ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

そうだ、堆肥つくろう

こんにちは。OGUROBBYです。

先日、とある言葉に唸らされることがありました。
ご紹介しましょう。

怒りは酸のようなもので、それを注ぐ相手ではなく、それを保つ器のほうをより傷つける
  ―マーク・トウェイン



『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の著者、佐々木典士さんがtwitterで引用していたもの。なので、引用の、そのまた引用です。(笑)

なかなか核心をついた言葉だと思いません?

怒りは、確かに大きな力を生む時があります。
漫画『ドラゴンボール』の主人公である孫悟空が、伝説の超サイヤ人になったように。

振り返れば、僕も、会社員のときは、「この野郎、上等だ!」とPCに向かうことがあった気がします。
終電近くまで仕事して、翌朝始発で出勤みたいな。(苦笑)
一時的ではありますが、普段考えられないようなパワーがでることがあります。
でも、それって巡り巡って、自分自身を削ってるんですよね。

え!?悟空?
そりゃ、彼は僕らと鍛え方が違いますし、そもそも宇宙人(サイヤ人)ですから。(笑)


目次
1.そうだ、堆肥つくろう
2.堆肥、どうやって作ろうか


1.そうだ、堆肥つくろう

話の取っ掛かりは、想定外に大量の稲わらをもらうことになりまして。

どれくらい大量かって?
もう、大量過ぎて。
軽トラの荷台が、軽くハイジャックされてる状態なわけです。
どれだけ納豆作れるんだ?
作る予定ないけど。(笑)

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ここまで大量だと、納屋に収納できるかも微妙なところ。
だけど、納屋にはそのうち手を入れたいので、今はモノを増やしたくない。

かといって、荷台に積んだままでは、軽トラ使えない。
そもそも、バックミラーに藁しか映らないし。。。

裁断して、来年やる田んぼに撒くか!?
って、この稲わらを裁断する仕事量って、想像つかないし、
僕はまだトラクター持ってないのです。

途方に暮れて師匠に相談すると、

「堆肥でもつくったら?」

おお!その手がありましたか。
聞くと、必ずしも裁断する必要はないらしい。
そりゃ裁断すれば、微生物による分解が早まるのは間違いないんだけど、
そもそも急がないし。

というわけで、軽トラの荷台を空けるために、堆肥づくりに着手することに。



2.堆肥、どうやって作ろうか?

まずは、そもそも堆肥とは何か?という話です。
肥料と何が違うのか。

堆肥は作物が育つ土壌環境を改善する役割(土壌改良効果)があるのに対し、肥料は作物が育つのに必要な養分を供給する役割(肥料効果)がある。
<中略>
また、堆肥が肥料と大きく違うのは、効果が徐々に現れるとともに、連年施用することによってその効果が累積してゆくことである。堆肥を毎年施用すれば、ゆっくり分解し、分解されずに残った有機物は、翌年にまた一部が分解されて養分を供給することが繰り返される。

 引用元:『堆肥のつくり方・使い方  原理から実際まで』 藤原俊六郎・著


つまり、堆肥は土作り。
究極的には、土さえ出来ていれば、肥料はなくても育つ(?)のです。
肥料は、植物が必要な養分を直接的に摂取させるものなので、例えるなら注射とか点滴みたいなものでしょうか。

堆肥を例えるとなんでしょう?
食事のように毎日とる物でもないし、皮下脂肪???
こりゃ、物議を呼びそうです。(笑)


さて、無事に出来るか分かりませんが、こんな感じで仕込んでみました。
ちなみに水が必要なので、雨の降る前日の仕込み。
雨待ちで、ブルーシートを被せる作戦です。

まず、稲わらを敷き詰めていきます。

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そして、米ぬか投入。
近所の、コイン精米所でもらってきました。

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米ぬかは、微生物の餌になります。
微生物も、たくさん食べて、仲間を増やしてもらわないと。

そして、稲わらと米ぬかの層を、ミルフィーユ状に交互に重ねていきます。
とりあえず、こんな感じに。

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米ぬかがなくなったので、とりあえずこの日はここまで。
翌日、予報通り雨が降ったので、しっかり濡らしてブルーシートを被せておきました。

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ブルーシートを被せたのは、微生物は紫外線に弱いようですから。
発酵・分解が上手く進むと、70℃位の熱が出るそうなので、ブルーシート大丈夫かな?


