ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

秋祭りで神楽を観る

こんにちは。OGUROBBYです。

今年の7月に保健所から貰ってきた子猫が、スクスク育ってまして。
もはや、子猫ではない。

夜寝ていると、布団の上に乗って来るのですが、昔はチョコンと言う感じ。
今はズシンときます。

でも、たたずまいを見ていると、まだ子猫なんだなと思います。
大抵、油断していると、ガブってやられて我に返るのですが。(笑)

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目次
1.祭りの思い出
2.神楽を観る


1.祭りの思い出

先週末は、地域のお祭りでした。
近所の神社を会場にして、僕らの地域は年4回、お祭りをすることになっています。

祭りの思い出。
これが、「コレ」っていうのがないんですよね。困った事に。

埼玉県草加市で育った僕にとって、小さい頃の祭りと言えば「草加市民祭り」。

小学校の時は、それなりに楽しみにしてましたが、楽しみなのは露店だけでした。
子供心に、お面やら、金魚すくいやら、射的やら、、、
長い露店街を、端から端まで何往復もしました。
雰囲気が好きだったんですかね~。

たこ焼き買ってもらってる同級生に会うと、少しジェラシー感じたり。
あの露店のヒエラルキーの中では、たこ焼きはアッパークラスだったのです。(笑)

限られた資源(お金)でいかに遊ぶか。
毎年、スピンという揚げ菓子の詰め放題と、型抜きが定番だった記憶があります。
一攫千金を夢見て、三角くじで有り金スってしまう、とかね。

こんなお祭りでしたから、中学、高校と進むにつれて興味を失い、行かなくなりました。
恐らく、同じような感覚の方は多いのではないでしょうか。


大学生になって、地方出身の友人が初めてできました。
「もうじき地元は祭りの季節だ」
そんな言葉をたまに聞くのですが、何か彼らの「祭り」って、僕の知っている祭りではないような。

博多で学生生活を送ったウチの嫁からも、山笠祭りの話は何度も何度も聞きました。
日本語では同じ「祭り」でも、そこに込めている熱量が全く違うんですよね。

 

愛知県安城市に暫く住んでいたことがあります。
ここには、日本三大七夕祭りの一つがあります。
七夕飾りのボリュームは確かに凄かったのですが、結局ここも延々と続く露店街。

祭りに参加している、というよりは見学させて頂いている、みたいな。
地元の人間ではあるけど、観光客と何ら変わらない。
ただの消費者として分断されてしまってるんですよ。
関わりシロがない、と言うか。


オーバーな言い方をすると、僕の「祭りコンプレックス」は、ここでも解消されなかったわけです。



2.神楽を観る

 「神楽(かぐら)」

東京に神楽坂、という地名がありますね。
音としては馴染みのある方も多いと思います。
でも、「神楽」と聞いて、何か具体的なイメージが沸く人も少ないのではないでしょうか。

神楽; 日本の神道の神事において神に奉納するために奏される歌舞。

  引用元:ウィキペディア

 

何のこっちゃ、ですね。
神楽ド素人の僕の感覚では、島根県ではとってもポピュラーな、神様に奉納する歌と踊り。
う~ん、この説明じゃ色んな方面からクレーム来そうだな。(苦笑)

ただ、ビックリするくらい浸透しているんですよ。
その理由は、きっと小さい頃から慣れ親しんでいるからだと思います。
イベントだと、大抵は神楽の上演がつきますから。


この日の会場となった神社も、少しおめかし。
普段は見られない、幟(のぼり)が立って、スペシャル感があります。

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ただ、神楽の上演は20時からとこの辺りでは異常というくらい遅め。
なんつっても、21時は冗談抜きに寝ているときありますからね。


学生の頃旅行したスペインで、23時キックオフのサッカーの試合に驚いたことがありますが、衝撃度としてはそのときに匹敵します。(笑)
余談ついでに言うと、僕はスペインで元日本代表の城彰二に間違えられたことがあります。が、この話は前に書いたかな?

 

ogurobby.hatenablog.com

さて、話を現在に戻しましょう。

この日は、夜の気温が7℃。
ヒートテックも今年初めて着ました。
ジャンパーまで入れて4枚羽織るという、ちょっとした冬の格好。
まさか9月の最後に、こんな格好するなんて、ね。

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神楽。
基本的には勧善懲悪で筋書が決まってます。
正義の味方(この言い方が正しいのか、いささか自信が持てませんが…)が鬼を退治する。

例えば、「八幡」と言われる演目では、八幡という神様による鬼退治。
弓矢を持った神様が鬼を退治する、それだけの噺です。
古典、と言われるものは筋書が決まっているものが多いですよね。
落語しかり。クラシック音楽しかり。
それをどう表現するか、というのが醍醐味なのです。


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神楽を構成するもの。
まず演者。
そして小さな舞台の袖には、笛を吹く人、小さい太鼓叩く人、大きな太鼓叩く人。
太鼓を叩く人が、唄も歌います。

音のレパートリーとしては、昔から何も変わっていないような。
とても原始的な、と言うか、本能に直接語りかけてくるような気がします。
昔の人は同じようにコレをボッーッと見てたんだろうなあ、なんて思いながら。

良く見ていると、鬼の動きと、神様の動き方は違うんですね。
鬼の方が、動きが大きい。
刀(と言うか棒なんだけど)で床を打ったり、一挙手一投足が派手。
威嚇、と言うか迫力を出すためでしょうね。
鬼の方が、神様より疲れそうだな~。

笛や太鼓に合わせて、回りながら踊ってるだけなんだけど、これが不思議に面白い。
地域の子供たちが、みんな面白がって前に出て見てます。
子供は正直ですからね。


自分で演じない以上、傍観者であることに変わりはないんだけど、地域の文化に参加している高揚感みたいなものが不思議です。
この規模感だと、観客も重要な構成員の一つですからね。