ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

自虐の県民性

こんにちは。OGUROBBYです。

先日、とある本を読みまして。

島根自虐伝


とても軽いタッチで描かれた本なんですよ。
感覚的には、1ページ10文字位。(笑)
本屋さんで15分も立読みしたら全部読めちゃう内容。

でも、読んでいるうちに、自分の中で普段眠っている自虐モードが全開に。
振り返ってみると、これまで自虐的な県民性とは長い事付き合ってきたなぁ…と。
ちょっと噛みしめてしまったわけです。
不思議と、そういう県とご縁があった。
自虐が自虐を呼ぶのか、はたまた自虐に染まったのか。

このブログのテーマは「ダウンシフト」なんですが、今回はちょっとお休み。
言わば、自己紹介の番外編みたいなものになるんですかね。
僕の自虐のルーツ、と言うか。


目次
1.自虐の県民性<埼玉編>
2.自虐の県民性<愛知編>
3.自虐の県民性<島根編>




1.自虐の県民性<埼玉編>

埼玉県と言うのは、僕が生まれ育った場所です。
厳密には、埼玉県草加市
一言で言ってしまえば、東京のベッドタウンです。
「ダサいたま」なんて揶揄されることも、子供の頃から普通に受け入れてきました。

中学生時代、千葉県柏市出身の友人とは、よく「どちらが都会か」を競ってました。
「柏には『そごう』がある!」
草加には『丸井』がある!」

実は、丸井が草加にできて2年目位だったので、ハッタリも良いとこだったのですけど。(就職して帰省したら、開店して10年も経ってないのに、100円ショップがテナントに入っていて唖然としました。)

ここ20年近く、いつ撤退されてもおかしくないと思っているのですが、最新情報ではまだご健在のようです。


就職活動中には、『るるぶ』で有名な、某旅行会社の出版部を受験しました。
バックパッカー的な学生時代を過ごしたこともあり、『地球の歩き方』的な旅行ガイドが他にあっても良いのに…と当時は真剣に考えていました。

グループ面接に進んだ際のこと。
「挙手制で、自分の住んでいる町をPRして下さい。」

当然、想定していくべき質問だったのですが、完全に抜かりました。(笑)
草加せんべいはベタ過ぎる。何でいくか…。
そう思考を巡らせていた矢先、隣の人が手を挙げました。
草加市の隣、越谷市から来た人でした。
何となく頭の中で言おうと考えていたことをあらかた言われ、、、
僕もパニックになりました。

何か言わないといけないと思い、市内にある「ぽっくり橋」の話をしたと思います。
るるぶ埼玉版』に出ていたのを思い出したので。(笑)
残念ながら、どう話したかは残っていません。記録にも、記憶にも。

ただ、一つ言えるのは、ポックリ逝ったのは僕の方でした。
今思えば、僕の自虐の裏側にある大いなる地域愛は、当時の面接官には気付いて頂けなかったようです。表現しきれなかったかな。(苦笑)

ええ、今でも後悔はしていません。
出来ることは全てやったのですから。

詰めが甘いのは、今も変わらないかもしれないけど。

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2.自虐の県民性<愛知編>

先に話しておくと、僕の母方の実家が愛知県です。
幼少時から、母親の里帰りに連れられて、愛知県に行くのがとても楽しみでした。
なので、「僕の血の半分は、愛知県」と今でも思っています。

高校時代に、司馬遼太郎の『覇王の家』を読み、物凄く親近感を覚えました。
徳川家臣団の話なのですが、「自己犠牲の精神」と言うんですかね。
母親の旧姓が「柴田」。祖母の旧姓が「鳥居」です。(愛知っぽい!)
実際のルーツは知りませんが、読んだその日は興奮して眠れなかったのを覚えています。

そんな愛知県。
今から十数年前に転職して愛知に移り住み、10年弱を過ごしました。
住んで思ったのが、この愛知県、埼玉を上回る自虐大国でした。(笑)

日本三大都市の一角でありながら、結構忘れられがちだったり。
名古屋駅の構内で積まれている土産品。赤福餅は伊勢名物だし、うなぎパイは浜松名物だし。

あー、こんな風に言ったら、愛知県民を敵に回してしまう。(苦笑)


ノーベル文学賞をいつ取ってもおかしくないと言われている村上春樹さんにも、ご紹介頂いています。
曰く、「大都市でありながら、どこかしら異界に直結している『魔都』」!

