ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

金子美登さんの話を聞きに行く

こんにちは。OGUROBBYです。

季節が進み、近所の道の駅で売っている野菜も、種類が変わってきました。
これまで里芋、サツマイモといった芋類が多かったのですが、この間、ホウレンソウを買いました。
まだ季節が若干早いのか、間引いたものかもしれません。
かなり小ぶりなもの。

しっかり根が付いていたので、食べた後、根だけ庭先に植えてみました。
生えてくるのか、今から楽しみです。

目次
1.下里農場 金子さんとは?
2.切り花国家 日本

 

1.下里農場 金子さんとは?

まずは、金子美登さんについて。
一言で言うと、現在の日本の有機農業の第一人者。

1948年生まれ。
埼玉県小川町にて、約3haの農地で有機農業を営む。
有機農業の先駆者として、集落全体を有機栽培へと引っ張りました。
2015年秋に黄綬褒章を受章。
NHKのプロフェッショナルにも取り上げられたことがあるようです。

今回、お隣 益田市に講演会(無料!)ということで、話を聞きに行ってまいりました。


実は、金子さんの話を聞くのは2度目。
ちょうど1年前位に、埼玉県小川町の霜里農場(金子さんの農場)見学会を夫婦で訪れたことがあります。

そこでの運命的な出会い。
僕たち夫婦が島根県吉賀町に移住するきっかけを頂いた。
そんな出会いがありました。
金子さんではないんですけどね。(笑)


金子さんの話の中身は、後ほど。

そんな金子さんが、近く(益田市)に来るというので、勝手に浅からぬ縁を感じて、話を聞きに行ってきました。

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2.切り花国家 日本

金子さんのお話は、素晴らしいものでした。
金子さんの有機農家としての凄さは、恐らく僕程度が語れるものではありません。
その思考、実践、経験は、プロの農家ほど凄みを感じるのだと思う。

僕が面白いと思ったのは、その経験に裏打ちされた、金子さんの国家観みたいなものが垣間見えたから。

曰く、「切り花国家 日本」。

金子さんの造語です。

目に見える部分(工業都市)は体裁を整えているけれど、食料の自給率OECD加盟国34か国中、29位。
(日本の自給率は、カロリーベースで言うと僅か39%。)

植物は、光合成も行いますが、養分の多くを根っこから吸収しています。
国にとっての根っこは、農業であり、農村である、というのが金子さんの持論。
世界的には今後益々人口が増え、食糧難になっていくのが確実と言われる中、これでよいのでしょうか?

「農政も国政も、草一本抜いたことが無い人がやっている。
だから、規模を大きくすれば競争力(=生産性、利潤性)が上がると思っている。」


これは、その通り。
残念ながら、日本の農産物は、工業製品のように扱われてしまっているのが事実です。
あたかも、それが「食べ物」であることを忘れてしまったかのように。

決まった資源(土地、人手、時間)で如何に収穫量を上げるか。
そして歩留まり("良品″率)も上げなくてはならない。
だから、化学肥料も、農薬も、除草剤も使う。
それで、自給率39%…。


ネオニコチノイド系の農薬の話もありました。
ミツバチの帰巣本能を狂わせる、と言われているアレです。
これは浸透性の農薬で、表面だけでなく植物、生物の内部まで入り込んでしまいます。
人間の神経の伝達にも影響を与える可能性が取沙汰されています。

EUでは禁止されているこの農薬が、日本では「安全」のレッテルを貼られ、400種類以上も登録されているというのです。


本筋からは逸れますが、この日印象に残った言葉。
この日、金子さんと一緒に登壇した方の言葉です。
「農薬で被曝し、肝硬変になった」と言う自身のエピソードを交え、「自然(=身体)は嘘をつかない」と話していました。


この話聞きながら、何故か昔聞いた言葉が甦ってきました。
僕が社会人1年生だった頃の話。

「数字は嘘をつかない」

職場の先輩に良く御指導頂いていました。
報告書が抽象的過ぎて、客観性に欠ける、と。

あれから20年弱。
人並みに働き、サラリーマンを辞めて島根に移住した。
今でも、その言葉自体は正しいと思う。
でも、ちょっと付け足したい。

「数字は嘘をつかない。でも、数字を扱う人間は嘘をつく(ことがある)。」

数字自体は意思を持っていません。
だから嘘をつかない。と言うより、つけない。
でも、人間が数字を扱う場合、そこには扱う人の意思が存在する。

別に、「捏造」ということを言いたいのではありません。

例えば、あるクルマの販売を伸ばすために、「お陰様で売上げNO.1」というキャッチコピーを作ったとする。
この場合、伝えたい結論として、「売上げNO.1」というのがある。
後は、どこの数字をどう切り取ってくるかなんです。
過去1年なのか、今年度なのか。はたまた直近3カ月、なのか。

どの数字を切り取るかによって、結論なんていくらでも後付けできてしまいます。
先の例なんて、まだ小さい話です。

原発TPP遺伝子組み換え
利権絡みで結論ありきの話なんて、世の中には沢山ある。


話が逸れました。
切り花国家に話を戻します。

明治維新以降、日本の近代化は工業を中心に進められてきました。
現代の工業は、大量生産、大量消費を前提にしたものです。
そこでは効率が最優先。
僕自身、工業製品の恩恵は受けているので、それら全てを否定はできないし、するつもりもない。
でも全ての物差しを、工業製品に合わせる必要はない。


