松下村塾に行ってきました
こんにちは。OGUROBYです。
一昨日食べた刺身に当たったのか、期せずして昨日は断食を経験してしまいました。
「万作」、一般的には「シイラ」という魚。
最近、食事が菜食中心になっていたので、胃腸がビックリしてしまったのかなぁ?
起きていると脂汗が出てくるので、寝たきりの1日。
しんどくて活字を見ることもできず、本当に眠る事しかできませんでした。
サラリーマン時代に、「飽きるほど寝てみたい」と思ってましたが、期せずして夢叶う。
それにしても、同じものを食べた嫁がピンピンしていたのは驚きです。
さて、今日もちょっと前の体験になります。
萩に行ってきたので、その時のお話。
目次
1.そうだ、萩に行こう
2.松下村塾
1.そうだ、萩に行こう
萩。
これまでの人生で、あんまり馴染みがありませんでした。
強いて言えば、今年5月に下見で利用した 萩・石見空港。
「ああ、萩と同じエリアなんだな…」
それと、昔読んだ本で、地産地消の成功例で、萩しーまーと のことを読んだ程度。
あまり予備知識を持たず、行ってまいりました。
「萩に至る日本海側の景色は絶景」、と東京で聞いていたので、海岸線を余すところなく見てみよう、ということで最短距離ルートは取らず。
益田から国道191号線に沿って西に進むことに。
この国道191号。益田方面から進んでいくと、意外と ‟海沿いの景色” というのは、チラリズムなんですね。
「あ、海だ!」と思うと、すぐに内陸に向かい、トンネルなんぞを潜ってしまう。
こちらは本当に平野が少ない。
山が海まで切り立っている…程ではないんですが、海と山が近い。
関東平野にせよ、濃尾平野にせよ、よくもまぁ、あんなに広い平野ができたもんだ。
お米の生産量である石高が国力のバロメータになっていた時代、そりゃあこの辺じゃ
、歴史の檜舞台には立てませんよ…と思いを馳せる。
それでも、日本海のダイナミックな景色というのは堪能できました。
海辺に建つ家の赤い瓦は、「石州瓦(せきしゅうがわら)」と言って、この地方の特徴的な瓦です。
海外線に沿って鉄道も走っているようで、絶景だろうなぁ。
そうそう。
191号線に沿って、道の駅が3か所ありました。
いずれも、海の幸が充実してました~。
ちょっと驚いたのがこれ。
アジの煮干しなんて、初めて見ました。
これで400円です。
生の魚も売ってるのですが、総じて煮干し類の種類が豊富で安いですね。
流通が弱い山陰地方のこと。
「ないものはない」精神で、あるものを如何に流通に乗せるか、考えた末なんですかね。煮干しだったら、日持ちもするし。
ちなみに、アジ煮干。なかなか良いですよ。
出汁取った後、鍋にそのままにしておいても、エグくならない。
「一晩置いた後のカレーは旨い」と言われますが、一晩置いた後の味噌汁。
これが、今の僕のお気に入りです。
2.松下村塾
萩しーまーと にて昼食を取った後、松下村塾に向かいました。
松下村塾は松陰神社の敷地内にあります。
最近、世界遺産にも登録されたようですね。
神社の入り口周辺に、大きな箱モノを建設していました。
昨年の大河ドラマ「花燃ゆ」で、吉田松陰の末妹である杉文が大きく取り上げられました。僕も3話位までは見たと記憶しています。
幕末から明治期にかけて、松下村塾の出身者が活躍したのは説明不要でしょう。
そしてこちらがその、松下村塾です。
狭ッ!!ビビるほど狭い。
わずか8畳の空間。
吉田松陰の掛け軸の手前には長机が。
ここに吉田松陰が座っていたのだろう。
私塾なので、「広くはないだろうな…」とは思ってましたが、想像を絶しました。
頭の中で、この空間に何人入るのか空想してみる。
う~ん、夏場にここに座ってられる自信がない。(笑)
ここがある意味、明治維新の革命の現場だったわけです。
凄いなぁ。。。改めて。
パワースポットとは言わないのかもしれませんけど、パワーを貰いました。
ちなみに、松下村塾に立ててあった説明書きがこちら。
この場所で、松陰が教育を行ったのはわずか1年。
実家の幽囚時代を入れても2年半だそうです。
一体、どんな教育を行ったんでしょうか。
教育の効果って、箱の大きさではない。
教える側、学ぶ側の情熱なんでしょうね。
勉強になりました。
そうそう、松下村塾の隣には、旧杉家邸宅もあります。
松陰が幽囚されていた部屋も見れますし、昔の人の暮らしぶりも想像できたりして、結構楽しめます。
帰宅後、玄関の軒先にこんなものが!
