『日本が売られる』(前編)
こんにちは。OGUROBBYです。
早いもので、今年も残すところあと1か月。
冬将軍も本腰を上げるのか。
今週末は今季初の氷点下を記録しそうです。
水道管の凍結やら、お風呂の窓を開けっぱなしにしない等、冬なら当然気にかけておかないといけないことを、もう一度思い返しておかないと。
ちなみに、今回の本編。
大長編すぎるので、、、
久々の前後編に分けさせて頂きました。
目次
1.水が売られる
2.『日本が売られる』って、他に何が売られるの?
1.水が売られる
「いきなり何のこっちゃ!?」
そんな声も聞こえてきそうですが。。。
今回は、久々に本の紹介です。
その名も、堤未果さんの『日本が売られる』。
現在、あちこちの本屋さんで平積みで売られ、ベストセラーになっているみたいですね。
そういう情報は入って来るのですが、いかんせん、そういう本屋がないので、確かめようもないという。(笑)
でも、この手の本が売れるというのは、大変喜ばしいことだと思います。
まだ読んでない方は、是非とも手に取ってみて下さい。
現在、日本は大変なことになっているということを教えてくれる一冊です。
スポンサーによって成り立っているマスコミが、決して報道しない(出来ない)事実。
この本読んで頂けるなら、僕のブログなんて読む必要ないです。<キッパリ!>
今回は、「水」の話に絞って紹介していきます。
何気にこの話、TVでも急に騒ぎ出した気がします。
遅いっつーの。論点ズレてる気もするし。
まず、現在の日本では、水はタダみたいなもの。
駅や公園といった公共施設の水道は開放されていますよね。
飲料水こそ購入するという方も増えましたが。
僕の住んでいる島根県吉賀町では、水はもっと生活にありふれたもの。
水道の他に山水が流れ込む池があり。
家を出て30mも先を見下ろすと、そこに川がある。(多分、飲める)
だって、ウチの川上には片手で足りるくらいの人しか住んでないから。(笑)
真冬になれば、凍結防止の目的で水道は敢えて完全に閉めないで寝る。
「水道水が飲める」
これは決して当たり前のことではない。
国土交通省によれば、そんな国、アジアでは日本とアラブ首長国だけなんだそうです。
グローバル食品メーカー最大手のネスレ社が行った調査によると、「2025年までに地球の3分の1の人々が新鮮な水にアクセスできなくなり、2050年までには、地球は壊滅的な水不足に陥る」という。
引用元:堤未果『日本が売られる』
※以下、断りない限りは引用元は同著とする。
日本人だけが、その価値を認識できていない。
そんな話は、珍しいものではありません。
それこそ鮪や鰻といった水産資源。(鮪や鰻は元々高級だが…)
近頃では、鰯や秋刀魚ですら争奪戦が繰り広げられているのを思い起こせば、イメージつきやすいですかね?
1995年8月。当時世界銀行副総裁だったイスマイル・セラゲルディン氏はこう言った。
「20世紀は石油を奪い合う戦争だった。21世紀は水をめぐる戦争になるだろう」
そして、その言葉は現実になる。
そして、日本の水は外資に狙われている。
それでは、水道が民営化されるとどんなことが起きるのか。
<民間企業のノウハウを活かし、効率の良い運営と安価な水道料金を!>
耳に心地よいスローガンと共に導入された水道民営化は、どんな現実をもたらしたのか。
公営から企業運営になった途端、水は「値札のついた商品」になる。
「採算度外視でも国民に安全な水を供給する」ことを目的とする公営水道と違い、運営権を手に入れた民間企業がまず最初にやることは、料金の改定だ。
世界の事例で見ると、民営化後の水道料金は、ボリビアが2年で35%、南アフリカが4年で140%、オーストラリアが4年で200%、フランスは24年で265%、イギリスは25年で300%上昇しているのだそうだ。
300%上昇ということは、「4倍」ということ。
どうでしょう?ピンときますか?
さらに見ていきましょう。
水道が民営化されたときに、起こりうること。
フィリピンでは水企業群(仏スエズ社、米ベクテル社、英ユナイテッド・ユーティリティ―ズ社、三菱商事)によって、水道代が払えない人に市民が水をわけることも禁じられたそうです。
突然、日本企業の名前が出てきたので、ビックリしました。
さらにボリビアの例が続きます。
採算の取れない貧困地区の水道管工事は一切行われず、月収の4分の1にもなる水道料金を払えない住民が井戸を掘ると、「水源が同じだから勝手にとるな」と、ベクテル社が井戸使用料を請求してくる。
困った住民が水を求めて公園に行くと、先回りしたベクテル社が水飲み場の蛇口を使用禁止にし、最終手段で彼らがバケツに雨水を溜めると、今度は一杯毎に数セント(数円)徴収するという徹底ぶりだった。
株式会社の最大の役目は、株主に投資した分の見返りを手渡すことだ。
与えられた使命を全力でこなすベクテル社に対する、株主たちの信頼は厚い。
追い詰められた汚れた川の水を飲んだ住民が、感染症でバタバタ死亡する間も、運営権を持つベクテル社の役員や株主への報酬は、止まることなく確実に支払われていた。
「水道が公営でない」ということの意味が、イメージできてきたのではないでしょうか?え!?それはボリビアの話であって、日本とは無関係!?
