ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

最近の生活

こんにちは。OGUROBBYです。
引越しの段ボールもだいぶ片付きましたが、、、
専ら住環境整備に夫婦で走り回っています。

そんな中でも、田舎生活の醍醐味について、「おお、話には聞いてたけどこの事か!」という場面も出てきています。
楽しいですよ。

目次

1.最近の生活
2.起床
3.朝食
4.日常
5.夕飯

1.最近の生活

吉賀に来てもうじき1週間。早いもんです。
こちらでの生活。これが全然慣れません!!(笑)
毎日、何かしら驚きだったり、発見だったり。
興奮しっ放し。ちょっと気を抜くと、童心に返ってしまいます。

  「まるで、人生のボーナスステージや~。」 (彦摩呂風に)

日常に埋没させるには勿体なさ過ぎて。。。


僕たちが入居したのは、「お試し住宅」 と言われている物件。
家賃は、なんと月2万円でお釣りが来ます。(光熱費等別)
但し「お試し」だけあって、住めるのもMAX1年間。
なので、暮らしながら、家探しもしなくてはいけません。

とは言え、まずはこの新しい暮らしへの導入として、「こんな一日過ごしてます」を紹介します。

2.起床

朝。こんな風景から1日がスタートします。

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取りあえず、夜は疲れて早く寝てしまうので、目覚まし時計なしで6時には目が覚めてます。
驚くべきことに、朝6時には町中にチャイムがなります。
学校とか、会社で鳴るような、アレです。(笑)

山が身近にある生活。振り返ってみると人生初。
最初の就職で、東京都青梅市に住んだことがありますが、ここまで身近じゃない。
雨上がりとか、山から水が蒸発する様は、とても幻想的です。
一日を通じて、山にも表情があるんだなぁ…。


3.朝食

朝ご飯は、断然、米です。
お米は東京のスーパーで普通に買ったやつをまだ使ってます。
荷物になるし、本当のこと言えば、東京で使い切りたかったお米。

ところが、これがメチャ旨くなった。

粒が立ってるんです。そして、スッキリした甘味。
「なんで?」

米は当然変わってない。
水分量も変わってない。
炊飯器も変わってない。

変わったの、「水」だけなんです。

プロ野球とかでも、ありますよね。
引退間際のベテランのはずが、移籍したら水が合っちゃって活躍し出す。
古くは、「野村再生工場」みたいな。

吉賀でも、新米の季節になってきました。
素材も一級品のスーパールーキーがうちの炊飯器に入ったら…と考えると、末恐ろしいです。(笑)

ちなみに、こちらのスーパーではお米のコーナーが、すごく狭い。
今日行ったところは、2種類。それぞれ5kg/10kgがあって、選択肢4つ。
つまり、お米買う人少ないんですね。

来年は、自分でお米作りたい!!!


4.日常

だいぶ脱線しました。
日中は、生活インフラを整えるべく、小忙しくしてます。

これまでの住居環境が、収納に恵まれてたんですね。
直前の住居に比べ、広さも収納も狭くなるので、レイアウトや収納場所は色々工夫してます。(妻が)

僕はと言うと、外で作業している風を装って、収穫の終わった田んぼ見てたりします。

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田んぼ=米の生産所 としちゃうと、収穫終わった田んぼなんて意味が薄れちゃいますが。じーっと見てると、結構飽きない。

トンボが一匹で飛んできて、田んぼの水が残っている部分に、チョーンチョーンとお尻の部分をつけて飛んでいく。
トンボの産卵かなぁ?でも、この水はいつまで残ってるんだろう。
だけど、埼玉でも子供の頃、田んぼでヤゴ(トンボの幼虫)捕まえて遊んだなぁ…じゃあ、あれはやっぱり産卵か!?とか、そんな事考えて過ごしてます。

童心に返ると言えば、こんなものも見かけました。

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拳大ほどのバッタ。
でも、子供時代と違って、捕まえる気にはなれませんが…。
まだまだ甘いな。