東京するめクラブ 地球のはぐれ方 (文春文庫)


ただ、愛知県に住んでいる時でした。
自虐の裏側にある地域愛に気付かされたのは。

車の窓ガラスに、ステッカーを貼っている方を、よく見かけるじゃないですか。
(島根に来てからは、殆ど見かけません。代わりに、もみじマークを付けている車をよく見ます)

衝撃を受けたんです。それを見た時。
その車には、知多半島の四文字が。
縦書きでした。






これ以上ない郷土愛ですよね~。
戦国時代の傾奇者で有名な前田慶次
でも前田家ってのも、元々は織田家臣団ですからね。
愛知県にルーツがあるわけです。
知多半島」、相当傾(かぶ)いてますよ。
 ※注:くれぐれも、「かたむいてますよ」と読まないで下さい。


愛知県のこととなると、ついつい自虐的になってしまいます。
でも良いんです。
東海道新幹線「のぞみ」開通当時、のぞみ号が名古屋を通過して行ったって。
東海道新幹線を運営しているJR東海の本社は名古屋!)

愛知県の人は、愛知県が大好きですから。
僕も、愛知県から東京に出張行く度に、「早く帰りたい」と思ってました。
残念ながら、島根県から愛知は陸路しかないので遠いのですが、いつかまた行きたいですね。

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(写真は名古屋名物の一つ、あんかけスパ。かかっているのは あんこ ではありません。誤解なきよう。)



3.自虐の県民性<島根編>

島根県吉賀町に移住して、丁度1年半。
僕が住んでいるのはいわゆる、中山間地。
一言で言えば、山です。

でも、海にも近い。日本海と瀬戸内海の中間です。
空気も、水も美味しい。
食べ物も美味しい。
自然が豊かで、どこを写真に撮っても絵になってしまう。

ちと寒い。(冬限定)
ちと雪が多い。(同上)

ちょっと自虐も入りましたが、とても良いところです。

では、冒頭で紹介した本に、島根県がどのように紹介されているのか。


「神秘的なくらい人がいない」

  引用元:「島根自虐伝」
    ※以下、引用元明示がない限り、同著より引用。

ええ、まあ「過疎」という言葉が生まれた県ですから。

「人口が練馬区に抜かれた」

練馬区から移住してきた僕としては、少し県に貢献できたかな。(笑)

「消費税がまだ5%のところがある」

そんなわけなかろう!

「地元では、ブラック企業が妙にカッコいい響きで伝わっている」
「本社どころか、支社もない」

ブラックサンダーの間違いでは?(笑)
ちなみに、ブラックサンダーチョコは愛知県豊橋市の生まれです。(宣伝!)

でも自分自身、「ブラック企業って何ですか???」となりつつある。

何かで目にしたのですが、吉賀町では手取りで月収12万円もあればよい方。
農業収入だと、もっと厳しいでしょう。
でも裏を返せば、それで暮らしていけるということ。

僕も、まだ住んで1年半ですが、つくづく住みやすいところだなぁと感じます。
冬寒いけど。(チクリ)

都市で働いていたけど、Uターンで戻ってきたというかたも結構います。
それだけの魅力があるんでしょうね。
盆、正月には帰省で帰って来る方々も多いです。
子供連れも多いですが、子供たちにとって、帰ってきがいのある田舎だろうな、と思います。


気付けば、いつもより長くなってしまいました。

三者三様。
でもどの県も、既に僕の身体の一部ですね。

当たり前ですが、マグロは海にしか住めません。
言ってみれば、僕なんて自虐と言う大海に放たれたマグロのようなものです。

今回、何言ってるでしょうね。(笑)

ここまでお付合い頂き、ありがとうございました。



石をひろう

こんにちは。OGUROBBYです。

ここ数日、ストーブを使っていません。(単に灯油がなくなっただけ???)
今日はヒートテックも着ないで過ごしました。
家の裏の桜も、今週前半には満開になりそうです。