ウェルカムフルーツならぬ、ウェルカムベジー。
これも、田舎生活の醍醐味です。
壁塗り体験
こんにちは。OGUROBBYです。
朝から全身筋肉痛です。とりわけ、腿と肩。
マゾっ気全開で申し訳ないのですが、疲労感と言うより心地良い痺れ。(笑)
今日も温泉行ったれ~♪
目次
1.壁塗り体験
2.ハタガサコ x 72recipes
1.壁塗り体験
それは突然やってきました。
僕自身は、DIY道の階段をそろりそろりと上っている段階だったのですが(笑)。
結果的にとても面白い体験をさせてもらいました。
きっかけは、隣町の津和野町に11月にオープンするレストランの プレオープンツアー@吉賀町 に参加したこと。
ウチの嫁にくっついて行ったようなものです。
それでこのレストラン。
都会の感覚でいうレストランとは違うんですね。
田舎にあるものを活用し、町のコミュニティとしての機能を狙ったもの。
都会のレストランが個人経営、もしくはその延長であるのに対し、
こちらは「みんなで作っていくコミュニティ」と言う色合いが強い。
詳細は後述しますが、これまたコンセプトがちょっと面白いんです。
この日は、近隣地域へのコンセプト、およびメニュー試作品のお披露目会、といったところだったのでしょうか。
プロジェクトの立上げを間近で感じたいと思い、中心メンバーの一人である大江さん(空間デザインを担当)に、ボランティアでお手伝いを申し出たというわけです。
前置きが長くなりました。
そんな縁で、お手伝いに行ったのが、とある施設の小部屋のリノベーション現場でした。(このレストランではありません)
で、「ぬりかべ」、もとい、「壁塗り」です。
©水木プロ
今回、僕たちが手伝わせて頂いたのが、珪藻土を壁に塗っていく作業。
傍目から見ると、とても楽しそう。
ほら、この通り。
で、僕も手伝わせて頂きました。
まさかの、左官デビュー。
最初、なかなか思ったように塗れなかったのですが、見様見真似。
自分なりに、壁材を「置いてくる」イメージで作業に没頭する。
ただ、この没頭も長続きはしない。
結構しんどいんですよ。
まず、腕を上げっ放しの態勢。
しかも右手、ただ挙げているわけではないんです。
手先に微妙なニュアンスを要求されます。(多分)
おまけに、左手も。
僕は洗面器に壁材を入れて持ってたのですが、壁材も長時間持ってると地味に重い。
左手の握力がどんどん無くなっていくのを感じます。
でもって、作業にも、ある程度の迅速さが要求されてくる。
なぜなら、珪藻土に水を混ぜて作った壁材が乾いてくるから。
洗面器の底の方で乾いて小石みたいになった壁材が、塗るときに邪魔になってくる。
しかも、任された面は、必ず自分で仕上げるという鉄の掟。(笑)
一見、誰がやっても同じようですが、出来映えに個性がすごく出るのです。
だから、「やりきる」。
ただ、不思議なもので、腕プルプルを乗り越えると、新たな境地が。フフフ。
何か楽しくなってくるんです。
僕は勝手にケーキ職人のイメージで小手を動かしてました。
スポンジに生クリームをデコレーションするイメージ。
(って、ケーキのデコレーションもやったことないんですけど。)
理想のケーキを追い求めて壁塗りしてたら、こうなりました。
厚っ!
