ダウンシフトを生きる

「ダウンシフト」、一緒にはじめませんか?

電気柵、設置完了ス。

こんにちは。OGUROBBYです。

先日、広島に出来たアウトレットに行ってきました。
この地域に今までアウトレットがなかったことが、驚きです。。。

久し振り、、、ということで、ちょっとした高揚感はあったのですが、
結果、欲しいモノ殆どなし。(笑)
今まで、愛知だったり東京だったりに住んでいたときは、定期的に行っていた気がします。通勤用の靴だったり。

それが今や、仕事用の靴は長靴。アウトレットにはありません。
ジャージのズボンでも買おうかな、と思っていたのですが、、、
ないんですよ。古典的なジャージのズボンが。

ランニングブーム真っ盛りの昨今。
僕が求めていたようなクラシカルなジャージは、妙に身体にフィットしたスパッツみたいなものに徹底的に駆逐されていました。

あれで田んぼに入る勇気…ないなぁ。(笑)


目次
1.電気柵、侮リ難シ。。。
2.電気柵、設置完了ス。

1.電気柵、侮リ難シ。。。

今回は、電気柵の話なのであります。
電気柵。

説明しましょう。
僕たちの住んでいる、島根県吉賀町。

そこでは、「ショッピングセンターに猪がやってきて大暴れ」なんてニュースは皆無。
だって、そもそもショッピングセンターがないし。(笑)
でも、猪はそこいら中に棲んでいる…。

そんな環境で作物を作ろうとすれば、忽ち猪が嗅ぎつけてやってきます。
作物を守る自衛手段としての方法の一つが、電気柵です。
簡単に言えば、自分の田畑をワイヤー(柵)で囲って電流を流し、触れた獣にショックを与えるというもの。



https://t.pimg.jp/017/808/111/1/17808111.jpg


猪をはじめ、獣の活動が活発になるのは夜なので、夜通しワイヤーに電流を流しておかなくてはなりません。
電流が流れてなければ、ただの紐ですから。
一度でも猪を畑の中に入れてしまったが最後、その一度で作物が根こそぎやられてしまうなんて話は、ザラに聞きます。

電気柵はホームセンターにも売っていますが、役場の獣害担当の方に推奨メーカーを教わって購入する事にしました。

まず、電源をどこから取るか問題。
本当は、家庭用電源(100v)をお借りしてやりたかったのですが、調べた結果、公道の上に電源コードを這わせておくのは法律違反と知り、これは断念。

そこで、ソーラー発電を電源に使うことにしました。
なんとなく格好良いし。 ← 時代遅れデスネ(苦笑)

ソーラーパネルやら、バッテリーが届いて、「おぉ!」と思ったのも束の間。
これを使いこなせるのか???とプレッシャーが。
説明書を読んでも、分かったような、分かっていないような、モヤモヤ感でいっぱい。
そもそも、ある程度知識のある方を対象に書かれているので、素人にはなかなか厳しい。

中でも、困ったのが次の文言。

「バッテリーはプラケースに入れる等、ターミナルを絶対に濡らさないこと」

プラケースって何?

そもそもバッテリーそのものに馴染みが薄いし、漏電への恐怖心はあるわで、どんなプラケースが良いのか全く分からない。

皆さん、どうやっているのかなー、、、と近所で色々見せてもらったのですが、TV台みたいなガラス観音開きのケース自作されている方とか…。
レベルが違い過ぎる!

「どこかで発泡スチロールの箱もらってきたら簡単だよ」

そんな有難いアドバイスも頂きました。
でも、なんか不安で。

ネットで、バッテリーケースなるものを血眼になって探しましたが、要領をえません。

結局、ホームセンターで、雨水の侵入がなさそうな蓋タイプのプラケースを買ってきて、自分で加工しました。
インパクトドライバーで、コード類の穴を開けただけですが。

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2.電気柵、設置完了ス。

結論から言うと、1日がかりで設置が完了しました。

腰の状態が万全ではないので、元々お手伝いを一人お願いしていたのと、地主さんのヘルプが凄く助かった。
近所の方々も、見るに見かねて、、、と道具を貸して下さったり。
元研修先の師匠に教えてもらいに行ったり。

まさに総智走力。
一日で何とかやりきったので、ホッとしました。

なんでも、電柵は設置したらすぐに電流を流さないといけないそうです。
猪は憶病な性格で、何でも鼻の先を使って認識します。
臭いを嗅ぐのは勿論、「何だろコレ?」というようなときも、まず鼻で触ります。
というのも、鼻以外は分厚い体毛に覆われているので、触覚とか痛覚が大分鈍るのです。

鼻以外の部分には、電気柵の電気ショックも効きません。
なので、電流が流れていない状態で、接触させてはいけないのだそうです。
「これは安全」と思わせてはいけないのです。


実際の作業ですが、4m間隔でポールを地面に打ち込んで、ワイヤーを通していきます。

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口で言うのは簡単なのですが、これがなかなか一筋縄でいかない。
なんといっても、地面の下には石がゴロゴロ。
ポールが刺さらない…。
金テコ(鉄の棒)で予め穴を開けるのですが、これも刺さらない。

何とかポールを立て、地面から20cmのところにワイヤーを張っていきます。
ところが、実際ワイヤーを張ってみると、地面と言うのは平らではなくて。。。

4m毎には、地面から20cmになるものの、その間がスカスカ。
ずっと地面との距離20cmで等間隔ではないわけですね。

「これじゃあ猪、侵入しちゃうがな」

計算だけでは何ともならない世界。
やってみないと解りません。

一度張ったワイヤーをほどいて、ポールを追加で打っていく…。
これがなかなかの徒労感。
急がば回れ、ですね。

予定外のところにポールを追加で打ったので、危うく足りなくなるところでした。
10本束でしか買えなかったので、結果助かりました。(汗)

カンバン方式
何ソレ???みたいな。(笑)

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しかしまぁ、、、
一人だったら、絶対に一日じゃ終わってないなぁ。
次からはもう少し要領掴めそうだけど。

本当、皆さまのお陰です。


最後に、電流がきちんと流れていることを検査機で確認できたときは、感無量でした。

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あとは、収穫まで猪の侵入を防げれば万々歳!
あと約2か月。

まだまだ、道は遠いです。