている感じ、なんとも春めいています。


そして、春の訪れはこんなところにも。

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土筆(つくし)です。
ちゃんと見るのは、幼稚園だか小学生以来。
こうやって群生している姿に限っては、実は初めてかも。

土筆が成長するとスギナになります。


気が付いたらスギナが群生していることはあっても、土筆がはえている姿は見逃していたのです。

こういう変化に気付けるのは、嬉しいもんです。
そして、ほっこりします。

春は良いですね。



さて、今日のお題です。
先日、町内で藻谷浩介さんの講演を聞きに行きましたので、その話を。


目次
1.数字は引っかけるためのものでもある
2.残る町は「住む理由」を言える町

1.数字は引っかけるためのものでもある

藻谷さんと言えば、その著書、『里山資本主義』が有名です。
各種メディアにも度々登場される他、著作活動、講演活動等で全国を飛び回っているご様子。

僕が住んでいる吉賀町は、人口8千人足らずの小さな町なのですが、 多忙な藻谷さんが、何故吉賀町に?
そんな疑問を抱きながら出席したのですが、冒頭で謎が解けました。

お隣の山口県周南市の出身なんですね。
吉賀町へは、過去にも講演に来られたことがあるようです。
広い意味で、地元、ということなのでしょう。

講演の中身も、地元への応援歌の色合いが強く、移住者が聞くより、地元の方が聞いてこそ、価値のある内容であると感じました。

おっといけない。
先に総括してしまうところでした。(笑)


藻谷さんのスピーチは、データを多用するスタイル。


例えば、こんなクイズ。
「日本で最も空き家の多い都道府県、どこだか分かりますか?」


クイズの前にこんな内容のスライドを見せて頂きました。
2013年に総務省統計局がまとめた、日本全国の空き家率 のデータです。

 全国平均 13.5%
 山梨県  22.0% (全国トップ)
 長野県  19.8%
 …
 島根県  14.7%
 …
 東京都  11.1%
 …
 宮城県  9.4% (全国最低=空き家率が低い)


答えは東京都なんです。
冷静に考えれば、そうですね。
母数が格段に大きいですから。

僕は不覚にも、山梨県だと思ってしまいました。。。
真っ先に騙されるタイプです。

子供の頃、あったじゃないですか。
「『ピザ』って10回言って」ってヤツ。
10回言った後に、おもむろに肘を指して、「ここは?」と聞かれる。
僕は嬉々として、「ヒザ!」って答えていました。

う~ん。もう少し慎重さが欲しい。
でも、土筆に気付けるようになったから、まぁ良いか。


「数字は引っ掛けるためのものでもある」。

「思い切り引っ掛っているお前が言うな」、という声が聞こえてきそうですが、安心して下さい。言ったのは、僕ではなく、藻谷さんです。(笑)

数字は、それ自体に色はついていません。
しかし、切り取り方、見せ方次第で色を付けることは出来ますからね~。




2.残る町は「住む理由」を言える町


日本の人口は、今後どんどん減っていく。
数だけを追えば、都会も田舎も、日本全国で人口が減っていく。
そして人口の絶対数で言えば、都会に人が多い状況は変わらない。

ところが、切り口を変えて、年齢構成で見てみると、別の側面が見えてきます。


藻谷さんは、2010年⇒2015年の年齢層別・エリア別の人口推移を示してくれました。

例えば首都圏。
総人口は、2010年から15年にかけて増える。
但し、子供(0~14歳)は2%減、働き盛り(15~64歳)は3%減。
若い人だけ見たら、人口が減っている。
つまり、65歳以上が大幅に増えているのです。
いわゆる前期高齢者(65~74歳)が18%増、後期高齢者(75歳以上)が24%増なのだそうです。高齢化が着実に進んでいる。

人口ピラミッドで見ると解りやすいのですが、
東京は今後40-50年の間、お年寄りがどんどん増えていく構図。


一方の島根県吉賀町(六日市地区)。
こちらも2015年にかけて人口が減っている。
後期高齢者が4%減。
つまり、高齢化のステージを追え、既にお年寄りすら減ってくるステージなのだとか。
ただ、視点を変えてみると、町が相対的にはどんどん若返っていく。


結局のところ、高度経済成長期に若者が大都市にどんどん出て行った。
人間は誰でも、1年に1つ年を取る。
かつて大都市で膨れ上がった若者が、今は現役を引退し、これからさらなるオトナの階段を上っていくのである。