そうかもしれません。
でも、問題なのは民営化によって、完全に水の主導権を奪われてしまうということ。
水道って、一社独占じゃないですか。
携帯電話の通信料みたいな、競争原理が働かないんですよ。
選択肢がないんです。
冒頭、ネスレ社の調査のように、2050年までに地球規模で壊滅的な水不足に陥ったとしたら…。
想像するだに恐ろしいですね。
ちなみに、チョイチョイ挟み込まれてくる写真は、本編とは関係ありません。
気分転換、必要ですよね!?(笑)
水道民営化の手口も、本の中で紹介されています。
至れり尽くせりですね。
世界中のどこでやっても、じゃぶじゃぶ儲かる水道ビジネスは、「開発経済学」の概念を全く新しいものに上書きしてゆく。
開発とは、もはや「そこに住む人々の生活向上と地域発展のため」ではなく、「貴重な資源に市場価値をつけ、それをいかに効率よく使うか」という投資家優先の考え方になっていった。
(中略)
多国間開発銀行は財源不足の水道を抱える国に対し、まず公共水道事業の一部を民間企業に委託させ、それから水道の所有権や運営権を企業に売却できるよう法改正させる。
その際、国民が疑問を持たないよう、「民営化こそが解決策だ」という全国キャンペーンを展開させることも忘れない。
彼らは水道だけでなく、「医療」「農業」「教育」の民営化を世界各地に広げるべく、尽力し続けている。
「民営化こそが解決策だ」
どこかで聞いたことあるような。。。
国民や住民を思考停止にいざなう、魔法の言葉です。
ここで、話を少し戻しましょう。
先程、諸外国の例で民営化後の水道料金を紹介しました。
早いところでは、25年前に民営化されているところもある。
現在、水道民営化に関する世界の潮流はどうなっているのか。
世界の水道民営化に関する調査機関PSIRU(公共サービス国際研究所)のデータによると、2000年から2015年の間に、世界37か国235の都市が、一度民営化した水道事業を、再び公営に戻している。
主な理由は、①水道料金高騰、②財政の透明性欠如、③公営が民間企業を監督する難しさ、④劣悪な運営、⑤過度な人員削減によるサービス低下、などだ。
民営化推進派はこんな風に言う。
「やってみなければ、わからないじゃないか。うまくいかなければ、また国営に戻せばいい」
だが一旦、民間に渡したものを取り返すのは、そう簡単ではない。
契約打ち切りで予定していた利益が得られなくなる企業側も、黙っていないからだ。
母集団がいくつかは解りませんが、既に公営化に戻した都市だけで235。
これだけで潮流と言ってしまうのは、少々乱暴かもしれませんが、民営化に懲りて、既に戻した都市だけでこれだけあるのです。戻そうとしている都市を入れたら、どこまで増えるんでしょうか。
さらに、実際に公営化に戻した都市では、企業に売った水道事業の株式を全部買い戻すためにかかった莫大な費用が、全て税金として市民の肩にのしかかります。
アメリカのインディアナ州が仏ヴェオリア社に支払った違約金が約29億円。
ボリビアのコチャバンバ市が米ベクテル社に支払った金額が約25億円。
他にも、国内18の水道事業を民営化し、その後水質トラブルを経て半数を国営に戻したアルゼンチン政府は、再国営化の際に、契約していた9企業のうち6社から提訴されることに。6社のうち米資本のアジュリ1社だけで約165億円の賠償金を支払うことになったそうです。
どうでしょう。
水道民営化、必要と思いますか?