そして、これが別の方が塗った壁。
薄っ!(でも味がある)
個性が出ますよね。
理想のケーキ像の違いということでしょうか。(笑)
ちなみに、僕はショートケーキよりチョコレートケーキの方が好きです。
ただ、壁材が足りなくなってしまったのは、僕の厚塗りの影響…。
大江さん、ごめんなさい。
「凄いなぁ」と思ったのは、リカバリーもそこらにある物で、簡単にやってしまうとこ。ここら辺が、過剰な規格に縛られた工業製品との違いでしょうか。
一言でいうと、「自由」。
こんな具合に、古材を切って、貼っていく。
何とも言えない味が出ます。
最後は、なんと床貼まで手伝わせてもらいました。
合板を切って研磨、塗装して、インパクトドライバーで床に固定する。
こんな感じ。
最後の全体写真を取り忘れたのは、痛恨の手落ち。
僕の体力、限界に近付いてましたから。(苦笑)
ドラクエで言ったら、既に画面がオレンジになってましたもん。。。
体重1日で2キロ落ちましたから。(復元済み)
そりゃ帰って、速攻温泉行きますって。
余談ですが、近所の温泉の1カ月定期買いました。
行って2日目に顔パスになりました。
田舎あるあるですかね。(笑)
話が脱線しました。
とっても楽しい経験させてもらいました。
まさか、こんなに早く壁塗り経験できるとは!
大江さん、ありがとーーーー!!!
2.ハタガサコ x 72recipes
先程、少し触れましたこのプロジェクト。
面白い取組みなので、紹介させて下さい。
「ハタガサコ」と言うのは、津和野町内の地名。(畑迫地区)
一方で、72recipes と言うのは、レシピの数です。
昔の人は、1年間を5日単位で72個の季節に分けていたそうです。
「地元食材を、季節に寄り添った調理法で」といったところでしょうか。
それにしても、72個の季節。
都会での生活からすると、信じられないですよね。
僕もそうでしたけど、都会は1年がすごく早い。
会社員の頃は、期首に年度目標を立て、目標に追われるようにして「あっ」と言う間に1年が過ぎてました。四季の区切りよりも、GW、夏休み、年末年始という束の間の休息が区切りになっていいた気がします。
四季の移ろいを感じることはあっても、味わう…。
多分味わっていらっしゃる方は少数派ではないでしょうか。
大江さんが、こうした食生活に目を向けたのには理由があります。
今年の春先、重度のアトピーで、勤めていたデザインオフィスを退社されたそうです。
アトピーを患う前の食生活は、牛丼とか、ファストフードが多かったようです。
いざ病院に行っても、対処療法で薬を処方されるだけ。
薬を飲んでも、なかなか症状は改善されず。
そこで、自然療法、食事療法に切り替えたところ、1カ月程度で完治したそうです。
食事の力って、大きいんですよね。
壁塗り作業の中、大江さんが賄いとしてカレーを作ってくれました。
勿論、スパイスからです。
これが美味しかった。
玄米を土鍋で炊いて頂きましたが、火加減、水加減も絶妙。
野菜と米だけだけど、とても豊かな気分にさせてもらいました。
結局、豊かな食事とは、品数ではないんですよ。
身体が喜ぶもの。それで充分なんです。
そして、そのレシピは実は昔からある。
このプロジェクトの面白いところは、「食」を中心に据えて、色んな事に地域で取り組もうとしているところ。
「愉しむ」「考える」「学ぶ」「引き継ぐ」「創造する」
土鍋を使った玄米の炊き方ワークショップとかも、是非やって頂きたいですね。
学びたいです。
このプロジェクト、「糧」という名前のレストランを2016年11月に津和野町でオープンします。津和野町にお越しの際は、是非足を運んで下さい。
プロジェクトの紹介ページはこちらです。
クラウドファンディングもやってますので、宜しければ是非!