5.夕飯

でもって、夕飯。
うちはお隣が農家さんですが、既に色んなものを頂いています。

有精卵。
茄子。
南瓜。
無花果

しかも野菜は全部有機栽培。本当にありがたい。
茄子なんて、こんなサイズを10本近く頂いてしまいました。

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「キズものだから…」とのお言葉でしたが、全く気になりません。
お陰様で、我が家は ‟焼き茄子” の厚みが100%増。

昭和的な言い方をすると、

具が大きい (当社比)
      by ハウス食品

 
カレー好きな方は解るかも。
何のことか解らない方。読み飛ばして下さい。
youtubeで、「私は可愛いあらいぐーま♪」 で検索してみましたが、出てきませんでした。見たい方は、「具が大きい」で検索することをお奨めします。


何はともあれ、こんなことをやっていると、まあまあ良い時間になってしまいます。
昼間、油売ってるだけでも、結構疲れます。
朝までグッスリというパターンが続いてます。

田舎に行ったら本でも読もうと買い込んだ本に、全然手が付かないのが最近の悩みでしょうか。(笑)
 

はじまりの音

 こんにちは。ogurobbyです。
今週、9月12日(月)をもって、島根県吉賀町に夫婦共々移住しました。
ご町内の皆さま、ふつつか者ではございますが、何卒よろしくお願い致します。

東京から島根まで、3日かけて自家用車で走破。
最後の1日は名古屋~吉賀町の大移動となりました。
新幹線って偉大だ。(いや、新幹線でも腰が痛くなってたかな?)

引越しの段ボール開梱も一息つき、ようやくPC使えるようになりました。
今回は、‟音”のテーマで書かせて頂きます。


目次

1.憲法フェス@名古屋
2.はじまりの音


1.憲法フェス@名古屋

愛知県。僕が人生で2番目に長く住んだ場所です。
母親が三河地区の港町の生まれだったので、幼少期から縁のある土地でした。
三河湾に浅利を取りに行ったり、矢作川に蜆取りに行ったり。
海も近い。山も近い。

そんな愛知県に2泊することとなり。
偶然にも、三宅洋平氏、山本太郎氏の ‟憲法フェス” が名古屋で開催されると言う。

まずは、音というか、音楽の力について。

三宅洋平氏はミュージシャンであり、社会活動家。
先の参議院選挙でも、東京から出馬。
‟選挙フェス” と言う名の下に、演説と音楽ライブを行う選挙活動が話題を呼びました。

で、憲法フェス。

所用で、街頭で行われた第一部は行けなかったので、第二部の途中から。
会場が栄のライブハウスだったので、音楽メインかな、と思ったのですが、ちゃんと音楽だけでなく、話も聞けました。
会場は、年配の方が3割くらいだったでしょうか。

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この日は、愛知選挙区の民進党 近藤衆議院議員も。

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日本国憲法って、小学校だか中学校で習って以来。

憲法って何なのか?
僕たちが普段守らなくちゃいけないのは ‟法律”。
誤解を恐れず言えば、国が守らなくちゃいけないのが ‟憲法”。

この日は、山本太郎三宅洋平がゲストを交え、自民党憲法改正案と現行憲法の比較を行う、という構成でした。


論点は色々あったのですが、僕が一番気になったのは、憲法13条です。


<現行>
「すべての国民は、個人として尊重される。(以下略)」

<改正案>
「全ての国民は、として尊重される。(以下略)」


 
条文上の変化点は、 ‟個人” が ‟人” に。個が取れただけ。
これって何が変わるの?

