秋に向かって
こんにちは。OGUROBBYです。
お盆も終わり、全国的にいくぶんか暑さも和らいできたようです。
ここ、吉賀町でも朝晩は寒いくらいに冷え込んできました。
最近は、気付けば朝は毛布にくるまっています。
甲子園も終わりました。
金足農業、県立の農業高校が奮闘しました!!
個人的に笑わせて頂いたのは、秋田県のご当地ヒーロー、超神ネイガー氏が決勝戦前に発した以下のツイート。メディアでも取り上げられていました。
んだ。土は持ち帰るもんじゃねえ、耕すもんだ。
— 超神ネイガー【公式】 (@neiger_akita) 2018年8月20日
次も思いっ切り耕してけれよ!(スクイズ的な意味で)#金足農業
「土は耕すもの」
僕もコチラ(=土は耕すもの)側の人間になってきたでしょうか。
アチラ(=甲子園から土を持ち帰る)側には行ったこともないし、もはや天地がひっくり返っても行けないのですが。年齢的にも。(笑)
目次
1.秋に向かって(田んぼ編)
2.秋に向かって(畑編)
1.秋に向かって(田んぼ編)
こちらは順調???
色々凸凹ありながらも、前に進んでます。
全景どーん!!!
この2枚の田んぼは、それぞれ取水口と排水口が向かい合う辺上にあります。
丁度、写真の奥側が川になっているのですが、排水はその川に流れ込みます。
年間通して言えるのは、取水口側は水温が低く、排水側は水温が高いということ。
入って来る川の水は冷たく、田んぼにプールされているうちに水が温まります。
面白いもので、稲の生育は排水側が一番早く、取水側は遅い。
7月の終わりに排水側は出穂しましたが、取水側はまだ穂も出ていません。
同じ田んぼでも、それだけ差が出てしまうのです。
実際、田んぼの中に手を突っ込んでみたことがあるのですが、ちょっとした「ぬるま湯」になってました。
今年の夏は暑かったですからね~。
穂が出てから高温に合うと、米の品質が下がると言われているので、水はずっとかけ流しにしていました。
今年、勉強になったのは、稲穂は出てきた直後は中身がスカスカということ。
花が咲いて、受粉が行われて、その後徐々に中身が詰まっていくようです。
中身が詰まって来ると、穂先が重くなって、頭を垂れてくる。
この過程を知らなかったので、とても勉強になりました。
「中身がない!!!」
実はあちこちネットを検索したのですが、意外と情報がなく、ますますパニックに!
先輩農家の方から、上記のプロセスを教わり、稲穂が垂れてくるのを見て、漸く落ち着きました。
お盆開けから水を止めました。
そろそろ田んぼを乾かしていかないと、収穫で機械を田んぼに入れられないので。
「土は耕すもの」側の人間としては、全ての稲の出穂を待ちたいところなのですが、、、
そうしてしまうと、早く穂を出した稲たちの収穫適期を逃しちゃうんですね。
枯れてきちゃうんです。
反省点を挙げればキリがないのですが、最終コーナーを過ぎて、最後の直線というところかなぁ。
2.秋に向かって(畑編)
話は変わって、畑の話。
着々と準備を進めています。
こちらは今現在、畑に植わっているものはないのですが、9月の定植に向けて苗を作っています。
まずは、先日このブログでも紹介させて頂いたキャベツ。
毎朝水やりをしているいのですが、日に日に大きくなるのが可愛らしい。
早いものは、本葉が顔を覗かせていました。
そして、白菜。
こちらも、種まきして3日目の朝に一斉に芽吹きました!
2日目の朝の時点では、1つも芽が出てなかったんですけどね。
ベタだけど、「命の神秘」!