金子さんが、最後にこんな話をされていた。

モノには大別すると3つの種類がある。
 1) なくてはならないもの
 2) あってもなくてもよいもの
 3) あると害になるもの

「なくてはならないもの」。これは間違いなく食料。しかも安全なもの。
「あってもなくてもよいもの」。これは工業製品。
「あると害になるもの」。これには原発を挙げていた。


「なくてはならないもの」
僕たちは自分の頭に問いかけるのではなく、身体に問いかける必要があるのだろう。
自然は嘘をつかないのだから。


エコストーブ作ってきました

こんにちは。OGUROBBYです。

この間、ここ吉賀町でもユキムシを見ました。

去年は、北海道で凄かったなぁ。
「見た」を通り越して、ユキムシまみれになってた。

まるで砂嵐のように、ユキムシで視界がぼやけていたし、
衣服に付着して車の中にも入って来るし、カーラジオはユキムシの話題でもちきりだった。

ここ吉賀で「ユキムシを見た事があるか?」
聞いてみたところ、回答は半々位でしょうか。
北海道のように大量発生するわけではないので、あまり認知されていないようです。
知る人ぞ知る、と言う感じ。

最近、「カメムシが沢山出る年は、雪が降る」という話を、多々耳にします。
ユキムシも見た事だし、いよいよ雪が来るのか!!

気付けば、あと半月で12月。
ネットで購入したスタッドレスタイヤが、まだ届きません。(泣)

目次
1.エコストーブとは?
2.作ってきました

 

1.エコストーブとは?

エコストーブとの出会いは、約1カ月前。
山を下った益田市にあるホームセンター(ジュンテンドー)でのこと。

たまたま店頭に置いてあった、以下の立て看板!

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「エコストーブって何?」
そんな第一印象。
ただ、どこかで聞いたことはあるような気がする。
材料費込みで7千円ちょっと、というのも魅力的。

早速申し込んだ。

さて、エコストーブとは
文字通り、「エコ」な「ストーブ」なわけですが…。
屋内で使うストーブではありません。
屋外で煮炊きに使う。勿論、暖を取ることもできます。

例えば、釜戸でご飯を炊こうとすると、間断なく薪をくべなくてはならないのですが、
このエコストーブでは薪でなくても、普通の小枝でも、割りばしでも何でも燃料にできる。それは、燃料をあますところなく燃やすことができるから。
だから、燃料は少しで良い。
当然、暖炉に比べて、灰の出る量も圧倒的に少ない。

それが名前の由来らしいです。

どうやら、藻谷浩介氏の『里山資本主義』に紹介され、メジャーな存在になったそう。うーん、去年読んだ気がするけど、全く響いていないな…。近々読み返さなくては。



2.作ってきました


このブログでは、私的な体験談の紹介のみです。
本当は工程ごとに写真撮りたかったのですが、作業に追われてしまい…。
作り方に興味のある方は、ネットで探せば色々出ているので探してみて下さい。

さてさて、で作ってきました、エコストーブ。
この日は、受講者5名。ワークショップとしては、小じんまりとして良い感じです。

材料、工具、すべて用意されていました。
材料はこちら。
「全てホームセンターで売っているもの」が売り文句のようです。

五徳(コンロで鍋を受けてくれるアレ)を付けてくれたのが嬉しい。

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そして、こちらが工具。
金切りバサミが3種類。トンカチ、金ヤスリ、コンパス。

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際立って特殊なものはないかもしれませんが、普通、これだけ個人で持ってないですよね。

ペール缶を自分で持ち込んでいる方も。
その方が味が出るので、ちょっと羨ましかった。

ペール缶内の残留物質で変な煤が出る…といった心配は無用です。
ペール缶はあくまで外側だけで、燃焼自体は、すべてステンレスの煙突内で行われるので。


コンパスで引いた線に沿って、金切りバサミで穴を開けていきます。

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金切りバサミは、ザックリ切っていくもの、寸法精度を出すもので使い分けました。
ステンレスの煙突を通す穴になります。
大きめの穴の方が、煙突は通しやすいのですが、穴が大きいと、断熱材(今回はバーミキュライト)が後で漏れてきます。

以下は、断熱材(バーミキュライト)を詰めているところ。
断熱材を押し込むと、煙突の位置がズレる。
ペール缶に開けている穴は、基本精度ギリギリを狙っているので、寸法合わせが難しいところ。

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ちなみに、完成までに要した時間は約1時間半。
ちょっと端折りますが、完成したのがこちら。

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作業が忙しくなって、その場では写真が撮れませんでした。

エコストーブ作製の後は、外に出てデモンストレーションもありました。

話逸れますが、外に出てみて驚いたのが、参加者(全5名)のうちの1人のお爺ちゃんの腰が、見事に曲がっていたこと。うわぁ、元気だぁ!
田舎暮らしは、本当に年を取りません。
それだけ、いつまでも現役で皆さん頑張っていますから。

さて話を戻します。
薪をくべるのは、ペール缶脇の煙突部分です。
ところが、団扇で上から扇いでやると、あら不思議。
炎がペール缶部分に移動します。

そして、この瞬間、薪をくべている煙突部分が吸気穴に変わり、煙も出てこなくなります。

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午前中のデモ後の灰量を見せてもらいましたが、わずかでした。
それだけ完全燃焼するんですね。

ないものはない。
だから、あるものを如何に活用するか。
多分、それこそが田舎生活の醍醐味。

生活そのものがDIY


さてさて、このエコストーブ。
いつ実戦投入されるんでしょうか!?
ホントは使うところまで含めて記事にしたかったんですけどねぇ…。

どれ位燃費が良いのか。。。
それはまた、別のお話。


玉葱よ、大志を抱け!