春に浮かれたのか、家の中にも変な人が。
いや、猫でした。(笑)

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猫って、なんでこんなに紙袋好きなんでしょうね?
好きすぎて、遊んでいるうちに穴が開いてしまったのです。

春ですから。
関係ないか。(笑)


目次
1.石をひろう


1.石をひろう

畑をお借りできることになりました。
念願の家のド真ん前。

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もとは水田だったのですが、水はけが良すぎて稲作には適さない…
ということで、何年も作物は作られていなかったようです。

「草刈りさえやってくれるなら、なんぼでも使いなさい!」

地主さんから、有難いお言葉を頂き、2枚分の土地を預からせて頂くことになりました。ワクワク。
「田んぼ向きではない」との声も頂きましたので、畑として活用していきたいと思ってます。

ただ、いきなりここで作物を植えたりはしません。
焦らず、じっくり土作りから始めます。
折角この一年で色々土作りを教わったし。
作物の種を撒いたり、苗を植えるとしたら、早くて秋口かなぁ。

色々と夢は膨らむのですが、この畑。
よ~く見ると…。

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石だらけなんです。

そして、表面も…。

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なんだか、ボコボコと凹凸があるのがお解り頂けるでしょうか?
写真だと解りにくいかな…。


これ、何だと思います?

実はこの凹んだ部分、猪が掘った跡なんです。
餌となるミミズを探して掘ったのです。

家の前で猪に遭遇したことはないのですが、昨年は、朝起きて見ると「また掘られてる…」ということが多かった。
猪は夜行性なんですね。
とても臆病なので、人の気配がする時はまずでてきません。
ただ、たまに出くわしてしまった時が危険。
まさに猪突猛進。
当りどころが悪ければ、人も死に至るようです。

話が逸れましたが、ここで作物を作ろうと思ったら、猪対策が必須なのです。


まあ、そういう壮大な話の前に、、、
まずは石を拾わないと、ということで今日の夕方から作業開始。

先日、田んぼの溝そうじで使った一輪車が大活躍です。
この間も使った写真ですが、コレですね。

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兎に角、畑の端から一輪車に石を拾って載せていく。
そして、畑の一角に集める。(捨てる)

石があまり多いと、機械が傷みますから。
トラクターはまだ探しているところなのですが、未来の愛車への気配りです。

この作業、意外と地味に時間食うんですよ。
なにせ、石の量が多すぎる。
「ココ!」と決めた区画の表面の石を拾いまくり、ある程度できたら一輪車を次の区画に進めるわけです。オマケに少しでも掘り返したら、土の中から石が出てくることは明確なのです。一旦、表面の石を取り除いたら、耕うんして、また石を拾う。
これを何ターンか繰り返していきます。

一輪車に石を積み過ぎると、凸凹の地面を動くのが大変になるので、ある程度小まめに石を捨てないといけない。

意外とはかどらないもんです。
2時間半かけて、この1枚の1ターン目、10分の1も終わったかどうか…。
もっとペースを上げないといけません。(苦笑)


ただこの畑、恐らく「休耕地」と呼んでよいのでしょうが、管理はかなり行き届いています。地主さんがこれまで草を刈り続けてくれてましたから。

いわゆる「耕作放棄地」というのは、大変なものです。

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この写真、実は今度借りる畑の隣の敷地なのです…。
既に木とか生えちゃってます。

ここの地主さんとは既に連絡が取れず。
近所の方々の話では、大分昔に都会に出て行った、と。

夏になると草も茂ってくるので、獣にとっては絶好の隠れ家です。

今、全国に「耕作放棄地」が増えていると言います。
耕作地である畑、田んぼは、もとはと言えば人間が野山を切り拓いたもの。
手入れをしてこそ耕作地であり続けることができるのです。

お借りする土地、守っていかないと。

春、てんこ盛り

こんにちは。OGUROBBYです。

ウチには、2匹の猫がいます。
今日は、そのうち1匹の変わった特技を。

猫じゃらしを模した玩具が大のお気に入りの与作君。
この玩具を遠くに投げると、なんとダッシュで取りに行き、咥えて戻って来るのです。
そして、目の前で猫じゃらしを「ポトリ」、と。

