ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

来年の布陣

こんにちは。OGUROBBYです。

先日、サラリーマン時代の友人からメッセージを頂く機会がありました。
勝手に友人と呼んだら、怒られちゃうかもしれませんが。(笑)

「きっと咳も止まったことでしょう」


そう言えば、社会人時代は本当に咳が止まらなかった。
大学病院含め、あちこち医者には行ったんだけど、原因も良く分からず。
取り敢えず、〇〇という診断は受けるのですが、医者によって病名違ってたり。
効いているのか、効いていないのかよく分からない薬を、盲目的に飲み続けてました。

最近は、そんなことを完全に忘れてました。
今は咳、全くしないですから。
やはり原因はストレスだったのかな~。
気持ちは騙せても、身体は騙せない、ということでしょうか。


話は変わりますが、昨日の朝は寒かった。
外に出たら一面真っ白。
雪でなくて霜ですが、寒そうな感じ伝わりますかね~。

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目次
1.来年の布陣
2.課題もたくさん







1.来年の布陣

今年は移住1年目にして、米作りを経験することができました。
ただ、かなりお膳立てしてもらっての話だったので、来年はいよいよ一人立ちです。

田んぼも近所で借りられる目途が立ちました。
近所で米作りしたのが良かったようです。
きちんと収穫まで漕ぎつけた事が、信用に繋がったのかな。

家から100m位離れたところ。
合わせて1.5反(たん)。

下の、黒い点線で囲まれた部分です。
いや~、グーグルアースなんて超久しぶりに使いました。(笑)

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「反」という単位は耳馴染みが薄いと思いますが、田畑の広さを表す単位です。
ざっくりですが、こんな感じ。

1畝(せ)=1アール (= 10m x 10m)
1反(たん)=10アール
1町(ちょう)=1ヘクタール(=100m x 100m)

もっとも、アールとかヘクタールってのも、イメージ伝わりずらいですね。
主観で言えば、こんな感じ。

1畝=手頃
1反=結構広い
1町=考えられない

広ければ広い程、当たり前ですが仕事量に関わります。
草刈りの大変さにも直結します。

収穫した作物を、どうお金に変えるか。
米は、野菜と違って保管が利くのが長所ですが、売れなければ在庫になってしまいます。新米が出来てしまえば、余った古米は場合によってはコストをかけて処分しなくてはならないかもしれません。

何より、機械がたくさん必要なことが解りました。
トラクター、田植え機、コンバイン、乾燥機、籾摺り機、、、

全部使うのは年1回ですもんね。
維持、メンテしていくだけでもお金がかかります。

一方で、有機の米作りは、「反当り5俵」と言われます。
5俵=300キロ。
玄米での重量なので、精米すればさらに数量は減ります。
勿論、もっと収量上げる人はいるのですが、酷使すれば土地が痩せてしまうとも聞きます。

うちは夫婦二人(猫は2匹いるけど)なので、月15万円あれば生活できます。
つまり、年間で180万円(15万円 x 12か月)は稼ぐ必要がある。
この際、経費は抜きにして、米だけで180万円稼ぐには、どれだけ生産して、キロ単価いくらで売ればよいのか、という話。

なので、相当大規模にやらなければ、米で収支を合わせるのは難しいのかな、というのが今年気付いたこと。
まあ、やる前から聞いてはいたんですけどね。
やってみて解る、実感する事も大切だと思ってます。
僕、そんなに要領いいほうではないので。(笑)

何を収入の軸にしていくか。
数年は試行錯誤が続くことになります。

どちらにしても、自給用の米は作っていきたいので、来年も米作りは継続して取り組みます。





2.課題もたくさん

「継続して取り組みます」なんて簡単に言い放ったものの、来年も同じように米が出来るとは限りません。
寧ろ、米作りだけを考えても課題は山積。


地主さんによると、来年使わせて頂く田んぼは、10年間使っていなかったそうです。
「雑草が生えるの嫌だから、ずっと水を張っていた」、と。

なので、土作りしてあった今年の田んぼとはワケが違う。
そして、田んぼを囲む金網自体、なくなってるエリアもあります。
つまり、猪をはじめとする獣が侵入し放題。

猪の侵入を一度でも許すと、もうその年、その田んぼの米は食えないのだとか。
なんでも、臭くて食べれないそうです。
食べたことがないので、何とも言えませんが。

そんなわけで、ちょっと考えただけでこれだけ課題があります。

・土作りをどうするか
・獣害対策をどうするか
・苗をどうするか
・持ってない機械をどうするか   etc.

