ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

田んぼ準備、着々。

こんにちは。OGUROBBYです。

最近は、ありがたいことにブログのネタが身の回りに沢山転がっています。
暖かくなってきて、色々やらなきゃいけないことも増えてきましたからね~。

ただ、問題は文章書く時間と体力。
産業体験中から農業と、主夫業(主に食事)の二刀流でやってきましたが、食事の省力化がめまぐるしく、苦情に怯える毎日です。(笑)

そんな中でも、なんとか週1回くらいを目標にブログ更新していきたいな~とは思っているのですが、「ちょっとこのネタは寝かせておこう…」というつもりが、気付けば旬を逸しているということも少なくありません。。。

エネルギーと時間の配分。
課題だなぁ。



目次
1.独立(?)して思うこと
2.田んぼ準備、着々。


1.独立(?)して思うこと

「独立」といっても、実感は未だにありません。
でも、農業の研修期間は先月で終わったので、一応そういう事。
(で、いいんですよね???)

「独立」して約2週間。
我ながら時間の使い方が上手くない。
草刈りしたり、石を拾ったり、畑や田んぼにはいるのだけど、改めて振り返ると時計の針が大分進んでいる。
と言うか、もしも日めくりカレンダーだったら、大分ページが進んでいる。

「今週中にここまでやる!」とざっくり計画は立てるものの、経験がない中では精神・根性論でしかなく、後で見立ての甘さに呆然としてしまうことも。
想定外に、色んなことが起きてくるんですよね。

例えば、畑の石を土中からえぐり出すのに、耕運機を使うことにした。
こんなやつです。

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譲って頂いたものなのですが、エンジンのかかりが悪く、先週末に近所の農機屋さんに持ち込んでメンテして頂きました。
原因は、キャブレタという部品の汚れ、というか錆。
燃料タンク内のガソリンを使い切らずに半年以上置いていたので、結露の水でキャブが錆びてしまっていたようです。

農機屋さんで念入りに洗浄して頂き、エンジン絶好調!
のはずだったのですが、週末いざ使おうとしたら、一瞬動いたものの、また停止。
その後、エンジンが全くかからない。

また農機屋さんに持ち込むことも頭を過ぎりましたが、研修中の師匠の言葉を思い出しました。

「何でも修理に出していたらお金がどんどん消えていく。ある程度自分で出来るようにならんと。」

エンジン系のトラブルで一番多いのはスパークプラグ、と聞いたことがあるので、プラグに焦点を絞ってみる。プラグレンチで耕運機のプラグを外し、プラグ先端を金属にくっつけて再度スターター紐を引いてみるも、火花は飛ばない。

(3行でさらっと書きましたが、この間、ネットで色々調べたりして、結構時間かかっています。)

いまいちプラグに問題があるのか確信は持てなかったのですが、ホームセンターにプラグの品番を伝えて在庫を聞くと、「ある」、と。
プラグ自体はそう高い部品でもないので、「ここはダメ元でプラグ交換してみよう!」とホームセンターに行きました。


プラグ交換自体は、思いの外、簡単でした。
そして耕運機も、プラグ交換後は一発でエンジンが掛かり、一安心。

そして、ちょっとした爽快感。
農機屋さんに持ち込めば、恐らく最低5千円はしたでしょうから。(推定、根拠なし)
出費としては、プラグ代で500円足らず。
ホームセンターまでのガソリン代と半日強の時間は費やしたけれど。。。


サラリーマン時代、実はプラグも取り扱っていたりして。
そしてプラグ自体の構造とかは多少解るのですが、プラグの交換方法を全く知らなかったりして。(苦笑)

それも今回勉強させてもらいました。
今回は「これも経験値」と自分を納得させましたが、この半日の遅れはちょっと痛かった。


2.田んぼ準備、着々。

前半が長くなり過ぎました。
ここのところ田んぼの話ができていなかったのですが、田植えの日が近づいてきました。

田んぼに水は入ったものの、、、

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大草原。
これ、稲じゃなくて草です。
まだ田植えしていませんから。

自前のトラクターがないので、業者の方にトラクターで念入りに掻いて頂きました。


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見違えますね。
上下の写真で、わずか数時間しか違いません。