まるで犬みたい。(笑)
誰が教えたわけでもないのですが。

ちなみに、茶色い方が与作さん。
カワイイ顔して、やるときゃやる男です。

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目次
1.春、てんこ盛り



1.春、てんこ盛り

「春になって来たな~」というフレーズを最近連発しているのですが、もう断言します。春です。

ここ島根県吉賀町は、先週末から晴天が続いています。
朝晩は、相変わらず肌寒いのですが、昼間はなかなかの暖かさ。
ついこの間まで雪かきしていたのが嘘みたいです。(笑)

庭先に目を転じると。
梅が満開。

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ニュースでは、日本全国で桜が満開と報道されていますが、ここはまだ梅です。
でいいんだよな???
町内を車で走っていると、ピンクと言うか、白と言うか、花があちこちで咲いています。よくよく考えれば、梅と桜と桃、この辺の区別が曖昧だと気付く。
本当に、「桜はまだ咲いていない」と言い切ってしまってよいのでしょうか?(笑)

ちなみに、我が家の桜はこんな状態。

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まだまだ蕾の段階です。
家に桜があるって、なかなかの贅沢です。
まさに、世界に一つだけの花



ちなみに我が家の家庭菜園の様子。

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長く雪の下にあった時は、「大丈夫か?」と危ぶまれたニンニク。
葉先が茶色かったのですが、温かくなるにつれスクッと立ってきました。
今、茎の太さが人差し指くらいでしょうか。

土作りという土作りをしていない割には、なかなか順調。
あ、でも隣のお婆ちゃんが「良かれ」と、謎の肥料を撒いたと言ってたな。(笑)


そして、先週末はジャガイモを植えた。

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まあ、まだ芽が出るわけもなく。
ここは落ち葉をすきこんだ位。
写真の通り、まだまだ未分解。
本来はこの状態では植え付けを見送るべきかもしれませんが、
ま、自家用ですから。
気張らず行きます。


花と言えば、研修先の師匠のビニルハウスに入ったら、お花畑になってました。
水菜も小松菜も、黄色い花が。
俗に言う菜の花。

水菜も小松菜も、白菜もキャベツも大根も、みなアブラナ科
なので、見た目は黄色い菜の花なのです。


植物の「〇〇科」というのは、随分と意識するようになりました。
今日知って驚いたのがレタス。
キク科なんですね~。知らなかった。

そう言えば、レタスも独特の風味がありますね。
うまく表現できませんが、清涼感とでも言ったらよいでしょうか。
春菊なんかも、独特の清涼感がありますが、あの香りがキク科特有のものなんですかね。


今日は、玉葱の草引きをしていたら、早くもブト(ブヨ)に噛まれました。
手袋の上から。
言うまでもなく、今年一発目。
まだ3月だと言うのに…。(苦笑)

去年、ブトに噛まれて手が腫れて、危うく腕時計が外せなくなるところだったので、速攻で外しました。これも経験ですね。

溝そうじ 2018

こんにちは。OGUROBBYです。

春、になってきましたね~。
まだ木々が芽吹いたり、一面の緑…とはいかないのですが、少しずつ春を感じるシーンが増えてきました。
(まだ、朝は相変わらず霜が下りてたりしますが…。)

今日は、家の近所でも土筆(つくし)が群生しているのを見つけました。
蕗の薹(ふきのとう)も、所々で顔を出しているのを見掛けます。
あの独特な色(黄緑)。
自分の中で春の風物詩になりつつあります。

と言っても、蕗の薹、過去40年近く知らなかったんだよなぁ。
実際見るようになって、2年目。

人生とは不思議なもんだ。






目次
1.溝そうじ 2018

1.溝そうじ 2018

本日はお日柄も良く―。
絶好の溝そうじ日和となりました。

あ、「溝そうじ」というのは、
水源から田んぼまで、水を引いてくる溝(水路)を掃除することです。

水路には、いろんなものが溜まっていますからね。
水が運んできた土砂や石だったり、
落ち葉だったり。

水を流していると、色んなものが堆積していくので、冬場は水路の水を止めています。
なので、溝そうじのタイミングは?と言えば、春先になります。
これからのシーズンに向けてのメンテも兼ねて。