藻谷さんのスライドには、裏付けとなる数字も色々出ていたのですが、メモしきれませんでした。すみません。。。


ただ、大都市と田舎、どちらが良いかはこれだけでは一概に言えません。
無縁社会となった大都市で、独身の人が80歳でインフルエンザに罹ったとき、一体誰が面倒をみてくれようか。

一方で、田舎は人口そのものが減っていくので、病院を維持できないリスクがある。
田舎のお年寄りは、ずーっと身体動かしているから、総じて元気なんですけどね。


さて、先程は田舎の例として、吉賀町(六日市地区)が引き合いに出ましたが、全ての田舎が若返っていくわけではないそうです。

やはり、若者が戻ってくる、若しくは移住してこないことには、若返ることはありません。そういう地域は、若返る前に消滅してしまいます。

以下は、藻谷さんの考える、若者が離れていく地域の共通点。

  • 「ないもの探し」と「悪者探し」が日課
  • 親が子供に「この町は駄目だ」が口癖
  • 地元民が地酒、地魚、地野菜を食べない
  • いくら頼まれても空き家を貸さない
  • 議員は全員、無投票当選の男性
  • 役場の職員が勉強会に来ない


「なるほどなぁ」と思って、聞きました。
でもこの言葉、明らかに地元の方に向けられていますよね。


同じ島根県隠岐に「海士町」という町があります。
離島ですから、交通アクセスは決して良くない。寧ろ、悪い。
でもこの海士町、人口が減っていないのです。
この日も、藻谷さんからも説明がありました。
Uターン、Iターンで活気があり、地元の産品を全国に売って外貨を稼いでいます。


僕も東京に住んでいるとき、海士町の話を聞いたことがあります。
その時に見たポスターが、とても印象的でした。

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「ないものはない」

でも、そこと向き合えば、次の言葉が自ずと出てきます。

「じゃあ自分達にあるのは、何なのか」


それを徹底的に考えたからこそ、海士町の今があるような気がします。
行ったことが無いので、100%妄想なのですが。(笑)



「ふきのとうみそ」をつくる

こんにちは。OGUROBBYです。

先日、玉葱を植えさせて頂いている畑に、草むしりに行ったときのこと。
「ピーヒョロロ」という声で見上げてみると、1匹の鳶(トンビ)が飛んでいました。
他に人影ならぬ鳥影はなく、贅沢にも大空独り占め状態!

じーっと見ていると、鳶って翼をピーンと張ったまま、
グライダーのように滑空していきます。
その姿は、本当に優雅。
自分が鳶だったら気持ち良いだろうな~、なんて。
高所恐怖症であることもつい忘れて、思ってしまうわけです。(笑)

そんな中、1羽の別の鳥影が、鳶に近付くではありませんか。
鳶より二廻り位小さな、真っ黒い鳥。
カラスでした。

上空で一瞬交錯したように見えましたが、次の瞬間、鳶は180度方向転換し、カラスもそれを見届けるかのようにして、引き返しました。

カラスが身を挺して、巣でも守ったのだろうか!?
目の前で繰り広げられたドラマに、胸がざわつきました。

冬が終わり、春が来る。
人間も色んな活動を始めますが、自然界も、これまでとはちょっと違うフェイズに入ってきます。

玉葱の苗も、冬を乗越えて随分逞しくなってきた気がするし、雑草も種類が変わってきた。春だな~。

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ちなみに、飛翔中に鳶とカラスが争う光景は良くあるのだそうです。
両者の食物が似ているため、一種の競合関係にあるのだとか。
なるほどね。


目次
1.ふきのとう あれこれ
2.「ふきのとうみそ」をつくる


1.ふきのとう あれこれ

「ふきのとう」。
漢字で書くと、「蕗の薹」。
音では聞いたことあっても、なかなか馴染みのない方も多いと思います。

「2月になると、ふきのとう が出てくるんよ~」

そんな話を、冬の間は何度か耳にしました。
春の息吹の代名詞として、随分定着しているようです。
とは言え…僕も、「ふきのとう」と言われても具体的な画がイメージできなかったんですよね。実物を見た事がなかった。