どちらも、関係者以外立ち入り禁止の厳戒態勢です。
蝶々に卵でも植え付けられたら大変ですから、防虫ネットでガード。
もっと待って種を植えれば、寒さで虫もいなくなるのだけれど、、、
そうするとキャベツが育たない。
特に、葉っぱを巻くのにはエネルギーが要るようで、その頃までにはある程度の大きさに育てておかなくてはいけないのです。
田んぼの猪と、キャベツ・白菜の蝶々。
タイプは違うけど、どっちも手強そうだな~。
最後に、来年の夏野菜用の緑肥として育てているソルゴーです。
一本一本の姿は、同じイネ科のトウモロコシみたいな感じ。
7月の終わりに種を蒔きました。
8月の好天のお陰で、生育は順調。
よく育っているものは、膝小僧くらいの高さまで育ってます。
日照り続きでなく、雨でも降れば、もう少し大きくなる気もしているのですが…。
身長超える位の大きさになればいいなあ。
猫との生活、あれやこれや。
こんにちは。OGUROBBYです。
以前、このブログでも「いつか書く」と宣言させて頂いたのですが…。
猫との共同生活を始めて1年超。
昨今の猫ブームの中、「猫を飼ったことがないけど、飼ってみたい」と言う方に向けて、このOGUROBBY、不肖の身ながら1年で感じたことをツラツラと挙げてみたいと感じる次第。
是非、お付合い下さい。
目次
1.猫との生活で驚かされちゃったこと
2.猫、それは癒しの存在。
1.猫との生活で驚かされちゃったこと
早速ですが「驚かされちゃったこと」、要するに想定外だったことです。
まずは僕のネコ歴から簡単に。
子供の頃から、「イヌ派 or ネコ派?」と問われれば、ネコ派でした。
実家に野良猫が住み着いて…というパターンは経験したことがあるのですが、長続きはせず。大人になって、何度か猫カフェには行ったことがあるのですが、あんまり触れない。それに都会の集合住宅では、なかなか猫は飼えません。
島根県吉賀町にて、幸い猫が飼える環境が整ったので、現在2匹の家ネコと共同生活を始めてだいたい1年というところ。
それでは、行きましょう。
ビックリさせられちゃったこと。
①良い服が着れなくなる。
まあ、良い服ってほど良い服着てはいませんがね。
オサレに気を遣う方でもないし。
今は夏なので、Tシャツで過ごしていることが多いのですが。
基本、僕のTシャツ穴だらけです。
なぜなら、猫が爪を立てるから。
うーん、これでは伝わらないな。(苦笑)
極論言うと、猫は抱っこして欲しい時、自ら駆け上がってきます。
それこそ、服に爪を立てながら。
時には、服を貫通して爪が肌に突き刺さるのですが、そこはアンガーコントロールの練習と割り切ります。
ある意味、猫冥利に尽きるというものです。(笑)
そんなわけで、服は穴が開いても精神的ダメージを受けないモノ、にシフトしていきます。
②色んなものが破壊される
これは折に触れ、このブログでも伝えてきた気がします。
この一年で、役目を全う、もしくは負傷したものたち。
・ウォシュレットホース
・掃除機ホース
・座椅子
・スピーカーカバー
・TV液晶画面
・床板
・畳
・網戸
最初の2つは、まさに「ある日突然」というやつです。
惜しまれる間もなく、ある日突然亡くなっておりました。
どちらも、牙の餌食ですね。
歯が生え変わりなんですかね?ある時期からやたらと色んなものを噛みだしました。
我が家では、ウォシュレットという文明の利器を手放し、掃除機も箒とチリトリという小学校で習った通りの基本に立ち返っています。
洗濯機のホースがやられていないだけでも、ヨシとします。
後半の座椅子以下は、爪の餌食ですね。
こちらは軽傷~重症、さまざまです。
全て、いずれは傷むもの。
盛者必衰です。(苦笑)
この他、高所からの謎の落下を経てリタイヤした数々の置物。
誰が悪いか?
そこにモノを置いた人間です。(笑)
結論。
猫を飼うと、断捨離が進みます。(あくまでポジティブ)
2.猫、それは癒しの存在。
色々書きました。
上の部分を書いて、「猫って大変だな~」と思った方。
大丈夫です。
僕、トータルしても「猫飼って良かったニャア~」と思ってますから。
そもそも、今回の「(笑)」の回数。
多過ぎです。(笑)
これは猫好きだからなのですかね~。
モノを壊されても、「仕方ないか」と思えてしまう。
怒っているときは近寄らない。
悲しんでいるときは、近くにきてくれる。
結構、飼い主の気持ちに寄り添ってくれたりします。
猫好きで猫を飼っている人はみんな言うと思うんですが、
「そんじょそこらのキャットフードのCMに出演している猫より、ウチの猫の方がカワイイ!!!」
見ているだけで時間を忘れ、癒されてしまう魅力があるんですよね~。
驚かされたことに比べると、エラく抽象的になってしまいますが。
まあ、そういう具体的なデメリットを補って余りある位、可愛いということで。(苦笑)
猫嫌いの方には通用しないでしょうけど。
キャベツ畑で会いましょう
こんにちは。OGUROBBYです。
先日、「ペルセウス座流星群」なるものを見る為、夜中に家の前に出てみました。
家の灯りも全て消して。
そしたら、頭上には驚く程の星空!
