都会と田舎と
こんにちは。OGUROBBYです。
久々のブログ更新です。
これまでの人生で最も西(島根県吉賀町)に引っ越したし、時間もある、ということで嫁の実家(鹿児島)に行ってきました。
今日はそんな話。
目次
1.鹿児島へ行く
2.鶏もも焼き 史門 (ちょっとした宣伝)
3.島根に戻る
1.鹿児島へ行く
かれこれ3年振り位でしょうか。(ひょっとすると4年前???)
前回は年末の屋久島旅行のついでに、鹿児島にお邪魔しました。
<暫し、脱線>
思い返せば、当時も「移住」をイメージしての屋久島旅行でした。
当時のイメージは、「定年後、若しくは早期退職で宿でもやりたいなぁ」。
夏季休暇に、嫁の薦めで一人で屋久島行ったのが発端。
屋久島での出会いもあり、先々の移住をイメージして、屋久島の四季を一通り見てみたいと考えての、屋久島でした。
屋久島、良かったですね~。懐かしい。
願わくば、もう少し体力欲しかった。(笑)
そして今思えば、まさか、こんなに早く会社辞めて移住することになるとは。。。
話を戻します。
今回は、「九州観光周遊ドライブパス」を使用させて頂きました。
九州の高速道路が4日間乗り放題。
山口発着エリアからの出発で、9300円というおトクさ。嬉しいです!
と言っても、今回は途中のSA、PA以外はほぼ鹿児島だけ。
それでも景色は楽しめました。
同じ陸路でも、新幹線とは違った楽しみ方が出来ますよね。
例えば、壇ノ浦PA。
以下は、本州側(下関)から撮影した写真。
「壇ノ浦」と言えば、平家滅亡の地。
京の都から、平家一門がここまで逃げ落ちた。
当時は当然車も電車もない中で、この距離を何万もの軍勢が。
そして、この地で踏み止まり、最後の決戦を挑む。
その行程に思いを馳せると、祇園精舎の鐘の声が聴こえてきそうな…
ことはないんですけどね。(笑)
何年か前の大河ドラマ、「平清盛」。僕は好きだったのですが。
なんて、特別な感慨に耽ったりして。
そして、九州との距離感。
「近い」
本州と九州って、こんなに近いんだ。
「頑張れば泳いで渡れそう」って呟いたら、「無理でしょ」と嫁から一言。
潮の流れも急ですから。
よく見ると、海面には渦潮みたいなものも。
本州と九州の距離感みたいなものを、視覚で確認できたのは得した気分。
新幹線でも、飛行機でも出来ない体験。感覚。
こういうのって、その場に立ってみないと解らない。
鹿児島までは、吉賀町から500km弱。
ところどころ休憩しながら、8時間くらいかけていきました。
鹿児島市。
縁がなければ、なかなか知りえないのですが、れっきとした大都市です。
人口60万人。
まあ、街には何でもあります。
デパートも、ハンズもロフトも、ラーメン屋もトンカツ屋も。
桜島は、やはりこの街のシンボルですね。
街の中心街は「天文館」と呼ばれるエリアなのですが、
最近は九州新幹線が開通したことで、新幹線発着駅である「鹿児島中央駅」周辺に人の流れが移っているようです。
この辺は、名古屋と似てるなぁ。
「栄」と「名駅(名古屋駅)」と。
2.鶏もも焼き 史門 (ちょっとした宣伝)
で、鹿児島で何をしていたか。
色んな人とお会いすることが出来ました。(あと、猫も)
猫というのは、昔、嫁が博多で飼っていた(居ついた)猫。
そのため、正確な年齢は不詳です。
今は、嫁の実家で飼われてます。
ただ、鹿児島に来て10年位経っているので、相当なお婆ちゃん猫です。
僕も何回か会ってます。
昔は愛想よく膝の上に来て、ちょこんと座ってくれたものですが、随分人見知りになってました。
猫としてみれば、昔は、いつでも逃げられる体力と自信があったんでしょうね。
今は自分の体力もわきまえ、危ない橋は渡らないのでしょう。
そもそも屋外に出ようとしません。
己を知り、足るを知る。
そんな猫の生き様に、何かを学びたくなってしまう、そんな瞬間でした。
鹿児島には、行きたい店がありました。
「鶏もも焼き 史門」です。
鹿児島大学の近く、荒田2丁目にあります。
店内も落ち着いています。
聞けば、元々車庫だったところを改装してお店にしたのだとか。