当日盛んに繰り返されていたのは、「憲法において、意味のない変更などない」。

そりゃそうだ。
だって、大半の条文は変わってない。わざわざ、変更されているのだから。

僕たち人間が人であることは当然で、人として尊重されるのも、憲法で言われる前に当たり前。「個人として」尊重されるのは有難いけど、なんか骨抜きにされている気が。

歴史が時の権力者によって、塗り替えられてしまうのは知っていたけど。
(『古事記』とか『日本書紀』)
今や、憲法すらも塗り替えられようとしている、ということを痛感。


2.はじまりの音

吉賀町は自然豊かな町。
有機農業の町であり、農薬、化学肥料を使わない営みで一級河川 高津川を守ってきた町です。
高津川は、支流も含めてダムが一つもない。
ダムを造らせなかった流域住民の思いには、頭が下がります。

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僕らが吉賀町入りしたのは、9/11(日)の日没間際。
中国自動車道を降りて、町内唯一のコンビニに寄った際、聞きなれない鳥のさえずりが。見ると燕でした。

8月頭に来た時も見たのですが、普通に燕が飛んでいる。
東京でツバメ見れるの、神宮球場くらいですよ。
飛ばないですけど。(笑)

ただ、本当にスズメ感覚で燕が居るのです。
普通に電線にとまってますから。

そういや、最近は雀ですらも、あまり見ていなかったなぁ。
生まれ育った埼玉と東京の違いなのか、環境破壊が進んだのか、単純に雀を愛でる余裕すら持てなかったのか。

入居する家の鍵を月曜朝一で役所に取りに行くため、9/11(日)の夜は、町内の旅館に宿泊。

そして、翌朝は高津川のせせらぎで目が覚める。
雨の音ともまた違う、こんこんと湧いてくるような音の連続。
絶え間ない、せせらぎの音が嬉しくて、思わず耳をそばだてる。

「あ、『そばだてる』なんて言葉、これまでの生活で使う機会がなかったな」と、これから始まる新しい生活に思わずクスッとなる。

 ー はじまるのだ。ー

鳥のさえずり、鈴虫の音と、川のせせらぎの三重奏。
自然、そして季節の豊かさに感謝。

来て良かった。しみじみ思う。

食べるということ

こんにちは。OGUROBBYです。 今日は、避暑も兼ねて実家近くの喫茶店にノートPCを持ち込んで、書いてます。
最新式のリンゴマークの薄ーいPCだとスマートな、いかにも横文字が似合う感じなのでしょうが、我が家のノートPCはとっても分厚い国内T社製。発熱量も力強い存在感です。流石は原発のプラントも作っているだけある。

とは言え、今日はなんとなくノマド

いよいよ移住も秒読み。
都会でのひと夏の想ひ出。(笑)

先週末、“農”をテーマにしたシンポジウムに参加してきたので、感じたことを。

 

目次

1.都市を耕す

2.食べるということ

 

 1.都市を耕す

 シンポジウムの中でドキュメンタリー映画が放映されました。

「Edible city 都市を耕す」
2014年/米国/56分  監督:アンドリュー・ハッセ

冒頭、人々がツルハシで道端のアスファルト路面を破壊し、下から現れた土に植物を植えるシーンで始まります。
映画自体は、サンフランシスコ、バークレーオークランドの3都市で、人々が自らの手で食べるものを作ることに挑戦し、食を取り戻していく様子を綴ったドキュメンタリーです。

2年前に愛知から東京に戻ってきて、近所の商店街を見て思ったんですよ。

「げ、チェーン店ばっかり。」

愛知もずいぶんと小奇麗な店が増えてはきていましたが、チェーンといっても、ローカルなチェーンが多いんですよ。

東京はスーパーの食品売場も、何かつまらない。どこに行っても、売っているもの同じで個性がない。

“食べる”という行為の重み付けが、随分軽くなった気がしました。
“食べる”ことに費やす時間も隅っこに追いやられ、“食べる”こと自体の楽しみも減った。

誰かと「会食」することは楽しいけど、「会」がメインのことが増えました。

序盤で黒人女性の方が、料理しながら放つ言葉が、僕の耳を捉えました。

― 人間はもともと食べるために生まれてきた。それ以外はすべて後付け。 ―

 

 