田舎に住んでいると、なかなか星空を見上げたりしないもんです。
反対に、足下はよく見ているのですが。
蝮が出るので。(苦笑)
従い、天体観測といっても靴は長靴。
懐中電灯は必須です。
肝心の「ペルセウス座流星群」
見えましたとも。
流れ星って、恐らく人生で初めて見たのですが、地平線までずーっと流れて消えていくとは限らないんですね。
スーッと流れて、途中で消えました。間違いでなければ。
当日、ちょっと曇っていたので、その影響もあるのかなぁ。
目次
1.キャベツ畑で会いましょう
1.キャベツ畑で会いましょう
今回も、前回に引き続いてキャベツの話です。
最近は昼間は延々と石拾い。
腰に負担をかけないよう、両膝を地面について石を拾ってます。
見方によっては、高校球児のよう???(笑)
まぁ、そっちはなかなか動きのない、地味な作業ですからね。
粛々と進めてます。
そこにいくと、キャベツ君。
とってもレスポンスが良いんです。
どーん!!
なんと、種まきして2日目の朝には発芽してました。
白っぽく見えちゃっているのは、光の加減、もとい僕の腕のせい。(苦笑)
3日目には、ほぼ芽が出揃った感じ。
お湯を注いで3分で出来るのがカップラーメン。
こっちは水を注いで3日。(笑)
いやー、楽しい。
毎朝、水やりで不織布をめくるのが楽しみです。
参考までにこんな感じ。
前回と同じ写真で恐縮ですが。
いちいち不織布を剥がして、水やって、不織布を掛け直すって面倒だなーなんて想像していたのですが、、、
不織布を剥がす楽しみで、そんなものは全く気になりません。
剥がすたびに成長してますから。
想定外のスピードで成長しているのは嬉しいのですが、誤算も。
既にポット(鉢)の高さを越えてきているものがあるのです。
出たての芽は、まだカイワレ大根みたいに茎が細いので、不織布を剥がしたり、かけたりする時に、ウッカリ折ってしまうリスクもあるなぁ…と。
茎が太くなってくるのが先か、背が高くなって不織布との摩擦が増えるのが先なのか。
というわけで、急遽、不織布の掛け方を考え直すことに。
そもそも、なぜ不織布を掛けているのか。
これは虫対策です。
主に蝶々。
アブラナ科の植物には、蝶々が卵を産み付けます。
なので見た目には虫食いがなくても、卵が孵化すれば食い荒らされてしまうのです。
蝶々の子孫にかける思いもなかなかで、調べたところ、不織布越しにでも卵を産みつけるのだとか。
なので、この意味でも、不織布とキャベツの間にスペースは必要なのです。
ホームセンターでトンネル用のポールを買ってきたりもしたんですが、トンネルにすると不織布の幅が足りない。。。
試行錯誤の結果、こんな形に落ち着きました。
コンクリートブロックを周りに置いただけ。
ポットも土の上に直置きです。
水やり後に、足下が泥だらけになるのでは…と、直置きには懸念がありましたが、
何度か水やりしてみて大丈夫そうだったので、思い切ってこうしてみました。
9月に入ったら、土作り中の畑に移植です。
当然、蝶々対策で不織布掛けは必須なのですが、どういう形で対応するのか、考えておかなくては!