もっとも、一つ一つが新しい経験であり、勉強です。
課題から逃げても、前には進みませんからね。(笑)

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二匹目。 (はじめてのネコ多頭飼い)

 こんにちは。OGUROBBYです。

最近は、日が暮れるのも大分早くなりました。
大体、夕方5時半には暗くなってきます。
日に日に増す寒さが、冬の到来を感じさせるのですが、そうなってくると気になるのが雪の対応。

雪については、色んな話を聞いてまして。

 ①カメムシが多い年は、雪が多い。
 ②カマキリは、雪が届かないところに卵を産むので、卵が高いところに産んであると  きは雪が多い。

ここまでは、去年聞いたもの。

今年新たに聴いたのが、

 ③柚子が、木の内側に実をつける年は雪が多い。

確かに、今年は家の裏の柚子を見ても、実が内側に付いているんですよね。
さて、どうなりますか。


目次
1.猫、もう一匹欲しいと思ってた
2.二匹目。
3.初日はひどかったけど…

1.猫、もう一匹欲しいと思ってた

今回はダウンシフトも移住も関係ありません。
猫の話です。
全く私的な話ですみません。

うちには、生後6か月と推定される猫(♀)が1匹います。
「推定」なのは、隣の益田市の保健所でもらってきた猫だから。
元々、保護猫だったのです。

スクスクと健康に育ち、体重で言えば家に来た時の3倍近くになってます。
今や、抱き上げるとズッシリきます。(笑)

夜、寝ているとお腹の上に飛び乗って来る時があるのですが、そのインパクトたるや。
「うげっ!」と声が漏れることもしばしばなのです。

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順調に育ってくれているのは有難いのですが、一つ注文をつけると噛み癖が…。
多分、猫的にはじゃれているのでしょうが、こちらとしては真剣に痛いことも。(泣)

幼くして親兄弟とはぐれたのもあってか、加減を知らないのでしょう。
猫は幼い時に兄弟でじゃれあって、社会性を身につけると言います。
嫁とも、「もう一匹いると良いね」と話していたところでした。


2.二匹目。

結果からいうと、来たんです。
二匹目。
しかも生後1か月の子猫。(♂)
町内の方から、「子猫要らない?」と声掛け頂きまして。


猫は縄張り意識が非常に強い、と言われています。
元々、多頭飼いに不安があるとすれば、そこでした。
血のつながった兄弟ならまだしも、赤の他人。
いや、猫か。(笑)
うちの猫がちゃんと受け入れてくれるだろうか。
広い家でもないし、相性が合わなかったら…。

「相性が合わなければ、返してもらってもよいよ」

そんな有難いお言葉を頂き、多頭飼いに踏み切ることにしました。
うまくいけば、先住猫に寂しい想いもさせずによくなるし、少しでも社会性を身に着けてくれたらなお有難い。
早い話、甘噛みを覚えて欲しい。
マジ噛みではなくて。

そんな思いでした。


そして、もらってきた新入り君。
なんとビックリ。
生後一か月、こんなにも小さい、そして軽かったのか。
下手したら、僕のスマホより軽いんじゃないか?

擬音語ではありますが、まだ「ニャー」と鳴けないんです。
感覚的ではありますが、「ミー」という感じでしょうか。

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3.初日はひどかったけど…

で、どうなったか。

見出しにもある通り、初日は最悪でした。
多分、先住猫のナワバリ意識を思い切り刺激したのでしょう。
さらに、舌足らずできちんと挨拶できないからなのか、先住猫がもう絡んで、絡んで、絡みまくり。(苦笑)

最初は少し大きめの檻に新入り君を入れていたのですが、トイレやら餌、水の皿を入れていると流石に狭い。
先住猫も、檻の中に手を突っ込んで、「ワレ、誰に断って来たんや!?」と凄む。

新入り君も檻から出たがるのですが、出せば取っ組み合い。
というか、一方的に組み敷かれる感じ。
体格差で3、4倍はありますから。
リーチの長さも違う。
生後6か月と1カ月、こうも違うか。。。

新入り君の「シャー!」と抗議するような声が断続的に聞こえ、飼い主二人はネットで「猫、降参」の画像、動画を急いで調べる。
基本、猫同士に任せておきたいですが、新入り君の心が折れちゃう前に、救出しなくては!