こんにちは。OGUROBBYです。

最近、無意識のうちに、語尾に「けー」を付けていることが、ままあります。
「〇〇さんがそう言ってたけー」
「この間、××行ったけー」

嫁が目の前で、「けー」を付けて喋っている事も、何度となく耳にしました。
「じゃけー」の時もあります。
ずばり、この辺りの方言です。
広島圏が近いので、広島弁の影響が強いんですかね。

その他、先輩Iターン者の口からも、「けー」は良く聞きます。
「あれ、ご出身関東じゃ?」なんて、野暮なことは聞きませんが。(笑)

「けー」自体に、意味は無いようです。(11月13日現在 解釈)

これまでの、関東、愛知での生活で、広島弁は、ある意味最も遠い世界のように感じていました。
耳馴染みがなかったんでしょうね。
社会人時代、普段は標準語の後輩が、突然電話口で広島弁で話し出したときは、すごく見ちゃいました。

そんな広島弁
かつては違和感のあった言葉を、今や自ら発することも。
言葉って面白いですね。

学生時代、バックパック背負って海外を1カ月以上旅したことが何度かありました。
英語ペラペラになれたら良いなぁ…なんて思いましたが、憧れで終わっちゃったなぁ。
純粋な英語圏には、あまり縁がなかったから、ということにしておきましょう。(笑)

目次
1.「畑、やってみない?」
2.はじめての苗買い
3.玉葱よ、大志を抱け


1.「畑、やってみない?」

そもそも僕たちの移住の目的は、「自分たちにできることを増やす」ことでした。
消費への依存を落とし、色んなものの「自給率」を上げる。
その先にある、自立。
その楽しさを綴っていくのが、このブログの目的です。

この辺りは、以前「自己紹介」のところで、「何故移住なのか」として書きましたので、宜しければご覧下さい。
 

ogurobby.hatenablog.com

 食料を自分たちで作るというのが、目的の1つでありながら、実は今年は諦めていました。

これから冬に向かう季節。
入居したお試し住宅には、田畑は付いていない。
ということで、環境に慣れることを最優先にしてたのです。

ところが、です。
1週間程前に、お隣の農家さんから有難いお言葉を頂きました。

「畑、やってみない?」


このブログにも何度か登場頂いているお隣さんです。
「玉葱の畝立てをしたのだけど、スペースが余っているから」とのことでした。

うーん、何ともありがたや。

「ホームセンターで苗買っておいで。」
「では、お言葉に甘えて、2-30束買ってきます。」
「いやいや。そんなちょっとじゃ足りんよ。500以上はスペースあるけー。
 ただし、うちは農薬使わないから、病気になったらゴメンね。」

こんな話を受け、僕は20km離れたホームセンターに車を走らせるわけです。

これまで、稲刈りの手伝いとか、有機農業体験塾みたいなところに顔を出してはいましたが、あくまで参加者にすぎないんですよね。
勿論、色々教えてもらうことも多く、貴重な体験には間違いない。
でも、「自給」とは大きな隔たりがあるのも事実。

まさか、こんなにも早く、チャンスが来るとは!



2.はじめての苗買い

そして、ホームセンターに到着。苗売り場に直行。
取りあえず、200-300束を目安に苗を購入しようと思って行ったのですが、、、

売り場には、ポッドに入った苗がトレーに入って並んでいます。

「おお、これか!!」

近付いてみて、びっくり仰天。

「1個 ¥128」
「え!? 1個って何? 単位は束、とか株じゃないの???」

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「え!?このポッド1個には、苗がいくつ入っているの???」と、思うわけです。
(売り場の写真撮るのは憚られたので、購入後の苗写真です。臨場感なくてスミマセン。)

そうです。僕は、玉葱の苗を見たことがなかった。


<以下、心の声>
うーん、根元の辺りを凝視すると、ポッド1個に2株くらいかなぁ???
だとすると、1株64円か。
これ300株買ったら、いくらになるの???
その前に、野菜として玉葱買った方が、安くない?


突如として、僕の前に現れた巨大な壁。(笑)
上の計算だと、300株買ったら¥19,200。
最近、野菜がいくら高騰しているからって、これはあんまりだ。

そうこうしているうちに、「いかにも農業やってます」みたいな おじいちゃんが、次々に無造作に苗をレジに持っていくわけです。

「うおぅ!貴方はアラブの大富豪ですか!?」(笑)

そこで、店員さんの手が空いたのを見計らって、聞いてみました。
知らないことは、聞くしかない。

「すみません。このポッド1個って、何株入っているんでしょうか?」
「ああ、それね。20-30株です。」

20-30って、超適当。(笑)

ちゃんと説明を聞くと、髭みたいに伸びている葉っぱ(?茎?)1本が1株らしい。
根を丁寧にほぐしてやれば、20~30株あるはず、と。

もう一回言わせて下さい。
超、適当。(笑)



3.玉葱よ、大志を抱け!