 2.食べるということ

 そもそも、このシンポジウムは“農”をテーマにしたものでした。
このテーマの中で、冒頭に映画の上映があったわけです。

「Edible city」は気付かせてくれました。
いつの間にか人間は食べる事を‟作業“にしてしまったんだな、と。

作物の育成速度を揃えるために、子孫を遺せないF1種の種を蒔く。
そうすれば収穫を効率的に行える。

除草をしなくてすむよう、特定の除草剤に耐性を持たせた遺伝子組換えの種を蒔く。
なかには、作物を食べた虫が、すぐ死ぬよう遺伝子組換えされたものもあると言う。

いつの間にか、農業も効率重視の経済システムに組み込まれてしまった。
そして、この経済システムの中で、僕たちにあてがわれた役割は、「消費すること」。

そもそも昔は、食べる事=生きる事であり、人間は食料を得るため、若しくは作物を得る田畑をめぐって、戦争だってやってきた。
戦争はよくないことだけど、食べる事はそれくらい人間にとって重要だった。

講演者のスピーチにもありました。

「大事なのは暮らしであって、お金が大事なのではない」

暮らしの中で、「食べる」ということを、もっと大切にしていきたい。

 

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「荷担しない」ということ <後編>

 こんにちは。OGUROBBYです。
今回は、<前編>に引続き、<後編>をお送りします。

目次
 <前編>
1.「荷担しない」ということ
2.原発問題を考える
 <後編>
3.外部被曝内部被曝
4.行き場のない「使用済み核燃料」
5.僕たちにできること



いや~、こんなに長編になってしまうとは。。。


3.外部被曝(ひばく)と内部被曝

内部被曝」。
僕がこの言葉を覚えたのも、この1年でした。

前回に引き続き、菊地洋一さんの『原発を作った私が、原発に反対する理由』から引用します。

内 部被曝とは、放射線を出す放射性物質が体内に入ることによって起きる被曝です。例えば、大気中に飛んできたホコリ状の放射性物質を口や鼻から吸い込むこ と、また放射性物質が付着した野菜などから入ることもあります。飲料水に放射性物質が混ざっていた場合も同様。さらに汚染された海水を飲んだ魚などを食べ ることによって人間が内部被曝することもあります。

 
東日本大震災の後、野菜を西日本から取り寄せたりする方がいましたよね。
なぜそういった行動を取るのか。
内部被曝」を避けるため、です。

ぼんやりと状況は認識していましたが、言葉にすると、やっぱり違います。
何となく頭に放り込んであったものが、頭の中で整理され、格納されるような。

では、「内部被曝」がなぜ危険なのか。
それは、体内の至近距離から、局所的に強い放射線を継続的に浴び続けるからです。
低線量でも、繰り返し放射線を受け続けた臓器に、癌が発生しやすいとされています。

(福 島原発の事故後、)政府は低線量被曝の人体に与える影響について、政府はその危険性を「未知」のものとして、一切伝えていないのです。しかし、その危険性 は実際のところは政府も「知って」いる。だからこそ「ただちに人体には影響がない」としながら、野菜、魚介類などについて「念のため出荷停止」だのといっ た処置を行い、「安全ならなぜ規制するのか」とさらなる不信を招いています。

引用元:『原発を作った私が、原発に反対する理由』

 
もし、福島をはじめとする原発放射性物質を垂れ流し続けているとすると、僕たちは何らかの形で内部被曝を受け続けている可能性が高いです。
原発を維持していくということは、こういった危険と隣合わせということ。
エネルギーを何で手に入れるのか。
僕たちにとって、超重要問題なのです。

原発をつくった私が、原発に反対する理由 (角川書店単行本)




4.行き場のない「使用済み核燃料」

もう一つ、原発には避けて通れない大問題があります。
それは、「使用済み核燃料」。

運転中の原子炉では、日々、ウラン燃料が核分裂を続けながら、プルトニウムストロンチウムヨウ素、クリプトン、セシウムなどの放射性物質を生み出しています。
国の見解は、「地中深く(300メートル以下)に埋める」です。