今日は、今年田んぼを貸して下さる地主さんに直接、溝そうじを習うことになりました。作業中の写真がないのですが、どんな事をやったのか、作業後の写真を交えて紹介します。


まず、これが水源。

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川から直接、田んぼに水を引いています。
用水路への水の引き方も、結構アナログ。

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この白いボードの開き具合で、水量を調整します。
川の本流から、ちょっと脇に支流のようなものを作り、そこにこの取水口(白いボード)があります。

なので、今日まずやったのは、この支流の底を攫(さら)うこと。
時間の経過と共に、どうしても土砂が溜まってしまいますからね。
水深を深くすることで、支流の水量を確保します。
シーズン中も、場合によっては土砂を攫う必要があるかも。


ただ、取水口だけで水量を調節するのは限界もあり、、、

こんな仕組みもあったりします。

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写真では、土嚢袋で水路への水の流入を抑えています。
丁度、流れてきた水が直角にターンして川の本流に戻っている、の図です。
当然、水路側も水の出口を切ってあります。

土嚢袋を持ち上げれば、そのスペースから水が流入するし、
持ち上げた土嚢袋で出口を塞げば、当然水路の水量は増えます。

アナログでしょ。(笑)


今年お借りする田んぼの有難い点は、水路が自分専用になるということ。

「我田引水」という状況とは無縁です。
これは本当に助かります。

結構聞くんですよ。水のトラブル。
「水廻してもらえないから、田んぼで米を作るのは止めた」という声も割と耳にします。
「自分の田には水が欲しいのに、誰かが勝手に水源からの水を止めた」、とかね。

そういうトラブルを心配しなくてよい、というのはかなり有難いことです。
ただその分、自分で管理しなくちゃいけない水路の長さは長い。

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今日も、こんな水路を、200m以上掃除しました。
地主さんと一緒に。

上流から底を攫っては、一輪車へ。
あ、一輪車ってサーカスとかで使うやつじゃないですよ。(笑)

こんなやつです。

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一輪車がいっぱいになったら、中身を捨てに行く。
土砂にしても落ち葉にしても、水を含んでいるから重いのなんのって。。。
なかなかの重労働です。


ただ、「農家の方って凄いな~」と思ってしまうのが、道具を自分で作っちゃうこと。
(或いはカスタマイズ)

今日一番活躍していたのは、カスタマイズされた竹熊手です。
竹熊手というのは、こういうやつ。

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ホームセンターで売ってます。
ただ、このままじゃ幅が広くて水路に入らないんですよ!
そこで、地主さんが自分でワイヤーをほどいて竹を抜き取り、水路の幅に丁度合うようにカスタマイズされてました。

軽金属でできた熊手も既製品であるのですが、どうもこの用途では竹が一番。
今日は両方使ってみたのですが、掻き出しのフィット感が全然違うのです。
捕まえてくる力、とでも言いましょうか。

これは、今の研修先の師匠なんかもそうなんですが、欲しいと思った道具は、ある物を使って作っちゃうんです。
都会で消費することに慣れきってしまった僕には、まだまだ難しい。
当面、真似ていくしかないんでしょうね。


落ち葉を掻き出していると、結構いろんな生き物に遭遇します。
カエルとか、サワガニとか。

カエルと言えば、先日物凄いヤツを見掛けました。
なんと、ペットボトル大(500ml)の大物。
そろそろ、カエルも冬眠から覚めてきてますからね。

苦手な人は、ここで止めて下さい。








写真いきますよ~。

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人参と、アクエリアスのペットボトルの間!
カエルは大分見慣れてきたのですが、こいつにはビックリ。

冬の間は、生き物に驚かされるシチュエーションも少なかったので、これも春ならでは???(笑)

