島根移住一年を振り返る
こんにちは。OGUROBBYです。
お陰様で、島根県吉賀町に移住して1年間が経ちました。
以前に、「移住3カ月の振り返り」記事を書いたので、今回も節目として振り返っておこうかな、と。
勿論、1年経過したから「こういうものだ」と偉そうに言えることなど何もなく、ただ季節が一巡したというだけの話です。
生き方については、今も、これから先も試行錯誤が続くのは間違いない。
でも、幸いにもこれまでの自分の選択に後悔することは、なしですんでいます。
ありがたや~。
結局、人生に正解なんてない。
もとい、自分が正解だと思えれば、それが正解なのです。
大事なことは、自分にとっての正解を、人に押し付けないこと。
そう考えているので、今回の記事も、僕の経験談を参考程度に読んで頂けると幸いです。
目次
1.「医」
2.「職」
3.「住」
4.「遊」
1.「医」
少し遊び心を加えてみました。
移住3カ月後のタイミングで、「衣」「食」「住」で振り返ったのですが、少し切り口変えてみようかな…と。
単純に、「衣」に興味がないだけか???(笑)
「医」
都会でサラリーマンやってた頃、僕の財布の中は、医者の診察券だらけでした。
眼科、耳鼻科、内科、整骨院、総合病院、、、etc.
たまに取る有給休暇も、「医者に行くから」が多かったかな。(苦笑)
それがこちらにきて、医者にかかったのは目の経過観察と、健康診断くらい。
あ、一回だけ刺身にあたって内科に行きました。
「医者に行かなくなったよね~」
夫婦でよく話しています。
大体、夜10時には寝てること多いですからねぇ。
テレビも殆どつけません。
やはり、健康は身体を動かすことと、睡眠時間の確保、食事、ですかね~。
ストレスも減ったというか、種類は確実に変わりました。
動物病院に行く回数は増えてますけど。(笑)
「衣」について、礼服は早めに用意しておいた方がよいです。
必要に迫られて買うと、高い買い物をすることになりますから。
田舎では、当日裾直しができる店も限られてくるので。
僕も2軒くらい、「今日は裾直しできるスタッフが帰っちゃいました」の憂き目に会いました。
結局、即日裾直しの出来るお店を探して行ったら、無駄にブランドだらけのコーナーに連れていかれて焦りました。(汗)
2.「職」
僕は今、県の「産業体験」という制度を利用して、農業の研修を受けています。
制度自体は移住前から知っていたけど、移住直後は研修受けている自分を想像できませんでした。(笑)
農業をやろうと考えてまだ1年足らず。
どんな作物を、どんなバランスでやるか。
自分に合ったスタイル模索は当面続くけど、それなりに楽しんでいます。
ここ吉賀町の特産品の一つに椎茸があります。
移住後、約半年間、町内の椎茸菌床を作る工場でアルバイトさせて頂いたのが、結果的によかった。
半年かけて、じっくり町に馴染むことができました。
初対面の方から、必ず来る質問の一つ。
「普段は何をやっているの?」
アルバイトだとしても答えを持っているのは、ある意味で身分保証になります。
特に、年上の方に対して有効な気がしました。
移住早々に産業体験を始める手もあると思いますが、
一度始めてしまうと、俯瞰してモノを考えるのは、難しいかもしれません。
例えば農業で産業体験を受けた場合、農業での具体的な課題は次々やってきます。
なかなか農業以外の事を落ち着いて考える時間は、ないかもしれません。
時間が経つのは早いです。
あくまで個人的に感じた事、ですが。
3.「住」
僕たちは、幸いにも町内に空き家を見つけ、今年の5月に引っ越すことができました。
これも結果論なのだけれど、住む家をいきなり決めず、お試し住宅などの仮住まいも悪くないと思います。個人的には、むしろお奨め。
いきなり終の(?)住処を決めるのでなく、情報をきちんと集めてから、引越し先を決めるやり方です。
なぜなら、移住直後は今後のライフスタイルが不確定だから。
家族が増える。
とかは、ある程度計画できるものかもしれないけど。
(ウチは猫が増えました)
共働きにするのなら、どこで働くのか。
仮に農業やるとしても、野菜をやるのか、米をやるのか、特産品をやるのか。
どこに出荷する、どうやって販売するかも、場所によって向き不向きがあると思います。
そういったものが、移住前から確定しているケースは少ないと思います。
地域起こし協力隊にしても、期間が過ぎても続けていけるかは未知数です。
そして、大切なのは自分が住もうとしている地域がどういう場所なのか。
先輩移住者の方が住んでいれば、事前にその地域のことを聞きに行くのもよいと思います。
人間関係はどうか、地域の行事は多いのか、、、etc.
4.「遊」
遊びのカタチも随分変わりました。
元々、遊びにお金をかけるタイプではありませんでしたが。
時々、友人と飲みに行ったり、カラオケ行ったり。
休みの日は本屋めぐりと、お気に入りのカフェで読書。
ごく稀に、映画見に行ったり、旅行に行ったり。
外食したり。
都会にいた時の娯楽って、そんな感じでしたかね。
全部消費。
ところが、田舎では遊びがもっと生活寄りになるんですね~。
例えば、先日こちらの仲間と稲刈りしてたときの話。
稲藁(ワラ)に納豆菌が住んでいることが話題になりました。
都会だったら、話はココで終わり。
「へぇ~、そうなんだぁ~」
ところがどっこい、田舎だと展開が違うのです。
「へぇ~、そうなんだぁ~。納豆作ってみようかな。」
納豆のつくり方をネットで調べると、恐らく一番ハードルが高いのは稲藁の入手じゃないでしょうか。
一定の温度に保つ工程があるので、発酵機だったり、もしくは発泡スチロールの箱とか必要なようですけど。
ただ、そんな話をしている目の前に、稲藁が転がってる。
しかも無農薬の。
実際に作るかどうかは別として、ですけどね。(笑)
野草で天ぷらを揚げてみる。
これだって立派な遊びです。
消費に頼らず遊ぶ。
そんな世界を知れたのも、田舎の醍醐味ですね。