キャベツの種を蒔く
こんにちは。OGUROBBYです。
夏と言えば虫の季節。
蚊は勿論のこと、外で作業していると色んな虫に悩まされます。
最近の旬は、虻(アブ)。
ブトや蚊なら、長袖着てれば大丈夫的なところがありますが、コイツは服の上からチクッとやってくるので、なかなか厄介。
黄色と黒っていうカラーリングが、蜂を連想させてドキッとします。
ただ調べてみると、虻はハエの仲間なのだそうです。
よく見ると、ハエに見えてくるから不思議。(笑)
蜂に対しては、畏怖の念というか、ちょっとしたリスペクトがあるのですが、ハエの仲間と知った瞬間、虻に対する畏怖の念が消えてしまいました。
そして最後に残ったのは、忌まわしさのみ…みたいな。
虻のチクッてやつは、注射の痛みに似ている気がする。
そこで思ったのは、田舎の子供は、都会の子供に比べて、注射に対する恐怖心が薄いんじゃないかってこと。
「痛くないから、我慢してね~」
僕が子供の頃は、注射を打たれる際、こんな風な声掛けをもらってました。
これって、子供心に嘘くさかった。
「虻みたいなもんだから」
虻に刺される経験が多い田舎の子なら、こう言われたら「なーんだ、その程度か」って思うんじゃないかなぁ。(笑)
仮説ですよ、仮説。
目次
1.キャベツの種を蒔く
1.キャベツの種を蒔く
虻とは毎日、熱いバトルを繰り広げているのですが、暑さの方は一段落したように感じます。窓を開けて寝ると、明け方の寒さで目が醒めるようになってきました。
ようやく普段通りの夏がやってきたようです。
吉賀町に来て2年目の僕が言う言葉ではないのですが。(笑)
今まで、暑過ぎましたから。
さて、8月ももうじきお盆休みを迎える頃。
今回は、キャベツの種まきを行いますッ!
キャベツの一番の難しさは、害虫対策と言われます。
収穫は冬ですが、虫の活動が最も盛んな時期に種を蒔きますからね。
蝶々の産卵シーズンとも重なります。
ましてや取り組むのは無農薬。
何事も経験ですからね。やってみましょう。
まずは、育苗用の土を用意しました。
有機の育苗用培土。
近場のホームセンターでは売っていなかったので、ネットで探しました。
土って、思っていたより高いんですね。
この1袋(40リッター)で二千円ちょい。プラス送料。
説明書通りに、土に水を混ぜ、握った時に少し水がにじむ程度に調整します。
そしてポットに土を詰めていきます。
ポットっていうのは、ビニールでできたフニャフニャの植木鉢ですね。
下の写真だと、箱の真ん中あたりに置いている黒いヤツ。
土中に空気の層が出来るように、上から強く押しつけるのは避けました。
パラパラ入れて、時々ポットをトントンとやって均します。
最後に、土の表面を軽く押さえます。
そして、こちらがキャベツの種。
小っちゃい!!!
「約110粒」と袋にはあったのですが、カップにあけてみたら地味なこと、この上ないです。
そして、いよいよ種まき。
各ポットの土に、竹串でちょいちょいっと穴を開け、そこに種を落としていきます。
集中して一気にやらないと、どこまでやったか分からなくなりそうです。
急な来客など、ありませぬように。(笑)
今回、全部で94個のポットに種を蒔きました。
お盆明けには白菜の育苗も控えているので、今回使った土は半分程度。
資材は、出来るだけ過不足なく使い切りたいですからね。
こういう「どれくらい作れた」というのも経験値です。
屋根付きの場所に、不織布でくるんで置くことにしました。
基本、この場で水やりすることになるので、土への直置きは止めました。
泥でベチャベチャになってしまいますからね。
コンクリートブロックを2個置いて、板を渡した上に育苗ポットを置いてます。
写真からは解りずらいですけど。
あとは日光の当たり具合。
何が正解かはよく分からないのですが、屋根付き、壁なしの場所なので、午後からは陰になります。
やっている傍から、蝶々が一匹。。。
不織布で巻いといてよかったぁ。
って、まだ発芽してないから関係ないんですけどね。(笑)
変化、破壊、成熟
こんにちは。OGUROBBYです。
「最近、何か本読んでる?」
先日、本好きの農家仲間から挨拶代わりにもらった声掛け。
う~ん、読んでいると言えば読んでいる。
でも読んでたつもりが、いつの間にか寝ちゃっていた、とか多いんですよね。(笑)
炎天下の作業で消耗しているのか、はたまた、身体中の虫刺されが痒くて集中できないのか、うだるような暑さのせいか。
目次
1.変化、破壊、成熟
1.変化、破壊、成熟
僕の好きな雑誌に、「Number」があります。
隔週で発売されるスポーツ誌なのですが、選手へのインタビュー記事が多く、選手の内面に切り込んでいくのが特徴と思っています。
記録や試合展開だけを叙述する記事だと、時間の経過と共に風化してしまいがちなのですが、メンタリティ的な中身が多いので、内容は普遍的。
さすがは文藝春秋(出版元)という感じです。
愛知、東京に住んでいた頃は、結果的に定期購読に近かったかも。(苦笑)
そんな中、僕の本棚でずっとつん読されていた本を、今回読んでみました。
それがコチラ。
表紙は野茂英雄!