人参を掘る

こんにちは。OGUROBBYです。

暖かくなってきて、家の中のカメムシが目に見えて増えてきました。
つい先日、「夫婦で1日に10匹は…」と書きましたが、訂正します。
1人で1日10匹、いや、調子のよい時は、1時間で10匹くらい取ります。(笑)

やつらの生態、移住して1年半かけてようやく分かってきました。
初めは、外から都度都度、侵入してくるのだと思っていましたが、どうやら冬の間ずっと家の中に潜んでいたようです。暖かくなってきたので、満を持して出てきたというところでしょうか。

我が家の場合、可愛いハンターが2匹いるので、彼らより先に拘束しないと、大惨事を招く恐れがあるのです。

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我が家の風神、雷神。(笑)
こんな可愛い顔して、2匹ともやるときはやります。

ちょっと前まで、雪の話題ばかりでしたけど、最近はカメムシの話ばかり。
なんて季節感のあるブログだ。(笑)


目次
1.人参を掘る

1.人参を掘る

 今週は天気が良いですね~。
天気が良いと、ついつい張りきりすぎてしまうんでしょうか。

僕は現在、島根県の「産業体験」制度を利用して、町内の有機農家さんのところで研修中。天気も良いので、俄然、畑の草取りに奮闘中です。
しゃがんだ体勢でいることが多いので、腰やら足やらに、なかなかのダメージが蓄積されています。

そんな中、今日は朝から人参の収穫をやらせて頂きました。

「人参を掘る」

と言っても、道具は使いません。
自らの手だけです。

人参の株元に手をやると、そこにしっかり人参があります。
多少、人参の肩の部分に沿って土をどけてやり、肩の部分を掴んで上に引き上げると、「プチッ」と簡単に抜けます。
これが結構、気持ち良いんだ。(笑)

体勢としては結局しゃがんでいるので、長時間は結構キツイ。
それでも、何故かワクワクが止まらないんですよね。

思えば、子供の頃、芋堀り大好きだったもんな。
ジャガイモにしろ、サツマイモにしろ。
地中から何かを掘り出すってのは、人類共通のロマンなんじゃなかろうか。
恐竜の化石、ピラミッド、徳川埋蔵金

話がそれたけど、人参掘りって、芋掘りとはジャンルが少し違うんだよな~。
芋の場合は、宝探しに近い楽しみもあると思うけど、人参の場合、1株1本しか付いてないからね。

でも、これが楽しいのは、恐らく抜く時の感触だと思うんです。
文章で表現できないのがモドカシイ。

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ただこの作業、思った以上に握力も使うんですよね。
昼休憩を挟んだら、なんか手がだるい。。。
気付けば膝も笑ってる。
「クスッ」て控え目な感じじゃなくて、もう「ゲラゲラ」大爆笑って感じ。(苦笑)


今年は、結果的に色んなところで人参食べたなぁ。
味もそれぞれ。

「根菜ってのは、土に接している面積が大きいから、土の良しあしが味にモロにでるんじゃないかなぁ」

以前、師匠が言っていたのだけど。
これには納得。

ついでに、「野菜は作っている人の人柄が出る」という話もよく聞きます。
師匠の人参は素朴な甘さ。
こんな人参が作れたらなぁ…。


ちなみに、今年我が家の庭先で作った人参。

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1回目で発芽しなかったので、種を撒き直したのですが、結果時機が遅かったようです。大きく育ちませんでした。土も作っていなかったし。

お味の方は…。
美味くも、まずくもない。
と言うか、味がしない。無味。

人柄は判別不能です。(笑)



春の始動!

こんにちは。OGUROBBYです。

最近、ウチの猫たちの活動範囲がものすごい勢いで拡がっています。
まさに勢力拡大中。

ウチの冷蔵庫は、ボタンを押せば勝手に開くタイプのもの。
先日帰宅したら「ピーピーピー」って、何か変な音がするなぁ…と思ったのですが、
何と冷蔵庫が開けられてました。

床を見ると、ボロボロになったパンの袋。
ボロボロになっていたのは当然袋だけですむはずもなく。

死亡推定時刻は解りません。
犯人は…いや、「人」じゃないんです。(笑)

急いでネットでワンプッシュでドアが開く機能をオフにする方法を調べました。

ちょっと棚の上に物を置いておくと、すぐに猫が床に落とすので、ここに来て断捨離がまた進んでいます。
断捨離したい方は、猫を飼うことをお奨めします。









目次
1.春の始動!
2.カラカラ、パリパリ


1.春の始動!

