ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

確定申告に行ってきました

こんにちは。OGUROBBYです。

ここに来て、日に日に春を感じることができるようになりました。
昨日、一昨日あたりは、朝起きたら鶯の声。
春の到来を感じます。
と言いつつ、先週はいきなり雪が降ったりもしてるんですけどね。


越して来た当初、とても新鮮だった川のせせらぐ音は、何となく日常に溶け込んでしまった感もあるけれど、季節のように移ろうものは、やはりインパクトがあります。

僕は鳥フェチではないのだけれど(多分)、
昔に比べれば随分興味を持つようになりました。

例えば、ウチの裏の田んぼに冬の間よく来ていた白黒の鳥。
水のない田んぼをチョンチョンと歩いては、何かしらついばんでます。

「最近、よく会いますね。ところでお名前は?」

相手が人間なら、そうやって話しかければ答えが返って来るのですが。(笑)
毎日に近いくらい顔を合わせていれば、そりゃ名前くらい聞きたくもなります。

目に焼き付けて、ネットで名前を探してみても、今一つ確信が持てない。

「せめて写真を撮れれば、誰かに聞ける。」
そう思っても、僕のスマホのカメラでは全く捉えきれない。
携帯のカメラではズームに限界もあるし、警戒心が強いので、ちょっと身動きしただけで逃げてしまう。

お姿を見掛けるたびに、もどかしい想いをしていたのですが、先日とうとうお名前を伺うことが出来ました。近所の温泉で。

「そりゃ、セキレイだね。」

湯船に浸かりながら、顔見知りの方に聞いてみたのです。
「白黒の…」「これくらいの大きさで…」

それだけで良く解ったなぁ…とは思うのですが、ネットで検索してみて納得。セキレイですね。

それからというもの、セキレイ君を見掛ける度に、愛着をもって眺めることができています。やはり、名前って大事ですね。

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  写真引用元: 日本野鳥の会



目次
1.源泉徴収票って何ですか?
2.おカネと向き合う
3.サラリーマンと個人事業主
4.確定申告に行ってきました

1.源泉徴収票って何ですか?

突然ですが、「源泉徴収票」ってありますよね?
サラリーマンの方には、お馴染みの物だと思います。
あれ、ちゃんと見たことありますか?

恥ずかしながら、僕はほとんど見たことが無かった。
昨年8月にサラリーマンを辞めるまでの16年間、毎年もらっていたはずなのに。

源泉徴収票」って紙は、毎年もらっていたのは認識していたんですよ。
でも、中身をよく見ず、もらった瞬間に鞄にしまっていた。
そして、何事もなかったようにパソコンの画面に戻るのが常。

経験則で、「源泉徴収票」は貰いっ放しでも、大きな問題は何も起こらないことを知っていたんですね。
そんな事より、目の前の資料だったり、メール作成の手を止める方が、よっぽど怖かった。悲しいかな、これも身をもって知ってました。早めに対処しておけばボヤで済んだ仕事も、対処が遅れれば大火事になることもある。

源泉徴収票」も、多分、社会人1年目の時は、ドキドキしながらやり過ごしていたんだろうけど、そんな感覚は、今となっては全く憶えていない。

ところが、今回は向き合わざるをえない。
僕の代わりに確定申告をやってくれる会社はないので。


(取り敢えず、、、「上手く出来ているもので…」と言っておきますが、)

現代の日本において、サラリーマン(この場合は、派遣労働やアルバイト等、「給料」を貰いながら働く人すべてを含む)である限り、納税は全て勤務先が代行してくれている。と言うか、僕らの銀行口座に振り込まれるお給料は、既に税金を差っ引かれたもの。

源泉徴収票とは、法人(雇用主)が、従業員(被雇用者)の給料(収入)から社会保険料等を控除し、所得税を計算した結果なのです。

だから、「源泉徴収票」をもらった傍から放っておいても、「あなた、納税の義務を果たしていませんね」と指摘を受けることはない。
あなたの手取りは、既に引かれるものは引かれていますから。


ただ、納税義務はすべての国民に等しくあるわけで。
勤務先がないのであれば、自分でやるしかない。



2.おカネと向き合う


僕が小学生のころ(少なくとも低学年)、お小遣いは月に500円もらっていました。
毎月、コロコロコミックで330円が消え、残るは170円。

少年ジャンプが170円だった時代。
ジャンプを毎号買う購買力は、当時の僕にはなく、毎週友人のを読んでいた気がします。従い、残る170円は近所の駄菓子屋さんに消えていったはず。
一括でなく、分割で。(笑)

何にせよ、500円を毎月きっちり使い切っていた。
10円も余すことなく。

中学、高校、大学と小遣いだったり、アルバイトだったり、入って来る金額は大きくなったけど、基本的にはどれだけの収入があるかは把握していた。
大学生の時は、長期休みをバックパッカーとして海外で過ごす時間も増えたけど、そのために「いつまでに、〇〇円稼ぎたい」という明確な目標、計画も持っていた。


