壁塗り体験
こんにちは。OGUROBBYです。
朝から全身筋肉痛です。とりわけ、腿と肩。
マゾっ気全開で申し訳ないのですが、疲労感と言うより心地良い痺れ。(笑)
今日も温泉行ったれ~♪
目次
1.壁塗り体験
2.ハタガサコ x 72recipes
1.壁塗り体験
それは突然やってきました。
僕自身は、DIY道の階段をそろりそろりと上っている段階だったのですが(笑)。
結果的にとても面白い体験をさせてもらいました。
きっかけは、隣町の津和野町に11月にオープンするレストランの プレオープンツアー@吉賀町 に参加したこと。
ウチの嫁にくっついて行ったようなものです。
それでこのレストラン。
都会の感覚でいうレストランとは違うんですね。
田舎にあるものを活用し、町のコミュニティとしての機能を狙ったもの。
都会のレストランが個人経営、もしくはその延長であるのに対し、
こちらは「みんなで作っていくコミュニティ」と言う色合いが強い。
詳細は後述しますが、これまたコンセプトがちょっと面白いんです。
この日は、近隣地域へのコンセプト、およびメニュー試作品のお披露目会、といったところだったのでしょうか。
プロジェクトの立上げを間近で感じたいと思い、中心メンバーの一人である大江さん(空間デザインを担当)に、ボランティアでお手伝いを申し出たというわけです。
前置きが長くなりました。
そんな縁で、お手伝いに行ったのが、とある施設の小部屋のリノベーション現場でした。(このレストランではありません)
で、「ぬりかべ」、もとい、「壁塗り」です。
©水木プロ
今回、僕たちが手伝わせて頂いたのが、珪藻土を壁に塗っていく作業。
傍目から見ると、とても楽しそう。
ほら、この通り。
で、僕も手伝わせて頂きました。
まさかの、左官デビュー。
最初、なかなか思ったように塗れなかったのですが、見様見真似。
自分なりに、壁材を「置いてくる」イメージで作業に没頭する。
ただ、この没頭も長続きはしない。
結構しんどいんですよ。
まず、腕を上げっ放しの態勢。
しかも右手、ただ挙げているわけではないんです。
手先に微妙なニュアンスを要求されます。(多分)
おまけに、左手も。
僕は洗面器に壁材を入れて持ってたのですが、壁材も長時間持ってると地味に重い。
左手の握力がどんどん無くなっていくのを感じます。
でもって、作業にも、ある程度の迅速さが要求されてくる。
なぜなら、珪藻土に水を混ぜて作った壁材が乾いてくるから。
洗面器の底の方で乾いて小石みたいになった壁材が、塗るときに邪魔になってくる。
しかも、任された面は、必ず自分で仕上げるという鉄の掟。(笑)
一見、誰がやっても同じようですが、出来映えに個性がすごく出るのです。
だから、「やりきる」。
ただ、不思議なもので、腕プルプルを乗り越えると、新たな境地が。フフフ。
何か楽しくなってくるんです。
僕は勝手にケーキ職人のイメージで小手を動かしてました。
スポンジに生クリームをデコレーションするイメージ。
(って、ケーキのデコレーションもやったことないんですけど。)
理想のケーキを追い求めて壁塗りしてたら、こうなりました。
厚っ!
そして、これが別の方が塗った壁。
薄っ!(でも味がある)
個性が出ますよね。
理想のケーキ像の違いということでしょうか。(笑)
ちなみに、僕はショートケーキよりチョコレートケーキの方が好きです。
ただ、壁材が足りなくなってしまったのは、僕の厚塗りの影響…。
大江さん、ごめんなさい。
「凄いなぁ」と思ったのは、リカバリーもそこらにある物で、簡単にやってしまうとこ。ここら辺が、過剰な規格に縛られた工業製品との違いでしょうか。
一言でいうと、「自由」。
こんな具合に、古材を切って、貼っていく。
何とも言えない味が出ます。
最後は、なんと床貼まで手伝わせてもらいました。
合板を切って研磨、塗装して、インパクトドライバーで床に固定する。
こんな感じ。
最後の全体写真を取り忘れたのは、痛恨の手落ち。
僕の体力、限界に近付いてましたから。(苦笑)
ドラクエで言ったら、既に画面がオレンジになってましたもん。。。
体重1日で2キロ落ちましたから。(復元済み)
そりゃ帰って、速攻温泉行きますって。
余談ですが、近所の温泉の1カ月定期買いました。
行って2日目に顔パスになりました。
田舎あるあるですかね。(笑)
話が脱線しました。
とっても楽しい経験させてもらいました。
まさか、こんなに早く壁塗り経験できるとは!
大江さん、ありがとーーーー!!!
2.ハタガサコ x 72recipes
先程、少し触れましたこのプロジェクト。
面白い取組みなので、紹介させて下さい。
「ハタガサコ」と言うのは、津和野町内の地名。(畑迫地区)
一方で、72recipes と言うのは、レシピの数です。
昔の人は、1年間を5日単位で72個の季節に分けていたそうです。
「地元食材を、季節に寄り添った調理法で」といったところでしょうか。
それにしても、72個の季節。
都会での生活からすると、信じられないですよね。
僕もそうでしたけど、都会は1年がすごく早い。
会社員の頃は、期首に年度目標を立て、目標に追われるようにして「あっ」と言う間に1年が過ぎてました。四季の区切りよりも、GW、夏休み、年末年始という束の間の休息が区切りになっていいた気がします。
四季の移ろいを感じることはあっても、味わう…。
多分味わっていらっしゃる方は少数派ではないでしょうか。
大江さんが、こうした食生活に目を向けたのには理由があります。
今年の春先、重度のアトピーで、勤めていたデザインオフィスを退社されたそうです。
アトピーを患う前の食生活は、牛丼とか、ファストフードが多かったようです。
いざ病院に行っても、対処療法で薬を処方されるだけ。
薬を飲んでも、なかなか症状は改善されず。
そこで、自然療法、食事療法に切り替えたところ、1カ月程度で完治したそうです。
食事の力って、大きいんですよね。
壁塗り作業の中、大江さんが賄いとしてカレーを作ってくれました。
勿論、スパイスからです。
これが美味しかった。
玄米を土鍋で炊いて頂きましたが、火加減、水加減も絶妙。
野菜と米だけだけど、とても豊かな気分にさせてもらいました。
結局、豊かな食事とは、品数ではないんですよ。
身体が喜ぶもの。それで充分なんです。
そして、そのレシピは実は昔からある。
このプロジェクトの面白いところは、「食」を中心に据えて、色んな事に地域で取り組もうとしているところ。
「愉しむ」「考える」「学ぶ」「引き継ぐ」「創造する」
土鍋を使った玄米の炊き方ワークショップとかも、是非やって頂きたいですね。
学びたいです。
このプロジェクト、「糧」という名前のレストランを2016年11月に津和野町でオープンします。津和野町にお越しの際は、是非足を運んで下さい。
プロジェクトの紹介ページはこちらです。
クラウドファンディングもやってますので、宜しければ是非!