僕が耕運機のプラグ1本変える時間があれば、田んぼはこんなにも変わるのです。
自虐的すぎるか。(苦笑)


ただ、これで田植え前の仕事は終わりではありませんでした。
むしろ、ここから。

写真を見て、「水に映る山影がキレイ」なんて悠長なことを言っている暇はなく、田んぼの中に入って、ひたすら地ならしなのです。
グラウンドをならすトンボみたいな道具を持って。

水面から、所々地面が顔を出しているじゃないですか。
ここは、周りよりも高いということになるので、トンボでここをならすのです。

なぜなら、田植えに向けてこれから水位をもっと下げていくのですが、地面が乾いてしまうと、田植え機で稲が植わらないから。


で、この地ならしが想像以上に大変。
正に、もぐらたたき。

結果、患部を分散させただけという噂もあるのですが、今週末、田植えを迎えます。

恵みの雨、されど。

 こんにちは。OGUROBBYです。

昨日も朝から雨。
最近、雨の日にしかブログを更新できていません。
晴れていると、最近は夜7時頃でも明るいので、外で作業していることも多いです。
そして、ヘトヘト。

後からブログ読み返すと、「2018年5月は、ずっと雨だったっけな???」となりそうで怖い。(笑)

話は変わりますが、今朝、事件が。
ウチの猫(♂)の髭が焼け焦げる、という。

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幸い、火傷等のけがはありませんでした。
これでガスコンロ台に飛び乗る癖も、直って欲しい…というのは人間の都合ですが。

焦げた髭周辺の毛繕いする猫を、心配そうに(?)見つめるもう一匹がまた愛らしい。
そう思うのは、親バカでしょうか。(笑)



目次
1.恵みの雨、されど。

1.恵みの雨、されど。

昨日は、ほぼ1週間ぶりの雨。
肉体的には、恵みの雨でした。

されど。

されど、なんです。
なかなか畑の石拾いは思うようには進みません。。。

今週も、主には畑の石拾い。
鍬を使って丁寧にやるやり方は、見直しました。
1日に2mしか進まないのでは、仕事になりません。

そこで、地表面の石をとにかく拾っていく方法に切り替えたのです。

小学生が登校時にやるゴミ拾い的な感覚!?
そんなに甘くありません。


地表はほら、こんな感じですから。

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草刈り機で刈ってもよかったのかもしれませんが、結構草の根っこが石を抱いていることが多かったんですよね。この数週間の経験上。
草の根っこが、石ころを絡め捕っているとでも言いますか…。

それで、石拾いのはずが草むしりに変わっていたりするんです。
草をむしらないと、石が識別できない。
無心で草をむしります。


ただ、振り返ってみると、なかなかの達成感なわけです。
前腕部がじんわりと筋肉痛ですけど。

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草むしり前と後が分からないか。
下の写真なら、どこまで作業が進んでいるのか、解りやすいような。

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拾った石も、こんなに貯まりました。

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石を積むのも、相当熟練度が上がったような。
将来、三途の河原で石を積むようなことになっても、困ることはなさそうです。(苦笑)


週末に嫁の助けも借りて、何とか1ターン目の石拾いが完了!
あとは耕運機で、土を起こす予定。
鍬を使っていないところは、地中に石がたくさんあるでしょうから。
地中の石を耕運機でほじくり出しておいて、石を再度拾う作戦です。

ところが、この耕運機のエンジンがかからない。
年代モノで調子も悪かったので、先週お店でメンテしてもらったところなのですが。


なかなか思うようには進みません。




鞭とアメ

こんにちは。OGUROBBYです。

世の中で言うところのGWもアッと言う間に終わり。
我が家は連休はどこにも出掛けることはありませんでしたが、庭作業に、畑作業(石拾いのことですが…)に精を出すことができました。

