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ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

お隣さんの農場見学 <前編>  -鶏の平飼い-

こんにちは。OGUROBBYです。

何だか冷え込みがキツくなってきましたね。
しかし、夏が終われば、秋が来る。秋の味覚、カモン!

今日は、ちょっと前の出来事なのですが、これまた面白い経験をさせて頂いたので、そのお話。

目次
1.鶏の平飼い
2.菌床椎茸栽培


1.鶏の平飼い

それはとある晴れた日の朝。
朝食の食器を洗っていると、玄関から呼ばれる声が…。

「新聞なら間に合ってます、というか要りませんけど…」

そう思って玄関に出ると、お隣さんでした。
お隣さんは、広島からIターンで吉賀町に来られ、有機の農家をやっています。
広島時代から、農業はやられていたそうです。

「菌床椎茸見に行く?」

願ってもないお誘い。二つ返事で「行きます」と答え、身支度を。
40年生きてきて、ここのところ「人生初」のオンパレードに、心が奮える。

「長靴持ってたら、長靴が良いよ。」


お隣さんに限らず、ご近所さんたちは、とても親切です。
物を頂いたり、暮らしの知恵を頂いたり。

この日も、椎茸の栽培場への道すがら、山水の汲み場を教えて頂きました。

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「水道水はカルキ臭くて飲めん」

僕らは全く感じない(麻痺してる?)のですが、地元の方々には、そう仰る方々もいるそうで…。
この山水、きちんと水質検査はされているんですよ。
写真には写ってないですが、水質検査結果(どの成分がどの位検出されたか)はきちんと立て札で明示されています。
もっとも、天然水そのものなので、成分は色んな要素で変わるでしょうけど。
だけど、まさに「山の神様がくれた水」。


さらに車で移動すること5分弱。
目的地に到着しました。

ただ、椎茸の前に目に飛び込んできたのは、この子達。

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おお!The平飼い。
実は、僕の夢の中の1つ。

オスが1匹(白いトサカのあるやつ)。メスが7匹(茶色)。
先日頂いた卵は、正にここが産地なのでした。

小屋は完全にお隣さんの自作。総工費10万円いかない程度、と。
本で「イタチは穴を掘って、鶏小屋に侵入する」と読んだことがあるが、そこは抜かりなく、地下にも鉄の網が埋めてあるそうです。

小屋の外にも、高さ1m弱のフェンスが建っています。餌場は小屋の中。
鶏は餌を食べたくなったり、卵を産みたくなったら小屋に入ります。

 -数分経過-

やはり健全な鶏は、見ていて癒される。邪気がない。
その場で、鶏の生態について教えて頂く。

鶏は家族意識が強く、入れ替え時は一度に入れ替えないと、喧嘩してしまうそうである。「卵を産まなくなった鶏は、苛められる」って話も聞いたことあるなぁ。

雌鶏が一生懸命、何かをついばんでいる傍らで、雄鶏は真ん中で ‟でーん” と構えているようにも見えるが、実は周囲に注意を向けている。
これも家族の一つの形。

ちなみに、鶏が一生懸命ついばもうとしているのは、虫だそう。
虫を探して、穴掘るのが好きらしい。

それにしても、元気だ。
見ていると、鶏も飛ぶんですよ。バサバサバサ―って。
高さはないけど、水平に3mくらい。
これには驚き。

「餌代が高いんだよ…」とお隣さん。
ちゃんと素性のはっきりした飼料は高いんです。

安く卵を産ませようとしたら、遮光した工場みたいなところで、遺伝子組換え穀物ベースの餌を与え、卵の収量を増やすために、灯りを使って24時間で2回朝晩のサイクルを作ったりしますからね。

前にこのブログで紹介した映画「Food Inc.」の中には、もはや自分の足で立てない位太らされた雌鶏が、満員電車のように工場の飼育スペースに詰め込まれている画が登場します。こういう鶏に生まれなくてよかった。

 

ogurobby.hatenablog.com
あと、卵は食べさせる餌の色が卵黄の色になるんです。
米を食べさせれば、卵黄は白っぽくなります。

北海道でお会いした有機農家さんは、南瓜を2つ切りにして、そのまま鶏舎に放り込んでました。南瓜食べてれば、黄色くなりますもんね。
北海道では、農家さん用のカタログも見せてもらいました。餌に混ぜて、卵黄を好きな色にコントロールする薬品の。
カタログの品番見て、「卵も工業製品だな」と思ったっけ。

と言いながら、ラーメン食べるときは煮卵トッピングは欠かせないんですけど(笑)。

お隣さんは、自ら有精卵が食べたくて、鶏を飼い始めたそうです。
こういう卵を、応援していかなくては。

今日は余談だらけですが、
僕が鶏を飼うには経済的、時間(準備)的なハードルもあるのですが、卵を産まなくなった鶏をどう処分するか、も大きなハードルです。

お隣さんの場合は、「欲しい」と言う人に生きたままあげる。
もしくは、山に放すのだそうです。
山に放せば、生態系の食物連鎖の中で、一晩と生き延びられない。

冬場に鳥インフルのニュースが流れると、殺処分され埋められる鶏の映像が流れることがあります。
あの鶏って、完全にモノとして見ちゃってますよね。
僕自身、恥ずかしい話ですが、都会にいるときは「100グラム**円」という目で見てしまってました。鶏さん、ゴメンナサイ。

「命を頂く」という痛みを、垣間見させて頂きました。


       <後編につづく>