さて、ここからが日本の話。
目下、水道民営化への道を驀進中なのです。
本来国民の命に関わる水道は、憲法第25条の適用で国が責任を取る分野だが、残念ながら我が国の政府にその気はなかった。
代わりに打ち出されたのは、世銀や多国間開発銀行、投資家たちが推進する手法、日本の水道を企業に売り渡す「民営化」だ。
実は日本の水道は、全国に「民営化」「規制緩和」というキーワードを流行らせた」小泉政権下で、当時経済産業大臣だった竹中平蔵氏の主導により、すでに業務の大半を民間に委託できるよう、法律が変えられている。
だが外国人投資家たちには、大きな不満があった。
台風や豪雨や地震など、しょっちゅう自然災害が起きる日本では、その度に全国で老朽化した水道管が壊れ、莫大な復旧費用がかかるのだ。
つまり、外国人投資家たちにとっての下地は整えられつつある。
ただし、彼らにとっての障壁は、天災などにより水道がダメージを受けた場合、復旧にかかるコストです。このリスクは、なかなか値踏みが難しい。
ところが、日本政府はきっちり彼らの障壁を取り除いていく動きを取っていきます。
う~ん、幾らメイド・イン・ジャパン を外国に売るのが仕事だと言っても、水や水道は違うでしょ。
2018年5月、企業に公共水道の運営権を持たせるPFI法を促進する法律が可決する。
まずは自治体が水道民営化しやすいよう、企業に運営権を売った自治体は、地方債の元本一括繰り上げ返済の際に、利息を最大で全額が免除されるようにした。
(中略)
「水道料金」は、厚労省の許可がなくても、届けさえ出せば企業が変更できるようにした。日本の水道が電気と同じ「原価総括方式」であることは、あまり知られていない。
(中略)
何よりも素晴らしいのは、災害時に水道管が壊れた場合の修復も、国民への水の安定供給も、どちらも運営する企業でなく、自治体が責任を負うことになったことだ。
日本の法律では、電気やガスは「電気事業法」「ガス事業法」という法律のおかげで、民間であってもガスや電気の安定供給の責任は、しっかり事業者に課せられている。
だが水道だけは「水道事業法」が存在しないのだ。それをいいことに今回の法改正では、その責任は事業者から自治体につけ替えられた。
これ、今年5月の話ですよ。
知らないうちに、こんなに色々変わっていたとは。。。
本書に書いてあるのですが、背景を補足しましょう。
実は2012年、当時の大阪市長だった橋本徹氏が「水道民営化」構想をぶち上げました。
ところが、当時は大阪の水道事業は103億円の利益を上げる黒字。
橋本氏前任の平松元市長が「生命の源、水を営利企業にゆだねてええの?」と市民にパブリックコメントの提出をよびかけ、市議会でも否決されたそうです。
そういった動きを受けて、自治体の鼻先にニンジンをぶらさげたんですね。
自治体にとっての、民営化のニンジンです。
一方で、企業側へのアピールも忘れてません。
実際、この法案可決から1か月後の2018年6月、大阪市は2018年6月1日から市内全域の水道メーター検針・計量審査と水道料金徴収業務を、仏ヴェオリア社の日本法人に委託。宮城県も2020年から、県内の上下水道運営権を民間企業に渡す方針なのだそうです。
浜松市は、2017年に、国内で初めて下水道の長期運営権を仏ヴェオリア社に売却。(20年契約)
そして、熊本県合志市、栃木県小山市も、この動きに続いているそうです。
そうこうしている内に、国会では更に話が進んでいます。
水道を所有したまま、運営権だけ企業に売る自治体が増え始めたら、いよいよ次のステップだ。
複数の自治体の水道を一つにまとめ、水ビジネスを大規模化する。さらに水道料金に関する部分を、「公正妥当な料金」から「健全な経営のための公正な料金」と書き換えて、企業の利益を保障するための値段設定ができるようにした。これで自治体のつけた料金の上限を超えた値上げをしても、企業側は「健全な経営のため」だと言って、正当化できるようなる。
2018年7月5日。水道民営化を含む「水道法改正案」は、委員会で9時間、本会議ではわずか2日の審議を経て、衆議院本会議で可決された。
ただ、こんな大事な話を、僕も含めてほとんどの国民は気が付いていない。
それは何故か。
本来なら、新聞の一面にデカデカと載るべきニュース。
ニュース番組なら、番組の冒頭で報じられるべきニュース。
それは、もっと別のニュースが、世の中を賑わしていたから。
日本中のマスコミは足並みを揃えたように、オウム真理教の麻原彰晃と幹部7人死刑執行の話題を一斉に流し、日本人のライフラインである水道が
売られることへの危険について、取り上げられることはなかった。
そして、この「水道法改正案」は、昨日2018年12月5日に参議院でも可決。
本日6日に成立予定なのです。
ここ数日、TVなんかでこのニュース見かけるようにはなったけど、遅いよ!!
もう大勢決まったところで報じられてもね。
とんでもなく長くなっちゃいましたが、ここまで読んで頂いてありがとうございます。
続きは後編で!
