ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

壁塗り体験

こんにちは。OGUROBBYです。

朝から全身筋肉痛です。とりわけ、腿と肩。
マゾっ気全開で申し訳ないのですが、疲労感と言うより心地良い痺れ。(笑)

今日も温泉行ったれ~♪


目次
1.壁塗り体験
2.ハタガサコ x 72recipes


1.壁塗り体験

それは突然やってきました。
僕自身は、DIY道の階段をそろりそろりと上っている段階だったのですが(笑)。
結果的にとても面白い体験をさせてもらいました。

きっかけは、隣町の津和野町に11月にオープンするレストランの プレオープンツアー@吉賀町 に参加したこと。
ウチの嫁にくっついて行ったようなものです。

それでこのレストラン。
都会の感覚でいうレストランとは違うんですね。
田舎にあるものを活用し、町のコミュニティとしての機能を狙ったもの。

都会のレストランが個人経営、もしくはその延長であるのに対し、
こちらは「みんなで作っていくコミュニティ」と言う色合いが強い。
詳細は後述しますが、これまたコンセプトがちょっと面白いんです。

この日は、近隣地域へのコンセプト、およびメニュー試作品のお披露目会、といったところだったのでしょうか。

プロジェクトの立上げを間近で感じたいと思い、中心メンバーの一人である大江さん(空間デザインを担当)に、ボランティアでお手伝いを申し出たというわけです。


前置きが長くなりました。
そんな縁で、お手伝いに行ったのが、とある施設の小部屋のリノベーション現場でした。(このレストランではありません)

で、「ぬりかべ」、もとい、「壁塗り」です。

f:id:OGUROBBY:20160925080342j:plain ©水木プロ


今回、僕たちが手伝わせて頂いたのが、珪藻土を壁に塗っていく作業。
傍目から見ると、とても楽しそう。
ほら、この通り。

f:id:OGUROBBY:20160925130213j:plain


で、僕も手伝わせて頂きました。
まさかの、左官デビュー。

最初、なかなか思ったように塗れなかったのですが、見様見真似。
自分なりに、壁材を「置いてくる」イメージで作業に没頭する。

ただ、この没頭も長続きはしない。
結構しんどいんですよ。

まず、腕を上げっ放しの態勢。
しかも右手、ただ挙げているわけではないんです。
手先に微妙なニュアンスを要求されます。(多分)
おまけに、左手も。
僕は洗面器に壁材を入れて持ってたのですが、壁材も長時間持ってると地味に重い。
左手の握力がどんどん無くなっていくのを感じます。

でもって、作業にも、ある程度の迅速さが要求されてくる。
なぜなら、珪藻土に水を混ぜて作った壁材が乾いてくるから。
洗面器の底の方で乾いて小石みたいになった壁材が、塗るときに邪魔になってくる。

しかも、任された面は、必ず自分で仕上げるという鉄の掟。(笑)
一見、誰がやっても同じようですが、出来映えに個性がすごく出るのです。
だから、「やりきる」。

ただ、不思議なもので、腕プルプルを乗り越えると、新たな境地が。フフフ。
何か楽しくなってくるんです。
僕は勝手にケーキ職人のイメージで小手を動かしてました。
スポンジに生クリームをデコレーションするイメージ。
(って、ケーキのデコレーションもやったことないんですけど。)

理想のケーキを追い求めて壁塗りしてたら、こうなりました。
厚っ!

f:id:OGUROBBY:20160925164300j:plain


そして、これが別の方が塗った壁。
薄っ!(でも味がある)

f:id:OGUROBBY:20160925164458j:plain


個性が出ますよね。
理想のケーキ像の違いということでしょうか。(笑)

ちなみに、僕はショートケーキよりチョコレートケーキの方が好きです。

ただ、壁材が足りなくなってしまったのは、僕の厚塗りの影響…。
大江さん、ごめんなさい。

「凄いなぁ」と思ったのは、リカバリーもそこらにある物で、簡単にやってしまうとこ。ここら辺が、過剰な規格に縛られた工業製品との違いでしょうか。
一言でいうと、「自由」。

 
こんな具合に、古材を切って、貼っていく。
何とも言えない味が出ます。

f:id:OGUROBBY:20160925170028j:plain


最後は、なんと床貼まで手伝わせてもらいました。
合板を切って研磨、塗装して、インパクトドライバーで床に固定する。
こんな感じ。

f:id:OGUROBBY:20160925170744j:plain


最後の全体写真を取り忘れたのは、痛恨の手落ち。
僕の体力、限界に近付いてましたから。(苦笑)
ドラクエで言ったら、既に画面がオレンジになってましたもん。。。

体重1日で2キロ落ちましたから。(復元済み)

そりゃ帰って、速攻温泉行きますって。
余談ですが、近所の温泉の1カ月定期買いました。
行って2日目に顔パスになりました。
田舎あるあるですかね。(笑)

話が脱線しました。
とっても楽しい経験させてもらいました。
まさか、こんなに早く壁塗り経験できるとは!

大江さん、ありがとーーーー!!!



2.ハタガサコ x 72recipes

先程、少し触れましたこのプロジェクト。
面白い取組みなので、紹介させて下さい。

「ハタガサコ」と言うのは、津和野町内の地名。(畑迫地区)

一方で、72recipes と言うのは、レシピの数です。
昔の人は、1年間を5日単位で72個の季節に分けていたそうです。

「地元食材を、季節に寄り添った調理法で」といったところでしょうか。

それにしても、72個の季節。
都会での生活からすると、信じられないですよね。

僕もそうでしたけど、都会は1年がすごく早い。
会社員の頃は、期首に年度目標を立て、目標に追われるようにして「あっ」と言う間に1年が過ぎてました。四季の区切りよりも、GW、夏休み、年末年始という束の間の休息が区切りになっていいた気がします。

四季の移ろいを感じることはあっても、味わう…。
多分味わっていらっしゃる方は少数派ではないでしょうか。

大江さんが、こうした食生活に目を向けたのには理由があります。
今年の春先、重度のアトピーで、勤めていたデザインオフィスを退社されたそうです。
アトピーを患う前の食生活は、牛丼とか、ファストフードが多かったようです。

いざ病院に行っても、対処療法で薬を処方されるだけ。
薬を飲んでも、なかなか症状は改善されず。
そこで、自然療法、食事療法に切り替えたところ、1カ月程度で完治したそうです。
食事の力って、大きいんですよね。

壁塗り作業の中、大江さんが賄いとしてカレーを作ってくれました。
勿論、スパイスからです。
これが美味しかった。
玄米を土鍋で炊いて頂きましたが、火加減、水加減も絶妙。
野菜と米だけだけど、とても豊かな気分にさせてもらいました。

結局、豊かな食事とは、品数ではないんですよ。
身体が喜ぶもの。それで充分なんです。
そして、そのレシピは実は昔からある。

このプロジェクトの面白いところは、「食」を中心に据えて、色んな事に地域で取り組もうとしているところ。
「愉しむ」「考える」「学ぶ」「引き継ぐ」「創造する」

土鍋を使った玄米の炊き方ワークショップとかも、是非やって頂きたいですね。
学びたいです。

このプロジェクト、「糧」という名前のレストランを2016年11月に津和野町でオープンします。津和野町にお越しの際は、是非足を運んで下さい。

プロジェクトの紹介ページはこちらです。
クラウドファンディングもやってますので、宜しければ是非!
 

www.makuake.com