どっぷりと日常に浸かる。
レジャー費なんて掛からない。
出掛けないから渋滞なんかとも無縁。

僕に限って言えば、GWだろうが普段と全く変わらない。
と言うより、リズムは変えない。

暑すぎず、寒すぎず。
外で身体を動かしていると、それが何とも心地良い。

そんな連休でした。




目次
1.考古学者のように
2.鞭とアメ

1.考古学者のように

連休最終日は、昼前から雨となりました。

畑の石拾い。
ここのところ、晴れている時は、ずーっと精を出しています。

というのも、地表、或いは地表から数センチ圏内に、大きな石がゴロゴロしているから。ピンポン球程度のものから、大きいものは握りこぶしほどのものまで。

トラクター等の機械が壊れてはいけないので、先行して手作業で石を拾っています。
鍬で地面をちょっとずつスライスしていくように刻む。
土中に石があると、手に「コツン」と手応えが。
都度、しゃがんで石を拾い、一輪車へ。

「考古学者みたい」

離れたところで庭作業をしていた嫁は、そう言ってました。
悪くない。
考古学者の仕事ぶりを近くで見たことがないので、あくまでイメージ上のものでしかないのですが。

ただ、この考古学者の真似事がなかなかにしんどい。
ある意味、一日中スクワットやっているようなもの。
スピードはアスリートのそれじゃないですが。
間違いなく、自分史上、最高にストイック!(笑)

毎朝、起きると地味に腰が痛いのですが、動き始めると動けちゃうから不思議。
結果、身体はいつも筋肉痛。
いつの筋肉痛かは分からないけど。(苦笑)

ただ、作業していると面白いというか、発見があるのもまた事実。
ここの畑(休耕田)、下に石が敷き詰めてあって、地表からそこまで十数㎝あるか???という感じ。これは畝を高くする必要がありそうだなぁ、、、とか、少し未来に思いを馳せる。

そんな事をしながら、それこそ自分の意識の中では、「ただ目の前に広がっていた土地」が、「畑」に変わっていくとでも言いましょうか。
血を通わせるような過程を楽しんでいるわけです。


それでも、丁寧にやり過ぎてしまっているのかなぁ…。
1日中やって、2mしか前に進まないのでは、流石に気が遠くなる。
振り返れば10mほどの畑を進んできた。
自分の前には30mは手を入れていない畑があるだろうか。

100点狙うつもりは毛頭なく、最近は60点狙いでスピード上げているつもりなのですが…。

「やり方を考え直した方が良いかなぁ」

そんなことを考えながら風呂に入る連休最終日なのでした。

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2.鞭とアメ

というわけで、連休中は自分の身体に慣れない鞭を入れ続けたわけですが、、、
雨には勝てないというわけで、今日は畑の石拾いは中止。

「恵みの雨か…」と、焦る気持ちを抑えて、強がってみる。(笑)
ただ、雨なら雨で、気持ちを切り替えて家のことをやることに。
多分、身体は喜んでいます。
順番は逆になりますが、「飴と鞭」ならぬ「鞭とアメ」。


今日の仕事は、網戸の張替えです。


猫を飼っている、もしくは飼ったことある方はご存知だと思いますが、網戸で猫が遊ぶんですよね。
冗談抜きに、よじ登ったりするんです。(苦笑)

網が劣化してくると、猫の力(体重?)で破れるようです。
先日、僕の留守中に猫が網戸を破って脱走したようでして!
幸い、嫁がすぐ見つけて回収できました。

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網戸の張替え、実は生まれて初めてだったのですが、案外簡単に出来ました。
子供の頃、実家で父親が網戸の張替えしているのを何となく見ていた記憶もありますし。

黒い網に張替えたので、これで景色もよく見えるかな!?
風通しも良くなって、猫も喜んでくれることでしょう。

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でも、出来るなら、もう破かないで欲しいなぁ!(笑)


農家見習い 卒業!

こんにちは。OGUROBBYです。

少し前に、ブックオフに本を売りに行った時のこと。
本の査定が終わったときに、連絡先を記入するじゃないですか。
そこに職業欄がありまして。。。
記入しようとして、ドキッとしたわけです。

「あれ!?ひょっとして今、無職なのか???」

産業体験という制度を利用して、農業の研修中だったわけですが、会社員ではないわけです。自分の職業を人に説明する機会もあまりなく、自分の職業がなんなのか、向き合えていなかったようです。

でも、よく考えると個人事業主なわけですね。。。

無職でないということを思い出して、ホッとしてしまいました。
そして、それにホッとしてしまう自分に気付いて、思わず苦笑い。
日本人っていうのは、なかなか働き者の民族ですなぁ。




目次
1.農家見習い 卒業!