今年もやります!堆肥づくりの話。
こんにちは。OGUROBBYです。
個人的な話で恐縮ですが、少し前にスマホを変えました。
俗に言う機種変更です。
気に入った機種だったのですが、バッテリーが大分へたってまして。
電池残量充分なはずなのに、突然電源が切れる。
おまけに再起動すると、バッテリー残量はほぼ0。
一時期、知人のアドバイスで不要な写真等を削除して、メモリーを軽くすることで大分改善されたのですが、根本的な改善にはなりませんでした。
ひどいときは、バッテリー残量90%でも突然電源が落ちるので、怖くて外でおちおち調べものもできませんでした。
オマケに、色んなアプリが「サポート期間終了」を理由に、使えなくなってました。
amazonとか、気付けば乗換案内まで。
ユニクロなんかは、大分前からネット通販のwebサイトすら開けなくなってました。
アンドロイド4.1というOSだったのですが、5年以上は使っていたのかな~。
そんなに古い感覚もないんですけどね!(怒)
機械としてはまだ使えるのに、ソフトの側が使うことを許さない。
なんか腑に落ちない話です。
目次
1.昨年の失敗
2.今年もやります!堆肥づくりの話。
1.昨年の失敗
今年もやります!性懲りもなく。(笑)
まずは昨年の振り返り。
大量の落ち葉を田んぼに撒いたのでした。
まき終った直後はとんでもない充実感に包まれ、自己満足だけなら100点満点。
だけど、結果的には勿体ない仕事をしちゃいました。
落ち葉を田んぼに鋤き込めたのは春先のこと。
冬の間に、撒いた落ち葉の半分以上は、風で飛ばされてましたとさ。(涙)
トラクターも持ってなかったし、まあ仕方ない。
今年は、田んぼの方は収穫後、早々に稲わら、稲株を鋤き込んだので、この点は問題なし。
大量に手に入ってしまった稲わらは、積んどいたのですが。
こちらも1年経って、大分山は低くなってきたものの。。。
今年は戦力になりませんでした。
稲藁そのまんま、では分解もしにくいんだろうなぁ。
今年は、稲わらとしては特に保管してません。
稲刈りの際、コンバインでバラバラに切断してもらい、そのまま田んぼへ。
来年に向けて肥料になってもらいましょう!という算段です。
2.今年もやります!堆肥づくりの話。
落ち葉がしんしんと降り積もる季節になりまして。
1年あれば、色々勉強する時間もあるわけです。
こんな本を読んで、今年も心機一転、落ち葉を集めます。
と、その前に。
落ち葉を入れる箱を作ります。
ホームセンターで 900mm x 1,820mm の板(コンパネ)を2枚購入。
先日の小屋作りで余った端材を使って、チョイチョイっと作りました。
まずは、コンパネをノコギリで半分に切断。
軽トラの荷台は、作業場にもなってとても便利です!
あっという間に!(でもないのですが<苦笑>)
4辺の高さが合っていないのはご愛嬌。
精度を求めるところでもないので、ご容赦ください。(笑)
中はこんな感じです。
底はありません。
材料はコンパネ2枚と、垂木の端材のみです。
一個一個の材料は、大した重さではないですが、組付けてしまうとなかなかの重さです。持ち運ぶのは大変なので、設置場所で組付けして下さいね。
余談ですが、こういう「塵も積もれば…」的な話をすると、決まって思い出すエピソードが2つあります。
毛利元就の「3本の矢」の話と、小学校の国語の教科書に出てた「スイミー」の話。
他にも、色んな話がありそうですけど。(笑)
箱が出来上がったところで、いよいよ落ち葉集め2018スタート!
基本、山の中に住んでいるので、葉っぱは沢山あります。
側溝の中にも沢山積もってます。
こういうのを搔き集める。
実は、落ち葉の下の方の腐葉土化したところが狙い目立ったりする。
微生物も沢山棲んでいそうだし。
半日も作業すれば、この通り!
去年も同じような構図の写真のっけた記憶が。。。
まあ、背景が違うので。
合成写真ではありません。(笑)
持ち帰って、早速先程の箱へ投入!
落ち葉と米ぬか、鶏糞をミルフィーユ状に重ねていきます。
この日の成果はこんなもの。
落ち葉を積んだ後、中に入って足で踏んでます。
またまた余談ですが、「ミルフィーユ」と言われると、ドトールコーヒーを思い出します。
僕のミルフィーユ経験は、ほぼドトールで培われたものなんですね。
貧しいんだか、豊かなんだか。(笑)
落ち葉なんて、沢山あるように見えて隙間が大きいですからね。
沢山あるように見えても、、、
中に入って踏みつけると、この通り。
根気強くやるしかありませんね。
そして、何気なく置いてある梯子。
こいつがとんでもない名脇役なのです。
なにしろ、これがないと箱から脱出できない。
箱の高さが約90cm。
僕の足の長さでは、コイツを跨げません。
なので、箱の中に入るタイミングが超重要。
枯葉で足場を確保してからでないと、入れません。
そんなこんなで、今年の堆肥仕込みはほぼ完了。
あとは今夜の雨に当てた後、ビニールシートで覆います。
切り返しもやらない予定。
先の本で紹介されていたやり方です。
なんでも、切り返しの際に悪い菌を吸ったのか、「咳が止まらなくなった」という体験談が載っていたので。
「赤子泣いても蓋取るな」
どんなんできますかね~♬
干し柿リターンズ!