カテゴリー分類について考えた
こんにちは。OGUROBBYです。
今年8月にブログを始めて、順調に記事数を重ねてきました。
いつも、読んで頂いてありがとうございます。
ただ最近、自分でも「過去記事探しにくいなぁ…」と思う事が増えました。
「等身大のダウンシフト日記」として始めたこのブログ。
日々起きたことを、淡々と、徒然なるままに綴っていこう…。
そう考え、カテゴリーは敢えて分けていませんでした。
あ、この目的は、今も変わってませんよ。(笑)
ただ、カテゴリー分けを拒んできたのは、
「整理整頓が苦手な自分を正当化したい」
それだけのような気もしてきました。
そこで、新たに自分の書いた記事をカテゴリー分類することにしました。
ところが、やってみるとなかなか難しかった。
単純に、「衣」「食」「住」くらいで良いだろう…と最初は思ってました。
でも、「衣」なんてテーマ、僕はあまり興味を持ってない。
最近買ったファッションアイテム、「田靴」くらいですから。(笑)
まあ、田靴の話は別の機会に。
カテゴリー分類の話に戻ります。
過去、どんな記事を書いているか。思い返してみました。
すると、僕が生きていく上で関心が高いもの。
なんとなく見えてきました。
取りあえず、こんな分類でスタート切ります。
「食」
「住」
「縁」→ 人との出会いです。
「旅」
「本」→ 映像も含めます。
「動」→ 行動したこと。
「考える」とか「学ぶ」って言うのも考えたのですが、どんな行動も何らか考えたり、学びはあるよなぁ…。
軌道修正はこれからはあるだろうけど、このブログに対する愛着も出てきました。
大事に育てていきたいなぁ。
お隣さんの農場見学 <後編> -菌床椎茸栽培-
こんにちは。OGUROBBYです。
本当に冷え込みがキツくなってきましたね。
半袖で出かけるのが躊躇されるようになってきました。
今回は、前回に引続き、<後編>をお送りします。
目次
1.鶏の平飼い
2.菌床椎茸栽培
2.菌床椎茸栽培
さてさて、今日の本題は椎茸栽培でした。
椎茸の栽培方法は、大きく分けて原木栽培と、菌床栽培があります。
原木栽培は、クヌギやコナラの丸太に菌を植えこみます。
菌床栽培は、おが屑を固めたものに菌を植えこみます。
愛知に住んでいる頃、近所の産直市で椎茸に原木、菌床があるのは知ってました。
原木の方が、少し高いんですよ。
そして原木の方が、肉厚でプリプリ。味も良い。
菌床椎茸は火を通すと、存在感が薄くなってしまう印象でした。
で、いよいよ潜入。
これが菌床椎茸栽培の現場です。
まず、入った感じ。暗い。涼しい。
外から見ると、ハウスが銀色のシートで覆われているのですが、そのシート、遮光性、遮温性を保つものだそうです。
銀色のシートは着脱可能で、冬場は取るそうです。
「30℃を超えてしまうとダメ」、なのだそうです。
そして、適度な湿度。
涼しいから、「蒸し暑い」ではなく、マイナスイオンを勝手に感じてたり。
上の写真の通り、各棚の上に、スプリンクラーが1本ずつ設置。
定期的に散水します。
なので、床は水溜り状態です。
なるほど。長靴というのは、こういう事か。
ちなみに、写真が明るく見えるのはフラッシュが十二分に威力を発揮しているから。
フラッシュ甘めだと、こうです。
(スマホのカメラ程度で、フラッシュの効き目をコントロールできない技術のなさ…。)
各ポッドからの椎茸の生え方は、こんな感じ。
椎茸は、これから収穫のシーズンを迎えるそう。
今は気温も高く(30℃を超えない程度に)、成長が物凄く早いのです。
この日は、まだ一部のポッドからしか椎茸出てきていませんでした。
それでも特大の物もあり、そういうのは急いで収穫します。
ポッドの養分を全部吸い取っちゃいますから。
エリンギとか、シメジ、他のキノコ類もこんな感じで生えるのかなぁ?
ちょっと見てみたいです。
そう言えば、ここ吉賀町ではキクラゲ作ってる農家さんもいらっしゃいます。
産直市とかで、普通に売ってるのでビックリ。
スーパーでは、中国産しか見たことないですから。
お隣さんも、キクラゲ栽培を頼まれたことがあるそうです。
誰もが知っている大手餃子チェーンが全量買取るとの話もあったそうですが、
キクラゲは夏の間しか収穫できないので断ったそう。
年間の仕事量のバランスがあるんでしょうね。
この日収穫した椎茸は20個ほど。
なんと、全て頂いてしまいました。
大きさも特大。
早速、晩御飯で頂きました。
笠部分に包丁で網目を入れ、フライパンでそのまま焼きます。
ブラックペッパー、バターと醤油で味付け。
もうプリプリ!今まで食べた原木椎茸より美味しいかも。
2日で完食してしまいました。
こんなに頂いてばかりだと、何で返そうか…と贅沢な悩みです。(笑)
お隣さんの農場見学 <前編> -鶏の平飼い-
こんにちは。OGUROBBYです。
何だか冷え込みがキツくなってきましたね。
しかし、夏が終われば、秋が来る。秋の味覚、カモン!