「物凄く少なくなるよ」、とは聞いていますが、庭の畑スペース6畳分くらいだから大丈夫でしょ、と勝手に想像。
どんな風に発酵が進んでいくのか、楽しみです。


ということを書きながら、今回の工程が、今年5月から月イチで有機農業を勉強させて頂いている山下一穂先生の教えにも似ているな~、なんて感じます。

先生の提唱されるのは、「畑まるごと堆肥化」。
少し乱暴ですが説明すると、畑で草を育てて、大きくなったところで土中にすき込む。
トラクターで浅い耕うんを繰り返し、微生物の活動を後押ししてやる。
すると、微生物の活動で、土の中に団粒構造と呼ばれる、小さな土団子みたいなものができてくる。
この団粒構造が、土の保水力、保肥力を高めてくれるのです。

かなり端折ってますが。

僕の研修先の師匠は、昨年から受講されています。
色んな方が、色んな農法を提唱されていますが、師匠が山下流で今年春先に作った人参が美味しすぎて、僕の人参観が変わりました。
そんな農法を直接教えて頂けるのは、幸いとしか言えません。

今回の堆肥づくり、経験者の方々からは山下流とは「似て非なるもの」と怒られそうですが。(笑)


それより、軽トラに稲わら、まだ半分くらい残っているってよ!
ガーン!!!!

















秋祭りで神楽を観る

こんにちは。OGUROBBYです。

今年の7月に保健所から貰ってきた子猫が、スクスク育ってまして。
もはや、子猫ではない。

夜寝ていると、布団の上に乗って来るのですが、昔はチョコンと言う感じ。
今はズシンときます。

でも、たたずまいを見ていると、まだ子猫なんだなと思います。
大抵、油断していると、ガブってやられて我に返るのですが。(笑)

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目次
1.祭りの思い出
2.神楽を観る


1.祭りの思い出

先週末は、地域のお祭りでした。
近所の神社を会場にして、僕らの地域は年4回、お祭りをすることになっています。

祭りの思い出。
これが、「コレ」っていうのがないんですよね。困った事に。

埼玉県草加市で育った僕にとって、小さい頃の祭りと言えば「草加市民祭り」。

小学校の時は、それなりに楽しみにしてましたが、楽しみなのは露店だけでした。
子供心に、お面やら、金魚すくいやら、射的やら、、、
長い露店街を、端から端まで何往復もしました。
雰囲気が好きだったんですかね~。

たこ焼き買ってもらってる同級生に会うと、少しジェラシー感じたり。
あの露店のヒエラルキーの中では、たこ焼きはアッパークラスだったのです。(笑)

限られた資源(お金)でいかに遊ぶか。
毎年、スピンという揚げ菓子の詰め放題と、型抜きが定番だった記憶があります。
一攫千金を夢見て、三角くじで有り金スってしまう、とかね。

こんなお祭りでしたから、中学、高校と進むにつれて興味を失い、行かなくなりました。
恐らく、同じような感覚の方は多いのではないでしょうか。


大学生になって、地方出身の友人が初めてできました。
「もうじき地元は祭りの季節だ」
そんな言葉をたまに聞くのですが、何か彼らの「祭り」って、僕の知っている祭りではないような。

博多で学生生活を送ったウチの嫁からも、山笠祭りの話は何度も何度も聞きました。
日本語では同じ「祭り」でも、そこに込めている熱量が全く違うんですよね。

 

愛知県安城市に暫く住んでいたことがあります。
ここには、日本三大七夕祭りの一つがあります。
七夕飾りのボリュームは確かに凄かったのですが、結局ここも延々と続く露店街。

祭りに参加している、というよりは見学させて頂いている、みたいな。
地元の人間ではあるけど、観光客と何ら変わらない。
ただの消費者として分断されてしまってるんですよ。
関わりシロがない、と言うか。


オーバーな言い方をすると、僕の「祭りコンプレックス」は、ここでも解消されなかったわけです。



2.神楽を観る

 「神楽(かぐら)」

東京に神楽坂、という地名がありますね。
音としては馴染みのある方も多いと思います。
でも、「神楽」と聞いて、何か具体的なイメージが沸く人も少ないのではないでしょうか。

神楽; 日本の神道の神事において神に奉納するために奏される歌舞。

  引用元:ウィキペディア

 

何のこっちゃ、ですね。
神楽ド素人の僕の感覚では、島根県ではとってもポピュラーな、神様に奉納する歌と踊り。
う~ん、この説明じゃ色んな方面からクレーム来そうだな。(苦笑)

ただ、ビックリするくらい浸透しているんですよ。
その理由は、きっと小さい頃から慣れ親しんでいるからだと思います。
イベントだと、大抵は神楽の上演がつきますから。


この日の会場となった神社も、少しおめかし。
普段は見られない、幟(のぼり)が立って、スペシャル感があります。

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ただ、神楽の上演は20時からとこの辺りでは異常というくらい遅め。
なんつっても、21時は冗談抜きに寝ているときありますからね。


学生の頃旅行したスペインで、23時キックオフのサッカーの試合に驚いたことがありますが、衝撃度としてはそのときに匹敵します。(笑)
余談ついでに言うと、僕はスペインで元日本代表の城彰二に間違えられたことがあります。が、この話は前に書いたかな?