こんにちは。OGUROBBYです。
12月を間近にして、ようやくいつもの寒さが戻ってきました。
朝起きると、一面霜が!
恐らく、僕の近所では初霜じゃないですかね~。
あ、決して喜んでいるわけではないですよ。
季節は巡るものですし、「来るべきものが来た」というだけの話ではあります。
本当の冬は、こんなもんではないですから、「気を引き締めていこう!」という気持ちもあります。
何にせよ、今年も冬が始まります。
目次
1.干し柿リターンズ!
1.干し柿リターンズ!
先日仕込んだ干し柿が、いい感じです。
前回も再三書いた通り、僕は柿が嫌いなのですが、意外と干し柿は好きなようです。
そもそも、干し柿を過去に食べた記憶も曖昧ではあるのですが、僕の想像上の干し柿は、見た目真っ黒で、固くて、、、
「結局、柿だろ!?」
という暴言を吐いてしまいそうな印象でした。
ところがこの干し柿。
中は柔らかいんです。
良い感じで水分が抜けて、食べた時の食感が良い。
上品な甘みが、ふわーっとやってきます。
昔、砂糖なんてなかったころの日本では、きっと重宝されたに違いない。
貴族の食べ物ですよ、これは。(笑)
遊びに来ていただいた方々にも好評です。
カビずに出来てくれて、ありがとう!
大量に頂いた渋柿を持て余し気味に作った干し柿ですが、どうしてなかなか。
「ケガの功名」とは、このことです。
作った干し柿も、あれよあれよと言う間に数が減り、最近はクルマで町内を走りつつ、木になったまま放置されている柿の実に目を奪われることも少なくありません。
感慨深いのは、材料となっているのが渋柿であるということ。
うかつに口に入れてしまい、「ゲ!渋柿じゃん!!」という経験は、恐らく日本人なら誰しも一度はあるんじゃないでしょうか。
渋み、とか灰汁とか、こういうのが転じて旨味に変わる。
そこに面白さを感じますね~。
「昔はヤンキーだったけど、今や名俳優、名女優」みたいな人、いるじゃないですか。
ずっと優等生だった人より味がある、と言うか。
あ、残念ながら僕はヤンキー上がりではないですよ。(笑)
兎に角、夫婦揃って「これはウマい!」ということで。
急遽、追加で作ることにしました。干し柿。
寒さは一段と増しており、空っ風に当ててやればカビるリスクもあるまい、ということで。
材料はそこらへんに幾らでも、、、
転がっちゃいないけど、成ってる。(笑)
ウチから50m位行ったところにある、道端の柿です。
誰も取りません。
カラスさえも、見向きもしない渋柿。
前に頂いた柿に比べると小粒ですが、自然の恵みに感謝!というところでしょう。
何せ、タダですから。
ビワより一回り大きいくらいかな~。
頂きました。
吊るす作業に至るまでは、もう慣れたもの。
風通しの良いところに、吊るしておくことにしました。
皮を剥いた柿に直に触れると、手がニキニキします。
多分、これこそが渋。
そして旨味の素!
自然って、不思議です。
晩秋の畑
こんにちは。OGUROBBYです。
11月も下旬に入り、大分冷え込みがキツくなってきました。
今朝7時、外に出て温度計を見ると、なんと-2℃!
でも、すぐ隣の別の温度計見ると3℃。
どっちが正しいんでしょう???
ただ、例年に比べればまだまだなのは確か。
今年は暖冬という話もありますが、そうなんでしょう。
今のところ。
目次
1.晩秋の畑
1.晩秋の畑
改めて、晩秋ですねぇ…。
今年の秋冬作から、畑で色々な野菜を作り始めました。
作物にもよりますが、惨憺たる結果のものから、意外と出来るじゃないかというもの、よくわかんないなぁ…というもの。
色々です。
惨憺たるもの。
主な原因は虫食いなんですが、実際に野菜を育ててみると、色んな経験値が手に入ります。
ウチの庭に遊びで種をまいた桜島大根。
不思議なことに、この2株は全く虫食いなく、ここまでスクスク育ってます。
肥料らしい肥料は、やってないんだけどなぁ。
8月のお盆頃、つまり虫の最盛期を辛うじて生き残ってきたんじゃなく、余裕シャクシャクで育ってきてるんですよ。
畑の方にも、同じ種を時機をずらしてちょっとまいたのですが、そちらは全滅。
なんでかなぁ???