そういや、僕は昔、近鉄ファンだったのです。
表紙の野茂にグッと来たのと、Numberの編集ということで、「絶対面白い」と安心して買ったはずなのですが、「いつか読むだろう…」と本棚行き。(苦笑)
本の中身は、1995年~2015年のNumber本誌の中から、日本人メジャー選手の記事を集めたもの。
「10年ひと昔」と言いますが、20年間ですから。
そりゃあもう、懐かしい。
日本人メジャーリーガーって、こんなに沢山いたのか!と驚きます。
ただ、伝えたいのはそこではなくて、超一流の選手は、やはり考えも、言葉も超一流だなということ。
残念ながら、僕の好きな野茂は、言葉が少ないのかページの割にあまり本人の言葉が引用されてないんですよね。(表紙なのに!)
でまあ、読んでいくとこれが結構勉強になったりする。
勿論、僕は野球選手ではないので、150km/hの球を投げたり、打ったりする必要性なんて微塵もありません。
しかし、一流選手とは言え、人生本当に順風満帆なんてことはありません。
時には改革者ゆえの批判にさらされたり、
世間一般的な固定観念の上でしか評価してもらえなかったり。
「老い」という人類共通のテーマとも戦わなくてはいけない。
環境の変化をどう受け入れ、乗り越えていくかというテーマは、何もアスリートに限った話ではなく、もっと一般的な話だったりします。
今回、この本で「おおっ!!」と感じたのは、イチローと松井の「自分を変えていくこと」に対するスタンス。
イチロー選手の言葉から、紹介しましょう。
「破壊を経ないと成熟しないんじゃないかという考え方です。このまま持ち上げられて、時間が経ったら、僕はダメになります。だからいろんなものを壊したい。
<中略>
変わりたい…というよりも、壊していきたい(笑)。それが吉と出るかどうかはわからなくても、そうやって壊していく姿勢が、僕は好きなんでしょう。
<中略>
僕は変わることがまったく、怖くない。このフォームでシーズン262本のヒットを打っても、次の年にはまるっきり形を変えたこともあるし、むしろそこに停滞していることのほうが怖い。そうでないとやってられないんです。だって形が決まるということは、自分の中でこれ以上ないということにつながりますから…そんなことはありえないんです。バッティングは永遠に終わらない。答えなんか出ないのがバッティングですから、そこにとどまっていたら、終わってしまいます。」
イチロー選手の言葉 引用元:ナンバー876号 (2015年5月)
こちらは、イチロー選手がシアトルマリナーズ、ニューヨークヤンキースを経て、マイアミマーリンズに移籍した年の言葉です。
さすがのイチロー選手も、「ベテラン」と呼ばれる年頃になってますよね。
お次は、松井選手。
「どんなに不調になっても、昔の感覚を思い出そうとすることはない。そうしてしまったら後ろに戻ることだからです。常に新しいものを探して、前に進みたい。僕はそう考えるタイプなんですよね。」
松井選手の言葉 引用元:ナンバー591号 (2003年12月)
いかがでしょうか?