変なトラウマ残しちゃいかんな…と、親元に返すことも頭を過ぎりました。
そんなわけで、2日位は、昼間は別部屋に隔離。


「多頭飼いの初めは、先住猫を大切に扱うのが鉄則」らしいのですが、これが意外と難しい。

夕方帰るとまずは先住猫にご飯を。
この間、隣の部屋からは絶えず「ミー、ミー」と。
先住猫の皿にご飯をついだら、そそくさと隣の新入りの部屋へ。
新入り君がご飯食べ終わるのを待ちつつ、ふと、先住猫がどんな気持ちで待ってるのか不安になる。

何かと、先住猫のことを思いつつも、なんだかんだ新入り君に時間をかけてしまう。
先住猫も、まだ1歳に満たない子猫ですから。
思ってるだけじゃ、駄目だよね~。


でも3日目から、目に見える変化が!
なんか、二匹が馴染みだしたのです。

新入り君の「シャー!!」の回数が徐々に減りだしました。
喧嘩、というよりじゃれ合う感じに。
何が違うかって、先住猫が深追いしないんですよ。
加減を知る、というか。

ちょっとホロっときたのが、ボールの玩具を持ってきて、新入り君に遊ばせてるんです。それを遠巻きに見ている。

なので、こんな風に並んでご飯を食べる事もできるようになりました!

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水飲む器も、トイレも共用です。

なんか、先住猫が一気にお姉ちゃんになりました。
もう猫じゃらし的な玩具にも、あまり反応しなくなりました。
一週間前までは、我が家のお転婆姫だったのに。

立場が人を育てる、ってこういうことなんでしょうね。
あ、この場合、猫か。(笑)


もしくは、人間が子猫を遊んであげているのではなくて、人間が遊んでもらっていたのかも。
「新入り君のお世話で忙しいから、あんた勝手に遊んでて!」、って。






深まる秋

こんにちは。OGUROBBYです。
随分と久々の更新になります。

あっという間に秋も深まり、最近は冬の気配が感じられるようになりました。
町内でも、比較的標高の高いところに住んでいるせいか、朝は霜が降りることも珍しくありません。
今週は、外気温-2℃ということも。
温度計壊れているのかと思いましたが、翌朝7時半の外気温が0℃。
フロックではなさそうです。(苦笑)

既にヒートテックを常用していますが、昼間はそれなりに気温が上がる。
その日の作業によっては汗だくになるので、何を着るかが難しい。

冬には冬の生活があるのですが、やはり少しでも暖かいほうがよいですね。

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目次
1.深まる秋

1.深まる秋

秋が深まってきました。
ここでの生活における季節感。
やはり気候でしょうか。
四季がとてもハッキリしています。

気温が下がれば、景色が変わる。
着るものも変わる。
そして、食べる物も変わる。

今年始めた家庭菜園を見ているだけでも、季節の移ろいはとても印象的です。
兎に角、頂いた苗を全て植えていたら、想像以上の密植になってしまい、地面が見えない位茂っていた夏。

まだ豆が小さいなぁ…と思っていた大豆は、あれよあれよと粒が大きくなり、大分枯れてきました。
枝豆は諦めて、もう干して大豆にするかなぁ…。

さつま芋も、急いで掘り上げました。
低温に弱く、5℃以下になると腐る、とも聞きます。
昼間は兎も角、早朝に霜が降りることもありますので。

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安納芋を植えたのですが、さつま芋は面白かった。
苗と言うより、芋づるを植えたのです。
しかも、芋づるを数日陰干しして。
素人目には、痛めつけてるんじゃないかとも思えてしまったのですが、こうすると夏場の日照りに強くなるとか。

植えた時は若干萎れているようにも見えたのですが、写真の通り!