高レベル放射性廃棄物は液体なので、これをガラスで固め、ステンレス容器に入れる。これを鉄の容器に入れて粘土で固め、あとは岩盤に埋める方法です。
アメリカ政府の見解では、「100万年の監視が必要」、だそうです。

ただ、日本にはこれを埋めて最終処分する場所がありません。
現状、青森県六ケ所村の再処理工場に、日本全国からの使用済み核燃料を貯蔵しています。この再処理工場も、試験運転中ですが、再処理がうまくいかず、専ら貯蔵のみ。
既にキャパもいっぱいという情報もあります。

子供の頃、原子力発電はクリーンエネルギーだと習いましたが、とんでもない。

8/26(金)にNHKの番組でも、この当りの話は放送されました。
「どこに向かう日本の原子力政策」

参院選も終わり、伊方原発の再稼働、上関原発の埋立て許可等、原発政策を進める動きがありました。
そういう中で、原発推進に一石を投じる、とても良い討論会でした。
ネットで視聴することも出来ると思います。

願わくば、参院選の前に放送してほしかった!!


5.僕たちにできること

こんなに長く書くつもりなかったのですが、読んで頂いてありがとうございます。
原子力の話も、僕自身まだ勉強中で、どこまで伝えられているのか。

ただ、まずは「知ってもらいたい」。

マスコミにはスポンサーがついています。
だから、スポンサーに不利な情報は流さない。
スポンサーとは、この場合は電力会社です。

今回書いたようなこと、僕も1年前はあまり知りませんでした。興味もなかった。
目の前の仕事を一生懸命こなし、お給料を貰い、何の疑問も感じずにただ色んなもの、サービス、娯楽を消費していた。

だけど、人と同じような行動を取ることで、無意識に何かに荷担する事もある。
それを学びました。
僕の場合は、無駄な電気は使わなくなった。
使っていない電気、電化製品のスイッチは切る。

まずは、そこからです。


最近は、地方で電気も自給している人がいる事を知りました。
ソーラーパネルを自分で買ってきて取付できる」という方もいらっしゃるし、そちらも勉強していきたい。
いきなり、そこに行くのではなく、身の回りで出来る事を1個ずつ増やしていきたい。

ちょっと前に読んだ本ですが、こちらもお勧めです。
確か、自作の水力発電をやっていたかな。
こちらの本にも、原発の恐ろしさは書いてあったような。。。

人は100Wで生きられる ?だいず先生の自家発電「30W生活」?





「荷担しない」ということ <前編>

こんにちは。OGUROBBYです。

僕がこのブログを立ち上げたのは、ダウンシフトを実践するにあたり、経験したこと、考えたことを綴る場所を作るためです。

それゆえ、ブログタイトルも「ダウンシフトを生きる」と主体性を持たせています。

ただ、新しいことを実践するという意味では、ここ東京では少々ネタに困っているのも事実。

まぁ、引越し準備が忙しいことにしておいて下さい。(笑)

目次
 <前編>
1.「荷担しない」ということ
2.原発問題を考える
 <後編>
3.外部被曝内部被曝
4.行き場のない「使用済み核燃料」
5.僕たちにできること

1.「荷担しない」ということ

皆さんは「○○に荷担しない」と聞いて、○○に何を思い浮かべますか?
ポジティブな言葉はあまり来ませんよね。
「いじめ」、「悪事」、「犯罪」、、、
パッと思いつくところで、こんなとこでしょうか。

僕が2年弱の東京生活で学んだことの1つに、「荷担しない」という考え方があります。決して、東京に来るまでヤバい事に手を染めていたわけではないですよ。

人間は知らず知らずのうちに、立場の考え方に染まってしまうものです。
例えば、TPP
僕は前職の自動車部品メーカの立場で、選挙を通じてTPPに賛成票を投じてました。
深く考えることもなしに。

自動車部品はTPP加盟国において、関税率が下がるんです。
そうすると、相対的に日本の自動車部品メーカの競争力は、TPPに加盟していない国のメーカより上がる。
「会社が利益を出せば、自分たちの生活も安定する」と安易に考えてしまった。

