溝そうじ 2018
こんにちは。OGUROBBYです。
春、になってきましたね~。
まだ木々が芽吹いたり、一面の緑…とはいかないのですが、少しずつ春を感じるシーンが増えてきました。
(まだ、朝は相変わらず霜が下りてたりしますが…。)
今日は、家の近所でも土筆(つくし)が群生しているのを見つけました。
蕗の薹(ふきのとう)も、所々で顔を出しているのを見掛けます。
あの独特な色(黄緑)。
自分の中で春の風物詩になりつつあります。
と言っても、蕗の薹、過去40年近く知らなかったんだよなぁ。
実際見るようになって、2年目。
人生とは不思議なもんだ。
目次
1.溝そうじ 2018
1.溝そうじ 2018
本日はお日柄も良く―。
絶好の溝そうじ日和となりました。
あ、「溝そうじ」というのは、
水源から田んぼまで、水を引いてくる溝(水路)を掃除することです。
水路には、いろんなものが溜まっていますからね。
水が運んできた土砂や石だったり、
落ち葉だったり。
水を流していると、色んなものが堆積していくので、冬場は水路の水を止めています。
なので、溝そうじのタイミングは?と言えば、春先になります。
これからのシーズンに向けてのメンテも兼ねて。
今日は、今年田んぼを貸して下さる地主さんに直接、溝そうじを習うことになりました。作業中の写真がないのですが、どんな事をやったのか、作業後の写真を交えて紹介します。
まず、これが水源。
川から直接、田んぼに水を引いています。
用水路への水の引き方も、結構アナログ。
この白いボードの開き具合で、水量を調整します。
川の本流から、ちょっと脇に支流のようなものを作り、そこにこの取水口(白いボード)があります。
なので、今日まずやったのは、この支流の底を攫(さら)うこと。
時間の経過と共に、どうしても土砂が溜まってしまいますからね。
水深を深くすることで、支流の水量を確保します。
シーズン中も、場合によっては土砂を攫う必要があるかも。
ただ、取水口だけで水量を調節するのは限界もあり、、、
こんな仕組みもあったりします。
写真では、土嚢袋で水路への水の流入を抑えています。
丁度、流れてきた水が直角にターンして川の本流に戻っている、の図です。
当然、水路側も水の出口を切ってあります。
土嚢袋を持ち上げれば、そのスペースから水が流入するし、
持ち上げた土嚢袋で出口を塞げば、当然水路の水量は増えます。
アナログでしょ。(笑)
今年お借りする田んぼの有難い点は、水路が自分専用になるということ。
「我田引水」という状況とは無縁です。
これは本当に助かります。
結構聞くんですよ。水のトラブル。
「水廻してもらえないから、田んぼで米を作るのは止めた」という声も割と耳にします。
「自分の田には水が欲しいのに、誰かが勝手に水源からの水を止めた」、とかね。
そういうトラブルを心配しなくてよい、というのはかなり有難いことです。
ただその分、自分で管理しなくちゃいけない水路の長さは長い。
今日も、こんな水路を、200m以上掃除しました。
地主さんと一緒に。
上流から底を攫っては、一輪車へ。
あ、一輪車ってサーカスとかで使うやつじゃないですよ。(笑)
こんなやつです。
一輪車がいっぱいになったら、中身を捨てに行く。
土砂にしても落ち葉にしても、水を含んでいるから重いのなんのって。。。
なかなかの重労働です。
ただ、「農家の方って凄いな~」と思ってしまうのが、道具を自分で作っちゃうこと。
(或いはカスタマイズ)
今日一番活躍していたのは、カスタマイズされた竹熊手です。
竹熊手というのは、こういうやつ。
ホームセンターで売ってます。
ただ、このままじゃ幅が広くて水路に入らないんですよ!
そこで、地主さんが自分でワイヤーをほどいて竹を抜き取り、水路の幅に丁度合うようにカスタマイズされてました。
軽金属でできた熊手も既製品であるのですが、どうもこの用途では竹が一番。
今日は両方使ってみたのですが、掻き出しのフィット感が全然違うのです。
捕まえてくる力、とでも言いましょうか。
これは、今の研修先の師匠なんかもそうなんですが、欲しいと思った道具は、ある物を使って作っちゃうんです。
都会で消費することに慣れきってしまった僕には、まだまだ難しい。
当面、真似ていくしかないんでしょうね。
落ち葉を掻き出していると、結構いろんな生き物に遭遇します。
カエルとか、サワガニとか。
カエルと言えば、先日物凄いヤツを見掛けました。
なんと、ペットボトル大(500ml)の大物。
そろそろ、カエルも冬眠から覚めてきてますからね。
苦手な人は、ここで止めて下さい。
写真いきますよ~。
人参と、アクエリアスのペットボトルの間!
カエルは大分見慣れてきたのですが、こいつにはビックリ。
冬の間は、生き物に驚かされるシチュエーションも少なかったので、これも春ならでは???(笑)