良く出来たのかどうかは分かりませんが、
1本の芋づるから、芋がこれだけ取れると、やはり豊かな気分になります。

投入するのは、自分の時間とエネルギー、そして僅かなお金。
でも、それに見合った成果物を得ることができる。
天候なんかのリスクはありますが。

これも投資なんだよな~。

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そうだ、堆肥つくろう

こんにちは。OGUROBBYです。

先日、とある言葉に唸らされることがありました。
ご紹介しましょう。

怒りは酸のようなもので、それを注ぐ相手ではなく、それを保つ器のほうをより傷つける
  ―マーク・トウェイン



『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』の著者、佐々木典士さんがtwitterで引用していたもの。なので、引用の、そのまた引用です。(笑)

なかなか核心をついた言葉だと思いません?

怒りは、確かに大きな力を生む時があります。
漫画『ドラゴンボール』の主人公である孫悟空が、伝説の超サイヤ人になったように。

振り返れば、僕も、会社員のときは、「この野郎、上等だ!」とPCに向かうことがあった気がします。
終電近くまで仕事して、翌朝始発で出勤みたいな。(苦笑)
一時的ではありますが、普段考えられないようなパワーがでることがあります。
でも、それって巡り巡って、自分自身を削ってるんですよね。

え!?悟空?
そりゃ、彼は僕らと鍛え方が違いますし、そもそも宇宙人(サイヤ人)ですから。(笑)


目次
1.そうだ、堆肥つくろう
2.堆肥、どうやって作ろうか


1.そうだ、堆肥つくろう

話の取っ掛かりは、想定外に大量の稲わらをもらうことになりまして。

どれくらい大量かって?
もう、大量過ぎて。
軽トラの荷台が、軽くハイジャックされてる状態なわけです。
どれだけ納豆作れるんだ?
作る予定ないけど。(笑)

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ここまで大量だと、納屋に収納できるかも微妙なところ。
だけど、納屋にはそのうち手を入れたいので、今はモノを増やしたくない。

かといって、荷台に積んだままでは、軽トラ使えない。
そもそも、バックミラーに藁しか映らないし。。。

裁断して、来年やる田んぼに撒くか!?
って、この稲わらを裁断する仕事量って、想像つかないし、
僕はまだトラクター持ってないのです。

途方に暮れて師匠に相談すると、

「堆肥でもつくったら?」

おお!その手がありましたか。
聞くと、必ずしも裁断する必要はないらしい。
そりゃ裁断すれば、微生物による分解が早まるのは間違いないんだけど、
そもそも急がないし。

というわけで、軽トラの荷台を空けるために、堆肥づくりに着手することに。



2.堆肥、どうやって作ろうか?

まずは、そもそも堆肥とは何か?という話です。
肥料と何が違うのか。

堆肥は作物が育つ土壌環境を改善する役割(土壌改良効果)があるのに対し、肥料は作物が育つのに必要な養分を供給する役割(肥料効果)がある。
<中略>
また、堆肥が肥料と大きく違うのは、効果が徐々に現れるとともに、連年施用することによってその効果が累積してゆくことである。堆肥を毎年施用すれば、ゆっくり分解し、分解されずに残った有機物は、翌年にまた一部が分解されて養分を供給することが繰り返される。

 引用元:『堆肥のつくり方・使い方  原理から実際まで』 藤原俊六郎・著


つまり、堆肥は土作り。
究極的には、土さえ出来ていれば、肥料はなくても育つ(?)のです。
肥料は、植物が必要な養分を直接的に摂取させるものなので、例えるなら注射とか点滴みたいなものでしょうか。

堆肥を例えるとなんでしょう?
食事のように毎日とる物でもないし、皮下脂肪???
こりゃ、物議を呼びそうです。(笑)


さて、無事に出来るか分かりませんが、こんな感じで仕込んでみました。
ちなみに水が必要なので、雨の降る前日の仕込み。
雨待ちで、ブルーシートを被せる作戦です。

まず、稲わらを敷き詰めていきます。

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そして、米ぬか投入。
近所の、コイン精米所でもらってきました。

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米ぬかは、微生物の餌になります。
微生物も、たくさん食べて、仲間を増やしてもらわないと。

そして、稲わらと米ぬかの層を、ミルフィーユ状に交互に重ねていきます。
とりあえず、こんな感じに。

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米ぬかがなくなったので、とりあえずこの日はここまで。
翌日、予報通り雨が降ったので、しっかり濡らしてブルーシートを被せておきました。

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ブルーシートを被せたのは、微生物は紫外線に弱いようですから。
発酵・分解が上手く進むと、70℃位の熱が出るそうなので、ブルーシート大丈夫かな?