さてさて、お隣さんの苗が届くのが週末、と言うことで。
畑に植えに行くのは、土曜以降、最初の晴れた日ということになりました。

苗の管理は、と言うと。

・日中は南側に出しておく方がよい。
・土が乾かないように、軽く水をやる。
・水はやりすぎないように。乾燥より根腐れの方が怖い。

既に、当地方でも朝晩の冷込みはキツくなっています。
朝は、気温も1ケタ台前半、なんてことも。

こんなにか細い玉葱の苗が、この寒さを乗り切れるのか。
そして雪の季節を乗り切る、と思うと自然の力に驚きを隠せません。
君は、小さなホームランバッターだ。


そしていよいよ、定植の日。
お隣さんの畑まで、車で5分程追走します。
圃場到着。

紅葉がとても綺麗。

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反対側。
思い切り逆光ですが、何か神々しさすら感じる。

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こんな贅沢な職場。
勿論、雨の日も、風の日も、酷暑の日もあるだろうけど。

そして、今回玉葱を定植させて頂くのがこちら。

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既に土作りから、マルチまで準備されたVIP待遇です。(笑)
ちなみに、マルチと言うのは地温を上げたり、雑草を防いだり、という効果があります。

そして、このマルチに空いた穴部分に、玉葱の苗を、1本1本植えていきます。

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苗が2つに分岐している部分。この下が生長点。
ここまで埋まらない程度に土をかけます。
あまり浅く植えてしまうと、冬場に霜が降りた時、持ち上がってしまうのだとか。
こういうアドバイスが有難い。

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本当に、地道な作業です。
ずっと屈んで作業するので、一定時間経つと腰に来る。

でも、不思議なもので。
土をいじっていると、何だか穏やかな気持ちになれます。

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指で穴を掘り。
石があれば取り除き。
虫が出てきたら、「土を豊かにしてくれてありがとう」と感謝する。
普段は、虫なんて邪魔者でしかないのに。

こんな気持ちになれる時間そのものが、貴重ですよね。

あっという間に、250本程度を定植。
この間2時間弱。

本日の成果。

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やはり、手間暇かけてやった事が形になるのは、達成感あります。
と思って、逆サイドを見ると…。

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何と、同じ時間、そして同じく夫婦2人で、僕らの10倍=2500本を植えていました。
ひえ~!!!さすがはプロ。

年内に1回位、草むしりを予定。
春からは玉葱も雑草もグングン伸びるそうです。

そして、玉葱の地上部分が倒れてくるのが、収穫のサインなのだそう。

まあ、先は長いです。
兎に角、玉葱ちゃんたちは、これからやって来る冬を乗り越えなくてはなりません。

大きくなって、帰って来いよ~!
って、お世話しなくちゃですね。

収穫が楽しみです。

「床張り」体験

こんにちは。OGUROBBYです。

早いもので、もう11月。今年も残すところ、あと2か月です。
そして我が家も急ピッチで冬支度を進めています。

まずはコタツの購入。
コタツなんてもう何十年入ってなかったのですが。
皆さん、暖房器具に何を使っているのか尋ねると、まず上がってくるのがコタツ。
足元から温める作戦です。

そして、スタッドレスタイヤの購入。
タイヤの買い方、ブランドなんかも、色んな人が教えてくれました。
車も足下から、です。
現品が届き次第、自分達でタイヤ交換もやる予定。

間もなく到来する冬将軍。
しっかり備えて、乗り切るゾ~!

今日は、久々のDIYネタ。これも、ある意味「足下」の話。
何をやるにしても、「足下」、大事ですね。


目次
1.「床張り」を手伝わせて頂くことになった
2.「床張り」体験

 

1.「床張り」を手伝わせて頂くことになった

今回、お邪魔させて頂いたのは、町内でMさんが借りている古民家。
Mさんは、地域おこし協力隊として、この町に移住してきました。

「地域起こし協力隊」というのは、地方に活力をもたらす狙いで、2009年に総務省の旗振りで実施された制度。

募集は、市町村レベルの各地方自治体が行います。
募集時に「**栽培」とかミッションが明確なものもあれば、そうでないものもあるようです。

協力隊になると、国から十数万円/月の補助金が出ます。
家や車などを貸与してくれる自治体もあります。
ただし、これらはあくまで地方での独立を支援する、期間限定の補助輪のようなものです。自治体からすると、協力隊終了後に定住してくれれば、税収になる。

というのが、基本スキームなのですが、協力隊を設置するスタンスは、自治体によりバラつきがあるようです。
自治体としても、協力隊を設置することで補助金が出る。この補助金目当てに、協力隊を設置し、実際には自治体の下請けみたいな仕事を延々…という酷い事例もあるようです。

興味のある方は、ネットで調べてみて下さい。


話が逸れました。
Mさんの場合、菌床椎茸栽培がミッションです。
将来、椎茸栽培農家になるべく、協力隊として活動をされています。

僕も、先月から椎茸の菌床工場で時々アルバイトに行っています。
近所の温泉で、「人手が足りないから」とヘルプ要請を受けまして。

椎茸農家を目指すMさんとは、言わば椎茸つながりです。
今回の床張りも、こんなご縁で手伝わせて頂くことに。

ちなみに、「菌床」についても、触れておきます。
「菌床」での椎茸栽培の話は、以前、お隣さんのハウスを見学させて頂いたものを書きました。
 

ogurobby.hatenablog.com

 椎茸が生えている、おが屑を固めた円筒状のものが「菌床」です。
アルバイトでは、この菌床を作るお手伝いをしています。


 

2.「床張り」体験


「床張り」と言っても、ピンとこない方も多いと思います。
少し乱暴な言い方をすると、フローリングを自分で張ること。(合ってますかね?)