 

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さて、話を現在に戻しましょう。

この日は、夜の気温が7℃。
ヒートテックも今年初めて着ました。
ジャンパーまで入れて4枚羽織るという、ちょっとした冬の格好。
まさか9月の最後に、こんな格好するなんて、ね。

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神楽。
基本的には勧善懲悪で筋書が決まってます。
正義の味方(この言い方が正しいのか、いささか自信が持てませんが…)が鬼を退治する。

例えば、「八幡」と言われる演目では、八幡という神様による鬼退治。
弓矢を持った神様が鬼を退治する、それだけの噺です。
古典、と言われるものは筋書が決まっているものが多いですよね。
落語しかり。クラシック音楽しかり。
それをどう表現するか、というのが醍醐味なのです。


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神楽を構成するもの。
まず演者。
そして小さな舞台の袖には、笛を吹く人、小さい太鼓叩く人、大きな太鼓叩く人。
太鼓を叩く人が、唄も歌います。

音のレパートリーとしては、昔から何も変わっていないような。
とても原始的な、と言うか、本能に直接語りかけてくるような気がします。
昔の人は同じようにコレをボッーッと見てたんだろうなあ、なんて思いながら。

良く見ていると、鬼の動きと、神様の動き方は違うんですね。
鬼の方が、動きが大きい。
刀(と言うか棒なんだけど)で床を打ったり、一挙手一投足が派手。
威嚇、と言うか迫力を出すためでしょうね。
鬼の方が、神様より疲れそうだな~。

笛や太鼓に合わせて、回りながら踊ってるだけなんだけど、これが不思議に面白い。
地域の子供たちが、みんな面白がって前に出て見てます。
子供は正直ですからね。


自分で演じない以上、傍観者であることに変わりはないんだけど、地域の文化に参加している高揚感みたいなものが不思議です。
この規模感だと、観客も重要な構成員の一つですからね。


稲こぎ

こんにちは。OGUROBBYです。

今年の夏は、我が家は確実に猫中心に回りました。
いや、過去形では語れないか。
腕は生傷が絶えません…。
まるで人の腕をアメリカンドッグか何かと勘違いしているようです。
しかも、「もっと頭撫でて!」という仕草からの、光速噛み付き。

とりあえず、笑うしかない。

鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス

相手猫だけど。(笑)

目次
1.稲こぎ

1.稲こぎ

「稲こぎ」と聞いてピンと来る方は、このブログを読んで下さる方には少ないかもしれません。
かくいう僕も、この言葉、日本語的に正しいのか、今一つ確信が持てない。
(それ位、馴染みがない。)

一言で言うと、脱穀です。
穀類(この場合コメ)を、茎から外す作業。
良く晴れた日の午後である今日、とり行ってきました。

移住者の複数世帯で取り組んでいる田んぼです。


<前回までのあらすじ>

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もはや説明不要?
写真一枚で済まそうと思ったのですが、さすがに乱暴な気がします。(笑)

刈り取った米を天日で干して乾かしました。
この地域では「はぜ干し」と言います。
雨が降ったりで少々心配でしたが、想像以上に乾いていたようで。


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分かる人には分かっちゃうのですが、一部、稗が混じってます。
と言っても、稗が分かんないですよね。僕も今年初めて知りました。

難易度的には、「ウォーリーを探せ」より遥かに簡単なのですが、
惜しむらくは稗の知名度が…。


では、稲をこぐことにしましょう。
昔、社会の教科書で見た覚えがあります。

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「千歯こき」
確か、江戸時代にこれで米の処理能力が飛躍的に上がったんじゃなかったかな???
子供心に、スゲーと思った記憶があります。
江戸時代かどうかは自信ないですけど。


今や時代は、平成ですからね。
もっと凄腕のヤツがいるんですよ。稲をこぐならね。


それがこれ、ハーベスターという機械です。
丁度、持ち場についたところですね。

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田んぼの中を安定走行するため、タイヤではなくキャタピラー
いでたちは戦車のようですが、動きとしてはシュレッダーを想像してもらうのが一番良さそうです。


ハイ、投入!