でも、TPPって単一の側面からだけ考えちゃいけないんですよ。
‟食の安全”という観点でみると、日本には明らかに不利。
海外から、安価な野菜、穀物がどんどん入ってきますから。
ただでさえ食糧自給率が40%を切る日本の自給率が、更に下がる可能性大です。

海外から輸入される農産物、畜産物の何がいけないか。
これは、僕が移住を決断した理由にも直結するテーマなので、いずれ機会を改めてお話できればと考えています。

興味のある方は、『フードインク』という映画を観てみて下さい。
僕もツタヤで借りて観ました。
衝撃の余り、食欲が落ちます。きっとダイエット効果も!

フード・インク [DVD]


結果はコミットしませんけど。(笑)

2.原発問題を考える

 

かなり唐突感がありますね。
ただ、今日はこれを書きたかったんです。
読んだ本に触発されまして。

原発をつくった私が、原発に反対する理由 (角川書店単行本)


やっぱり原発は危ない。
荷担しちゃいけない。

著者の菊地洋一さんは、1941年生まれ。
GEに籍を置き、東海第二原発福島第一原発6号機、浜岡原発の建設に携わりました。

今でこそ、東芝が米ウエスティングハウス(以下WH)の親会社となっている等、この分野でも日本の技術力が発揮されている印象があります。
ただ、原発の技術自体はアメリカ発。
当時は、日系メーカの技術はアメリカの足下には全く及ばなかった。
日本では、GEやWHの設計で、東芝、日立、IHIが建設を請け負っていました。
オイルショックで原油価格が高騰し、原発は「夢のクリーンエネルギー」と持て囃されたようですね。

原発の原理について、菊地さんはこう説明します。

まず、一つだけ知っておいていただきたいことがあります。それは「原発は巨大な精密機器だ」ということです。同時に、発電の仕組み自体は「やかん」程度に単純です。
(中略)
単にお湯を沸かして、その蒸気の力でタービンを回し、発電するというだけのことです。原子炉はやかんとまったく同じです。ただし、お湯を沸かす熱を核分裂によって得るところだけが、やかんと違うところです。ただのやかんに、なぜこれほどのリスクを負わなければならないのでしょうか。

引用元:『原発を作った私が、原発に反対する理由』

 


曰く、原子炉は、「配管のお化け」だそうです。
80万キロワット級の原子炉だけで450本以上の配管。
原子炉、および配管は一体成形されたものではなく、継ぎ目の多くは、手作業で溶接されています。

「え!?」ですよね。
そんな大事なものを手作業で溶接???

配管は原子炉内だけではない。
東海第二原発茨城県)の建設中、「配管全部繋げたら、青森県まで行く」という話もあるそうです。

アメリカでは日本ほど地震が起きません。
そもそも設計上、地震なんてどこまで想定されているのか。
そんな原発を、日本は活断層の上に作っちゃったんです。

浜岡原発が爆発するようなことがあれば、東京、名古屋、大阪まで大変なことになる。

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赤旗新聞より引用)


話は逸れますが、引越し準備でウォシュレットを外しました。
ウォシュレットを外し、元々の便座に付け替え。
1本だけですが、この配管付け替え作業がキツかった。

何度やっても水が漏れ、ホームセンターに部品を交換に行き、夫婦で5時間かかりました。配管なめたら火傷します。
(嫁は全く苦にならなかったそうです。)

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原発の配管が何点あるのか、正確には判らない。
ウチのトイレの配管交換作業と比較してはいけないのだろうけど、
人間が作業する以上、ミスは絶対ある。

たかが配管。だけど配管の1本1本に意味はある。

僕たちのミスは、影響も知れているけど、、、

           <後編>に続く


 