「物凄く少なくなるよ」、とは聞いていますが、庭の畑スペース6畳分くらいだから大丈夫でしょ、と勝手に想像。
どんな風に発酵が進んでいくのか、楽しみです。


ということを書きながら、今回の工程が、今年5月から月イチで有機農業を勉強させて頂いている山下一穂先生の教えにも似ているな~、なんて感じます。

先生の提唱されるのは、「畑まるごと堆肥化」。
少し乱暴ですが説明すると、畑で草を育てて、大きくなったところで土中にすき込む。
トラクターで浅い耕うんを繰り返し、微生物の活動を後押ししてやる。
すると、微生物の活動で、土の中に団粒構造と呼ばれる、小さな土団子みたいなものができてくる。
この団粒構造が、土の保水力、保肥力を高めてくれるのです。

かなり端折ってますが。

僕の研修先の師匠は、昨年から受講されています。
色んな方が、色んな農法を提唱されていますが、師匠が山下流で今年春先に作った人参が美味しすぎて、僕の人参観が変わりました。
そんな農法を直接教えて頂けるのは、幸いとしか言えません。

今回の堆肥づくり、経験者の方々からは山下流とは「似て非なるもの」と怒られそうですが。(笑)


それより、軽トラに稲わら、まだ半分くらい残っているってよ!
ガーン!!!!

















秋祭りで神楽を観る

こんにちは。OGUROBBYです。

今年の7月に保健所から貰ってきた子猫が、スクスク育ってまして。
もはや、子猫ではない。

夜寝ていると、布団の上に乗って来るのですが、昔はチョコンと言う感じ。
今はズシンときます。

でも、たたずまいを見ていると、まだ子猫なんだなと思います。
大抵、油断していると、ガブってやられて我に返るのですが。(笑)

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目次
1.祭りの思い出
2.神楽を観る


1.祭りの思い出

先週末は、地域のお祭りでした。
近所の神社を会場にして、僕らの地域は年4回、お祭りをすることになっています。

祭りの思い出。
これが、「コレ」っていうのがないんですよね。困った事に。

埼玉県草加市で育った僕にとって、小さい頃の祭りと言えば「草加市民祭り」。

小学校の時は、それなりに楽しみにしてましたが、楽しみなのは露店だけでした。
子供心に、お面やら、金魚すくいやら、射的やら、、、
長い露店街を、端から端まで何往復もしました。
雰囲気が好きだったんですかね~。

たこ焼き買ってもらってる同級生に会うと、少しジェラシー感じたり。
あの露店のヒエラルキーの中では、たこ焼きはアッパークラスだったのです。(笑)

限られた資源(お金)でいかに遊ぶか。
毎年、スピンという揚げ菓子の詰め放題と、型抜きが定番だった記憶があります。
一攫千金を夢見て、三角くじで有り金スってしまう、とかね。

こんなお祭りでしたから、中学、高校と進むにつれて興味を失い、行かなくなりました。
恐らく、同じような感覚の方は多いのではないでしょうか。


大学生になって、地方出身の友人が初めてできました。
「もうじき地元は祭りの季節だ」
そんな言葉をたまに聞くのですが、何か彼らの「祭り」って、僕の知っている祭りではないような。

博多で学生生活を送ったウチの嫁からも、山笠祭りの話は何度も何度も聞きました。
日本語では同じ「祭り」でも、そこに込めている熱量が全く違うんですよね。

 

愛知県安城市に暫く住んでいたことがあります。
ここには、日本三大七夕祭りの一つがあります。
七夕飾りのボリュームは確かに凄かったのですが、結局ここも延々と続く露店街。

祭りに参加している、というよりは見学させて頂いている、みたいな。
地元の人間ではあるけど、観光客と何ら変わらない。
ただの消費者として分断されてしまってるんですよ。
関わりシロがない、と言うか。