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そして投入口の反対側。

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細かく粉砕された稲わらが山になっていきます。

シュレッダーみたいですよね。
違うのは、個人情報の心配がないことでしょうか。


茎から外されたコメ(籾と言った方が正確かな)は、機械の後ろにセットされた袋にどんどん溜まっていきます。

稲こぎの作業自体は、4人掛かりで約2時間。
千歯こきでやってたら…と思うと。
やっぱり機械は早いです。


本日の収穫結果。
どーん。

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本日の、というよりは、この半年位の思いが凝縮された感じ。
一袋が30キロ強だったので、軽トラのスペック上の最大積載量を越えてますね。

ただ、籾状態なので。
先輩方曰く、水分飛ばして、籾を除去(「籾摺り」といいます)すると、6割位になるそうです。まあ、蓋を開けてみるまで分かりませんが。


今日は、近所の農家さんの乾燥機に籾を投入したところで終了。
今回は農家さんの方で、乾燥、籾摺りまでやって頂けるので、次回会うときはこの分は玄米に!

楽しみです。


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島根移住一年を振り返る

こんにちは。OGUROBBYです。

お陰様で、島根県吉賀町に移住して1年間が経ちました。
以前に、「移住3カ月の振り返り」記事を書いたので、今回も節目として振り返っておこうかな、と。

 

ogurobby.hatenablog.com

 



勿論、1年経過したから「こういうものだ」と偉そうに言えることなど何もなく、ただ季節が一巡したというだけの話です。
生き方については、今も、これから先も試行錯誤が続くのは間違いない。
でも、幸いにもこれまでの自分の選択に後悔することは、なしですんでいます。
ありがたや~。

結局、人生に正解なんてない。
もとい、自分が正解だと思えれば、それが正解なのです。
大事なことは、自分にとっての正解を、人に押し付けないこと。

そう考えているので、今回の記事も、僕の経験談を参考程度に読んで頂けると幸いです。

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目次
1.「医」
2.「職」
3.「住」
4.「遊」

1.「医」

少し遊び心を加えてみました。
移住3カ月後のタイミングで、「衣」「食」「住」で振り返ったのですが、少し切り口変えてみようかな…と。

単純に、「衣」に興味がないだけか???(笑)

「医」

都会でサラリーマンやってた頃、僕の財布の中は、医者の診察券だらけでした。
眼科、耳鼻科、内科、整骨院、総合病院、、、etc.
たまに取る有給休暇も、「医者に行くから」が多かったかな。(苦笑)

それがこちらにきて、医者にかかったのは目の経過観察と、健康診断くらい。
あ、一回だけ刺身にあたって内科に行きました。

「医者に行かなくなったよね~」
夫婦でよく話しています。

大体、夜10時には寝てること多いですからねぇ。
テレビも殆どつけません。

やはり、健康は身体を動かすことと、睡眠時間の確保、食事、ですかね~。
ストレスも減ったというか、種類は確実に変わりました。

動物病院に行く回数は増えてますけど。(笑)


「衣」について、礼服は早めに用意しておいた方がよいです。
必要に迫られて買うと、高い買い物をすることになりますから。

田舎では、当日裾直しができる店も限られてくるので。
僕も2軒くらい、「今日は裾直しできるスタッフが帰っちゃいました」の憂き目に会いました。
結局、即日裾直しの出来るお店を探して行ったら、無駄にブランドだらけのコーナーに連れていかれて焦りました。(汗)


2.「職」

僕は今、県の「産業体験」という制度を利用して、農業の研修を受けています。
制度自体は移住前から知っていたけど、移住直後は研修受けている自分を想像できませんでした。(笑)
農業をやろうと考えてまだ1年足らず。
どんな作物を、どんなバランスでやるか。
自分に合ったスタイル模索は当面続くけど、それなりに楽しんでいます。

ここ吉賀町の特産品の一つに椎茸があります。
移住後、約半年間、町内の椎茸菌床を作る工場でアルバイトさせて頂いたのが、結果的によかった。

半年かけて、じっくり町に馴染むことができました。
初対面の方から、必ず来る質問の一つ。
「普段は何をやっているの?」

アルバイトだとしても答えを持っているのは、ある意味で身分保証になります。
特に、年上の方に対して有効な気がしました。

移住早々に産業体験を始める手もあると思いますが、
一度始めてしまうと、俯瞰してモノを考えるのは、難しいかもしれません。
例えば農業で産業体験を受けた場合、農業での具体的な課題は次々やってきます。
なかなか農業以外の事を落ち着いて考える時間は、ないかもしれません。

