ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

そうだ、堆肥つくろう

こんにちは。OGUROBBYです。

先日、とある言葉に唸らされることがありました。
ご紹介しましょう。

怒りは酸のようなもので、それを注ぐ相手ではなく、それを保つ器のほうをより傷つける
  ―マーク・トウェイン



『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の著者、佐々木典士さんがtwitterで引用していたもの。なので、引用の、そのまた引用です。(笑)

なかなか核心をついた言葉だと思いません?

怒りは、確かに大きな力を生む時があります。
漫画『ドラゴンボール』の主人公である孫悟空が、伝説の超サイヤ人になったように。

振り返れば、僕も、会社員のときは、「この野郎、上等だ!」とPCに向かうことがあった気がします。
終電近くまで仕事して、翌朝始発で出勤みたいな。(苦笑)
一時的ではありますが、普段考えられないようなパワーがでることがあります。
でも、それって巡り巡って、自分自身を削ってるんですよね。

え!?悟空?
そりゃ、彼は僕らと鍛え方が違いますし、そもそも宇宙人(サイヤ人)ですから。(笑)


目次
1.そうだ、堆肥つくろう
2.堆肥、どうやって作ろうか


1.そうだ、堆肥つくろう

話の取っ掛かりは、想定外に大量の稲わらをもらうことになりまして。

どれくらい大量かって?
もう、大量過ぎて。
軽トラの荷台が、軽くハイジャックされてる状態なわけです。
どれだけ納豆作れるんだ?
作る予定ないけど。(笑)

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ここまで大量だと、納屋に収納できるかも微妙なところ。
だけど、納屋にはそのうち手を入れたいので、今はモノを増やしたくない。

かといって、荷台に積んだままでは、軽トラ使えない。
そもそも、バックミラーに藁しか映らないし。。。

裁断して、来年やる田んぼに撒くか!?
って、この稲わらを裁断する仕事量って、想像つかないし、
僕はまだトラクター持ってないのです。

途方に暮れて師匠に相談すると、

「堆肥でもつくったら?」

おお!その手がありましたか。
聞くと、必ずしも裁断する必要はないらしい。
そりゃ裁断すれば、微生物による分解が早まるのは間違いないんだけど、
そもそも急がないし。

というわけで、軽トラの荷台を空けるために、堆肥づくりに着手することに。



2.堆肥、どうやって作ろうか?

まずは、そもそも堆肥とは何か?という話です。
肥料と何が違うのか。

堆肥は作物が育つ土壌環境を改善する役割(土壌改良効果)があるのに対し、肥料は作物が育つのに必要な養分を供給する役割(肥料効果)がある。
<中略>
また、堆肥が肥料と大きく違うのは、効果が徐々に現れるとともに、連年施用することによってその効果が累積してゆくことである。堆肥を毎年施用すれば、ゆっくり分解し、分解されずに残った有機物は、翌年にまた一部が分解されて養分を供給することが繰り返される。

 引用元:『堆肥のつくり方・使い方  原理から実際まで』 藤原俊六郎・著


つまり、堆肥は土作り。
究極的には、土さえ出来ていれば、肥料はなくても育つ(?)のです。
肥料は、植物が必要な養分を直接的に摂取させるものなので、例えるなら注射とか点滴みたいなものでしょうか。

堆肥を例えるとなんでしょう?
食事のように毎日とる物でもないし、皮下脂肪???
こりゃ、物議を呼びそうです。(笑)


さて、無事に出来るか分かりませんが、こんな感じで仕込んでみました。
ちなみに水が必要なので、雨の降る前日の仕込み。
雨待ちで、ブルーシートを被せる作戦です。

まず、稲わらを敷き詰めていきます。

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そして、米ぬか投入。
近所の、コイン精米所でもらってきました。

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米ぬかは、微生物の餌になります。
微生物も、たくさん食べて、仲間を増やしてもらわないと。

そして、稲わらと米ぬかの層を、ミルフィーユ状に交互に重ねていきます。
とりあえず、こんな感じに。

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米ぬかがなくなったので、とりあえずこの日はここまで。
翌日、予報通り雨が降ったので、しっかり濡らしてブルーシートを被せておきました。

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ブルーシートを被せたのは、微生物は紫外線に弱いようですから。
発酵・分解が上手く進むと、70℃位の熱が出るそうなので、ブルーシート大丈夫かな?


「物凄く少なくなるよ」、とは聞いていますが、庭の畑スペース6畳分くらいだから大丈夫でしょ、と勝手に想像。
どんな風に発酵が進んでいくのか、楽しみです。


ということを書きながら、今回の工程が、今年5月から月イチで有機農業を勉強させて頂いている山下一穂先生の教えにも似ているな~、なんて感じます。

先生の提唱されるのは、「畑まるごと堆肥化」。
少し乱暴ですが説明すると、畑で草を育てて、大きくなったところで土中にすき込む。
トラクターで浅い耕うんを繰り返し、微生物の活動を後押ししてやる。
すると、微生物の活動で、土の中に団粒構造と呼ばれる、小さな土団子みたいなものができてくる。
この団粒構造が、土の保水力、保肥力を高めてくれるのです。

かなり端折ってますが。

僕の研修先の師匠は、昨年から受講されています。
色んな方が、色んな農法を提唱されていますが、師匠が山下流で今年春先に作った人参が美味しすぎて、僕の人参観が変わりました。
そんな農法を直接教えて頂けるのは、幸いとしか言えません。

今回の堆肥づくり、経験者の方々からは山下流とは「似て非なるもの」と怒られそうですが。(笑)


それより、軽トラに稲わら、まだ半分くらい残っているってよ!
ガーン!!!!