オーバーな言い方をすると、僕の「祭りコンプレックス」は、ここでも解消されなかったわけです。



2.神楽を観る

 「神楽(かぐら)」

東京に神楽坂、という地名がありますね。
音としては馴染みのある方も多いと思います。
でも、「神楽」と聞いて、何か具体的なイメージが沸く人も少ないのではないでしょうか。

神楽; 日本の神道の神事において神に奉納するために奏される歌舞。

  引用元:ウィキペディア

 

何のこっちゃ、ですね。
神楽ド素人の僕の感覚では、島根県ではとってもポピュラーな、神様に奉納する歌と踊り。
う~ん、この説明じゃ色んな方面からクレーム来そうだな。(苦笑)

ただ、ビックリするくらい浸透しているんですよ。
その理由は、きっと小さい頃から慣れ親しんでいるからだと思います。
イベントだと、大抵は神楽の上演がつきますから。


この日の会場となった神社も、少しおめかし。
普段は見られない、幟(のぼり)が立って、スペシャル感があります。

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ただ、神楽の上演は20時からとこの辺りでは異常というくらい遅め。
なんつっても、21時は冗談抜きに寝ているときありますからね。


学生の頃旅行したスペインで、23時キックオフのサッカーの試合に驚いたことがありますが、衝撃度としてはそのときに匹敵します。(笑)
余談ついでに言うと、僕はスペインで元日本代表の城彰二に間違えられたことがあります。が、この話は前に書いたかな?

 

ogurobby.hatenablog.com

さて、話を現在に戻しましょう。

この日は、夜の気温が7℃。
ヒートテックも今年初めて着ました。
ジャンパーまで入れて4枚羽織るという、ちょっとした冬の格好。
まさか9月の最後に、こんな格好するなんて、ね。

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神楽。
基本的には勧善懲悪で筋書が決まってます。
正義の味方(この言い方が正しいのか、いささか自信が持てませんが…)が鬼を退治する。

例えば、「八幡」と言われる演目では、八幡という神様による鬼退治。
弓矢を持った神様が鬼を退治する、それだけの噺です。
古典、と言われるものは筋書が決まっているものが多いですよね。
落語しかり。クラシック音楽しかり。
それをどう表現するか、というのが醍醐味なのです。


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神楽を構成するもの。
まず演者。
そして小さな舞台の袖には、笛を吹く人、小さい太鼓叩く人、大きな太鼓叩く人。
太鼓を叩く人が、唄も歌います。

音のレパートリーとしては、昔から何も変わっていないような。
とても原始的な、と言うか、本能に直接語りかけてくるような気がします。
昔の人は同じようにコレをボッーッと見てたんだろうなあ、なんて思いながら。

良く見ていると、鬼の動きと、神様の動き方は違うんですね。
鬼の方が、動きが大きい。
刀(と言うか棒なんだけど)で床を打ったり、一挙手一投足が派手。
威嚇、と言うか迫力を出すためでしょうね。
鬼の方が、神様より疲れそうだな~。

笛や太鼓に合わせて、回りながら踊ってるだけなんだけど、これが不思議に面白い。
地域の子供たちが、みんな面白がって前に出て見てます。
子供は正直ですからね。


自分で演じない以上、傍観者であることに変わりはないんだけど、地域の文化に参加している高揚感みたいなものが不思議です。
この規模感だと、観客も重要な構成員の一つですからね。


稲こぎ

こんにちは。OGUROBBYです。

今年の夏は、我が家は確実に猫中心に回りました。
いや、過去形では語れないか。
腕は生傷が絶えません…。
まるで人の腕をアメリカンドッグか何かと勘違いしているようです。
しかも、「もっと頭撫でて!」という仕草からの、光速噛み付き。

とりあえず、笑うしかない。

鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス

相手猫だけど。(笑)

目次
1.稲こぎ

1.稲こぎ

「稲こぎ」と聞いてピンと来る方は、このブログを読んで下さる方には少ないかもしれません。
かくいう僕も、この言葉、日本語的に正しいのか、今一つ確信が持てない。
(それ位、馴染みがない。)

一言で言うと、脱穀です。
穀類(この場合コメ)を、茎から外す作業。
良く晴れた日の午後である今日、とり行ってきました。

移住者の複数世帯で取り組んでいる田んぼです。


<前回までのあらすじ>

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もはや説明不要?
写真一枚で済まそうと思ったのですが、さすがに乱暴な気がします。(笑)