時間が経つのは早いです。
あくまで個人的に感じた事、ですが。



3.「住」

僕たちは、幸いにも町内に空き家を見つけ、今年の5月に引っ越すことができました。

 

ogurobby.hatenablog.com

 これも結果論なのだけれど、住む家をいきなり決めず、お試し住宅などの仮住まいも悪くないと思います。個人的には、むしろお奨め。
いきなり終の(?)住処を決めるのでなく、情報をきちんと集めてから、引越し先を決めるやり方です。

なぜなら、移住直後は今後のライフスタイルが不確定だから。

家族が増える。
とかは、ある程度計画できるものかもしれないけど。
(ウチは猫が増えました)

共働きにするのなら、どこで働くのか。
仮に農業やるとしても、野菜をやるのか、米をやるのか、特産品をやるのか。
どこに出荷する、どうやって販売するかも、場所によって向き不向きがあると思います。

そういったものが、移住前から確定しているケースは少ないと思います。
地域起こし協力隊にしても、期間が過ぎても続けていけるかは未知数です。

そして、大切なのは自分が住もうとしている地域がどういう場所なのか。
先輩移住者の方が住んでいれば、事前にその地域のことを聞きに行くのもよいと思います。

人間関係はどうか、地域の行事は多いのか、、、etc.

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4.「遊」

遊びのカタチも随分変わりました。
元々、遊びにお金をかけるタイプではありませんでしたが。

時々、友人と飲みに行ったり、カラオケ行ったり。
休みの日は本屋めぐりと、お気に入りのカフェで読書。
ごく稀に、映画見に行ったり、旅行に行ったり。
外食したり。

都会にいた時の娯楽って、そんな感じでしたかね。
全部消費。

ところが、田舎では遊びがもっと生活寄りになるんですね~。

例えば、先日こちらの仲間と稲刈りしてたときの話。
稲藁(ワラ)に納豆菌が住んでいることが話題になりました。

都会だったら、話はココで終わり。
「へぇ~、そうなんだぁ~」

ところがどっこい、田舎だと展開が違うのです。
「へぇ~、そうなんだぁ~。納豆作ってみようかな。

納豆のつくり方をネットで調べると、恐らく一番ハードルが高いのは稲藁の入手じゃないでしょうか。
一定の温度に保つ工程があるので、発酵機だったり、もしくは発泡スチロールの箱とか必要なようですけど。

ただ、そんな話をしている目の前に、稲藁が転がってる。
しかも無農薬の。

実際に作るかどうかは別として、ですけどね。(笑)

野草で天ぷらを揚げてみる。
これだって立派な遊びです。

消費に頼らず遊ぶ。
そんな世界を知れたのも、田舎の醍醐味ですね。

稲刈り

こんにちは。OGUROBBYです。

僕が一番好きな野菜。
それは、多分ナスです。
火を通した時の、とろーっとした感じ。最高ですね!
生だと噛んだ時のキュッて音が若干苦手なのですが、、、

そんなナスを、有難いことに今年は研修先の農家さんで大量に頂いています。
特に収穫をやらせて頂くようになってからは、規格外(虫食いやキズもの)を捨てることが忍びなく、つい持ち帰ってしまいます。
畑に放るというやり方もあるのですが。
情が移るのでしょうかね。


ナスの大量消費レシピとか色々やってみるものの、シンプルな焼きナスが一番美味しいという、この夏の結論。
でも、焼きナスだとフライパンの面積が限られるので、大量消費には向かないんですよね~。

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目次
1.稲刈り


1.稲刈り

もう、タイトルが全てです。
とうとうやりました。先週の土日に。

今年、自分でコメを作ってみて初めて分かったのですが、農業における自然と言うのは、もう絶対なのです。
そりゃ、会社員時代も天候の影響はありました。
地震だったり、台風や雪で工場の稼働が停まったり。

でも農業においては、この稲刈り一つとっても、晴れ/雨といった天気に左右されるのです。農家さんは、基本的に雨が降ったら稲刈りはやりません。

何故なら、雨の日にやると機械(コンバイン)の内側に米がくっついてしまうから。
複数の品種を作っている場合、田んぼを分けて作っても、機械の中で混ざってしまうことは避けたい。
だから、稲刈りは晴れた日の、朝露が乾く10時とか11時くらいからやるのが一般的なようです。