今日も昼間は暖かかった。
やはり暖かくなってくると、身体が動くというか、心もウキウキしてきます。

午前中の地域の自治会の決算報告会に参加し、午後は田んぼへ。
昨年、田んぼ一面に落ち葉を撒いていたのですが、今日はトラクターですき込みをお願いしていたのです。

 

ogurobby.hatenablog.com

撒いても、すきこんでおかないと落ち葉の分解が進みません。
風で葉っぱが飛んじゃうしね。

トラクターを持っていないので、ここはお金を払って依頼しました。
1週間前は、まだ田んぼの一部に雪が残っていたので、ここのところ季節の移ろいが急展開を見せています。田んぼが乾いてきたので、ようやくトラクターを頼めるようになりました。

田んぼに行ってみると、思った以上に落ち葉が風で寄っていたので、竹ぼうきでせっせと散らしていると、トラクター登場!

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31馬力のトラクターってデカい。
そして、やはり仕事が早い。

1時間もかからずに、2枚の田んぼ、計1.5反(15a)を耕うんし終えました。

耕されていくのを見ているのって、なんかいいなあ。
整然としていく、というか何だか命が吹き込まれていくような気がしました。
田植えに一歩近づいたということですかね。

角度を変えると、こう!

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うーん、見惚れてまう。




2.カラカラ、パリパリ

田んぼがトラクターに耕されたのをみて、僕の気持にもスイッチ入ったんですかね。
昼間の陽気は暖かかったし、「ヨシ!」ということで、大豆の殻剥きを。

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種取り用に、ずーっと納屋の軒先で乾燥させてました大豆です。

元々、枝豆として全部食べちゃおうと思って庭先に植えていたのですが、木から鞘を取るのが結構面倒で枝豆として食べるのにも限界があり…。
枝豆としての時機を完全に逸した分は、大豆として…いや、種に回そうと。
昨年種をもらった時に、「在来種」と伺ったのも大きいです。

「在来種」とは何か、というのはココでは割愛します。
話が長くなるので。
興味を持たれた方は、「在来種」の対義語である「F1種」を調べてみるとよいかもしれません。

ただ、僕は「F1種」そのものを否定するつもりもありません。
人間が意図的に交配させたものだとしても、一応メンデルの法則に則っているわけだし、自然界にも一定数あっておかしくないんでしょう。
人間が食料飢餓に陥らず、安定供給の恩恵を受けているのは、これのお陰もあるので、ここまではアリだと思います。

最近、ある所で、「F1種」からも一応種取りはできて、継いでいくことはできると聞きました。
言わば、自然界に戻していく行為。
ただ、物凄く効率悪いようです。手間も、耕作面積も必要です。

おっと、脱線しました。(苦笑)


先程のカラッカラに乾いた木(?)から鞘を取り外して、割ってみます。

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大豆です。
なんか、神々しくさえ感じる。

もっとも、中にはカビてたり、干からびてたり、虫に食われたのかボロボロになっている豆もある。でも、こうやってちゃんと豆が取れると嬉しいもんです。

調子に乗ってガンガン、といきたいところですが…。
これ全部手作業は限界あるな。
ゆくゆくは、自給大豆と米で、自給味噌!とか思っていたのですが、味噌用の大豆を自前でとなるとある程度機械も必要そうです。

まず木から外すのに手が掛かる。
鞘を割って、中身の選別も、これまた時間がかかる。

もっともそこが楽なら、きっと全部枝豆として頂いていたのでしょうが。(苦笑)

途中来客もあったりして、風が肌寒くなってきた頃、作業終了。

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今回、何株分だろう???