待ち遠しい春への期待も相まって、そりゃもう、とっても甘美な響き。
期待感だけがグングン膨らみました。

ちなみに、2月は体感温度的にも、れっきとした真冬なんですけどね。


そんな中、頂いた「ふきのとうみそ」が、とても美味しかった。
あの独特なほろ苦さ。清涼感すら漂う。
取り敢えず、ご飯何杯でもいける感じです。

一体、どんな姿をしているんだろう!?
認識できていな/ければ、仮に出会ってても、永遠にすれ違いなわけですよ。
昔のトレンディードラマのように。


それがある日、感動の対面を果たします。
既に時代は平成29年
永遠と感じられるような、すれ違いがウケる時代でもない。(笑)

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「持って帰って、味噌汁にでも入れて食べんさい。」
そんな風に声掛け頂きまして、初めて摘ませて頂きました。
ポキッと。

ウィキペディアによると、水が豊富で、風があまり強くない土地を好み、繁殖するのだそうです。

一度分かってしまうと、結構見つけられるものです。
なにしろ、鮮やかな黄緑色。
この季節では独特な色合いです。

山の恵み、春の恵みに感謝!





2.「ふきのとうみそ」をつくる

では、早速採集した「ふきのとう」で調理を行います。

「ふきのとうみそ」を作ろうと思ったのは、たまたま頂いたものが、とても美味しかったから。今回は、そのレシピを聞き込んで、再現してみました。


①下処理

まずは洗って、外皮を剥きます。
汚れている部分だけを取り除くイメージです。
地下茎部分(見た目上は、「根っこ」)は毒性が強いらしいので、きっちり取り除いて下さい。


②ふきのとうを刻む

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上の写真では、蕾の根元から輪切りの要領で切っていったら、みじん切りみたいに仕上がってます。
海苔巻き切るのに失敗して、具とご飯がバラバラになってしまった感じですかね。
例えが無理やり感満載ですけど。(笑)


③灰汁抜き

刻んだ ふきのとう を笊に入れ、水に浸します。
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この通り、茶色くなっているのは灰汁です。
まだ肌寒い中芽を出してくるだけあって、なかなか灰汁の強いヤツです。

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水が透明になってくるまで、繰り返し灰汁を抜きます。

塩水で茹でる灰汁の抜き方もあるようですが、香りを損なわないよう、水に浸けています。


④炒める

灰汁抜きして、水をしっかり切って、しんなりしてくるまで炒めます。

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思わず、餃子の皮とかに巻いてしまいそうです。


⑤仕上げ

しんなりしてきたら、味噌と砂糖を投入です。

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この間仕込んだ我が家の味噌は、早くても梅雨明けまで使えません。
今回は鹿児島の義母からもらった麦味噌を使いました。

先生から習ったレシピは、味噌と砂糖だけですが、味噌が固めだったので味醂も入れました。当然ですが、味噌が溶けるので、分量はご注意を。

 - Feel the force -
かつてヨーダやオビ=ワンも言ってました。
味噌、砂糖の分量は、フォースを感じて下さい。
優秀なジェダイになる第一歩です。(笑)

ネットで見ても、調味料の種類や分量はまちまちです。
ふきのとうのサイズや、味噌の塩分濃度によっても変わると思うので、自分を信じて、好きな味付けにするのが良いんでしょうね。

取り敢えず、僕の場合ですが、
味噌の量は、見た目のバランス重視。
砂糖の量は、味見しながら調節しました。

熱いうちは、ふきのとうのエグみが強いですが、冷めると案外落ち着くようです。

最後に、これだけは言わせてください。(笑)

― May the force be with you ! ―

確定申告に行ってきました

こんにちは。OGUROBBYです。

ここに来て、日に日に春を感じることができるようになりました。
昨日、一昨日あたりは、朝起きたら鶯の声。
春の到来を感じます。
と言いつつ、先週はいきなり雪が降ったりもしてるんですけどね。


越して来た当初、とても新鮮だった川のせせらぐ音は、何となく日常に溶け込んでしまった感もあるけれど、季節のように移ろうものは、やはりインパクトがあります。

僕は鳥フェチではないのだけれど(多分)、
昔に比べれば随分興味を持つようになりました。

例えば、ウチの裏の田んぼに冬の間よく来ていた白黒の鳥。
水のない田んぼをチョンチョンと歩いては、何かしらついばんでます。

「最近、よく会いますね。ところでお名前は?」

相手が人間なら、そうやって話しかければ答えが返って来るのですが。(笑)
毎日に近いくらい顔を合わせていれば、そりゃ名前くらい聞きたくもなります。

目に焼き付けて、ネットで名前を探してみても、今一つ確信が持てない。

「せめて写真を撮れれば、誰かに聞ける。」
そう思っても、僕のスマホのカメラでは全く捉えきれない。
携帯のカメラではズームに限界もあるし、警戒心が強いので、ちょっと身動きしただけで逃げてしまう。