米には「刈り時」というのがあります。
青かった米が、だんだん熟していき黄金色になります。
味も熟すにつれて良くなっていくのですが、刈らずにピークを過ぎてしまうと、食味は落ちていきます。
ただこの一瞬に刈れるかは、天気次第というところもあり…。
なかなか奥深い世界です。

ちなみに、コンバインは稲の刈取りと脱穀を同時に行う機械。
稲穂を刈取り、稲穂から籾(もみ)を外します。
籾を乾燥させ、籾殻(もみがら)を外すとようやく玄米になります。

田んぼで実る稲穂から、スーパーで売っている米の状態までは、実は色んな工程があるのです。色んな機械が必要で、それが農家さんの悩みの種でもあります。余談ですが。


今回僕たちはコンバインは使用しませんでした。
僕たちが取った方法は、「はぜ干し」という方法。
乾燥機ではなく、天日を利用するやり方です。
まあ量も少ないので、できる方法です。


バインダーという機械で稲を刈倒し、紐で結んで稲束を作ります。
それを、予め組んだ木の櫓(やぐら)に掛けていくと、こんな風になります。


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櫓を組む木は、人から借りました。
その他に使う道具は、木を結ぶ紐だけ。
まさかこんな事やってるなんて、一年前は想像だにしていませんでした。(笑)

櫓を組む時に注意するのは、まず方角。
太陽の軌道上、日光が「はぜ」の両面に当たるよう、南北に沿って「はぜ」をかけます。

そして強度。
一応稲を掛ける前に、鉄棒にぶら下がるようにして倒れないことを確認しました。

そして風通し。
米を乾燥させることが目的ですからね。


そんなこんなで、何とか日没前に「はぜ干し」まで終えることができました。

折角なので、before / after を写真で。
<after>の写真の天気が優れないのは、ご勘弁を。


<before>

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<after>

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接近中の台風18号が逸れてくれることを、切に願います!






海士町で最先端の教育を垣間見た

こんにちは。OGUROBBYです。

9月に入りました。
今年はあまり残暑って感じじゃないんでしょうかね~?
ありがたいような、拍子抜けするような、なんだか寂しい気もします。

最近は列島各地で起こるゲリラ豪雨ですが、今年は特に多かった気が。
九州の豪雨なんかを映像で見ながら、2011年にタイで50年に一度と言われた大洪水があったのを思い出しました。

「今年は、日本も結構きてるで~」

何故か、関西弁で呟いてみる今日この頃です。(笑)
異常気象が日常になってきていると考えるのは、早とちりでしょうか。

目次
1.念願の島根県海士町
2.海士町で最先端の教育を垣間見た

 

1.念願の島根県海士町

 

島根県隠岐海士町
過去、このブログでも何度か触れさせて頂きました。

人口2300人の離島でありながら、ある意味、最先端の地方です。
先月も、神山典士さんの『里山ビジネス ~ダウンシフトという選択~』に海士町が取り上げられていたので、記事を書かせて頂いています。

 

ogurobby.hatenablog.com

 
この本の中には、他にもブログで取り上げたい事例が紹介されていました。
その中で、あえて「海士町」について書いたのは、実は今回行くことがが決まっていたからでもあります。
アウトプットを整理しておこう、ということで。(笑)


行程は、9/2(土)からの1泊2日。
島根県定住財団が主催する研修という形でした。
移住者が島根県に根付くように、県内あちこちに散らばった産業体験者を、一堂に集めて交流、研修を行うという趣旨です。

そして、今回は会場が島根県海士町だったのです。
余談ですが、隠岐というのは主に4つの島から構成されています。
その中の一つ、中ノ島がいわゆる海士町です。

もともと、一度見てみたいと思っていた海士町を訪れるチャンスが、向こうからやってきた。
本当にありがたい話です。

というわけで、本州側のフェリー発着場である七類港まで、高速飛ばして片道約4時間。フェリーに揺られること約3時間。

遠かった。。。

でも天候にも恵まれ、とっても充実した1泊2日でした。

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海もご覧の通り!
最高!