でも大豆1粒が、収穫時に何百倍、何千倍、いやもっとかな?になるわけです。
人類最古の投資?
でも本来、投資ってこういうものなんじゃないかなぁ。
仮想通貨もよいけど。
決してひがんでいるわけじゃないですよ。(笑)

玉葱の草を引きながら…

こんにちは。OGUROBBYです。

少し暖かくなってきたからでしょうか。
家の中でカメムシを見掛ける機会が増えてきました。
恐らく、夫婦合わせて1日に10匹くらいは捕っているでしょうか。
ウチの猫も、獲っているはずなので、カメムシにとっては恐怖の館のはずです。

でも、一向に減らない。。。

目次
1.玉葱の草を引きながら…
2.突然、ヒール


1.玉葱の草を引きながら…

春です。
風は相変わらず冷たかったりするのですが、晴れた日に研修先のビニルハウスの中で草むしりしようものなら、汗だくになります。

日差しが優しいながらも、少しずつ存在感を増してきました。

ここ数日、午後は師匠の玉葱畑の草むしりをやっています。
ついこの前まで雪に埋もれていたはずなのに、畝の上は、草。草。草。

玉葱の苗も、成長はまだまだこれからなので、成長の早い草を引っこ抜いて、日当たりを確保してやらなくてはいけません。

草むしり。
「プチッ」という音と共に、根っこまできれいに抜けた時は、結構スッキリします。
土いじりが、精神的な療養に使われるというのも、解る気がします。
なんか、癒されるんですよね。

ただ、全ての雑草が、気持ちよく抜けるわけではありません。
イネ科の雑草(名前は解らないけど)なんて、早くも分けつしているようで、株ごと抜いたつもりが、一部分しか抜けなかったり。
でも、引っこ抜く前に、株を捻じってやると、意外と株ごと抜けたりします。

ただ、やっぱり重労働であることは間違いない。
ずっと中腰でいるので、腰も足も痛い。
疲労で握力も無くなって来る。

冬の間、雪かきでトレーニングしていたはずなんだけどなぁ…。






2.突然、ヒール

若干の筋肉痛を引きずりながらも、今日の午後も草引き。
風は少しありましたが、天気も良く、絶好の草むしり日和。

「さぁ、やるぞ」と屈んでみたものの、、、

「キィィィィ!!!!」

後方から、何やら獣の声が。意外と近い。
よく見るとハコ罠の中に、毛むくじゃらの何かがいます。
近寄ってみると…1匹の子ザルでした。

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※写真は自主規制
 ウチの猫の写真で、癒されてください。(笑)


ハコ罠というのは、箱の形をした罠。
中の餌を動物が取ろうと中に入ると、入り口の扉が閉まって出られなくなるものです。

見るからに小さなサルで、こちらが近づくのを見て、箱の中で後ずさりしていきます。
か…可愛い…。

ジッと見てると、ついつい情が移ってしまう。
伊達に人の祖先ではありません。


でもね、農家の立場から見ると、立派な害獣なんですよ。
サルは大抵、群れで行動するし。

周りを見ると、しっかり人参を食い荒らしていました。

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一口齧っては次、また齧っては次といくので、なかなか厄介です。
「可愛い」だけでは済みません。

ただ、人間の理屈で言えば、彼らはれっきとした害獣なのですが、
サル目線で言えば、完全にこちらが悪役の構図です。
何せ、子供を人質にとってますから。

害獣対応のプロが来るまでも、奥の山からはサルの声が。


「ロビン、まだお前の口から聞いてねぇ。『生きたい』と言えェ!!!!」
「生ぎたいっ!!!!」

引用元:ONE PIECE 41巻



某国民的漫画の、名シーンが頭の中を過ぎる。
完全なるヒール。。。


プロは子ザルを檻ごと持って帰りました。
なんでも、このまま置いておくと、親ザルが必ず取り返そうと戻ってくるのだとか。
何とも人間臭い。

後日、この子ザルを囮にして、親ザルを捕まえる計画だそうです。
う~ん、完全に少年漫画の悪役パターンです。

でもね、繰り返しますが、農家にとっては死活問題なんです。
折角大事に育ててきた野菜ですから。


子ザルが連れ去られた後も、山の方からはサルの鳴き声が。
農業は自然との戦い。
自然の中には、色んなものが含まれるのです。

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