今日は、ちょっと前の出来事なのですが、これまた面白い経験をさせて頂いたので、そのお話。
目次
1.鶏の平飼い
2.菌床椎茸栽培
1.鶏の平飼い
それはとある晴れた日の朝。
朝食の食器を洗っていると、玄関から呼ばれる声が…。
「新聞なら間に合ってます、というか要りませんけど…」
そう思って玄関に出ると、お隣さんでした。
お隣さんは、広島からIターンで吉賀町に来られ、有機の農家をやっています。
広島時代から、農業はやられていたそうです。
「菌床椎茸見に行く?」
願ってもないお誘い。二つ返事で「行きます」と答え、身支度を。
40年生きてきて、ここのところ「人生初」のオンパレードに、心が奮える。
「長靴持ってたら、長靴が良いよ。」
お隣さんに限らず、ご近所さんたちは、とても親切です。
物を頂いたり、暮らしの知恵を頂いたり。
この日も、椎茸の栽培場への道すがら、山水の汲み場を教えて頂きました。
「水道水はカルキ臭くて飲めん」
僕らは全く感じない(麻痺してる?)のですが、地元の方々には、そう仰る方々もいるそうで…。
この山水、きちんと水質検査はされているんですよ。
写真には写ってないですが、水質検査結果(どの成分がどの位検出されたか)はきちんと立て札で明示されています。
もっとも、天然水そのものなので、成分は色んな要素で変わるでしょうけど。
だけど、まさに「山の神様がくれた水」。
さらに車で移動すること5分弱。
目的地に到着しました。
ただ、椎茸の前に目に飛び込んできたのは、この子達。
おお!The平飼い。
実は、僕の夢の中の1つ。
オスが1匹(白いトサカのあるやつ)。メスが7匹(茶色)。
先日頂いた卵は、正にここが産地なのでした。
小屋は完全にお隣さんの自作。総工費10万円いかない程度、と。
本で「イタチは穴を掘って、鶏小屋に侵入する」と読んだことがあるが、そこは抜かりなく、地下にも鉄の網が埋めてあるそうです。
小屋の外にも、高さ1m弱のフェンスが建っています。餌場は小屋の中。
鶏は餌を食べたくなったり、卵を産みたくなったら小屋に入ります。
-数分経過-
やはり健全な鶏は、見ていて癒される。邪気がない。
その場で、鶏の生態について教えて頂く。
鶏は家族意識が強く、入れ替え時は一度に入れ替えないと、喧嘩してしまうそうである。「卵を産まなくなった鶏は、苛められる」って話も聞いたことあるなぁ。
雌鶏が一生懸命、何かをついばんでいる傍らで、雄鶏は真ん中で ‟でーん” と構えているようにも見えるが、実は周囲に注意を向けている。
これも家族の一つの形。
ちなみに、鶏が一生懸命ついばもうとしているのは、虫だそう。
虫を探して、穴掘るのが好きらしい。
それにしても、元気だ。
見ていると、鶏も飛ぶんですよ。バサバサバサ―って。
高さはないけど、水平に3mくらい。
これには驚き。
「餌代が高いんだよ…」とお隣さん。
ちゃんと素性のはっきりした飼料は高いんです。
安く卵を産ませようとしたら、遮光した工場みたいなところで、遺伝子組換え穀物ベースの餌を与え、卵の収量を増やすために、灯りを使って24時間で2回朝晩のサイクルを作ったりしますからね。
前にこのブログで紹介した映画「Food Inc.」の中には、もはや自分の足で立てない位太らされた雌鶏が、満員電車のように工場の飼育スペースに詰め込まれている画が登場します。こういう鶏に生まれなくてよかった。
ogurobby.hatenablog.com
あと、卵は食べさせる餌の色が卵黄の色になるんです。
米を食べさせれば、卵黄は白っぽくなります。
北海道でお会いした有機農家さんは、南瓜を2つ切りにして、そのまま鶏舎に放り込んでました。南瓜食べてれば、黄色くなりますもんね。