刈り取った米を天日で干して乾かしました。
この地域では「はぜ干し」と言います。
雨が降ったりで少々心配でしたが、想像以上に乾いていたようで。


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分かる人には分かっちゃうのですが、一部、稗が混じってます。
と言っても、稗が分かんないですよね。僕も今年初めて知りました。

難易度的には、「ウォーリーを探せ」より遥かに簡単なのですが、
惜しむらくは稗の知名度が…。


では、稲をこぐことにしましょう。
昔、社会の教科書で見た覚えがあります。

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「千歯こき」
確か、江戸時代にこれで米の処理能力が飛躍的に上がったんじゃなかったかな???
子供心に、スゲーと思った記憶があります。
江戸時代かどうかは自信ないですけど。


今や時代は、平成ですからね。
もっと凄腕のヤツがいるんですよ。稲をこぐならね。


それがこれ、ハーベスターという機械です。
丁度、持ち場についたところですね。

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田んぼの中を安定走行するため、タイヤではなくキャタピラー
いでたちは戦車のようですが、動きとしてはシュレッダーを想像してもらうのが一番良さそうです。


ハイ、投入!

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そして投入口の反対側。

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細かく粉砕された稲わらが山になっていきます。

シュレッダーみたいですよね。
違うのは、個人情報の心配がないことでしょうか。


茎から外されたコメ(籾と言った方が正確かな)は、機械の後ろにセットされた袋にどんどん溜まっていきます。

稲こぎの作業自体は、4人掛かりで約2時間。
千歯こきでやってたら…と思うと。
やっぱり機械は早いです。


本日の収穫結果。
どーん。

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本日の、というよりは、この半年位の思いが凝縮された感じ。
一袋が30キロ強だったので、軽トラのスペック上の最大積載量を越えてますね。

ただ、籾状態なので。
先輩方曰く、水分飛ばして、籾を除去(「籾摺り」といいます)すると、6割位になるそうです。まあ、蓋を開けてみるまで分かりませんが。


今日は、近所の農家さんの乾燥機に籾を投入したところで終了。
今回は農家さんの方で、乾燥、籾摺りまでやって頂けるので、次回会うときはこの分は玄米に!

楽しみです。


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島根移住一年を振り返る

こんにちは。OGUROBBYです。

お陰様で、島根県吉賀町に移住して1年間が経ちました。
以前に、「移住3カ月の振り返り」記事を書いたので、今回も節目として振り返っておこうかな、と。

 

ogurobby.hatenablog.com

 



勿論、1年経過したから「こういうものだ」と偉そうに言えることなど何もなく、ただ季節が一巡したというだけの話です。
生き方については、今も、これから先も試行錯誤が続くのは間違いない。
でも、幸いにもこれまでの自分の選択に後悔することは、なしですんでいます。
ありがたや~。

結局、人生に正解なんてない。
もとい、自分が正解だと思えれば、それが正解なのです。
大事なことは、自分にとっての正解を、人に押し付けないこと。

そう考えているので、今回の記事も、僕の経験談を参考程度に読んで頂けると幸いです。

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目次
1.「医」
2.「職」
3.「住」
4.「遊」

1.「医」

少し遊び心を加えてみました。
移住3カ月後のタイミングで、「衣」「食」「住」で振り返ったのですが、少し切り口変えてみようかな…と。

単純に、「衣」に興味がないだけか???(笑)

「医」

都会でサラリーマンやってた頃、僕の財布の中は、医者の診察券だらけでした。
眼科、耳鼻科、内科、整骨院、総合病院、、、etc.
たまに取る有給休暇も、「医者に行くから」が多かったかな。(苦笑)

それがこちらにきて、医者にかかったのは目の経過観察と、健康診断くらい。
あ、一回だけ刺身にあたって内科に行きました。

「医者に行かなくなったよね~」
夫婦でよく話しています。

大体、夜10時には寝てること多いですからねぇ。
テレビも殆どつけません。

やはり、健康は身体を動かすことと、睡眠時間の確保、食事、ですかね~。
ストレスも減ったというか、種類は確実に変わりました。

動物病院に行く回数は増えてますけど。(笑)


