田中優さんの話を聞きに行く
こんにちは。OGUROBBYです。
今年はカメムシ見ないな~、異常なまでに夏が猛暑だったせいかな~、
なんて地球環境のことを心配していたのですが。
何のことはない。今年もブンブン飛び始めました。
季節は移ろうもの、ですね。
庭先の赤紫蘇も色素が抜けてきました。
こんな光景を見て、はたと思うのです。
これは赤紫蘇の紅葉なのだろうか?
いや、元々葉が赤いのだから、この現象をわざわざ紅葉とは言わないのではないか。
恐らく季節柄、色素が抜けてきているのではと想像するのですが。
真実は、謎のまま。
うっすらと家の周りの山々も色づいてきました。
赤い葉っぱがチラチラ見えるようになりました。
写真に撮っても、イマイチこの微妙なニュアンスが。。。
写真には写らない 美しさがあるから
THE BLUE HEARTS 『リンダリンダ』
目次
1.田中優さんとは
2.田中優さんの話を聞きに行く
1.田中優さんとは
「田中優」
恐らく、この名前を聞いてピンと来る方は少ないのではないでしょうか。
僕も、知ったのは2年前。
Wikipediaの説明を引用させて頂くと、「反原発の立場で活動を続ける環境活動家」、となっています。
所謂「オフグリッド生活」の先駆者としても有名です。
「グリッド」とは、日本中に張り巡された送電網のこと。
つまり、「オフグリッド」とは、自宅への送電線を文字通り切断して、電力を完全自給する生活です。
また、Mr.childrenが好きな方にはお馴染みかもしれない、「ap bank」の監事も務めていらっしゃいます。
僕が、田中さんを知ったのは、2016年のこと。
東京は池袋に「たまにはtsukiでも眺めましょ」というオーガニック・バーがありました。(基本的には、2018年3月に惜しまれつつ閉店)
マスターの高坂勝さんは、「ダウンシフト」の提唱者。
ちなみに、ブログタイトルに「ダウンシフト」という言葉を引用させて頂くことについては、ご本人の了解を得ています。
話が逸れました。
田中優さんの存在を知ったのは、高坂さんのご紹介。
お店の断捨離に協力する形で、講演のDVDを譲って頂いたのがきっかけでした。
DVDを見た感想。
詳細は大分忘れましたが、世の中には知らないことが沢山あるということ。
そんなこと、最初から分かっているでしょ!?というツッコミも聞こえてきそうですけど。(笑)
2.田中優さんの話を聞きに行く
最初に言っときますが、僕は原発は要らないと思ってます。
なぜなら、何かあったときに人間の力でコントロールができないから。
更に言うと、原発が役目を終えた時に必ず出る「使用済み核燃料」。
これの処理方法は、今もって確立していないのです。
子供の頃、誰もが部屋を散らかしっぱなしにして、「片付けなさい」と怒られた記憶があると思います。(僕だけですか?<笑>)
基本的には、それと同じ話だと思うんですよね。
後片付けできないなら、やるべきじゃない。
僕の考えです。
ご参考まで、過去記事です。
では、講演の内容。
2時間と言う短時間の割に内容が濃く、正直消化不良気味。
行間がイマイチ汲み取れなかったので、印象に残っている部分に絞って。(苦笑)
まずは、「原子力の発電単価が安い」というウソについて。
恐らく、一度はコストを表す棒グラフを目にされたことがあるのではないでしょうか?水力発電が一番高くて、原子力が一番低く表示されているようなグラフ。
僕の手元にある数字では、kwh当たりの単価が、以下の通り。
水力 11.9円/kwh
原子力 5.3円/kwh (電気事業連合会試算)
ちなみに、電気事業連合会というのは電力会社による業界団体。
基本的には、原子力をやりたくて仕方ない立場の方が作った数字です。
ただ、この数字には大きく2つのカラクリがあるのです。
①一部コスト(補助金)が隠されている。
②水力発電のコストに「揚水発電」が加えられている。
②については補足します。
揚水発電というのは、夜間の電気を有効利用するため、ポンプを使って水をダムに揚水する発電のこと。ポンプを稼働させるには、当然莫大なコストがかかります。
カタチだけみたら水力発電に見えるのですが、
じゃあなんで揚水発電なんてするの???ということです。
これは、原子力発電を稼働させることによって、夜間の電気が余っているから。
原発を作る度に、揚水発電が建設されてきています。
よって、揚水発電のコストは、原子力に加算されるべき。
こういった事を考え、コストを試算し直した方がいます。
著者の大島さんの考えによれば、
水力 7.26円/kwh
原子力+揚水 12.23円/kwh です。
しかも、この数字には先に述べた後片付け費用は加味されていません。
そりゃそうですよね。
片付け方が確立していないんだから。
じゃあなんで、電力会社は原発に執着するのか。
それには、現在の電気料金が決まる仕組みを知る必要があります。
一言で言うと、電力会社は損をしない仕組みなんです。
それは、必要になったコストの上に、電力会社の適正報酬を上乗せし、
そこから電気料金を算出するから。
仮に、適正報酬を電気事業コストの3%としましょう。
必要になったコスト(1,000円)+ 適正報酬(30円)=公共料金の総額(1,030円)
上記のようなイメージになります。
これを「総括原価方式」と言います。
さすがに、コストが1,000円ということはありませんが。(笑)
では質問です。
あなたが電力会社の経営者だとして、利益を増やそうと思ったら、どうしますか?
簡単ですね。コストを増やせばよいんです。
コストを増やすため、
架空の発電ニーズと施設が建設され、
政治献金が支払われ、
広告宣伝費が使われる。
もっと言えば、津波対策の堤防だってコストは上がります。
電力会社はかかったコストに応じて、電気料金を上げる。
そして、こういった事実を新聞、TVといった大手メディアは絶対に報道しません。
なぜなら、電力会社は巨大スポンサーだから。
メディアにとってスポンサー収入は欠かせませんが、電力会社への依存度が上がれば上がるほど、モノが言えなくなる。
そして電力会社は、広告宣伝費を電気料金に上乗せして回収できる。
いかがでしょう。
根深い問題ですね。
ちなみに、田中さんのオフグリッド生活。
電気の自給はソーラー発電によるものなのですが、今年の悪天候で電気が底をつき、近所の旅館で、食事と風呂のお世話になったそうです。
それを聞いて、なかなかオフグリッドはハードル高いな~、なんて思った気弱な僕。(笑)
地道な節電に励むことにします。