ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

稲刈り2018

こんにちは。OGUROBBYです。

気付けば9月。秋ですね~。
そんな秋の夜長に。

「リーン、リーン」

ひときわ凛とした声で鳴く虫がいます。
鈴虫です。

意識して聞いたの初めてかもしれません。
40過ぎて、鈴虫の声を初めて聞くなんて…というのは何とも意外なのですが。

目次
1.稲刈りに向けて
2.稲刈り



1.稲刈りに向けて

9月に入り、町内でも稲刈りをやっている風景を見るようになりました。
緑色をしていた稲穂が、黄金色になっていく様は、深まる秋を実感させてくれます。

秋の味覚にはいろいろありますが、米作りをさせてもらっている身としては、米を通して感じることが圧倒的に多い。
色だけではなく、徐々に垂れてくる稲穂の感じ、とかね。

稲穂は、最初出てくる時は直立なのです。
こんな風に。(既出の写真ですが…)

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町内で稲刈りが始まって来ると、どうしても「自分たちはいつやる?」と思わずにはいられません。

稲刈りはタイミングが難しいのです。
まずは天気の問題。
雨の日は、やりません。
いや、「やらない」じゃなくて、「できない」。

稲穂が濡れていると、コンバイン(=稲を収穫する機械)内部に米がこびりついてしまいます。なので、晴れた日で、朝露の乾く10時以降とかが鉄則です。


おまけに、ウチの場合は自前のコンバインではありません。
業者にお願いしてます。
天気予報を確認しながら、事前にお願いするのです。
つまり、自分のタイミングで「よし、今がチャンス!」が出来ないのです。


依頼先のご好意で、稲刈りは9/6(木)の昼からに。
天気予報では、この日を逃すと4日連続で雨。
もう少し待っても良いのかな…?という感も正直ありましたが、刈り時は本当に難しくて。

「木を見て、森を見ず」

と言う言葉があるように、細部にフォーカスし過ぎちゃうと、全体としては刈り時を逃してしまいます。
具体的には、生育の遅い水の入り口部分。
「もう少し、ここが熟れてきたら…」
と言っていると、生育が早い部分は熟れすぎてしまう。
収穫適期を逃すという意味です。
正直、去年はこのパターンでした。

なので、今年は全体を俯瞰して見よう!
そんな心境で臨んでました。

そして、稲刈り当日朝の全体写真がこれ。

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若干、緑かな~というのはありますが、5日後の天気が変わる可能性もあります。
ボーっとしていると、秋の長雨シーズン突入です。

今年は台風も多そうで、台風の度に気を揉んでいたのもありますし。
台風で心配することは多いんですよ。
稲穂が倒れないか、とか、電気柵のソーラーパネルが吹っ飛ばされないか、とか。

稲穂が倒れてしまうと、刈りにくい。
それだけでなく、籾は水分と土とに触れて一定時間が経つと、発芽してきてしまうらしいのです。本当、生命の神秘。


稲刈りの当日の朝は結構忙しい。
まず、コンバインが田んぼに入れるように、田んぼの周囲に巡らせてある猪よけの電気柵を解かないといけません。

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この日は天気予報では晴れだったのですが、朝から何だか雲行きが怪しい。
実際、8時頃にはパラッと一雨来ましたし。

電気柵を解いてしまうと、猪に対してノーガードになってしまいます。
昼はヤツらも警戒して来ないでしょうが、夜間に一度でも侵入を許せば、もうオシマイ。ウチの3倍の面積の田んぼが、一晩で全滅したという話も聞きます。

なので、解くか解かないか。
この辺りの判断がなかなかのプレッシャー。
何しろ、設置時は二人がかりでほぼ一日かかってますから。(苦笑)
変わっているはずもないのに、頻繁にスマホで天気予報を見る。

「おかしいな~、今日一日、晴れの予定なのに」
言ってるそばから、時折の小雨。

結局、コンバインが来た時に電柵片付け終わっていなかったら迷惑をかけてしまうので、午前10時に最終判断することにして、付け焼刃のヒエ取りに勤しむ。

これまでは、根っこからヒエの株ごと引き抜いていたのですが、結構握力に堪えるので、今回はヒエの穂だけ鎌で刈り取ります。
ヒエの種が田んぼにこぼれないよう、細心の注意を払って。

これがヒエの穂。

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スピード優先とは思っていたけど、やってみるとそうでもないかも。
足元の低いところにある穂は、なかなか刈り取れません。
根っこから一網打尽にする方が、自分の性には合っているかなぁ。
でも、結局間に合わなかったもんな…。

そうこうしているうちに、決断の10時。
天気は相変わらず曇っているのですが、このままの天気が維持されれば、稲刈りできそう。結局、稲刈りやる方向で決断しました。

電柵の片付け。
主に紐の巻取りですが、2時間かけて終了。
思ったよりギリギリでした。

というのもこの紐、ナイロンの紐2本にか細い金属のワイヤーを編み込んで作られています。紐がよじれて金属のワイヤーが断線しようものなら。。。


2.稲刈り

午後一時をちょっと廻ったところで、真打登場。
コンバインがやってきました。
ラクターもそうですが、コンバインみたいな重量級の機械は軽トラでは運べません。
4t車クラスのダンプカーです。

コイツがやって来れば、僕はもうやることありません。
道の上から高みの見物です。

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やっぱし機械は早いですね~。

ちなみに、コンバインは刈取りだけでなく、穂から籾だけを取り外す脱穀、さらに稲わらを細かく粉砕する作業までやってくれました。
稲わらを粉砕してもらえると、後で鋤き込めば土に還りやすい。


一時間もかからずに、2枚、合わせて1.5反の田んぼが稲刈り終了。

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この田んぼで3カ月ちょっとの間、汗水たらした記憶が走馬灯のように、、、

甦る暇もなく終了です。(笑)

この後は、業者さんに籾を乾燥機で狙った水分量まで乾燥してもらい、籾摺り(=籾殻を外して玄米の状態にしてもらう)後に新米の引き取り。

何はともあれ、今年も無事収穫まで辿り着けました。
今年の反省色々ありますが、何はともあれ一安心です。