北海道では、農家さん用のカタログも見せてもらいました。餌に混ぜて、卵黄を好きな色にコントロールする薬品の。
カタログの品番見て、「卵も工業製品だな」と思ったっけ。
と言いながら、ラーメン食べるときは煮卵トッピングは欠かせないんですけど(笑)。
お隣さんは、自ら有精卵が食べたくて、鶏を飼い始めたそうです。
こういう卵を、応援していかなくては。
今日は余談だらけですが、
僕が鶏を飼うには経済的、時間(準備)的なハードルもあるのですが、卵を産まなくなった鶏をどう処分するか、も大きなハードルです。
お隣さんの場合は、「欲しい」と言う人に生きたままあげる。
もしくは、山に放すのだそうです。
山に放せば、生態系の食物連鎖の中で、一晩と生き延びられない。
冬場に鳥インフルのニュースが流れると、殺処分され埋められる鶏の映像が流れることがあります。
あの鶏って、完全にモノとして見ちゃってますよね。
僕自身、恥ずかしい話ですが、都会にいるときは「100グラム**円」という目で見てしまってました。鶏さん、ゴメンナサイ。
「命を頂く」という痛みを、垣間見させて頂きました。
<後編につづく>
干しイチジクを作る
こんにちは。OGUROBBYです。
昨日の雨で、家の前の高津川はいつもよりも水量が増え、流れも急になってます。
普段は穏やかな川なんですけど、今日は比較的激しい。
昨夜は、何度かネットで国土交通省の報じる高津川の水位を確認しました。
でも土地の方々は、全く動じません。
考えてみりゃ、昔はネットなんてない。
自然と付き合う肌感覚は、これから学んでいかなくては!
ここ数日、色んな経験させてもらいましたが、文章化が追いつきません。
その時の感覚が薄れないうちに、せっせと書いていきます。
さて、今日は「干しイチジク、作ったよ~」というお話。
目次
1.干しイチジクの作り方
2.やってみた!
1.干しイチジクの作り方
材料は当然イチジク(無花果)です。
先日、お隣から頂いたもの。
空いたスペースの分は、生食で頂きました。美味しかった~!
頂いた時の記事がこちら。
干しイチジク、美味しいですからね。
昔、韓国に旅行に行った際、南大門市場で大量に買い込んだ記憶があります。
梅干しよりも、一回り小さいくらいのやつ。
日持ちもするし、やってみようということで。
<作り方>
①無花果を洗って、切る。
②オーブンで焼く。(130-140℃ x 90分)
③自然に冷まし、天日でお好みの固さになるまで干す。
工程は至って簡単。
洗う、切る、焼く、干す。
自分でやってみたい方は、クックパッドで調べて下さい。(丸投げ)
では、やってみましょう!
2.やってみた!
まずは、洗って切る。
尚、今回はウチの嫁さんの全面協力を頂いています。
出演交渉の結果、手タレとしてのみ、ご了承を賜りました。(笑)
そして、並べる。
いざ、オーブンへ。
待つこと90分。
焼けました。
無花果の実から、果汁が出るのですが、これがグミみたいになってる。
ペリーっと剥がして食べたら、これまた美味しかったです。
そして、干す。
なんか、大分数が減りました。(笑)
嫁さんがイチジク、大好物なもので。
物干し竿の上に、プラスチックのバットを轢いた上に笊を載せ、風通しを保ってます。
こりゃ、ぶら下げて乾物作るようなネットが要るな。
色んなものを頂けるのは、本当にありがたい。
この干しイチジクも、「こんな風に加工してみました」って、お隣に立ち話のついでに見て頂きました。
お金を使わない、こんなコミュニケーションもよいもんです。
でも、イチジクって、なぜ「無花果」と書くんでしょうね?