ちなみに松井選手がこのコメントを残した2003年は、彼が巨人からヤンキースに移籍した年。地に足のついた選手だなと、昔から思っていましたが、周りに流されることなく、きっちり自身を見つめていますよね。
安定を求めるのは人間の性(さが)だとは思いますが、永遠の安定なんてありえない。
例えば、就農1年目の僕。
安定なんて程遠く、失敗も含めて毎日が刺激的すぎます。(苦笑)
早く経験を積んで、ルーチン作業はルーチンに落とし込みたい、と考えたりします。
安定を欲してます。
でも、仮に農作業が「この時期はコレ」みたいに安定してきたとしても、体力がなくなってきたときにそれを出来るか、というのは別問題でしょう。
変化というのは、誰しも逃げられない課題なんです。
最後に、今度は別のイチロー選手の言葉を引用します。
「虚しさなんて、しょっちゅう感じています。でもそれこそが、成熟へ向けての道ではないですか。理不尽なことを経験しなかったら、人としての幅は出てきません。正論だけで大人の世界、やっていけないことは分かっていますし、そういうことを理解した上で現役でいることが大事なわけですから…」
イチロー選手の言葉 引用元:ナンバー876号 (2015年5月)
この夏の暑さとか、雨の降らなさ加減も、理不尽だなぁ。。。
台風なんて東から西へ逆走してるし。
最近は専ら「土作り」に関心がいっていたような気がしますが、今回は「人作り」?
まあ、こんな日もあるさ。(笑)
太陽熱のチカラ
こんにちは。OGUROBBYです。
先日、嫁と久々の旅行に行ってきました。
と言っても、猫の世話があるので日帰りです。
ご飯は、量をあげておけば1泊くらいなんとかなるかもしれませんが、猫のトイレ掃除がどうにもならないのです。
まあ、猫の話はそのうちまた1本書こうと思います。
今回の旅行は、山口県秋吉台に行ってきました。
言わずと知れた、日本一のカルスト台地です。
というわけで、まずは涼しくなる写真を一枚。
見えちゃいけないものが写っている写真ではありません。(笑)
秋吉台、というより秋吉洞。鍾乳洞の中の写真です。
涼しかった~!!
何でも、年間を通して内部の気温が17℃前後。
夏は涼しく、冬暖かい。
こういうところだと、デスクワークはかどりそう!!
洞内を流れるせせらぎが良い感じでした。
カルスト台地も雄大!
でも暑かった。。。
旅行自体は気分転換になるのでしょうが、嫁は家に置いてきた猫のことが気になっちゃって。
僕も、気分転換必要なほど日常に疲れてもないというか。
と言うより、日常の方が刺激的だったりして。
腰も痛いけど。(笑)
収入さえ確保できるのであれば、農業はすばらしい仕事だなぁと思うのでした。
目次
1.太陽熱のチカラ
1.太陽熱のチカラ
前書きとは時系列前後するのですが、畑の太陽熱消毒、スタートできました。
「太陽熱消毒」という言葉は好きじゃないのですが…。
何を「消毒」するかというと、雑草と土中の害虫(主にネキリムシ)です。
「消毒」なんて、ちょっと上から目線じゃないですかね!?
まあそういう言葉ですので。
ただ、これがビシッと決まれば、後々の仕事がとても楽になると言います。
草むしりの仕事がなくなったら奇跡ですし、減るだけでも万々歳です。
それと、この「太陽熱消毒」には、もう一つ効能がありまして。
土中に鋤き込んだ有機物の分解が促進されるのです。
効能、というか効果はさておき。
この太陽熱消毒、言うほど簡単ではありません。
まず何が難しいって、タイミング!
コイツの肝は、マルチを張る際にいかに水分を一緒に閉じ込めるか。
今年は本当に雨が降らないですからね…。
畑の準備(石拾い、肥料の散布)、
有機物の準備(緑肥の育生、ヨシの刈込)、
畝立て、
こういったことを天気予報を横にらみしながら、ずーっと進めてきたわけです。
結果、雨は先日の台風12号。
ワンチャンスをうまくモノにできました。
というわけで、60mの畝 2本に、太陽熱マルチをかけることができました。
一人でのマルチの張り方は、今年4月までの研修で師匠から習いましたから。
人生2度目のマルチ張りにしては、上出来。(自画自賛)
師匠によると、コツは暑い時間にやること。
朝方とか涼しい時間にやってしまうと、昼間の熱でマルチ(ビニール)が膨張して、ビロンビロンになってしまうのです。
暑い時間に張れれば、涼しくなれば逆にマルチが収縮して、ピシッと張られることになります。
この日は午前11時には張り終わった感じです。
既に充分に暑い。。。
透明マルチを張ったそばから、地中の水分が蒸気となって、マルチの内側が曇り出しました。良い感じ。
水分を内側に閉じ込めることができれば、雑草の種も発芽します。
そこを太陽熱で一網打尽!