そんな風に機能していた僕なりの計画経済が、狂い始めたのはいつの頃だったか。

社会人になりたての頃は、今まで買えなかったものが手に入る喜びを味わった。
友人から外食に誘われても、気兼ねせず行けるようになった。
マイカーを手にした。(中古だけど)
本屋さんで新刊を、興味本位で買えるようになった。(今でもハードカバーの本を買うのは躊躇する)

けれども、同時におカネに対する敬意も、徐々に失っていったように思う。
雇用されていれば、一定の収入は定期的に振り込まれる。
その状況に慣れれば慣れるほど、おカネへの敬意・関心が薄れていった気がする。
毎月の給与明細もあけなくなった。

代わりに、お金より時間が欲しくなった。

特に、30歳で転職してからは、最初に就職した会社に比べ、勤退時間の管理がべらぼうに厳しかった。基本的に、サービス残業を許さない仕組み。
当然残業規制はあるのだけど、仕事量が膨大過ぎ。

「残業代要らないし、むしろお金払うから、残業させて欲しい」

そんな冗談を、よく耳にしました。

ここまで来ると、おカネに対する敬意なんてゼロに近付いて来ますよね。
そのくせ、仕事(ペーパー)上のお金に対しては、とてもシビア。
1円の差を説明するのに、数時間かけて資料を作成しなきゃいけなかったりもする。


生活するためにおカネは必要。
自立するためにも、おカネは必要。

そしておカネがあれば、出来ることが増えるのも確か。
一方でおカネそのものを追い求めすぎると、今度はおカネに使われてしまう。

極端な話だが、行き過ぎれば、おカネの為に戦争起こす人も出てくるだろう。
戦争と言う名の スクラップ&ビルド。
多額のおカネ、マネーが動く。

使う人、その人が今置かれている状況を、映し出してしまう。
鏡のように。
おカネって、不思議なものです。

セコくなる必要はない。
でも、おカネと向き合い、おカネに敬意を払う。
それが「足るを知る」ということだと、今は思います。


3.サラリーマンと個人事業主

そんなわけで、僕は今までは会社任せにしてきた確定申告を、今年は自分でやらなくてはいけない。

確定申告というのは、簡単に言うと税金を確定させるために、1年間の所得を確定させること。収入から必要経費を引いて、所得を計算します。
毎年(1月~12月)の所得を、翌年2月に税務署に申告します。

その準備・対策と言うと聞こえが良いですが、年が明けて1カ月余り…確定申告の ‟イロハ” について勉強しました。
ハッキリ言って付け焼刃なんですけど。(笑)


税金とか確定申告の中身については語りませんが、サラリーマンと個人事業主の違い。
目から鱗でした。
いや、個人事業主の方からすれば、ごくごく当たり前の世界なのでしょう。

東京にいる頃、とある個人事業主の方から、こんな言葉を聞いたことがありました。  
 「【after tax】の生き方か、【before tax】の生き方か」

今回、実際に確定申告書を作成してみて、その言葉がすごく腑に落ちました。
(先に言っておくと、どちらが良い、悪いの議論をするつもりはありません。)

前者は、所謂サラリーマン。
銀行口座に振り込まれるお給料は、税引き後のものです。

サラリーマンであれば、全て勤務先が所得税の納税を代行してくれる。
ただ、お給料を出発点にした場合、おカネに対しては受け身になりやすい。

昨年8月に退社した僕も、所得税を結果的に払い過ぎていました。
その場合、確定申告をすることで払い過ぎた分が還付されます。
行動したから得られる、実にフェアな結果です。


税金に関して、国は足りないときは追徴課税してきますが、取り過ぎたときは何も言ってこないのです。国としては、貴重な埋蔵金です。


他方、個人事業主の手元に収入として入って来るのは、当たり前ですが、税引き前のもの。だから、自分で確定申告をして税額も確定しなくてはならない。

「自分でやる」ということに意義がある気がします。自分でやるから見えてくることがある。だから工夫の余地もたくさんあるのでしょう。

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4.確定申告に行ってきました

 ある雨の2月某日。
僕は作成した確定申告書を持って、山を下りました。

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税務署なんて足を運んだのは、人生初と言って過言ではありません。
最寄り税務署まで約40km。

季節柄なのか、何かものものしく感じてしまうのは、税務署の空気に慣れてないからでしょう。
それにしても、入口周辺の文字の多さ。(笑)
そして、ポスターの女性の目が笑っていないのは、恐らく気のせいでしょう。


確定申告期間というハイシーズンだったためか、署内はなかなかの慌ただしさ。
自動ドアを潜るなり、用件を聞かれました。

受付カウンターに書類を提出し、簡単に内容のチェックを受けます。
と言っても、記入漏れがないか確認する程度で済みました。
もっとバシバシ質問来るのかと身構えていたのですが、中身の精査は後日のようです。ホッ。

控えの確定申告書に、受領印を押して頂き、今年の確定申告書類の提出は終了。
作成に要した時間を考えると、あっけない位。

これからは、毎年これをやることになるんだなぁ。
これも経験と思って、精進します。