2.海士町で最先端の教育を垣間見た

 今回は、研修プログラムもとても良かったです。
が、滞在中で一番印象に残ったのが、自由時間に見学させて頂いた「海士町学習センター」だったので、そこに特化した記事を書くことにします。

海士町は島を活性化するために、数々の施策を打っています。
その中の柱の一つが教育、「高校魅力化プロジェクト」です。

そして、「海士町学習センター」は、わかりやすく言えば公営の塾です。
これだけ聞くと、何となく「ふーん、そうなの?」で終わってしまいそうですが、、、
この塾、尖ってるんですよ。すごく。
教育については門外漢の、僕のハートに刺さりまくり。
もう、めった刺し。(笑)


本題に行く前に、海士町の教育に触れておきましょう。
隠岐4島内で唯一の高校である島前高校。
平成20年度には全校生徒で28人となり、統廃合の危機に直面した高校が、今や全校生徒180人に。しかも、島外、県外から島へ留学する生徒の数が圧倒的なのです。
島内の生徒数は、30-40人じゃなかったかなぁ。
残りは外から島に留学してきている生徒。

なぜ外部から、それだけの生徒数を集めることが出来るのか。
理由は、その教育スタイル。
徹底的に生徒に考えさせ、自主性を重んじる。
そして、その教育の一翼を担うのが、この「海士町学習センター」なのです。

この日は、副センター長の中山隆さんより、ご説明を頂きました。
中山さんは、島前高校職員室にも席をお持ちだそうです。

公営とはいえ、塾の先生が県立高校の職員室に席を持つなんて、普通は考えられないですよね。でもその連携こそが、島前高校の教育を際立たせているんでしょうね。


こちらが、学習センターの外観です。

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際立った特徴はありません。(笑)


でも、ひとたび中に入ると、圧巻のリノベーション。

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古いものと、新しいものとの調和。
逆にモダン。
なんかワクワクします。

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図書スペース。
現在、海士町全体で「島まるごと図書館化」構想というのが進んでいて、町内13箇所の公営スペースに、このような書棚が設置されているのだとか。
蔵書も、なかなか選び抜かれたものでした。
結構、新しい本もありましたよ。
僕がここに居たいくらい。(笑)


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斬新なデザインだと思いませんか?
壁が黒板になっています。

黒板に「夢ゼミ」というワードがあります。
生徒一人ひとりが、自分自身で自分の興味や夢を明確にしていくためのプログラムをゼミ形式で。
その進捗なんかが、手書きでなされているようでした。
手作り感満載にして、斬新。


そして、センター長さんの肝入りがこちら。
コンセプトは現代の松下村塾だそうです。

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和室ではありますが、レイアウトは完全に会議室ですね。
こういうところで、高校生がディスカッションするんでしょうか?
生徒を集中させるためにも活用されているようです。

広さは松下村塾と全く同じ設計なのだとか。
畳の張り方まで、松下村塾と同じ特殊なものを採用しているそうです。


徹底しているのは、子供の頭に知識を詰め込むのではなく、学ぶ姿勢を身につける、ということ。

都会から離れていることは、ひと昔前ならハンデだったのかもしれませんが、こちらの学習センターではiPad 50台 と、タブレットPC 10台を揃え、館内で生徒に自由に使わせています。物事の調べ方を学ぶのですね。

進路についても、お仕着せはありません。
「それを学びたいなら、〇〇大学と△△大学に学部があるよ」
大人の方で情報を提供すると、生徒自ら考えるのだそうです!

「〇×を学ぶには、どこの大学に行くべきか。
そのためには、何をいつまでに勉強しないといけないのか。」

経済って何かよく分からずに、経済学部を志望した自分とは大違い。(笑)


「卒業生の大学生活は、モラトリアムとは無縁ですね?」

中山さんに質問すると、面白い答えが返ってきました。


海士町って、出会いが異常なんですよ。まるで、リアルポケモンGO!」

養老孟司さんだったり、JAXAの関係者、歴代の地方創生大臣も皆視察に来て、生徒たちと会話しているのだそうです。

面白いのは、ある生徒が和歌山大学の観光学部に興味を持って、パンフレットを取り寄せた。ところが、具体的な中身がよく分からない。
「困ったな~」と周りにこぼしていると、口コミで聞きつけて、ある日突然、和歌山大学の観光学部の学生が訪ねてきたそうです。

この日も、名古屋大学の3年生がインターンで来ていました。
ポケモンの方から、訪ねて来てくれる。
今や、海士町の教育は全国的にも注目を浴びてますからね。


大学に進学した卒業生たちは、決まって言うのだそうです。
「大学に行っても、ポケモンはいなかった。」

ただ、戸惑いを見せるのは数か月。
皆、自分で主体的に行動し始めるのだそうです。

手段、方法がいつの間にか目的になってしまうことって、良くあると思うんです。
日本の大学受験なんか、結構そのきらいがあるんじゃないかな。
僕も大学入学した時点で、結構燃え尽きました。

今の大学生事情は分からないけど。

良い経験をさせて頂きました。



Special thanks to
 海士町学習センター 中山さん、
 島根定住財団関係者の方々、および研修生








吉賀町の夏

こんにちは。OGUROBBYです。

今週に入り、早いところでは稲刈りを始める方々を見掛けるようになりました。
チャレンジさせて頂いている田んぼも、なかなか良い色に。

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俗に言う小麦色です。
風が吹いて波打つさまを見ていると、テンションが上がるのを抑えきれません!