お姿を見掛けるたびに、もどかしい想いをしていたのですが、先日とうとうお名前を伺うことが出来ました。近所の温泉で。

「そりゃ、セキレイだね。」

湯船に浸かりながら、顔見知りの方に聞いてみたのです。
「白黒の…」「これくらいの大きさで…」

それだけで良く解ったなぁ…とは思うのですが、ネットで検索してみて納得。セキレイですね。

それからというもの、セキレイ君を見掛ける度に、愛着をもって眺めることができています。やはり、名前って大事ですね。

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  写真引用元: 日本野鳥の会



目次
1.源泉徴収票って何ですか?
2.おカネと向き合う
3.サラリーマンと個人事業主
4.確定申告に行ってきました

1.源泉徴収票って何ですか?

突然ですが、「源泉徴収票」ってありますよね?
サラリーマンの方には、お馴染みの物だと思います。
あれ、ちゃんと見たことありますか?

恥ずかしながら、僕はほとんど見たことが無かった。
昨年8月にサラリーマンを辞めるまでの16年間、毎年もらっていたはずなのに。

源泉徴収票」って紙は、毎年もらっていたのは認識していたんですよ。
でも、中身をよく見ず、もらった瞬間に鞄にしまっていた。
そして、何事もなかったようにパソコンの画面に戻るのが常。

経験則で、「源泉徴収票」は貰いっ放しでも、大きな問題は何も起こらないことを知っていたんですね。
そんな事より、目の前の資料だったり、メール作成の手を止める方が、よっぽど怖かった。悲しいかな、これも身をもって知ってました。早めに対処しておけばボヤで済んだ仕事も、対処が遅れれば大火事になることもある。

源泉徴収票」も、多分、社会人1年目の時は、ドキドキしながらやり過ごしていたんだろうけど、そんな感覚は、今となっては全く憶えていない。

ところが、今回は向き合わざるをえない。
僕の代わりに確定申告をやってくれる会社はないので。


(取り敢えず、、、「上手く出来ているもので…」と言っておきますが、)

現代の日本において、サラリーマン(この場合は、派遣労働やアルバイト等、「給料」を貰いながら働く人すべてを含む)である限り、納税は全て勤務先が代行してくれている。と言うか、僕らの銀行口座に振り込まれるお給料は、既に税金を差っ引かれたもの。

源泉徴収票とは、法人(雇用主)が、従業員(被雇用者)の給料(収入)から社会保険料等を控除し、所得税を計算した結果なのです。

だから、「源泉徴収票」をもらった傍から放っておいても、「あなた、納税の義務を果たしていませんね」と指摘を受けることはない。
あなたの手取りは、既に引かれるものは引かれていますから。


ただ、納税義務はすべての国民に等しくあるわけで。
勤務先がないのであれば、自分でやるしかない。



2.おカネと向き合う


僕が小学生のころ(少なくとも低学年)、お小遣いは月に500円もらっていました。
毎月、コロコロコミックで330円が消え、残るは170円。

少年ジャンプが170円だった時代。
ジャンプを毎号買う購買力は、当時の僕にはなく、毎週友人のを読んでいた気がします。従い、残る170円は近所の駄菓子屋さんに消えていったはず。
一括でなく、分割で。(笑)

何にせよ、500円を毎月きっちり使い切っていた。
10円も余すことなく。

中学、高校、大学と小遣いだったり、アルバイトだったり、入って来る金額は大きくなったけど、基本的にはどれだけの収入があるかは把握していた。
大学生の時は、長期休みをバックパッカーとして海外で過ごす時間も増えたけど、そのために「いつまでに、〇〇円稼ぎたい」という明確な目標、計画も持っていた。


そんな風に機能していた僕なりの計画経済が、狂い始めたのはいつの頃だったか。

社会人になりたての頃は、今まで買えなかったものが手に入る喜びを味わった。
友人から外食に誘われても、気兼ねせず行けるようになった。
マイカーを手にした。(中古だけど)
本屋さんで新刊を、興味本位で買えるようになった。(今でもハードカバーの本を買うのは躊躇する)

けれども、同時におカネに対する敬意も、徐々に失っていったように思う。
雇用されていれば、一定の収入は定期的に振り込まれる。
その状況に慣れれば慣れるほど、おカネへの敬意・関心が薄れていった気がする。
毎月の給与明細もあけなくなった。

