ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

「床張り」体験

こんにちは。OGUROBBYです。

早いもので、もう11月。今年も残すところ、あと2か月です。
そして我が家も急ピッチで冬支度を進めています。

まずはコタツの購入。
コタツなんてもう何十年入ってなかったのですが。
皆さん、暖房器具に何を使っているのか尋ねると、まず上がってくるのがコタツ。
足元から温める作戦です。

そして、スタッドレスタイヤの購入。
タイヤの買い方、ブランドなんかも、色んな人が教えてくれました。
車も足下から、です。
現品が届き次第、自分達でタイヤ交換もやる予定。

間もなく到来する冬将軍。
しっかり備えて、乗り切るゾ~!

今日は、久々のDIYネタ。これも、ある意味「足下」の話。
何をやるにしても、「足下」、大事ですね。


目次
1.「床張り」を手伝わせて頂くことになった
2.「床張り」体験

 

1.「床張り」を手伝わせて頂くことになった

今回、お邪魔させて頂いたのは、町内でMさんが借りている古民家。
Mさんは、地域おこし協力隊として、この町に移住してきました。

「地域起こし協力隊」というのは、地方に活力をもたらす狙いで、2009年に総務省の旗振りで実施された制度。

募集は、市町村レベルの各地方自治体が行います。
募集時に「**栽培」とかミッションが明確なものもあれば、そうでないものもあるようです。

協力隊になると、国から十数万円/月の補助金が出ます。
家や車などを貸与してくれる自治体もあります。
ただし、これらはあくまで地方での独立を支援する、期間限定の補助輪のようなものです。自治体からすると、協力隊終了後に定住してくれれば、税収になる。

というのが、基本スキームなのですが、協力隊を設置するスタンスは、自治体によりバラつきがあるようです。
自治体としても、協力隊を設置することで補助金が出る。この補助金目当てに、協力隊を設置し、実際には自治体の下請けみたいな仕事を延々…という酷い事例もあるようです。

興味のある方は、ネットで調べてみて下さい。


話が逸れました。
Mさんの場合、菌床椎茸栽培がミッションです。
将来、椎茸栽培農家になるべく、協力隊として活動をされています。

僕も、先月から椎茸の菌床工場で時々アルバイトに行っています。
近所の温泉で、「人手が足りないから」とヘルプ要請を受けまして。

椎茸農家を目指すMさんとは、言わば椎茸つながりです。
今回の床張りも、こんなご縁で手伝わせて頂くことに。

ちなみに、「菌床」についても、触れておきます。
「菌床」での椎茸栽培の話は、以前、お隣さんのハウスを見学させて頂いたものを書きました。
 

ogurobby.hatenablog.com

 椎茸が生えている、おが屑を固めた円筒状のものが「菌床」です。
アルバイトでは、この菌床を作るお手伝いをしています。


 

2.「床張り」体験


「床張り」と言っても、ピンとこない方も多いと思います。
少し乱暴な言い方をすると、フローリングを自分で張ること。(合ってますかね?)

古民家はどうしても多少の傷みがあります。
それを自分たちの手で直していくのが、醍醐味だということを、何となく理解してきました。

Mさん邸では、一部、畳が床ごと沈む部分がありました。
「好きにいじって良いよ」と大家さんから言われており、「畳部分をフローリングにしてしまおう!」というのが今回の改修でした。

改修前の床の状態がこの通り。
畳を剥がした後です。

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ちなみに、中央上の四角い部分、なんだか気になりますよね。
こうなっています。

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囲炉裏でしょうか。
写真からは、「床張りする必要あるの?」、「そんなに傷んでいるの?」と思ってしまいますが、、、

この通り。

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やってしまいました。
40年間、継ぎ足し継ぎ足し育ててきた僕の体重が、ここで炸裂します。
これまで日陰でこっそり育ってきのですが、漸く日の目を見ることになりました。