「衣」について、礼服は早めに用意しておいた方がよいです。
必要に迫られて買うと、高い買い物をすることになりますから。

田舎では、当日裾直しができる店も限られてくるので。
僕も2軒くらい、「今日は裾直しできるスタッフが帰っちゃいました」の憂き目に会いました。
結局、即日裾直しの出来るお店を探して行ったら、無駄にブランドだらけのコーナーに連れていかれて焦りました。(汗)


2.「職」

僕は今、県の「産業体験」という制度を利用して、農業の研修を受けています。
制度自体は移住前から知っていたけど、移住直後は研修受けている自分を想像できませんでした。(笑)
農業をやろうと考えてまだ1年足らず。
どんな作物を、どんなバランスでやるか。
自分に合ったスタイル模索は当面続くけど、それなりに楽しんでいます。

ここ吉賀町の特産品の一つに椎茸があります。
移住後、約半年間、町内の椎茸菌床を作る工場でアルバイトさせて頂いたのが、結果的によかった。

半年かけて、じっくり町に馴染むことができました。
初対面の方から、必ず来る質問の一つ。
「普段は何をやっているの?」

アルバイトだとしても答えを持っているのは、ある意味で身分保証になります。
特に、年上の方に対して有効な気がしました。

移住早々に産業体験を始める手もあると思いますが、
一度始めてしまうと、俯瞰してモノを考えるのは、難しいかもしれません。
例えば農業で産業体験を受けた場合、農業での具体的な課題は次々やってきます。
なかなか農業以外の事を落ち着いて考える時間は、ないかもしれません。

時間が経つのは早いです。
あくまで個人的に感じた事、ですが。



3.「住」

僕たちは、幸いにも町内に空き家を見つけ、今年の5月に引っ越すことができました。

 

ogurobby.hatenablog.com

 これも結果論なのだけれど、住む家をいきなり決めず、お試し住宅などの仮住まいも悪くないと思います。個人的には、むしろお奨め。
いきなり終の(?)住処を決めるのでなく、情報をきちんと集めてから、引越し先を決めるやり方です。

なぜなら、移住直後は今後のライフスタイルが不確定だから。

家族が増える。
とかは、ある程度計画できるものかもしれないけど。
(ウチは猫が増えました)

共働きにするのなら、どこで働くのか。
仮に農業やるとしても、野菜をやるのか、米をやるのか、特産品をやるのか。
どこに出荷する、どうやって販売するかも、場所によって向き不向きがあると思います。

そういったものが、移住前から確定しているケースは少ないと思います。
地域起こし協力隊にしても、期間が過ぎても続けていけるかは未知数です。

そして、大切なのは自分が住もうとしている地域がどういう場所なのか。
先輩移住者の方が住んでいれば、事前にその地域のことを聞きに行くのもよいと思います。

人間関係はどうか、地域の行事は多いのか、、、etc.

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4.「遊」

遊びのカタチも随分変わりました。
元々、遊びにお金をかけるタイプではありませんでしたが。

時々、友人と飲みに行ったり、カラオケ行ったり。
休みの日は本屋めぐりと、お気に入りのカフェで読書。
ごく稀に、映画見に行ったり、旅行に行ったり。
外食したり。

都会にいた時の娯楽って、そんな感じでしたかね。
全部消費。

ところが、田舎では遊びがもっと生活寄りになるんですね~。

例えば、先日こちらの仲間と稲刈りしてたときの話。
稲藁(ワラ)に納豆菌が住んでいることが話題になりました。

都会だったら、話はココで終わり。
「へぇ~、そうなんだぁ~」

ところがどっこい、田舎だと展開が違うのです。
「へぇ~、そうなんだぁ~。納豆作ってみようかな。

納豆のつくり方をネットで調べると、恐らく一番ハードルが高いのは稲藁の入手じゃないでしょうか。
一定の温度に保つ工程があるので、発酵機だったり、もしくは発泡スチロールの箱とか必要なようですけど。

ただ、そんな話をしている目の前に、稲藁が転がってる。
しかも無農薬の。

実際に作るかどうかは別として、ですけどね。(笑)

野草で天ぷらを揚げてみる。
これだって立派な遊びです。

消費に頼らず遊ぶ。
そんな世界を知れたのも、田舎の醍醐味ですね。