古民家はどうしても多少の傷みがあります。
それを自分たちの手で直していくのが、醍醐味だということを、何となく理解してきました。

Mさん邸では、一部、畳が床ごと沈む部分がありました。
「好きにいじって良いよ」と大家さんから言われており、「畳部分をフローリングにしてしまおう!」というのが今回の改修でした。

改修前の床の状態がこの通り。
畳を剥がした後です。

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ちなみに、中央上の四角い部分、なんだか気になりますよね。
こうなっています。

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囲炉裏でしょうか。
写真からは、「床張りする必要あるの?」、「そんなに傷んでいるの?」と思ってしまいますが、、、

この通り。

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やってしまいました。
40年間、継ぎ足し継ぎ足し育ててきた僕の体重が、ここで炸裂します。
これまで日陰でこっそり育ってきのですが、漸く日の目を見ることになりました。

これじゃ、お手伝いなのか、人の家、破壊しにいったのか分からない。(笑)
ゴメンナサイ。

こういうことが起きないように、しっかりと床張りです。

この日の床張りは、4.5畳 x 2部屋。
プロの大工さん1名の監修の下、Mさん夫妻を含め総勢4名で「床張り」行いました。

今回は、床の張替えではありません。
よって、古い床の上に、新たな床を張っていきます。

まずは、古い床の上に、新しい木を渡していきます。
言わば骨格、フレームです。
この世界では「根太(ねぶと)」と言うそうです。

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写真にも写っているインパクトドライバーで、50cm間隔位でネジを打っていきます。
実は、インパクトドライバーは、前回壁塗りの時も、少し触らせえてもらったのですが。。。

 

ogurobby.hatenablog.com

 
あの時は、全く話にならなかった。体力残ってなかったのかな。

今思うと、左手をネジに添えてしまったのが、回転の妨げとなってました。
添えているんだか、回転を止めているんだか。

今回は、ネジ山の真上からドライバーで押さえながら、ネジを回していきます。
ネジを固定するのは、床と、上からの力だけ。

普通のドライバーでネジを留めようとすると、手が疲れるし、変に空回ってネジの頭を潰しちゃいますよね。
これはホントに楽です。
そして、楽をしながら、成果が目に見えて出てくるって本当に楽しい。


次に、先ほど渡した根太の間に、断熱材を敷き詰める。

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ご覧の通り、モコモコです。目一杯詰めました。
寒い季節にやりましたからね。
暖かいだろうなぁ~。
暑い夏にやっていたら、気持ち少な目にしていたんだろうか。(笑)
この上に、いよいよ床板を渡していくわけです。

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床板の1枚1枚には、組合せやすいように、大工さんが溝を掘ってくれています。
端から床板をセットし、釘を斜め45度の角度で根太に打ち付けて固定。
写真は、「めのう」と言う道具で、打ちつけた釘の頭を潰しています。
頭を潰しておかないと、次の板がうまく嵌まらないので。

床板1枚固定したら、次の1枚をセット。
トンカチで叩いて隙間を詰めて、また固定。
この繰り返しです。

いざやってみると、釘を斜めに打つのがとっても難しい。
体勢をキープするのも難しく、釘が途中でグニャッと曲がってしまいます。
贔屓目に見て、3打数1安打。1箇所打つのに、やり直し含めて釘3本は消費しました。

釘打ちでやってたら日が暮れてしまう…というわけで、ドラえもんの秘密道具登場です。

「コンプレッサ!」

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この道具が大変に便利。
圧縮空気で打つホチキスみたいなものです。

色んな道具を使って、僕たち素人軍団でも、なかなかに健闘したのですが、やはり壁にぶち当たる。

少しずつの歪みが積み重なり、看過できない隙間が時々できてしまうことがあるのです。こんなとき、プロの大工の経験と知恵は有難いです。
カンナで板材の寸法を微調整したり。
床への固定を敢えてせず、遊びを作りながら数枚床を張り、いつの間にか真っすぐな状態にもどしてしまうとか。

そして、最後の仕上げもプロの大工さんが。
最後は板の寸法も違うし、嵌め込むための技が光っていました。
眩しい!

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何とか、日没前に作業を終えることができました。
この上から、ワックスを塗ることもできます。

新しい木の香りは最高ですね。
心なしか、今日一日で10kg位軽くなったような、足下の安心感。(笑)
表面もすべらか。
プロのヘルプもあったので、少々DIYを超越してしまった感もあるのですが。

リノベーションの魅力。
何かが目に見えて生まれ変わっていく。
これって凄い事だ。
そして自分たちでやることで、確実に愛着は湧く。

消費を完全に止める事はできないけど、自分たちに出来ることを増やしていく。
それこそが、田舎生活の醍醐味ですね!

カメムシ、カメムシ、カメムシ!