言われてみれば、店の幅は車一台入りそうな…。
それにしても、車庫だったとは思えない、落ち着いた大人の雰囲気です。
土壁もシックに決まってます。
そして店名にもなっている、鶏もも焼きがこちら。
一口、口に入れて噛んでみる。
「これ、本当に鶏肉なんでしょうか!?」
何とも言えない噛応えがあって、何かの獣の肉では?というくらい。
でもって、噛んでいるうちに鶏の旨味が広がって…。
アルバイトを雇わずに、マスターが一人でやられている手前、メニューは鶏料理を中心とした拘りのラインアップです。
鶏皮の酢和えも頂きました。
脂がしつこくない。というか余分な脂がないのかな。
とてもサッパリしていて、これならお年を召した方でも食べやすいだろうなぁ。
僕も、愛知時代に名古屋コーチンと称する鶏肉は食べたことがありますが、あれは夢だったのだろうか。あるいは騙されたのか。
「三大地鶏」と言われますが、これは薩摩地鶏の圧勝でした。
屋久鹿のステーキも頂きました。
固いのかと思いきや、逆に鶏より柔らかい。
血抜きも上手にしてあって、臭いなんかも全く気になりませんでした。
飲み物も充実。
ビールはハートランド。当然、芋焼酎も充実。
マスターの趣味(?)なのか、ウィスキー系も充実している様子。
実はこのお店、友人Tさんのお店なのです。
Tさんとの出会いは、初めての屋久島旅行でした。
屋久島=トレッキングと意気込み、装備を揃えて乗り込んだのですが…。
肩慣らしのつもりで行った白谷雲水峡にて撃沈。
己の体力の限界を悟る。
僕は早々に縄文杉を見に行くの諦めました。
今振り返っても、そりゃあ気持ち良いくらいに潔かった。(笑)
ただ、帰りの飛行機便まではまだ日数もある。
「さて、どうやって時間を潰そうか」
と、目に入ったカフェに飛び込んだのが、当時屋久島に住んでいたTさんのお店。
昼はカフェ、夜はバーという業態のお店でした。
結局、滞在期間中、通わせて頂いた気がします。
一度、Tさんに質問したことがありました。
「なんで昼から夜まで店開けているんですか?」
「屋久島の飲食店は、昼は14時で店を閉め、夕方まで店を開けない。
でも、その間もフェリーで観光客は絶え間なくやって来る。
そういった方がご飯を食べる場所がないから、僕は店を開け続けているんです」
そう語ったTさん。
そこから、5年位(?)の付合いになるんでしょうか。
鹿児島に行ったときは、またお邪魔します。
3.島根に戻る
鹿児島滞在を終えて、島根に戻ってきました。
移動抜きにすると、鹿児島での滞在は2.5日というところですかね。
まずは、ホッとしました。
振り返って、僕が都会に求めるもの。
ズバリ、大きな本屋。そして本屋で買った帰りに寄るカフェ。
これは、時々都会に出れば十分。
これがあったら、田舎じゃなくなるし。(笑)
ホテルの朝食バイキングも、嫌いではないのです。
色々おかずの種類もあって、楽しい。刺激的。
でも、「その場」的なんですよね。
バイキングに象徴されるように、都会は便利。色んなものがある。
でも、頭(好奇心的な)が喜ぶものと、身体が喜ぶものは違うんですね。
そんなことを感じました。
あと、人との出会い。
これも都会での出会いと、田舎での出会いは質が違います。
都会の出会いは、僕にとって「旧知の人」との再会になりつつある。
僕が東京生活での終盤に求めていたような出会いが、田舎には沢山あります。
しかも、みんなが実践者。
久々に家の周りを散歩して、季節が進んだのを感じました。
家を空けたの、たったの4日間なのになぁ。
中でも、田んぼはびっくりしました。
稲刈りの後から、緑の葉っぱが出てくる…ここまでは見たことあるんです。
実家の埼玉あたりも、昔は田んぼがありましたから。
でも、この先があった。
場所は変わるのですが、こんな光景に出くわしました。
写真を拡大しないと解らないですかね。
何と、穂を付けるんです!!
なんという生命力。
刈り取られても、まだ生きようと懸命に成長するんですね。
これが、僕たち日本人の主食、コメです。
もっとも、この穂の中身はスカスカで、収穫までには至らないそうです。
そうは問屋が卸さんか。(笑)