そんな風にずっと思ってたのですが、この辺、実はニラが自生してるんです。
前のオーナーさんがニラを育てていたのですが、このニラがしぶとくて、草刈り機で刈っても、豆トラで起こしても、どんどん甦ってくる。
ロッキーのテーマが聞こえてきそうですよ。(笑)
ニラと大根。
コンパニオンプランツとしては、あまり聞かないけれど、効果あるのかなぁ???
まぁ、ニラの制御不能な暴れん坊ぶりは経験したので、ニラを一緒に植えるかどうかは慎重にいきたいですが。
そして、畑の大根の方も育ってきました。
直径1mm位の種からここまで育ってくれるのを見ると、感無量です。
試しに抜いてみました。
まだ20cmくらいでしょうか。
もう少し大きくなって欲しいなぁ。
大根は、サラダにして食べました。
昨年からお気に入りの食べ方です。
作り方は簡単。
①短冊状に切る。
②塩を振って、水抜き。
③塩を洗い流して、絞りながらボールへ。
④ツナ缶投入。マヨネーズと醤油で和える。きざみ海苔はお好みで。
これ位のサイズだと、2本くらいは余裕で食べれちゃいます。
面白いのは、白菜ですね。
「お、結球してきたかな?」と見守る楽しみがあります。
年内いっぱいかかるかな~。
白菜は、虫食いの程度に随分と開きがあります。
初めに、程度の良いヤツから。
ちゃんと巻いて来ている。
不思議だなーと思います。
成長期には3日に1枚の葉っぱができるのだとか。
自分で育ててみると、白菜の葉っぱを一枚一枚剥いでいくのも感慨深いものがありそうです。
次は、駄目なヤツ。
恐らく、農家の方はこういうのを表には出さないから、これが見れるのはこのブログならでは?(笑)
さすがにこれは、食べるところまでいかないかな~。
でも、もっと早い段階で脱落した白菜も多々あるわけで、ちゃんと結球まできたところは感謝しないと。
良品率ということになると、まだまだだな~。
5割あればよいけど。
来年の秋冬作に向けて、土作り中の畑には牡蠣殻石灰を散布しました。
勿論、全て手作業。
この後、トラクターで鋤き込みました。
石灰をまいたのは、カルシウムを補給してやりたいから。
ある本を読んでいて「なるほど」と思ったのは、カルシウム不足。
窒素肥料を多めに与えると、植物の身体は大きくなるのですが、植物の外骨格ともいうべき細胞壁を形成するにはカルシウムが必要なのだそうです。
害虫は植物体内の窒素の臭いで引き寄せられる、という説が正しいとすると、分厚い細胞壁を作ってもらわないと。
勿論土のpH調整というのもあります。
ここの土壌、大分酸性に傾いていたので。
虫食いのメカニズムというのも、色んな説がありそうなので、どれが正しいのかよく分からないところもあるのですが、一つ一つ試しながら自分の中でロジック作っていくしかないのかな~。
大分、独善的なものになるかもだけど。
いずれにしても、傾向、結果が分かるのは来年。
長い道のりです。
はじめての小屋作り <番外編>
こんにちは。OGUROBBYです。
先日、ご近所から「筑紫もち(ちくし)」なるものを頂きました。
福岡のお土産品らしいです。
外の袋を開けてみると、中に個包が3つ。
それを見て、「アレっ!?」と思いました。
外見が、「桔梗屋信玄餅」そっくりだったからです。
それを口に出すと、嫁からは異なる反応が。
曰く、「信玄餅」こそ「筑紫もち」そっくりだ、と。
全国の銘菓と言われているもので、よく似たものって結構ありますよね。
味は、、、というと、信玄餅そのもののように感じました。
どっちが歴史があるのかは、敢えて調べません。
ちなみに、僕は「東京ばな奈」より、山崎の「まるごとバナナ」の方が好みです。
この辺りでは、あまり見かけないけど。(笑)
目次
1.はじめての小屋作り <番外編>
1.はじめての小屋作り <番外編>
先日完成した小屋。
当ブログでも、<前編>、<中編>、<後編>に分けてその製作工程を書かせて頂きました。
今回は、結局いくらかかったの???というお話です。
本当は後編の最後にでも入れておくべき話だったのでしょうが、完成した勢いで<後編>アップしちゃいましたから。
それではいきます。
今回かかった費用。
垂木止めクランプ(62個) ¥10,336
垂木 (4m x 18本) ¥10,740
ポリカ波板 (2,3,4m 計20枚) ¥34,000
ネジ、釘類 ¥1,344
-------------------------------------------------------------------------
計 ¥56,420
なんと、合計6万円もかからずに、小屋を建てることができました。
ありがたや~。
もっとも、今回は骨組みとなる鋼管はあったものを活用したし、
お手伝いと言うよりご指導、作製をけん引下さったOさんのご好意で人件費もかからない。さらには、大工道具、機械類も買わずに済みました。
細かいことを言えば、ホームセンターまでの往復ガソリン代なんかも、上には加味されていません。
それでもプロに頼んだら、どれくらいかかるんだろう?
