中干し、始めました。
こんにちは。OGUROBBYです。
台風が過ぎ去って、天気が良くなるかと思いきや、ずーっと雨が降り続いています。
今年は空梅雨(カラつゆ)???と思っていたので、雨が降ること自体はありがたいのですが、、、
「気候が変わった」なんて言われて久しいですが、最近は、ただ「変わった」なんて生易しいものじゃありません。まさに激変ですね。
日本全国でも、台風が行かないはずの北海道に台風が行ったり、去年の九州北部の豪雨もありました。
それに全国で頻発する大地震。
都度、人間の経済活動に影響があることを考えると、大変な世の中になったもんだと思います。
目次
1.中干し、始めました。
1.中干し、始めました。
前回の記事タイトルが「梅干しを漬ける」。
今回が、「中干し、始めました」。
ああ、前回のタイトルもう少し捻れば良かったなぁ。。。
せめて、「梅干し、漬けました」とか。
韻を踏みたかった。
全く個人的な話ですが。多分、誰も気付かない。(苦笑)
「中干し」というのは、田んぼの工程の一つです。
文字通り、田んぼを途中で干すこと。
今年の場合、5月20日に田植えをして、以降、日々の水管理で稲の生育を見守ってきました。
「田んぼの除草も頑張った」と言いたい気持ちは山々ですが、僕自身はギックリ腰で殆どやれませんでした。最後に恐々、田車を1日押しただけ。
嫁が黙々と除草に励んでくれてはいたものの、到底追いつきません。
恐らく、今の僕らの実力です。
「僕ら」と言っちゃって良いのかは、甚だ疑問ですが。(苦笑)
でも、1か月強で大きく育ってくれました。
田植え直後の写真を貼ると、こうですからね。
背が大分伸びました。
初めの頃は、田んぼ中に水が行きわたるようにすると、深いところは水没してしまっていたのですが。
そして、株も張ってきました。
茎が増えることを、「分けつが進む」と言います。
分けつが進めば進むほど、米の収量は増えます。
そのまま稲穂の数に直結しますから。
分けつを進ませる方法は、稲を暖かい環境に置くことと言われています。
田んぼの場合、ほとんど水温のことです。
なので、田んぼの水管理の基本は、「夜水を入れて、朝止める」。
川の水は、冷たいですからね。
夜のうちに田んぼに水を入れておいて、日の出と共に太陽に水を温めてもらう。
田んぼの特性によって、一日中水を入れっぱなしにしなくてはいけない田んぼもあれば、2-3日水を止めていても大丈夫な田んぼもあります。
僕らの田んぼは、1日くらいは水止めておいても恐らく大丈夫なのですが、日光が田んぼの底まで届くようになると、途端に草が生えてきますからね。
今年は僕の腰のこともあって、草を抑えるために水は深めで管理してました。
話を「中干し」に戻します。
そもそも、中干しの目的ですが、
1)田んぼから水を一度抜くことで、稲の根が水を求めて地中深くに入り込む。結果、根が張る。
2)秋の収穫の際、コンバイン等の大型機械を田んぼに入れて稼働できるよう、しっかり乾かしておく。
他にも、色々あるようですが、大きくはこの2点と思ってます。
「地上と地下は相似形」
故・山下一穂先生に習いました。
地上部が元気に育つには、地下=根っこが元気に育つことが重要です。
水を止めると、分けつはこれ以上進まないのですが、稲の背もどんどん伸びていきます。稲の身体を支える為、深く根を張らせることが大事です。
本音を言えば、もう少し分けつさせたいのですが、7月後半には穂が出てくるはず。
穂が出る時期は水が要る(=中干し終了)ので、7月からは中干しと決めました。
田んぼを「干す」方法ですが、勿論、水は止めたままにします。
ただ、それだけではなかなか乾かない。
積極的に田んぼから水を出していきます。
具体的には、排水側を掘ります。
これが、田んぼに水を溜めているときの排水口。
板で水を堰き止めています。
中干しの際は、こうなります。
スコップとか一緒に写すのは、「やった」感出しすぎて、ちょっとあざといですかね???(笑)
もう少し、近付いてみます。
水の流れる音が聞こえますか?
聞こえるようであれば、耳鼻科にかかることをお奨めします。(笑)
そもそも、スコップを使わないと、板は抜けません。
泥の圧力で、しっかり押さえつけられてますから。
板に沿ってスコップを差し込み、板との間に空間を作ってやる。
すると、板は抜けます。
ただ、板を抜くだけでは、なかなか田んぼが乾かないのも事実。
そこで、もう少し掘ります。
水は地表だけでなく、地中からも染み出してきます。
それにしても、、、
こんなに雨降るとはなぁ。
ウチは、飼い猫もコメを食べることがあるので、収穫までいかないと怒られるニャア。