ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

はじまりの音

 こんにちは。ogurobbyです。
今週、9月12日(月)をもって、島根県吉賀町に夫婦共々移住しました。
ご町内の皆さま、ふつつか者ではございますが、何卒よろしくお願い致します。

東京から島根まで、3日かけて自家用車で走破。
最後の1日は名古屋~吉賀町の大移動となりました。
新幹線って偉大だ。(いや、新幹線でも腰が痛くなってたかな?)

引越しの段ボール開梱も一息つき、ようやくPC使えるようになりました。
今回は、‟音”のテーマで書かせて頂きます。


目次

1.憲法フェス@名古屋
2.はじまりの音


1.憲法フェス@名古屋

愛知県。僕が人生で2番目に長く住んだ場所です。
母親が三河地区の港町の生まれだったので、幼少期から縁のある土地でした。
三河湾に浅利を取りに行ったり、矢作川に蜆取りに行ったり。
海も近い。山も近い。

そんな愛知県に2泊することとなり。
偶然にも、三宅洋平氏、山本太郎氏の ‟憲法フェス” が名古屋で開催されると言う。

まずは、音というか、音楽の力について。

三宅洋平氏はミュージシャンであり、社会活動家。
先の参議院選挙でも、東京から出馬。
‟選挙フェス” と言う名の下に、演説と音楽ライブを行う選挙活動が話題を呼びました。

で、憲法フェス。

所用で、街頭で行われた第一部は行けなかったので、第二部の途中から。
会場が栄のライブハウスだったので、音楽メインかな、と思ったのですが、ちゃんと音楽だけでなく、話も聞けました。
会場は、年配の方が3割くらいだったでしょうか。

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この日は、愛知選挙区の民進党 近藤衆議院議員も。

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日本国憲法って、小学校だか中学校で習って以来。

憲法って何なのか?
僕たちが普段守らなくちゃいけないのは ‟法律”。
誤解を恐れず言えば、国が守らなくちゃいけないのが ‟憲法”。

この日は、山本太郎三宅洋平がゲストを交え、自民党憲法改正案と現行憲法の比較を行う、という構成でした。


論点は色々あったのですが、僕が一番気になったのは、憲法13条です。


<現行>
「すべての国民は、個人として尊重される。(以下略)」

<改正案>
「全ての国民は、として尊重される。(以下略)」


 
条文上の変化点は、 ‟個人” が ‟人” に。個が取れただけ。
これって何が変わるの?

当日盛んに繰り返されていたのは、「憲法において、意味のない変更などない」。

そりゃそうだ。
だって、大半の条文は変わってない。わざわざ、変更されているのだから。

僕たち人間が人であることは当然で、人として尊重されるのも、憲法で言われる前に当たり前。「個人として」尊重されるのは有難いけど、なんか骨抜きにされている気が。

歴史が時の権力者によって、塗り替えられてしまうのは知っていたけど。
(『古事記』とか『日本書紀』)
今や、憲法すらも塗り替えられようとしている、ということを痛感。


2.はじまりの音

吉賀町は自然豊かな町。
有機農業の町であり、農薬、化学肥料を使わない営みで一級河川 高津川を守ってきた町です。
高津川は、支流も含めてダムが一つもない。
ダムを造らせなかった流域住民の思いには、頭が下がります。

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僕らが吉賀町入りしたのは、9/11(日)の日没間際。
中国自動車道を降りて、町内唯一のコンビニに寄った際、聞きなれない鳥のさえずりが。見ると燕でした。

8月頭に来た時も見たのですが、普通に燕が飛んでいる。
東京でツバメ見れるの、神宮球場くらいですよ。
飛ばないですけど。(笑)

ただ、本当にスズメ感覚で燕が居るのです。
普通に電線にとまってますから。

そういや、最近は雀ですらも、あまり見ていなかったなぁ。
生まれ育った埼玉と東京の違いなのか、環境破壊が進んだのか、単純に雀を愛でる余裕すら持てなかったのか。

入居する家の鍵を月曜朝一で役所に取りに行くため、9/11(日)の夜は、町内の旅館に宿泊。

そして、翌朝は高津川のせせらぎで目が覚める。
雨の音ともまた違う、こんこんと湧いてくるような音の連続。
絶え間ない、せせらぎの音が嬉しくて、思わず耳をそばだてる。

「あ、『そばだてる』なんて言葉、これまでの生活で使う機会がなかったな」と、これから始まる新しい生活に思わずクスッとなる。

 ー はじまるのだ。ー

鳥のさえずり、鈴虫の音と、川のせせらぎの三重奏。
自然、そして季節の豊かさに感謝。

来て良かった。しみじみ思う。