こんにちは。OGUROBBYです。

秋も深まり、いつの間にか蛙や鈴虫の鳴き声もまばらになってきました。
耳を澄ますと、聞こえるのは鳥のさえずり。
鳶の声も、時々聞こえます。
そして、遠くから聞こえるチェーンソーの音。

気付けばもう、10月も終わり。

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里山の光景は、緩やかに、そして確実に季節は進んでいくけれど。
人の暮らしはと言うと、それなりに慌ただしい。
まるで、優雅に湖面に佇む白鳥が、水面下で足をばたつかせるように。

数週間前、アイツは突然やってきた。
挨拶もなしに。
当たり前か。(笑)

 

目次
1.君の名は。
2.カメムシ対処法

 

 1.君の名は。

映画の方は、凄くヒットしているようですね。
ウチはまだ見ていません。
最寄りの映画館まで車で1時間半(?)。
二度ほど「見に行こうか」という話になりましたが、道に迷うとか、他事思い出すとかで縁がありません。ま、いっか。見なきゃ死ぬわけでもなし。

今日の主役はカメムシです。
話に聞いたことありますか?
あの「臭い」やつ。

でも、「見たことある」、ましてや「臭い嗅いだことある」と言う人は、人口ベースでは圧倒的に少数でしょう。
では、登場していただきましょう。


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あ、間違えました。
この方は、きっと良い匂いがします。嗅いだことないけど。(笑)

正解はこちら。

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カメムシを知っている方は、見た瞬間、苦虫を嚙みつぶしたような顔してます。
正に「くせもの」。

一体どんなやつなのか、ウィキペディアから説明文を拝借します。(抜粋)

◆悪臭を放つことで知られる。そこから「クサムシ」や「屁こき虫」という俗称がある。英名の「sting bug」(臭い虫)も、その習性に由来する。
◆敵の攻撃など、外部からの刺激を受けると悪臭を分泌する。捕食者に対しての防御と考えられている。
◆植食性のものが多く、葉や茎、果実などに口を差し込み、液を吸収する。

 

残念ながら、具体的な臭いについての記述は見つかりません。
伝わらないことを承知の上で表現してみると、草の臭いを物凄く凝縮したような臭いです。うーん。。。駄目だ。
カメムシの臭いを文章で表現できる人がいたら、ノーベル文学賞に推します。僕が。

ただ、普段から臭いわけではないんですよ。
カメムシくんが身の危険を感じた時に、臭いを分泌するというわけ。
でもねー。
うかうか家に入れたくないんですよね。

何となくですが、窓際が好きみたいです。
晴れた日なんかは、網戸によくくっついています。
こんな風に。

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家中の各網戸に2-3匹付いている様は、圧巻です。
玄関の擦りガラス越しに、お姿を拝見することもあります。

ただ、時々家の内側にいらっしゃる。何故だ?

色んなお話を伺うと、まずカメムシがいるのは当たり前なんです。(笑)
昔からの方は、もはや共生の域。ジタバタしません。
あらゆるルートで入り込んでくるみたいです。
洗濯物にくっついているとか、まさに現代版トロイの木馬

「(干してある)靴下の中に入り込んでくる」という話を聞いて、我が家は洗濯物が部屋干しとなりました。
まだまだ、煩悩が振り払えません。(笑)

それでもどっかから隙間を見つけて入り込んでくるんだから、大したもの。
カメムシからすると、暖かいところで越冬したいようです。
僕も、一昨日は2匹家の外に出しました。

 

2.カメムシ対処法


ネットを見ると、色んな方法が書いてあります。
でも殺虫剤とか使いたくないですよね。

まず試してみたのが、ガムテープ作戦。
幸い、カメムシは動きは素早くないんです。
ガムテープを背中からそーっと忍ばせて、ペタリ。


「見えるぞ!私にも敵が見える!!」

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冗談はさておき、ここまでは誰でも出来る。
カメムシくんは、必死に手足をジタバタするんです。
背中からガムテープがベッタリいっているので、これは外れない。

でもこの後、「どうするか」を決めていなかったのが痛恨の極み。
ガムテープがあるので、外にポイすることも出来ず。
途方に暮れた末、ガムテープを丸めてゴミ箱へ。そして合掌。

この後、我が家は人生初のカメムシの臭いを堪能することになります。

※後で聞くところによると、この作戦もガムテープで密封すれば、臭いが出てこないそうです。ガムテープのどの部分にカメムシくんを付着させるか、ポジショニングが命です。


そして近所で教わった方法、その2。

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ペットボトルを切って、加工しています。
ボトルは、カメムシが登れないように、表面がツルツルしたものを選択。
さらに内側に油を流し込み、表面をコーティングしています。
捕らえたカメムシは、漏斗みたいな入口から落とす。

輪ゴムの先には、別のペットボトルを切ったもの。(底部分)
金魚すくいの要領で、カメムシを捕獲します。
そして、本体の蓋にもなっています。

当然、カメムシは例の臭いを分泌するわけです。
が、なんと自らの臭いで死んでしまうそうです。(笑)

笑ってよいのか、悪いのか。
微妙なとこですが、笑ってしまいますね。


で、最終的に我が家のやり方。

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加工が下手なのは触れないで下さい。(笑)
一見、さっきの見本の途中で止めたみたいになっていますが、これで完成。

と言うか、結局、筒部分だけ使ってます。
蓋はせず、掬ったらそのまま外に逃す「キャッチ&リリース」方式。
一昨日も、これで2匹外に逃しました。

偶然にも、ラベルが似合っていて、満足しています。

中に入れるもの、紅茶ではないんですが、

「ニッポンのコクと香り (無糖)」。

嘘はないです。(笑)

紅そば花見会

こんにちは。OGUROBBYです。

突然ですが、「三寒四温」という言葉をご存知でしょうか?