1.農家見習い 卒業!

僕はこの4月までの1年間、島根県の「産業体験制度」を利用して、町内の有機農家さんの所に研修に行かせてもらっていました。

 

ogurobby.hatenablog.com

 昨年5月に始めて、先月4月30日まで。
1年間、あっという間でした。

研修始める前は、トラクター乗ったりするのかなぁ…壊しちゃったらどうしよう…なんてドキドキしたりもしていましたが、トラクター運転する機会など全くなく。
1年振り返ると、野菜の袋詰め作業(調製と言います)と、草刈り、草むしりの記憶がたくさん。

それでも、そういう作業の合間合間に師匠とさせて頂く雑談が、とても勉強になりました。「農業で食べていく」ということの心構えのようなもの。マインドの部分は、これから独立してやっていく上で、一番の財産だと思っています。

トラクターの乗り方なんてのは、自転車と同じで、習うより慣れるものでしょう!(多分)


いずれにせよ、研修期間は終了したので、立場的には「独立」なわけです。
ところてんのように押し出されただけ、という噂もありますが。(苦笑)


独立初日。
僕がやったことと言えば、相も変わらず石拾いです。

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丁度、上の写真でいくと畑の真ん中あたりに縦に線が入っているのが見えますか?
線の左側までの石を拾いました。


最初は、地表に落ちている石だけを拾っていたのですが、そもそも何故これをやっているのか考え、土を少々掘り返しながら進んでいます。
石が多すぎて、機械が壊れてしまってはいけませんから。

石拾いで使う道具も、人類が歩んできた歴史をなぞるように。
最初は石器でした。
細長い石を見つけては、そいつを地表に突き刺して、手前に引く。
すると、石ころに当たって止まるので、その石を地中から取り出す。
お気に入り(=使いやすい)石は、ポケットに入れて持ち歩いてました。
打製石器以前の話ですかね?(笑)

でも、これは疲れる割に、効率が悪い。

そこで、鍬の登場です。(鉄器?)
もっと早く気づけよという話ですが。(苦笑)

鍬に代えたら、まぁ早い早い。
これまでより格段に深く地中に入るし、土を起こせるので、大分作業が楽になりました。

それにしても、鍬を入れた瞬間、大抵は石に当たって「ガチッ!」と音がするもんなぁ。
先は長いんです。
あまり悠長に構えるわけにもいかないので、困ったもんだ。


ただ、その「独立」を前にしたある週末のこと。
夫婦共通の知人が遊びに来てくれました。

夕方には、石拾いを再開させるつもりで、畑に一輪車と鍬を置いておいたんです。
ところが、会話がはずみ、あっという間に辺りは薄暗く。
道具のことは一瞬頭を過ぎりましたが、今席を立つと余計な気を遣わせてしまうな…と結局片付けができませんでした。

後で、ハッと気付きました。
僕は畑で石を拾っているべきじゃなかったのか、と。

この時期、晴れているときは、貴重な労働時間です。
仕事が遅れて、適期に種をまけなかったら、全て自分に跳ね返ってくるのが農業。
それに、畑に放置された道具を見て、近所の方々はどう思うだろう。
今後、田畑を貸してくれないかもしれない。

そう考えると、完全に僕の判断ミスです。

長らく、「土日=休み」という概念が僕の中にあったのですが、それをリセットしなくては。朝から降りしきる雨の中、そんなことを思うのでした。


 

身体の騙し方、、、知らなかったんだっけ。

こんにちは。OGUROBBYです。

暖かくなって、山々の色がどんどん変わります。
2か月前までは、落葉樹だらけで山の地肌が見えていたのに、
春になって新緑キレイだな~なんて思ってたらどんどん茂り、
最近は、濃淡の緑の中に紫色がチラホラと。
藤の花です。