元々は、小屋ではなく、納屋を改装して農機具置き場にしようと考えていたのだけれど、その際の見積もりが100万円弱。
単純に小屋とは比較できないのですが、大分助かりました。
それに、自分でやることで経験値も得られたし、何より楽しかった。
サラリーマン時代はずっとモノを作る会社には所属していたけど、僕自身は「売る」方の職種だったので、いわゆる「モノづくり」経験は乏しかったんですよね。
今回、インパクトドライバーなんかも随分扱い慣れてきたし。(まだまだですが、、、)
ブログには書いてないけど、小屋をやる傍ら、TV台を増床したり。
苦手だったDIYが、結構身近になりました。
やっぱり経験は宝だ。
※以下写真は、本文と関係ありません。
夜の干し柿も、色のコントラストがキレイだな~、と思って。
干し柿をつくる
こんにちは。OGUROBBYです。
或る日のことでございます。
夫婦で外で手作業をしていると、遠くの方で一台の車が停まりました。
「あれ!?知合いかな???」
手を止めて眺めていると、中から出てきたのは知らない人。
おもむろにカメラを取り出し、こちらに背を向け写真を撮り始めました。
こちらには全く興味を示しません。(笑)
そんな事が二度、三度。
何かあるのかな~、、、と後でその場に立ってみると。
「!!!!!」
皆さん、これを撮っていたのですね~。
正面の真っ赤な山、島根県最高峰の「阿蔵寺山」です。
その右手は、また趣が異なる感じ。
赤やら、黄色やら、緑やら、モザイク状でこれまたキレイ。
通りすがりの方が、写真を撮っていく。
そんな中で日常を送っていることに、思わずほくそえんでしまいます。
まあ、不便なこともいっぱいありますが、悪くないですよ。
うん、全く悪くない。
目次
1.干し柿をつくる
1.干し柿をつくる
初めに言っときます。
僕は、柿が好きではありません。
その理由には、諸説ありまして…。
実家にも柿の木が2本くらい植わっていました。
それとは知らず渋柿を齧ってしまい、口の中が大変なことになった、とか。
柿の木につくトゲトゲの毛虫に刺されたからだ、とか。
そもそも果物があまり好きでない、とか。
最後のは、それを言ったら元も子もないですね。(苦笑)
今回は、近所から大量の渋柿を頂きまして。
その量たるや、、、
いや~、大量。段ボールひと箱分!
みかんじゃないんだから。(苦笑)
余談ですが、田舎の生活は、色んなものを頂きます。
この1週間で頂いたもの。
渋柿、手作り蒟蒻、しいたけ。
勿論、こちらからも色々お返しするので、広い意味では交換経済。
そこに見栄とか忖度はありません。(笑)
話を戻しましょう。
これだけ大量の渋柿。
「干し柿にしたら良いよ」
なんとサンプル品まで頂いてしまうという、至れり尽くせりです。
「やってみるかな~」
軒先に飾って眺めていると、何だかそんな気になるから不思議。
柿、好きじゃないんですけどね。
繰り返しますけど。(笑)
早速手に取ってみると、そこには昔の方々の知恵が。
柿の切り方一つにしても、凄いな~。
ヘタ(?)の部分がT字になってます。
どうやら「タイガースファンだから」ということではなさそうです。
それを言うなら、場所柄、カープファンのはず。(笑)
こうしておくと、紐で縛って吊るした時に、抜け落ちにくい。
作業中の写真は残念ながらないのですが、皮を剥いて、紐で縛って、吊るすだけ。
皮を剥くのも、夫婦で3つの工程に分担しました。
これも、柿と一緒に頂いたアドバイス。
①ヘタの緑色の部分をハサミで切る。 (後で縛るときに楽)
②ヘタの周りを包丁で皮むき。
③ピーラーで縦に皮むき。
ネットで見たら、色んなアドバイスが出てました。
干し柿を作るうえで、一番の大敵はカビ。
日当たりが良くて、風通しが良くて、尚且つ、寒い時期がよいそうです。
なので、紐で縛る際も、柿と柿がくっつかないように細心の注意。
干す前に、柿を焼酎や熱湯にドブ浸けする方法もあるそうです。
勿論、殺菌目的。
ウチは、後から霧吹きで焼酎をかけることにしました。
アルコール殺菌ですね。
吊るしてみたら、なかなかの壮観!
