「ふきのとうみそ」をつくる
こんにちは。OGUROBBYです。
先日、玉葱を植えさせて頂いている畑に、草むしりに行ったときのこと。
「ピーヒョロロ」という声で見上げてみると、1匹の鳶(トンビ)が飛んでいました。
他に人影ならぬ鳥影はなく、贅沢にも大空独り占め状態!
じーっと見ていると、鳶って翼をピーンと張ったまま、
グライダーのように滑空していきます。
その姿は、本当に優雅。
自分が鳶だったら気持ち良いだろうな~、なんて。
高所恐怖症であることもつい忘れて、思ってしまうわけです。(笑)
そんな中、1羽の別の鳥影が、鳶に近付くではありませんか。
鳶より二廻り位小さな、真っ黒い鳥。
カラスでした。
上空で一瞬交錯したように見えましたが、次の瞬間、鳶は180度方向転換し、カラスもそれを見届けるかのようにして、引き返しました。
カラスが身を挺して、巣でも守ったのだろうか!?
目の前で繰り広げられたドラマに、胸がざわつきました。
冬が終わり、春が来る。
人間も色んな活動を始めますが、自然界も、これまでとはちょっと違うフェイズに入ってきます。
玉葱の苗も、冬を乗越えて随分逞しくなってきた気がするし、雑草も種類が変わってきた。春だな~。
ちなみに、飛翔中に鳶とカラスが争う光景は良くあるのだそうです。
両者の食物が似ているため、一種の競合関係にあるのだとか。
なるほどね。
目次
1.ふきのとう あれこれ
2.「ふきのとうみそ」をつくる
1.ふきのとう あれこれ
「ふきのとう」。
漢字で書くと、「蕗の薹」。
音では聞いたことあっても、なかなか馴染みのない方も多いと思います。
「2月になると、ふきのとう が出てくるんよ~」
そんな話を、冬の間は何度か耳にしました。
春の息吹の代名詞として、随分定着しているようです。
とは言え…僕も、「ふきのとう」と言われても具体的な画がイメージできなかったんですよね。実物を見た事がなかった。
待ち遠しい春への期待も相まって、そりゃもう、とっても甘美な響き。
期待感だけがグングン膨らみました。
ちなみに、2月は体感温度的にも、れっきとした真冬なんですけどね。
そんな中、頂いた「ふきのとうみそ」が、とても美味しかった。
あの独特なほろ苦さ。清涼感すら漂う。
取り敢えず、ご飯何杯でもいける感じです。
一体、どんな姿をしているんだろう!?
認識できていな/ければ、仮に出会ってても、永遠にすれ違いなわけですよ。
昔のトレンディードラマのように。
それがある日、感動の対面を果たします。
既に時代は平成29年。
永遠と感じられるような、すれ違いがウケる時代でもない。(笑)
「持って帰って、味噌汁にでも入れて食べんさい。」
そんな風に声掛け頂きまして、初めて摘ませて頂きました。
ポキッと。
ウィキペディアによると、水が豊富で、風があまり強くない土地を好み、繁殖するのだそうです。
一度分かってしまうと、結構見つけられるものです。
なにしろ、鮮やかな黄緑色。
この季節では独特な色合いです。
山の恵み、春の恵みに感謝!
2.「ふきのとうみそ」をつくる
では、早速採集した「ふきのとう」で調理を行います。
「ふきのとうみそ」を作ろうと思ったのは、たまたま頂いたものが、とても美味しかったから。今回は、そのレシピを聞き込んで、再現してみました。
①下処理
まずは洗って、外皮を剥きます。
汚れている部分だけを取り除くイメージです。
地下茎部分(見た目上は、「根っこ」)は毒性が強いらしいので、きっちり取り除いて下さい。
②ふきのとうを刻む
上の写真では、蕾の根元から輪切りの要領で切っていったら、みじん切りみたいに仕上がってます。
海苔巻き切るのに失敗して、具とご飯がバラバラになってしまった感じですかね。
例えが無理やり感満載ですけど。(笑)
③灰汁抜き
刻んだ ふきのとう を笊に入れ、水に浸します。
この通り、茶色くなっているのは灰汁です。
まだ肌寒い中芽を出してくるだけあって、なかなか灰汁の強いヤツです。
水が透明になってくるまで、繰り返し灰汁を抜きます。
塩水で茹でる灰汁の抜き方もあるようですが、香りを損なわないよう、水に浸けています。
④炒める
灰汁抜きして、水をしっかり切って、しんなりしてくるまで炒めます。
思わず、餃子の皮とかに巻いてしまいそうです。
⑤仕上げ
しんなりしてきたら、味噌と砂糖を投入です。
この間仕込んだ我が家の味噌は、早くても梅雨明けまで使えません。
今回は鹿児島の義母からもらった麦味噌を使いました。
先生から習ったレシピは、味噌と砂糖だけですが、味噌が固めだったので味醂も入れました。当然ですが、味噌が溶けるので、分量はご注意を。
- Feel the force -
かつてヨーダやオビ=ワンも言ってました。
味噌、砂糖の分量は、フォースを感じて下さい。
優秀なジェダイになる第一歩です。(笑)
ネットで見ても、調味料の種類や分量はまちまちです。
ふきのとうのサイズや、味噌の塩分濃度によっても変わると思うので、自分を信じて、好きな味付けにするのが良いんでしょうね。
取り敢えず、僕の場合ですが、
味噌の量は、見た目のバランス重視。
砂糖の量は、味見しながら調節しました。
熱いうちは、ふきのとうのエグみが強いですが、冷めると案外落ち着くようです。
最後に、これだけは言わせてください。(笑)
― May the force be with you ! ―