断・捨・離

こんにちは。OGUROBBYです。

皆さんは、ミニマリストってご存知ですか?
今日はそんなお話です。

僕自身はミニマリストどころか、片付けが大の苦手。
直接僕を知っている方は、多分ご存知でしょう。

「え、そうなの?」と思う方、まだ付合いが浅い。
もしくは、僕が上手に取り繕えている、、、という事にしておきましょう。

旧職場のデスクにも、書類のタワーが。
昔の上司には、「君は本当にA型なのか!?」と訳の分からないお説教も賜りました。
どこら辺に、どの書類が眠っているかは、完璧に把握していたんですけど。
勿論、言えませんでしたけどね(笑)。

それと、たまたま行った献血で、実はO型だったと判るのは、それから程なくの事でした。

目次

1.ミニマリストって?
2.我が家の断捨離

1.ミニマリストって?

ちょっと前にベストセラーとなった『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』を執筆した、佐々木典士さんはこう言っています。

僕が思うミニマリストは、ただ他人の目線だけを気にした「欲しい」モノでなく、自分が本当に「必要」なモノが分かっている人。大事なものが何か分かっていて、それ以外を減らす人のことだ。


引用元:『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』

世の中は情報化社会と言われ、久しいです。
色んなツールが次から次に生まれ、流行り、廃れていく。
僕たちは情報強者となるべく、色んなツールにTRYしては、使いこなそうとする。

でも、情報強者ってどんな人なんですかね?

まだ他人が手に入れていない情報を、先んじて手に入れること?
あらゆる手段を通じて、情報を集め、消費していく。
では、その情報が正しいか、間違っているか、誰がどうやって判断するんでしょう。

大事なのは、‟自分にとって本当に必要なモノ、情報の見極め”ですよ。
情報においても、「足るを知る」は有効なんです。

ぼくたちに、もうモノは必要ない。 - 断捨離からミニマリストへ -


佐々木さんは続けます。

一方、ぼくたち人間は、5万年前から変わっていないハードウェアだそうだ。僕たちのハードディスクであり、メモリであり、プロセッサである脳は400年前の江戸時代どころか、5万年前から進化していない。
 (中略)
限られたハードディスクには、不必要な情報が満載。貴重なメモリは、他人の目線を気にして、モノを追いかけ、管理することに大きく割かれる。そうなると、本来の大事なことが見えづらくなるのも当然だろう。そして、次々と束の間の娯楽を消費し続ける。…


引用元:『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』


興味のある方は、読んでみて下さい。


ところで僕は、佐々木典士さんと話したことがあります。
とあるバーのカウンターで、マスターに紹介頂いたのですが。

ミーハーな僕が、Facebookのアドレス交換を申し出たところ、
Facebookはやってないんです。twitterならやってるので、勝手にフォローして下さい。」
帰路でtwitterのフォローをしたところ、暫くして、僕の何でもない呟きに「いいね」をしてくれました。
こういうところ、粋ですね。(笑)


2.我が家の断捨離

さて、本題の我が家の断捨離です。
今回はライフスタイルを一新の名の下に、一気にやりました。

処分したのはこれ。
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まずはスーツ類。
これは気持ちよかった。
自分の生活が「変わるんだ」というのが実感できました。
転職の場合だと、スーツ必要ですもんね。
スーツ、捨てました。
クローゼットがスッキリしました。

そして、今回の目玉はテレビ。(写真には写ってないですが)
新しい生活では、思い切ってテレビも手放します。

どうしても見たいテレビは、今はオンデマンドとか、色んな方法ありますから。
特にマスコミを経て入手する情報には、色んな色が付いてますからね。


そして、DVDコレクションも。
だって新生活、テレビないですから。
滅多に見ない 映画のDVDボックスから、Mr.ChildrenのLIVE映像まで全て。

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今日、ブックオフに持ち込んだら、全部で¥17,000にもなりました!