気候的には、一年で一番良い季節だと思います。

春は、食卓も色どり豊かになります。
この一週間で頂いたもの。
筍。こごみ、わらび、フキ…。
色んな方から次々と頂き、都度都度調理方法をネットで調べ大忙し。

こんなのが春の風物詩だなんて、とっても豊かな生活だ。
ありがたいことです。感謝。

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目次
1.冷静と情熱のあいだ
2.身体の騙し方、、、知らなかったんだっけ。

1.冷静と情熱のあいだ

先日、餅つきのアルバイトに行く機会がありまして、久々に腰が悲鳴をあげました。
と言っても、立てない、、、とかそういうことはありませんので、ご心配なく。


愛知県に住んでいる時、一度ギックリ腰をやりまして。
丁度、新しい職場に異動して2日目位の朝。
これからガンガン引継ぎというタイミングで、痛くて椅子に座ることができない状態となり、周りの方々にとっても助けて頂きました。


話を元に戻しまして、、、
冬の間はあまり力仕事がなかったのですが、最近暖かくなって急に身体に負荷のかかる仕事が増えてきたので、身体もビックリしたのでしょう。

餅つきの朝も、腰がちょっと張ってるな…という感覚はあったのですが、男性は自分含めて2人だけだったので、「騙し騙し行くか」と軽い気持ちでスタート!

2回目の餅つきが終わると、何だか腰に違和感が。
ズキズキ、と疼くではありませんか!

餅つき中は、変なアドレナリンが出るのか痛みを感じません。
だから止める理由、ないんですよね。。。

嫌な疼き方だったので、結局その日の力仕事は全てパス。
当てにして声を掛けて頂いたところからすると完全に期待外れだったでしょうが、本格的に腰を痛めてしまったら、大変です。
そう判断し、自らタオルを投げました。

アルバイトだったので、ご期待に添えない後ろめたさはありましたが、そこでの責任感は本末転倒になる恐れがあります。

思い返せば、サラリーマン時代。。。
組織で仕事をするということは、自分の仕事の領域に穴は開けられません。
結果的に、チームの足を引っ張ってしまいますから。
だから、「今日はここまでやりきる!」と決めたら、そこに向けて必死でした。

翻って現在。というか、これから。
身分としては農家という個人事業主ですから、「今日はここまで!」に到達できなくても、いきなり誰かに迷惑をかけるわけではありません。
全部、自己責任です。せいぜい家族、まででしょうか。

「今日はここまでやり切る!」と、がむしゃらに仕事することだけが情熱的だとも思いませんが、もう少し冷静に、身体の声を聞きながらやるのも大切なのかな…と。

言わば、冷静と情熱のはざま。
そう言えば、昔そんな小説あったなぁ。
あれは、「あいだ」だったか。(笑)

そんなことを考えながらの、餅つきからの帰路でした。

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2.身体の騙し方、、、知らなかったんだっけ。

とは言うものの。
やっぱり農業でも、仕事は待ってくれません。
(これは、どんな仕事でも共通でしょう。)

草はどんどん伸びてくるし、畑の石拾いも石の量が膨大過ぎて。
ここは一つ、騙し騙しやるとするか。。。

「ん????」

いやいや、もっと早く気付くべきでした。
「騙し騙し」と連呼しながら、自分の身体を騙すテクニック、何一つもってなかったんです。(苦笑)
強いて言えば、温泉くらい。
いや、それは身体だけじゃなくて、精神も騙されちゃってる。(笑)


というわけで、その道に詳しい先生の教えを乞うことにしました。
先生曰く、「騙し騙し」、即ち、その日の疲れを翌日に持ち越さない。
要するにメンテです。

ストレッチの方法も習ったのですが、驚いたのはウォーキング=疲労回復ということ。
疲労回復の目的だけなら、10分もゆっくり歩けば十分なのだそうです。

農作業って、ほとんどが無酸素運動
お陰様で、研修中もほとんど座る事ないですが、そこは全然平気になりました。

「それは筋力はついたかもしれないけど、相対的に心臓が弱くなったかもね。」

心臓を相対的に強めるのが、有酸素運動なのだそうです。
これは常識なのでしょうが、目から鱗。(苦笑)