三寒四温
晩秋から初春にかけて、3日間くらい寒い日が続いたのちに4日間くらい暖かい日が続き、これを繰り返すこと。中国北東部や朝鮮半島などではかなり規則的な現象としてあらわれる。

 
「段々暖かくなって、春の訪れが近づく様子」、とどっかで間違えて覚えてしまったようです。水前寺清子が昔歌ったみたいに、「三歩進んで二歩下がる」みたいな。

最近は、冬が一日一日近づいて来ていますね。
そんな話をしたかっただけなのですが、辞書引いてみるもんです。
きっと間違えて覚えている言葉、いっぱいあるんだろうなぁ。

さて、今日は町内のお祭りの話。
お祭りではなく、イベントと言った方が正確かな。

目次
1.紅そば花見会
2.神楽


1.紅そば花見会

 最初聞いた時、結構意外でした。
西日本は、「蕎麦」というより「うどん」の文化圏だと思っていたから。
でも、考えてみれば島根県としては、出雲そばは有名なんだよな。

「じゃあ、紅そばって何だ?」

と思いながら、会場となっている真田地区へ15分程車を走らせる。
(「真田」という地名ですが、大詰めを迎えている、大河ドラマの真田一族とは関係ないはずです。)

着きました。

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遠くに見える、ピンクののぼり。
当然、六文銭であるわけもありません。(笑)

それにしても、山がきれいです。
この辺りの山は、富士山みたいにわかりやすい、突き抜けた山はありません。
写真みたいな感じで、山が連なっている。
そして、山合いを流れる川と、人間がスペースを見つけて集落、田畑を作る。

基本の構図はこれだけ。
文章にすると同じでも、景色としては本当に色んな景色があります。
車で見るのと、歩きで見るのも印象が全く違う。
角度を変えると、さらにまた変化がある。
自然の懐の深さ、とんでもないです。

さて、本題の紅そばです。

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白い容器の方が、紅そば。
黒い容器の方が、通常の白そば。
セットで800円。

アップ画像。

紅そば。

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そして、白そば。

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気持ち、紅そばの方が赤いですかね。気持ち、だけど。
「紅」とか「白」とか言ってますが、これは花の色なんですね。
そばの種類が違う。

ちなみに、今まで食べたことがある蕎麦よりも、太いですね。
この太さが標準なのかな???

食感は、というと白そばの方がコシがあって、口に入れた時に存在感があります。
紅そばは、存在感という意味では薄いのですが、出汁に良くなじんでました。
どちらが美味しいか、は好みでしょうね。

ちなみに、どちらのそばも「十割そば」。
会場で一生懸命そばを打っていました。

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折角なので、そば畑の写真も。

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実際には、もう少し赤い花が咲いているのですが。。。
写真を遠くから見ると、何となくピンクに見えませんか?

台風等の被害もあり、花が例年に比べて遅いのだそうです。

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もう少し咲いてくれないと、写真映えしません。
でも、花が見れて良かった。

後で聞いた話では、先程食べた紅そばも、去年の実だとか。
ただ、紅そば自体、全国的にも珍しいもののようです。


2.神楽

会場では、神楽もやっていました。

神楽って、これまであまり馴染みがありませんでした。
東京に、神楽坂という地名があります。
これまた何となくですが、これまで「神輿」みたいなもんだと思い込んでました。

でも、全然違った。
神様に奉納する「演武」なんです。

きちんと決まったストーリー(型)があります。
その意味では、落語に近いのかな???

こちらでは、祭りの度に「神楽」も見ることができます。

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そして、これが結構面白い。

これは「八幡」という噺のようです。

舞台中央に舞を踊る役者。
右端に、これまで見た感じだと3人。
和太鼓ですが、大太鼓、小太鼓、そして横笛。
笛を吹く人は、時々唄います。吟じると言った方がよいのかな。

何と唄っているかは良く解らないのですが、太鼓のリズムが単純に心地良い。
何かから解放されるような昂ぶりを覚えます。

そして中央の演武が結構激しい。
重い衣装を着けて、所狭しと踊るのです。
身のこなし、とか、足運びとか、僕のような素人でも結構見入ってしまいます。

噺としては、単純に鬼退治というところのようですが、大分練習を積んだのでしょう。
伝統と伝承。
なかなか見ごたえがありました。


駐車場までの帰り道。
ススキを見て、深まりゆく秋を感じます。

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こちらでは珍しくも何ともないのだけれど。
愛知でも、東京でも、ススキ見た覚えないなぁ。
こちらに来る前にススキ見たの、小学校の家族旅行以来かなぁ…なんて思ったら、ちょっと嬉しくなった。

幸せを感じられるものって、色々あるけど。
ススキかぁ。(笑)

津和野 芋煮会

こんにちは。OGUROBBYです。

突然ですが、この前、とうとう蝮を目撃しました。
「蝮が出る」という話は、ところどころで聞いていたので、心の準備はしていたのですが。その瞬間は、呆気なく訪れたのでした。