DIY
こんにちは。OGUROBBYです。
吉賀町に移住してからというもの、睡眠時間が長くなりました。
(まだ1週間経ってないですが)
テレビを手放したのも大きいのでしょうね。
夜更かししなくなりました。
今日はDIYについて。
目次
1.DIY
2.DIYはじめました♬
1.DIY
DIYって、皆さんご存知ですか?
知ってる方が多いと思いますが、念のため。
Do it yourself.
英語で Do it yourself「自分でやる」の頭文字を取ってDIY。
ちなみに、ウィキペディアにはこうあります。
DIYとは、お金を払ってひと(業者)にやらせるのではなく、自身で(つまり自分の身体を使って)何かを作ったり、修理したり、装飾したりする活動のことである。
引用元:ウィキペディア
すごーく、ザックリした言い方です。ま、序文だけもってきたので。
昔の僕は、DIYって言うと、無駄に構えてしまってました。
DIY=日曜大工 って思ってましたから。
中学生の頃、技術の授業大嫌いだったもんな~。
最初に、自分で図面を引き、図面通りに棚を作る授業がありました。
製図段階から手こずり、周回遅れで棚作りに着手。
毎日、放課後残ってた記憶が。
放課後残って、作業しているんだか、友達と喋ってるのか、微妙でしたけど。
だけど「DIY」って、必ずしも日曜大工のことじゃないんですよね。
棚を作るのも、
何かを修理するのも、
料理を作るのも、
音楽を自分で演奏するのだって、ある意味 DIY です。
「DIY」は思想なんですよ。特定の行動ではなく。
ということを、僕はこの本で知りました。
自分で選んでいるつもりでも、今や知らないうちにメディアの影響受けてますからね。
なぜこの装丁にしたのかは、謎ですけど。(笑)
パンク過ぎるだろ!!
2.DIYはじめました♬
我ながら大袈裟なタイトルです。
前にも書いた通り、DIYは思想だとすると、別に都会でもできますから。
でも、これから使うDIYという言葉は、
これまでならお金を払って誰かにお願いしていたことを、
自分でやるってことです。
それによって、経験とスキルが手に入りますから。
ただの消費者からの脱却。
で、記念すべき我が家の初DIYが、これ。
網戸がきちんと閉まらなかったんですよ。(泣)
網戸を外してよく見ると、左の戸車の角度が斜めになっている。
そして割れている。
「戸車」っていう言葉も、今回初めて知りました。
この部分です。
夏、田舎で網戸が閉まらない。
昼はまだ良い。問題は夜です。
灯りを求めて、虫が殺到しますからーーー!!残念!
というわけで、当初はここの戸は夜になると締切り。
外は涼しいのに、中は風が通らないのでジメジメ、というジレンマ。
ホント、戦国時代に兵糧攻め、水攻めに合う武将の気持ちが分かりました。
我が家にとって死活問題でした。
そこで、まずはこの戸車を外したい。
ありったけのネジ(と言っても2個ですけど)は外したけど、戸車が取れない。
ネットで調べたら、「ラジオペンチで簡単に取れます」。
ラジオペンチ?
で、20km離れたホームセンターにラジオペンチを買いに行きました。
田舎の良いところは、渋滞がないことですね。
気付けば、毎日ホームセンターに行ってる気が…(笑)。
ラジオペンチの正体はコイツでした。
実家で見たことある。
そもそも、ドライバーでテコの原理で行けるかと思ってたのですが、取れない。
本当にコイツで簡単に取れるのかよ!?って疑心暗鬼だったんですけど。
ラジオペンチで戸車を掴み、グイグイと外側に引っ張り出す。
取れました!!
そして、一緒に買ってきた戸車を網戸に嵌めるのは超簡単。
押し込むだけ。
晴れて、我が家を虫の侵入から守ることができました。
決して「簡単に」とは言いませんが、これまでドライバーでどうにもならなかったのを思うと。。。
ラジオペンチ、恐るべし。
ペンチって何かを引っこ抜くのに、とても便利な道具なのですね。
まあ、そんな事も知らなかったんです。
とは言え、これで網戸の戸車交換はマスターした!
虫の侵入に怯える日々も終わり、(たった2日ですが)
この日も飯が旨かったです。