我が家始まって以来の、大改革です。と言うか、革命ですね、もはや。

ただ、ここまでやっても、まだまだミニマリストを名乗るのはおこがましいです。
凄い人は、ホントに凄いから。
でも、断捨離の気持ちよさも、少し理解できた気がする。


最後に、佐々木さんの『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』で、印象に残ったフレーズを1つ。

何人ものミニマリストに会ってきたが、太っている人はいなかった。

どうやら、モノをドラスティックに減らすという大改革よりも、体質改善の方が急務のようだ。
そりゃ、ないっすよ~~~(泣)。

国際免許証

こんにちは。OGUROBBYです。
今日は、国際免許証を取りに行ってきました。

目次
1.僕が国際免許証を取りに行った理由
2.取ってきました

1.僕が国際免許証を取りに行った理由

 まだ具体的な計画も立っていないのですが、アメリカに行きたいんです。
次の仕事が決まっていない今こそ、自由に時間を使えるチャンスですから。

たまたま、2カ月前に東京で知り合ったルーマニア国籍のL女史。
彼女は、米コーネル大学の大学院生で、8月中旬にアメリカに帰国予定。
そんな彼女に、「遊びに来ないか」と誘って頂いていたのです。

彼女のアメリカの拠点がニューヨーク州のイサカ。コーネル大学のあるところです。
ニューヨークから、車で5時間程。
アメリカ国内で、移住の盛んな街。
一言でいうと、‟ダウンシフターと学生の街”だそうです。

そして、『エンデの遺言』で有名な、地域通貨 ‟イサカアワー”の街です。

地域通貨とは何か?
通貨、いわゆるお金には2つの機能があると言われています。
 ①交換媒体
 ②富の蓄積

①の交換媒体は人類にとって、とても便利な機能でした。
②の富の蓄積だって、これ自体は大変便利なものなのです。
②は通貨に限ったことではなく、米みたいな長期保存可能な穀物も、同じです。昔、歴史の授業で、人間の格差が生まれたのは弥生時代と習いましたよね。

ただ米と違って、通貨は人間が創出したものなので、保管に場所を取らないように出来ている。(いや、そう進化させてきた、のか)
現代では、マネーゲームみたいな話も出てきて、世界にある通貨(この場合は貨幣の方がよいかも)のうち、①の交換媒体として流通しているのは、僅か数%だそうです。

僕たちは、生活するためのお金を稼ぐため、一生懸命働きます。
でも、お金のということで言うと、その存在意義は圧倒的に投機になってしまっている。

僕の解釈ですが、通貨(貨幣)本来の機能にフォーカスさせようとするのが、地域通貨です。地域の中で経済を回すことに積極的な考え。
興味のある方は、『エンデの遺言』読んでみて下さい。
僕もまだまだ理解不足な面は多々あるのですが。。。

エンデの遺言 ―根源からお金を問うこと (講談社+α文庫)


ただ、前述のL女史の話では、‟イサカアワー”なる地域通貨は、見たことがないと言う。
「えっ!?」と言う思いはあるものの、これも何かの縁。
行ってみるか、という気に夫婦でなっています。
目先の引っ越し準備で、具体的な計画作るところまで辿り着いていないんですが。。。

アメリカ行くなら、車運転するだろう!?と、免許取りに行きました。


2.取ってきました

で、これが実物です。

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パスポートより、2廻り位大きいですかね。
勝手にIDカードみたいなものを想像していたのですが、ご覧の通り、冊子です。
有効期限は1年間。

取るのは至って簡単。
必要なのは、パスポートと写真(4cmx5cm)、発行料の2,400円のみです。

免許試験センターに行って、国際免許証が欲しい旨を窓口に告げる。
所定の申請用紙に必要事項記入し、発行料を支払い、指定の窓口に提出するだけ。
窓口には、僕の前に2人並んでました。
2人とも外国籍の方で、日本での運転免許を申請に来ていた模様。

程なく、自分の番に。
説明とか、講習、何もありませんでした。
あまりに呆気なく、国際免許証の交付を受け、感慨に耽る間もなく。
同時に国内免許の更新行った嫁を30分以上待つはめに。

これ、本当に使えるのかなあ?

まあ、行けることになったら、その時試してみよう。