ウォーキングとかジョギングも、息切れした時点で有酸素運動ではなくなるのだとか。
お恥ずかしい話ですが、初めて知りました。


「!!ということは…。大昔、登山にハマっていた時期があるのですが、ハァハァ言いながら山に登るのは、有酸素運動ではない!?…と?」

「それは、高速でスクワットやっているのと同じだね。」


20年前の自分に、教えてあげたいです。
それはダイエットにならんよ、と。(笑)

春のお庭番レポート

こんにちは。OGUROBBYです。

愛猫の耳チュパチュパが止まりません。(泣)
オマケに、歯の生え変わり時期で痒いのか、結構噛んでくる…。

「夜はさすがに勘弁して!」ということで、
最近は、ネックウォーマーを耳まで上げて睡眠。
目隠し状態で、軽く軟禁気分を味わうと言う…。(苦笑)

朝起きると、結構な確率で髪の毛が跳ねているのですが、これはネックウォーマーをそういう使い方をしているからであって、決して寝癖ではない!
(世間では、それを寝癖というのでしょうか???)

それはそれとして、日に日に暑くなってくる昨今、ネックウォーマーに変わるものを探さなくては。ヘアバンドなのかな~???

目次
1.春のお庭番レポート


1.春のお庭番レポート

久々のブログ更新です。
書けずにいる間に、季節がどんどん進みまして。

田舎で暮らしていると、クリスマスのイルミネーションに代表されるシーズンものって、ほぼほぼ実感することがないのですが、移ろう景色が時間の流れを感じさせてくれます。

木々が芽吹いて山の色が変わるとか。
人工的なもので言えば、田んぼが起こされて(≒トラクターで耕されて)、水が入るとか。そんな景色の移り変わりと一緒に、自分の着る服もいつの間にか変わっていきます。

おっと、また脱線してしまいました。
自称お庭番(?)のOGUROBBYによる、お庭レポートです。

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なんか、春なんですよ~。
ついこの間まで、雪の下で玉葱が懸命に耐えていたというのに。

うって変わって、カラフルになってきました。


そして、嬉しいことに。

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ジャガイモが芽を出しました。

自分史上、これまでこんなにジャガイモの芽を頼もしく感じたことがあっただろうか。
いや、ない。(反語)

真面目に、稀有な感情です。
保管していたジャガイモから芽が出ていて、「げっ!早く使わなきゃ」ということはしょっちゅうなんですが。(苦笑)

何ともありがたいです。


そして、、、

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ニンニクちゃんです。
大分大きくなってきました。
これまで毎年、鹿児島の義母が畑で作ったニンニクを頂いていたのですが、今年は少し自給率の向上が見られそうです。

茎も大分太くなってきたのですが、普通にお店で買うニンニクの塊の茎の部分の太さを思うと、まだまだ育つのかも。

それでも、マルチ(写真で地面を覆っている黒いビニール)の威力は凄いなぁ。
元々、マルチの効果は雑草対策だったり、地温上昇、保湿と色々あるのですが。

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この写真を見て頂ければ、一目瞭然です。
画面右端の石垣の前にも、ニンニクの球根を植えたのですが、茎の太さ、葉っぱの大きさ、全然違います。

収穫、楽しみだなぁ。


ヨモギ摘み

こんにちは。OGUROBBYです。

今週末は寒かったですね~。
島根県吉賀町では、なんと雪が!
昨日も、今朝も。
もう4月なのにですよ!

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桜吹雪だか、雪だかよく分からない。(苦笑)
良い感じで灯油を使い切っていたのですが、今日少し買い足しました。
夏の前に使いきれると良いのですが…。


目次
1.今日も石拾い
2.ヨモギ摘み

1.今日も石拾い

ここのところ、時間を見つけては家の前の畑の石を拾ってます。
 

ogurobby.hatenablog.com

 やっていることは、以前に記事にしました。

まずは土を作らないと。
土作り=緑肥で考えています。

緑肥と言うのは、栽培した植物を、そのまま田畑にすきこみ、後から栽培する作物の肥料にすることです。
昔の人が刈った草を畑にすきこんでいたのと同じですね。

雑草を大きく育ててすきこんでも良いのですが、緑肥として育てる植物によって、得られる効果が変わってきたりします。

自分なりに、土作りのスケジュールを立ててみたところ、5月末には緑肥の種を撒きたい。ソルゴーというイネ科の植物の種を予定。
そうすると、結構急ピッチで石を拾って行かないと、間に合わない。