でも、道で車に轢かれ絶命していました。
いやいや、生きている蝮なんか見たら、きっと蛇に睨まれた何とかになっていたでしょう。

この辺りの方々は、蝮を見たら、頭を砕いて殺すのだそうです。
蝮でなければ、毒は持ってないのでそのまま逃がします。

件の蝮と思われる蛇も頭を潰されていたので、見たくないという気持ちを抑えつつ、「これが蝮か」と観察しました。判別が付くように覚えておかないと。


今日は、先週日曜日のお話。
隣町の津和野町の芋煮会に行ってきました。
(山一つ越えた隣町です。)

目次
1.芋煮会@津和野
2.津和野ってこんなとこ

 

1.芋煮会@津和野

「芋煮」ってご存知でしょうか?
僕はよく知りませんでした。何となく、山形のものってイメージが。
ショベルカーのショベルの中の芋煮を盛大に振る舞う画を、昔ニュースで見たことがあるような。その程度です。

ただ、こちらに来て、いきなりこんな物が!

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何だか知らないけど、「日本三大」らしいです。
そして「芋煮」というのは、分かりやすく言うと里芋の汁物だそうです。

出展していたのは、下記三か所。(ポスターの抜粋)

 愛媛県大洲市  : 醤油ベースの鶏ガラ出汁
 山形県中山町  : 牛肉醤油の山形芋煮
 島根県津和野町 : 里芋とあぶり小鯛

始めに言っておくと、写真撮り忘れました。
すみません。
グルメレポートは苦手なのです。先に言ってしまうと、百聞は一見に如かず。

ちなみに三者三様の美味しさで、「芋煮」の世界を堪能しました。
それぞれ、作り手が愛媛、山形から来て作ってくれていました。
ありがたや。

まず、愛媛県大洲市
具材は、里芋、鶏肉、こんにゃく、干しシイタケ、ですかね。
出汁が良く出てました。九州に似た、甘い醤油なのでしょうか。
筑前煮に似たテイストで、三つの中では一番家庭的で親しみやすかった。

続いて、山形県中山町。
時間帯によっては、棒ダラを使用した「芋棒煮」を提供していたようですが、僕が行った時間帯は「芋煮」でした。
具材は、里芋、牛肉、ネギ。
いわゆる醤油味の王道を行くスープ。そしてネギは温まりますね。
そして、牛肉はやっぱしゴージャス感出ます。悔しいけど。
会場で会った方々の評判も高かった。

最後に食べたのが、地元津和野町。
具材は、里芋、あぶり小鯛。
あぶり小鯛は身をほぐしてあり、汁の上にはゆずの皮を削ったもの。
塩味ですかね。
個人的には一番インパクトがありました。
上品な出汁なんですよ。しかも鯛をあぶってあるから、とても香ばしい。
ゆずも上手くアクセントになっている。

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運営もなかなか上手くいっていたと思います。
津和野という町の規模に合ったコンパクトなものでした。

駐車場も渋滞なし。
整理券もらうのに30分位並んだけど、あとはまぁ、並んだうちには入らないですね。
整理券を本券に変えてもらえば、スタンプラリーの要領で、3か所の芋煮を好きな順で楽しめます。

芋煮の他にも、それぞれの地に因んだ物販が行われていたり、
地元津和野の食材を使った露店が出ていました。
(栗、鮎塩焼き、猪汁、猪串、酒振る舞いetc.)

これまで津和野には平日に何度か足を運んでますが、想像をはるかに超えた人。
車のナンバー見る限り、九州方面からも結構人が来ていたようです。
でも、「芋の子を洗う」とこまでは行かないんですよね。
「芋煮」なのに。(笑)

仮に関東近郊で同じイベントやったら、恐ろしいことになるでしょうね。
駐車場待ち1H、整理券待ち1H、各芋煮待ち1H、、、もっとかなぁ~?

ストレスなく、芋煮3杯頂きました。
ご馳走様でした。

来年も、食べ比べさせて欲しいなぁ!!


2.津和野ってこんなとこ

まだこちらに来て1カ月程度のヒヨッコですけど、ヒヨッコなりの紹介です。
悪しからず。

津和野は「津和野藩」の城下町です。
青野山という丸っこい愛らしい山が印象的です。
同じ山間でも、吉賀町に比べて平らな土地が多いかな。
今回芋煮会が行われたメインストリートも、結構歴史を感じさせてくれます。

これ、津和野の町役場ですよ。
とある家老の屋敷だったようです。

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今日の写真です。
モミジもきれいです。紅葉の一歩手前ですね。

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今日は、神楽にも遭遇しました。(人生初の神楽)
ちょうど、「天の岩戸」の演目でした。
きちんとストーリーがあるんですね。
中央が、天照大神かな。
脇で太鼓と笛、唄で音楽を奏で、中央で踊りが展開される。
凄く練習したんだろうなぁ…。

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冬季以外はSLも走っています。(休日限定)

今日も汽笛を鳴らして走っている姿に出くわしました。
黒煙をまき散らしながら走る姿は圧巻です。


観光資源はあるんですよね。
ただ、観光客が多いのが良いか、と言うと、そうとばかりも限らない。

屋久島は自然の美しさも、世界遺産になって観光客が来だしたら、環境破壊が止まらないのだそうです。
縄文杉も、昔は根元まで歩いて行けたけど、杉の根を守るために、今は柵の内側からしか見れません。

「ほどほど」が難しいんですけどね。