でも、なんで「小麦色」なんでしょ???
日本に小麦が入って来たのは最近だと思うんだけど。
時間の長さで言えば、日本人に親しまれているのは圧倒的に稲でしょ。
「稲色」とか、ゴロが悪いからですかね?

日本語って不思議。(笑)

目次
1.吉賀町の夏

1.吉賀町の夏

最近、朝晩はめっきり涼しくなりました。
確実に秋の足音が聞こえてきたところで、ちょっと焦り気味に夏の総括。(笑)

ここにきて、季節が一気に進んでいる気がします。
今朝なんか、寒くて毛布にくるまりましたもん。
いや、窓は開けて寝てないですよ。

昼間は相変わらず連日の30℃越え。
中山間地の夏は涼しいのかと少し期待していたけれど、ピークはそれなりに暑かったなぁ。

そんな暑さも、お盆を過ぎた頃から少し和らいできました。
風の中にも、一抹の涼しさを感じるようになりました。

夜は鈴虫が鳴くようになりました。
2,3日前は、明け方寒くて毛布をかぶりました。
早朝は20℃前後まで下がります。
あとは、「一雨ごとに気温が下がる」と言います。

もうじき収穫を迎える新米も楽しみだ!

夏の思い出と言っても、「これ」ってのは特にありません。
海に行ったとか、山に行ったとか。
(ここが既に「山」という噂もあるが。)

研修先の農家さんのところか、田んぼ、庭先の畑で結構な時間を過ごした気がする。
特に田んぼには時間をかけました。

猪対策の電気柵下の草刈り。
猪の侵入許して、コメ全滅なんて話も聞きます。

何より、皆さん畑も田んぼも結構やってますから、手抜きは直ぐばれる。
田んぼの中に草をはやさない努力が必要になります。
今年は狭い田んぼだったので、田車押しながら人力でやりました。
田んぼ周りの草も刈らないといけない。


田舎なので、休耕地みたいなものは沢山あるんだけど、
ひとたび草ぼうぼうの田んぼにしてしまうと、ちゃんと噂が広まる。

「あんたには田畑は貸せん」

そう言われてしまう人もいるし、その噂がまた広まる。
田畑に投入できる時間、体力を見極めて田畑借りていかないと、結果的に痛い目をみることになりそうです。


あとは、地域の行事ですかね。
これは住む地域にもよると思いますが、僕の地域はそれなりにあります。
(吉賀町内でも差があるようです。)

憶えているだけでも、登山道の草刈り、神社の草刈り、神社のしめ縄作り、盆踊り、運動会。
これ以外にも、神社で年4回のお祭りがあります。
お祭りといっても、子供の頃露店にときめいたようなお祭りではなく、
神主さんが来て五穀豊穣を祈る、どちらかというと「お祀り」みたいな印象。

こういうところで、地域に溶け込もうとしている姿勢を見せていくことが大事です。
「田んぼ頑張ってるね」なんて言葉も頂けて。


田舎暮らし、自分の時間がうんと増えるかと言うと、全くそんなことはない。
僕はたまたま読書が趣味なので、読書時間を自分の時間のバロメータだとすると。。。

確実に減りました。
都会に住んでいるときは通勤電車の中だったり、休日に喫茶店にこもったり。
それなりに時間を確保していました。

こちらでは、ちょっとした作業がすぐに入ってきます。
天気が相手だったりするので、、、
しかも体力使うのか、毎晩9時には眠くなって寝てる気が。
10時まで起きてたら夜更かしです。(笑)

そんなわけで、こっちに来てからは、読書ペースは目に見えて落ちてるなぁ。
ちなみに今読んでいるのは、愛猫との心の通わせ方みたいな本です。(笑)


そして、夏の食事。
研修先で頂ける野菜のお陰で、今年の夏は茄子と胡瓜がほぼほぼ常備されてました。
この二つは、一度も買ってません。

焼き茄子の厚みも随分分厚くなりました。

初夏のジャガイモとか、玉葱なんかもご近所で頂きました。
玉葱は自分たちで作ったやつは、一口サイズの超小玉なのですが、その後大玉を沢山いただき、一年分はあるんじゃないかな。

今も軒先に吊るしています。

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