これじゃ、お手伝いなのか、人の家、破壊しにいったのか分からない。(笑)
ゴメンナサイ。

こういうことが起きないように、しっかりと床張りです。

この日の床張りは、4.5畳 x 2部屋。
プロの大工さん1名の監修の下、Mさん夫妻を含め総勢4名で「床張り」行いました。

今回は、床の張替えではありません。
よって、古い床の上に、新たな床を張っていきます。

まずは、古い床の上に、新しい木を渡していきます。
言わば骨格、フレームです。
この世界では「根太(ねぶと)」と言うそうです。

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写真にも写っているインパクトドライバーで、50cm間隔位でネジを打っていきます。
実は、インパクトドライバーは、前回壁塗りの時も、少し触らせえてもらったのですが。。。

 

ogurobby.hatenablog.com

 
あの時は、全く話にならなかった。体力残ってなかったのかな。

今思うと、左手をネジに添えてしまったのが、回転の妨げとなってました。
添えているんだか、回転を止めているんだか。

今回は、ネジ山の真上からドライバーで押さえながら、ネジを回していきます。
ネジを固定するのは、床と、上からの力だけ。

普通のドライバーでネジを留めようとすると、手が疲れるし、変に空回ってネジの頭を潰しちゃいますよね。
これはホントに楽です。
そして、楽をしながら、成果が目に見えて出てくるって本当に楽しい。


次に、先ほど渡した根太の間に、断熱材を敷き詰める。

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ご覧の通り、モコモコです。目一杯詰めました。
寒い季節にやりましたからね。
暖かいだろうなぁ~。
暑い夏にやっていたら、気持ち少な目にしていたんだろうか。(笑)
この上に、いよいよ床板を渡していくわけです。

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床板の1枚1枚には、組合せやすいように、大工さんが溝を掘ってくれています。
端から床板をセットし、釘を斜め45度の角度で根太に打ち付けて固定。
写真は、「めのう」と言う道具で、打ちつけた釘の頭を潰しています。
頭を潰しておかないと、次の板がうまく嵌まらないので。

床板1枚固定したら、次の1枚をセット。
トンカチで叩いて隙間を詰めて、また固定。
この繰り返しです。

いざやってみると、釘を斜めに打つのがとっても難しい。
体勢をキープするのも難しく、釘が途中でグニャッと曲がってしまいます。
贔屓目に見て、3打数1安打。1箇所打つのに、やり直し含めて釘3本は消費しました。

釘打ちでやってたら日が暮れてしまう…というわけで、ドラえもんの秘密道具登場です。

「コンプレッサ!」

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この道具が大変に便利。
圧縮空気で打つホチキスみたいなものです。

色んな道具を使って、僕たち素人軍団でも、なかなかに健闘したのですが、やはり壁にぶち当たる。

少しずつの歪みが積み重なり、看過できない隙間が時々できてしまうことがあるのです。こんなとき、プロの大工の経験と知恵は有難いです。
カンナで板材の寸法を微調整したり。
床への固定を敢えてせず、遊びを作りながら数枚床を張り、いつの間にか真っすぐな状態にもどしてしまうとか。

そして、最後の仕上げもプロの大工さんが。
最後は板の寸法も違うし、嵌め込むための技が光っていました。
眩しい!

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何とか、日没前に作業を終えることができました。
この上から、ワックスを塗ることもできます。

新しい木の香りは最高ですね。
心なしか、今日一日で10kg位軽くなったような、足下の安心感。(笑)
表面もすべらか。
プロのヘルプもあったので、少々DIYを超越してしまった感もあるのですが。

リノベーションの魅力。
何かが目に見えて生まれ変わっていく。
これって凄い事だ。
そして自分たちでやることで、確実に愛着は湧く。

消費を完全に止める事はできないけど、自分たちに出来ることを増やしていく。
それこそが、田舎生活の醍醐味ですね!