代わりに、お金より時間が欲しくなった。

特に、30歳で転職してからは、最初に就職した会社に比べ、勤退時間の管理がべらぼうに厳しかった。基本的に、サービス残業を許さない仕組み。
当然残業規制はあるのだけど、仕事量が膨大過ぎ。

「残業代要らないし、むしろお金払うから、残業させて欲しい」

そんな冗談を、よく耳にしました。

ここまで来ると、おカネに対する敬意なんてゼロに近付いて来ますよね。
そのくせ、仕事(ペーパー)上のお金に対しては、とてもシビア。
1円の差を説明するのに、数時間かけて資料を作成しなきゃいけなかったりもする。


生活するためにおカネは必要。
自立するためにも、おカネは必要。

そしておカネがあれば、出来ることが増えるのも確か。
一方でおカネそのものを追い求めすぎると、今度はおカネに使われてしまう。

極端な話だが、行き過ぎれば、おカネの為に戦争起こす人も出てくるだろう。
戦争と言う名の スクラップ&ビルド。
多額のおカネ、マネーが動く。

使う人、その人が今置かれている状況を、映し出してしまう。
鏡のように。
おカネって、不思議なものです。

セコくなる必要はない。
でも、おカネと向き合い、おカネに敬意を払う。
それが「足るを知る」ということだと、今は思います。


3.サラリーマンと個人事業主

そんなわけで、僕は今までは会社任せにしてきた確定申告を、今年は自分でやらなくてはいけない。

確定申告というのは、簡単に言うと税金を確定させるために、1年間の所得を確定させること。収入から必要経費を引いて、所得を計算します。
毎年(1月~12月)の所得を、翌年2月に税務署に申告します。

その準備・対策と言うと聞こえが良いですが、年が明けて1カ月余り…確定申告の ‟イロハ” について勉強しました。
ハッキリ言って付け焼刃なんですけど。(笑)


税金とか確定申告の中身については語りませんが、サラリーマンと個人事業主の違い。
目から鱗でした。
いや、個人事業主の方からすれば、ごくごく当たり前の世界なのでしょう。

東京にいる頃、とある個人事業主の方から、こんな言葉を聞いたことがありました。  
 「【after tax】の生き方か、【before tax】の生き方か」

今回、実際に確定申告書を作成してみて、その言葉がすごく腑に落ちました。
(先に言っておくと、どちらが良い、悪いの議論をするつもりはありません。)

前者は、所謂サラリーマン。
銀行口座に振り込まれるお給料は、税引き後のものです。

サラリーマンであれば、全て勤務先が所得税の納税を代行してくれる。
ただ、お給料を出発点にした場合、おカネに対しては受け身になりやすい。

昨年8月に退社した僕も、所得税を結果的に払い過ぎていました。
その場合、確定申告をすることで払い過ぎた分が還付されます。
行動したから得られる、実にフェアな結果です。


税金に関して、国は足りないときは追徴課税してきますが、取り過ぎたときは何も言ってこないのです。国としては、貴重な埋蔵金です。


他方、個人事業主の手元に収入として入って来るのは、当たり前ですが、税引き前のもの。だから、自分で確定申告をして税額も確定しなくてはならない。

「自分でやる」ということに意義がある気がします。自分でやるから見えてくることがある。だから工夫の余地もたくさんあるのでしょう。

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4.確定申告に行ってきました

 ある雨の2月某日。
僕は作成した確定申告書を持って、山を下りました。

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税務署なんて足を運んだのは、人生初と言って過言ではありません。
最寄り税務署まで約40km。

季節柄なのか、何かものものしく感じてしまうのは、税務署の空気に慣れてないからでしょう。
それにしても、入口周辺の文字の多さ。(笑)
そして、ポスターの女性の目が笑っていないのは、恐らく気のせいでしょう。


確定申告期間というハイシーズンだったためか、署内はなかなかの慌ただしさ。
自動ドアを潜るなり、用件を聞かれました。

受付カウンターに書類を提出し、簡単に内容のチェックを受けます。
と言っても、記入漏れがないか確認する程度で済みました。
もっとバシバシ質問来るのかと身構えていたのですが、中身の精査は後日のようです。ホッ。

控えの確定申告書に、受領印を押して頂き、今年の確定申告書類の提出は終了。
作成に要した時間を考えると、あっけない位。

これからは、毎年これをやることになるんだなぁ。
これも経験と思って、精進します。