何しろ、種のままだと防御力が高すぎて。
そして有機物の分解も、ある程度の水分がないと進まないのです。
そんなこんなで、ここまでは順調。
欲を言えば、緑肥がもっと成長してくれれば…というのはありますが、そこも土作りの過程ということで。
ついに出穂!
こんにちは。OGUROBBYです。
最近、毎日洗濯やっている気がします。
すみません。「気がする」ではなく、やっています。
ウチは嫁と二人暮らしなのですが、洗濯物の比率で言うと75%が僕のです。
1日で3日分着替えてますから。
農作業で汗だくになってますからね~。
午前と午後は別のもの。
昼はシャワー浴びてパンツ一丁で過ごしていることもあります。
どうせ汗かいちゃいますから。
パンツ一丁でデッキに洗濯もの干す位は平気で出来ちゃうようになりましたが、これも田舎あるあるでしょうか?
それとも、両サイドとも隣家まで100mはあろうというアメリカンな環境のせい?(笑)
いずれにしても、夏の洗濯はすぐ乾くので、チョー気持ち良い!!
しかも乾き上がりがパリッとなる。(山陰地方には珍しく。。。)
カメムシもいないし。
夏は最高ですね~!
洗濯ものの観点からいくと。
目次
1.ついに出穂!
1.ついに出穂!
出穂と書いて「しゅっすい」と読みます。
読めませんよね~。普通は。
僕もこちらに来て、昨年、曲がりなりにもコメを作って初めて知りました。
でもこの言葉が、昨年よりも今年、より日常に馴染んだ気がしています。
タイトルで既に種明かしになってますが、今回は、いよいよ出穂が始まったという話なのです。
4月17日に種まきして、、、
5月20日に田植えして、、、
7月31日にようやく出穂。
正直、若干の焦りがありました。
自分の田んぼだけ見てるときは、「お…だんだん株元が太くなってきたな」で充分嬉しいのですが。
先日ちょっと山を下った際、見てしまったんです。
標高下がれば気温も上がるし、生育も早い。
頭じゃ解ってるんですけどね。
車を運転する横目で見ても稲穂が出ているのを見て、「おおー!」だけじゃない微妙な気持ちも。
そこから、毎日、稲の生育を見守りつつ、「本当に稲穂が出てくるんだろうか?」と。(苦笑)
ただ、その日はあっさりやってきました。
しかも唐突に。
今日も、どうせまだだろうなーと、田んぼを一周した時のこと。
「ん?」
出てたんです。
僕の未熟な写真技術のせいで、肝心なところがモザイクかかったみたいになってますが。(笑)
そう、そこに穂があるのです。
これなら分かりますかね?
画面中央、右寄り。
穂もまだ葉っぱと同じ色をしていますが、米粒が出来ています。
しかも貴重な花付き。
米粒から、白い毛みたいなものが出ているのですが、これが稲の花。
どれ位貴重かというと、晴れた日の日中の数時間しか咲かない上に、花が咲く期間は1週間ほどなのだそうです。
次の写真も、僕の技術に難ありではありますが…。(苦笑)
中央部分、見えるでしょうか?
稲穂が出てきているとこ。
稲の葉っぱの根元が丸まっていて、そこから稲穂が顔を出してきています。
さながら手巻き寿司みたいな状態。
稲穂が具ですね。(笑)
もう少し、上手に写せてたらなーと思うのですが、何しろ眩しくて。
スマホの画面が全く見えないので、「えいや!」で写しているのです。
稲穂が出てきているのは、まだ田んぼ全体の1割ほど。
水稲は、大抵水温の低い取水口付近の生育が悪く(遅く)いものです。
今日、出穂を確認したのは、取水口から一番遠いエリア。
でも、こっからは早いかな。
穂が出てきて、まずは一安心というところです。