これからの季節、草もどんどん生えてきます。
草が生えれば、石が草の陰に隠れて、この作業の速度が落ちますし。

ちょっと掘り返せば、また石がゴロゴロ出てくるのは容易に想像できるので、石を拾っては掘り返し…というのを2ターン、ないし3ターンはやりたいと思ってるんですよね。


焦る気持ちはあるものの、やっていることは至って単純。
でも、こういう単純作業を続けていると、なんだか研ぎ澄まされてくるように感じることがあります。
思わぬ方向に思考が行ったり。
そして、この偶然性が、結構好きだったりします。

今日、ふと頭を過ぎったのは、ドイツの児童書作家、ミヒャエル・エンデの『モモ』からのワンシーン。社会人になって読み返す機会があり、心に刺さったせりふなんですよね。
ちょっと長いんですが、引用します。

※児童書ということで原文は平仮名が多いのですが、読みにくいので、勝手に一部を漢字に変換してます。


「なあ、モモ、」とベッポは例えばこんな風に始めます。
「とっても長い道路をうけもつことがあるんだ。おっそろしく長くて、これじゃとてもやりきれない、こう思ってしまう。」
 しばらく口をつぐんで、じっと前の方を見ていますが、やがてまた続けます。
 「そこでせかせかと働きだす。どんどんスピードをあげてゆく。ときどき目をあげて見るんだが、いつ見ても残りの道路はちっとも減っていない。だからもっとすごい勢いで働きまくる。心配でたまらないんだ。そしてしまいには息がきれて、動けなくなってしまう。道路はまだ残っているのにな。こういうやり方は、いかんのだ。」
 ここでしばらく考えこみます。それからようやく、先を続けます。
 「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな? つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」
 また一休みして、考えこみ、それから、
 「するとたのしくなってくる。これがだいじなんだな、たのしければ、仕事がうまくはかどる。こういうふうにやらにゃあだめなんだ。」

 引用元:ミヒャエル・エンデ 『モモ』


いつ、どんな状況でもこれが当てはまるとは思いません。
でも、一つの真理を言いえた表現だと、今でも思ってます。

勿論、計画通りに事は進めたいので、そこは上手に。
ゆっくり急ぐ。
これが肝ですね。



2.ヨモギ摘み

今日のメインイベントの一つは、ヨモギ摘み。
実はこれ、ある筋の方から頼まれまして。

ご安心を。
ヤバい筋の方とは付合いありませんので。(笑)

町内で餅の加工をされている方がおりまして。
草餅の材料として、ヨモギを摘むことを頼まれたのです。

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気軽に引き受けたは良いものの、、、
ネットでヨモギの摘み方調べていたら、驚愕の事実。

なんと、ヨモギに似た植物として、トリカブトに注意」なるものを見つけたのです。
トリカブトと言えば、過去に大きな事件で世間を騒がせたこともある猛毒です。
めっちゃ緊張。(汗)

何々、、、見分け方は、、、

ヨモギ
①葉っぱを裏返すと白っぽい。
②よく見ると、表面にうぶ毛のようなものが生えている。


小さい頃、実家でもヨモギを摘んできて草餅作ったことあったけど、そんな知識持ってなかったですよ!
危ない、危ない。

緊張感を持ちつつ、フィールドへ。

とは言え、ヨモギの見分け方は案外簡単です。
確かに、葉を裏返してみると白い。
株が小さいので、うぶ毛は目を凝らさないと良く見えない…というところはありましたが。

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実際、摘み取ったときにヨモギの香りもしますし、この臭いがあれば安心です。
試しに口に入れて咀嚼すると、草餅の香りが口中に広がりました!

あと、ヨモギは群生しているので、一カ所見つければ、周りはみんなヨモギ
これまた、結構没頭できる作業です。

嫁にも手伝ってもらって、1時間もすれば、この通り。

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もう少し、株が大きくなってくれば、もっと簡単に量を確保できるとは思うのですが。(苦笑)


気付けば、家の周りのお茶の木にも新芽が!

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一歩一歩、春が深まっていきます。