ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

しまね旅 通りすがりの風景

島根県吉賀町への移住を決め、8月1日から家探しにマイカーで出かけました。
東京(練馬)~島根 往復での印象に残った風景です。
各地共に、通りすがりで勝手に感じたことを呟いているだけですので、悪しからず。

 

目次

 1.ヒッチハイク

 2.西粟倉村(岡山県

 3.石見銀山島根県

 4.境港(鳥取県

 

1.ヒッチハイク

実際にヒッチハイクに出会ったの初めてでした。


8/1(月)海老名SA下り。
二人組の青年がスケッチブックに「名古屋」と書いて、立ってるんです。
休憩で店舗前のオープンチェアに腰かけていたら、目に入りました。
目を引くんですよね。勿論、彼らとしては目立たなきゃ、次行けないわけで。
名古屋の手前で用事があったので、「浜松SAまでなら」という条件で、乗ってもらいました。

 

浜松まで、あっという間でした。
二人は大学4年生と1年生。
用賀IC手前のマクドナルドからヒッチハイクを始め、海老名SAまで来たのだとか。

僕も学生時代、バックパック背負ってあちこち行きましたが、印象に残っているのは人との出会いだった気がします。なるほど、国内旅行でもヒッチハイクだったら、人との出会いあるな、と感心しちゃいました。
一人の子は、東北出身。「大学卒業したら、故郷に戻って地方創生に携わりたい」と言ってました。心意気や良し!と意気投合してしまいました。
こういう若者がいるっていうことが、嬉しかった。

二人の話だと、ヒッチハイクで乗せてくれるのは、意外と旅行者なのだとか。
勝手なイメージで、気前のよいトラックの運ちゃんとかが乗せてくれるのかと思ってたけど、何か事故があったときに拙いから、殆ど乗せてくれないそう。
なるほどね。

浜松SAはコンパクトなSAなので、次乗せてくれる人いるかな…と心配したのですが、僕らと別れて20分程で、次に乗せてくれる人が現れたと連絡もらいました。
こういう旅行スタイルも、アリですよ!

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2.西粟倉村(岡山県

8/2(水)は岡山県西粟倉村の「あわくら温泉 元湯」という名のゲストハウス泊。

岡山県西粟倉村も移住者の多い地域。
この宿(元湯温泉)のオーナーも、移住者。
古い温泉を買い取って、源泉14℃の温泉を薪ボイラーで温め、売りにしている。
内装も地元の大工さんに手伝ってもらったけど、DIYだそう。
川沿いの落ち着いた雰囲気が、とってもgoodでした。

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平日にも関わらず、そこそこ忙しそうでした。
お隣、智頭町に「腐る経済」でお馴染みのタルマーリーが越して来たのも、商売としては追い風でしょう。当日も、タルマーリーの取材に行ったgreenzの方が、来ていたようです。先日、ソトコトのゲストハウス特集で取材も受けたようですし、知る人ぞ知る、落ち着いたお宿でした。

ちなみに、そのタルマーリーは、火、水定休日で、このタイミングでは行けませんでした。ご利用は計画的に。(笑)

 

3.石見銀山島根県

島根県でメジャーな観光地と言ったら、多分、出雲大社石見銀山でしょう。
すみません。僕もまだ、島根県に対する知識があまりありません。
そんなわけで、是非行ってみたいと思ってた場所です。

既に採鉱はされていませんが、戦国時代から、大内、尼子、毛利、豊臣、徳川とこの銀山を奪い合った、由緒ある鉱山です。日本の鉱山設備では、唯一の世界遺産

本州の端の方というロケーション故か、とても地味な印象が有りました。
展示されている資料を見るにつれ、思わず合掌。
落盤事故や、灯りからでる有害物質、坑道内の環境もあり、掘る人は皆、短命だったそうです。三十代で亡くなったとか。その代わり、稼ぎは比較的良く、正に命と引き換えの世界。幸せとは何だろう、と思わずにいられませんでした。

坑道内はとても涼しく、心地良かった。
入口付近に立っただけで、中から冷気が噴出してくる天然のクーラー。
これだけの冷気をエアコンで実現しようとしたら…なんて馬鹿な事は、この際考えまい。ガイドさんによると、気温が一定なので、冬は暖かく感じるそうだ。
また、坑道内でのわずかな灯りの傍に、苔(?)と思われる植物が生えていたのも、自然の逞しさを感じた。

石見銀山へは海外からの観光客が少ないそうだが、ポテンシャルはまだまだあるように思う。

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石見銀山見学後は、群言堂にて遅めのランチ。
ワクワク感を演出するのが、とても上手。
野草を煮出したお茶とか、おにぎりを手拭いで包んで出して来たり。

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それにしても、島根って東西の連動、無いなぁ。
ガイドさんに県内の吉賀町の話をしたら、「山口県ですか?」と返ってきた。(笑)
埼玉県も、東西の連携悪いけど、市町村名で県内かどうか位は分かるぞ、と思った元埼玉県民であった。
 

4.境港(鳥取県

漁港として有名な街ですが、近年は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者、水木しげるの故郷としても有名です。
初めて行きましたが、この街、凄いところだったんです。
 
何が凄いって、その徹し方。
水木しげるロードと言うのがありまして、この通りが鬼太郎一色なのです。
妖怪だらけのこの通りは、ポケモンGOならぬ、妖怪ウォッチだったのです。

これはド定番。

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これも想定内!

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電話ボックス!

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妖怪ポスト!
投函する穴によって、消印を変えてくれるそうです。

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マンホールの蓋!!

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でも、この程度なら驚くには値しません。
凄いのは、この商店街。街を挙げて鬼太郎なんです。

お土産屋さんは当然。

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床屋さん!

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そして薬局!

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銀行までも!!

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凄いですよね。
写真撮ってたらキリがない。。。
鬼太郎を商売に絡められない場合は、黄色と黒の鬼太郎カラーの看板にしたり。
ベタだけど、店頭に鬼太郎のポスター貼ったり。
兎に角、皆で街を盛り上げようという意思、一体感がビシビシ伝わってきました。
ワンピース好きを自負する僕も、電柱に貼ってあったルフィのポスターに違和感を覚えるほど。(笑)

水木しげるという稀有な漫画家を生んだという偶然はあったにせよ、その偶然を徹底的に利用した街作り。参考にできる市町村もあるのではないでしょうか。

今回、水木しげるが意外と社会派だったことも知りました。
戦争で片腕失っていたとは。
反戦のメッセージも、記念館にはバッチリ飾ってありました。
水木さんが、今の世に生きていたら、どんなメッセージを発信するのかな。
 
***おまけ***
境港と言えば、ダイハツのCMで使われていた 通称‟ベタ踏み坂”も隠れた名所。
僕も急に目の前に現れて、ビックリしました。
下を船が通れるように、ということなのかもしれないけど、
ここまで高くする必要あったのかなぁ???

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