紅葉をバックに、色のコントラストもなかなかです。(自画自賛)
一気に季節感が出てきました。
カビずにちゃんと出来るか不安ですけど、出来たら出来たで、こんなに食べられるかな~。(苦笑)
スナップエンドウの種をまく
こんにちは。OGUROBBYです。
気付けば10月も終わり。
今年も、残すところあと2か月です。
愛知や東京では、10月になっても残暑に悩まされていた記憶がありますが、こちらは既に冬の支度を着々と進めている感じ。
昨夜は、今年初めてコタツを使い、早速2匹の猫が中で丸くなってました。
ストーブには灯油を。
着るものも、ここ数日はヒートテックを常用しています。
外での作業は汗をかくので、極暖ヒートテックはまだまだ温存。
家の周りは、随分山の色も変わってきました。
今年も、もうちょっとしたら落ち葉拾いかな~。
目次
1.スナップエンドウの種をまく
1.スナップエンドウの種をまく
突然ですが、スナップエンドウの種をまくことにしました。
当初の予定にはなかったのですが、隣のお婆ちゃんに奨められて。
あれっ!?
スナップエンドウは春に収穫することになるのですが、この時期に種を蒔くなんて、どの本にも載ってないんですよ~。
暖かい地域であるならまだしも、ここは冬は極寒の地。
昨年も、-7℃までは温度計で確認しました。(苦笑)
ただ、お婆ちゃん曰く。
「芽だけちょこっと地上に出た状態なら、冬越せるわよ。大きくなりすぎると枯れるけど。」
なに~、そんな裏技が!!
半信半疑でホームセンターに行くと、売れ筋商品に様々な豆系が。
エンドウ豆だったり、そら豆だったり。
種袋の裏を見ると、やはりどれも適期とは思えないのですが、地元で売れてるということは、みんな蒔くんだ…と納得。
スナップエンドウ、美味しいし。
ダメ元で植えてみることにしました!
さて、どこに植えようか。
これ、僕の秋冬作の畑なんですが、実は何も植わってない畝が一本あります。
写真で行くと、電柵のすぐ内側。
ここに種を蒔こうかと思うんですがね~。
草だらけ。。。
太陽熱消毒やってないですからね。
写真手前の畝には、人参がまいてあるのですが、ほぼ雑草が生えていません。
太陽熱消毒の威力ときたら!
こんなことならやっておけば良かった。
何でやらなかったのか、って???
マルチも安くないんですよね~。
調子に乗ってガンガン作っても、販売先とかの心配もありますし。
今年は家庭菜園+α位で行こうという当初の計画でした。
さてさて、こんな草ボーボーの畝に、いきなり種を蒔くわけにも行きません。
まあ、ちょっとした秘策が。(笑)
どーーーん!!!
いつもお世話になっております。
こまめちゃんです。(「こまめ」は製品名)
こまめちゃんに、畝の上を耕うんしてもらおう。
幅的に、畝は崩れません。
ついでに、苦土石灰を撒くことにしました。
というのも、どうやら土壌が酸性に傾いているようだから。
アルカリ性の石灰を撒くことで、中和するのです。
というのも、この秋蒔いたホウレンソウの成長が芳しくないのです。
他の野菜は育っていることを考えると、土が酸性なのが悪さしているのかな、と。
スナップエンドウも、「土が酸性だと生育が極端に悪い」と本にありました。
なぜ土が酸性ではいけないのか。
酸性だと、水素イオンの働きで土中のアルミニウムが溶けだします。
このアルミニウムが曲者で。
まず、それ自体が根を傷つける。
それと大事なのが、土中のリン酸と結合してしまい、植物が吸収できなくなること。
土は中性に保つのがよいようです。
「苦土」というのは、マグネシウムのことです。
マグネシウムは、植物にとっては葉緑素の原料になります。
今回は、粒状のものを使いました。
以前、粉末タイプを使ったのですが、撒くそばから盛大に舞い上がってしまって。
土に撒いているのか、空中に放ってるだけなのか、そんな状態でした。
もっとも、無風の時なら問題ないんでしょうけど、自然界では意外と無風状態って難しい。(苦笑)
特に狙って、、、というのは。
粒状だと、撒くのにロスは少ないかと思います。
それでも土煙みたいなものは上がりますが。
これを、こまめで鋤き込む。
機械ってのは楽だな~。
鍬だと結構、腰にくるんですよね。
ここからトンボでならして、起こした草を取り除き、種を蒔きました。
隣のお婆ちゃんより2日遅れ。
さて、どうなりますか。